2/18 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

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■株価材料

△大真空<6962>は安値水準から３連騰、３Ｑ好決算に自己株式取得オン
大真空は、３９円高の４５２円と３営業日続伸し、２月８日につけた昨年来安値３９３円からのリバウンド幅を拡大している。前週末１５日に発表した今３月期第３四半期（３Ｑ）決算が、増収増益で着地して期初予想の通期業績に対して高捗率、さらに同時に自己株式取得も発表したことが好実態・好需給株買いを膨らませている。同社の３Ｑ業績は、前年同期比４％増収、１４％経常増益、６％純益増益で着地し、経常利益は期初予想対比で９２％と高進捗、純利益はすでに９４００万円上回った。携帯電話、情報通信機器、デジタル機器などの需要が拡大し、高機能化により水晶デバイスの小型品需要が旺盛に推移、カーエレクトロニクス向け数量の増加も加わり同社の水晶振動子、水晶発振機の小型機器の増産が続き好決算につながった。３月通期業績は期初予想を据え置き、純利益は２２億円（前期比６％増）を見込んでいる。自己株式取得は、５０万株（発行済み株式総数の１．１％）、２億５０００万円を上限に２月１８日から５月末日までを期限に市場買い付けする。株価は、昨年１１月に今期中間期業績を上方修正したが、通期業績を据え置いたことが響き調整継続となり２年ぶりの４００円台割れとなった。ＰＥＲは９倍台、ＰＢＲは０．５倍、配当利回りは２．２％と下げ過ぎを示唆しており、一段の底離れに拍車がかかろう。

▼マツモトキヨシ<3088>はストップ安気配、３Ｑ業績低進捗で利益確定売り
マツモトキヨシホールディングスは、寄り付きから売り気配を切り下げ４００円安の２３３５円売り気配とストップ安まで急反落している。前週末１５日に今３月期第３四半期（３Ｑ）決算を発表、増収増益とはなったものの期初予想の通期業績に対して低進捗率着地と伸び悩んだことから、利益確定売りが先行している。同社の３Ｑ業績は、前年同期比１５％増収、５％経常増益、２．５倍純益増益となったが、利益は持株会社化された昨年１０月の通期予想業績に対して７０－６１％の低進捗率にとどまった。新規出店が、地代家賃高騰、優良物件不足や出店厳選などから５８店と計画の９０店を下回り、新ＰＯＳレジ導入、還元ポイントの新失効期限設置による還元ポイント増加、販管費負担増から低進捗着地につながった。３月通期業績は、これまで締結したＦＣ契約による卸売り拡大や改装による既存店舗の活性化などにより１０月予想値を据え置き、純利益は７０億円（前期比６９％増）を見込んでいる。株価は、持株会社として再上場後に下ぶれ・上ぶれ幅を拡大して妥当水準を模索しており、国内証券の投資判断引き上げや英投資会社の同社株式買い増し、さらにインフルエンザの流行関連思惑なども加わり押し上げ効果を発揮、２８５０円高値まで買い進まれた。下値固めから花粉症シーズン到来もあり、一段高に進む展開も想定範囲内となる。

△ケネディクス<4321>はストップ高気配、今１２月期も連続最高純益更新
ケネディクスは、寄り付きから買い気配を切り上げ２万円高の１４万８０００円買い気配とストップ高で４営業日続伸となっている。前週末１５日に１２月期決算を発表、前期が２月５日の再上方修正通りに大幅増収増益で着地し、今期の連続の過去最高純益更新を予想したことから割安株買いが増勢となっている。同社の前期業績は、前々期比５．１倍増収、５８％経常増益、６２％純益増益と高変化、純利益は連続過去最高更新となった。昨年４月にオーストリアのチャレジャー社との共同事業で日本の不動産を対象とする不動産投信を豪州証券市場に上場して商業施設など１５物件のアセットマネジメントを受託したほか、不動産投資アドバイザリー事業で物件取得によりアクシジションフィー、ブローカレッジフィーが増加、不動産投資事業の保有物件売却、アセットマネジメント事業の成功報酬増加も重なり大幅増収益となった。今期も売り上げ１６６４億円（前期比１９％増）、経常利益２９０億円（同１１％増）、純利益１５３億円（同４％増）と続伸を見込んでいる。株価は、２月の前期業績の再増額にやや上ぶれ反応はしたものの、再び上場来安値１０万円を叩き下値確認が続いた。ＰＥＲ６倍台の超割安修正が続こう。

△ヒビノ<2469>は業績再上方修正で割安株買い高まり３連騰
ヒビノは、寄り付きの買い気配から１７９円高の１２２７日と３営業日続伸し、１月２２日につけた上場来安値に迫る９９０円安値からのリバウンド幅を拡大している。前週末１５日の今３月期第３四半期（３Ｑ）決算開示に合わせて、今期通期業績の昨年１１月に続く再上方修正を発表、前回修正時の株価急伸を連想して割安株買いが集まっている。同社の今期業績は、売り上げが前回修正値の据え置きとされたが、経常利益は１億５０００万円、純利益は５０００万円それぞれ引き上げられ、純利益は５億５０００万円（前期比３１％増）と増益幅を拡大する。３Ｑ業績が、ＬＥＤ事業の続伸や音響機器販売の堅調推移、サービス事業のコンサート、東京モーターショーなどでの新規顧客獲得などから大幅増収増益となり、経常利益１５億３００万円（前年同期比２．０倍）、純利益８億８７００万円（同２．０倍）とすでに１１月通期修正値を１００％上回り、再増額につながった。再増額値も、第４四半期に大型ＬＥＤ案件の次期納期ズレ込み、大規模コンサートの開催時期延期、たな卸資産見直しなどから慎重に予想、３Ｑ利益実績値より引き下げている。株価は、前回業績修正時も２００円幅の急伸となっており、同様にＰＥＲ１１倍台の割安修正に走ろう。

△日理化<4406>は安値から急反発、今度は通期業績を上方修正
新日本理化は、４２円高の２０４円と急反発、前週末１５日ザラ場につけた昨年来安値１６１円から底離れしている。１５日の今３月期第３四半期（３Ｑ）決算の開示とともに、昨年１０月の中間期業績に続き今度は３月通期業績の上方修正を発表、割安修正の極低位株思惑が再燃している。同社の今期業績は、売り上げが期初予想から１０億円、経常利益が１億６０００万円、純利益が２億４０００万円それぞれ引き上げられ、経常利益は６億７０００万円（前期比３１％増）、純利益は６億７０００万円（同５５％増）と増益率をアップさせる。機能性樹脂原料・添加剤メーカーとして、原料価格変動に応じた製品価格是正や高付加価値製品の拡販、不採算製品の見直しを図り、生産の効率化や各種コスト削減を進めたことが上方修正につながった。３Ｑ業績も、同様の要因で経常利益６億９２００万円（前年同期比８６％増）、純利益７億９２００万円（同２．１倍増）と大きく伸び、今回の通期修正値を上回っただけに、期末にかけての再上ぶれ期待も残る。株価は、ＰＥＲ１０倍台と超割安となり前回の中間期業績増額時を上回る急伸が期待される。

△日工検<9784>は４連騰、業績再上方修正で割安訂正期待高まる
日本工業検査は、寄り付きの買い気配から１８０円高の１８５９円まで買い進まれて４営業日続伸し、１月１７日につけた１３００円安値からのリバウンド幅を伸ばしている。前週末１５日に今３月期第３四半期（３Ｑ）決算を発表、大幅増収増益・高進捗して着地するとともに、今期通期業績を昨年１１月に続き再上方修正、割安訂正期待の買い物が増勢となっている。同社の今期業績は、売り上げが１１月の上方修正値より２億９０００万円、経常利益が１億円、純利益が５０００万円各アップされ、純利益は７億８８００万円（前期比９０％増）と１３年ぶりの過去最高更新の更新幅を拡大する。検査部門の石油・石油化学コンビナート向け大規模定期検査で、従来検査に加え新規開発技術による検査が増加、焼鈍部門でも火力発電所の新設や石油・石油化学関連の新設工事、保守点検に伴い熱処理工事を施行し好調に推移したことが再増額要因となった。３Ｑ業績は、２ケタ増収増益で着地し、利益は１１月増額値対比で９７－９９％の高進捗率となっていた。株価は、昨年１１月の上方修正時も戻り高値２２１０円まで２００円の急騰を演じており、ＰＥＲ１０倍台の割安修正から再現が有力となる。

△近畿車<7122>は業績上方修正が低位株思惑を増幅し４連騰
近畿車輛は、３３円高の３３５円と４営業日続伸し１月４日につけた昨年来安値２１８円からのリバウンド幅を拡大している。前週末１５日の今３月期第３四半期（３Ｑ）決算の開示と同時に、今期通期業績の上方修正を発表、低位値ごろ株思惑を増幅している。同社の今期業績は、売り上げが期初予想より１０億円、経常利益が４億円、純利益が３億円それぞれ引き上げられ、純利益は１２億円（前期比２．２倍）と増益率を拡大する。３Ｑ業績が、ＪＲ西日本、香港・九龍広東鉄路公司向けの電車や、アメリカ・フェニックス交通局、シアトル交通局向けの低床式軽量電車の寄与により前年同期比１３％増収、７７％経常増益、５７％純益増益と伸び、利益はすでに期初の通期予想を１００％以上上回っており、海外連結子会社の業績改善などを要因として上方修正に踏み切った。株価は、昨年末の三菱商事のエジプト向け地下鉄車両受注、同社の製造担当などを手掛かりに３００円台で戻りを試す展開となったが、年明け後の全般相場急落とともに信用買い残の整理売りが先行し１００円幅の急落となった。ＰＥＲ的に割安感はないが、低位値ごろと積み上がった信用売り残の買い戻しを手掛かりにリバウンド幅を拡大しよう。

△ＳＯＮＹＦＨ<8729>は３Ｑ大幅増益・高進捗業績をテコに３連騰
ソニーフィナンシャルホールディングスは、４０００円高の４１万８０００円と３営業日続伸している。ただ高値後は、利益確定売りも交錯し上値がやや重くなっている。前週末１５日に発表した今３月期第３四半期（３Ｑ）決算が、大幅増収増益で着地し、１月３１日に再上方修正された通期予想業績に対して利益が高進捗したことを手掛かりに買い先行となっている。同社の３Ｑ業績は、前年同期比１０％増収、４３％経常増益、４１％純益増益と伸び、利益は１月再増額値対比で９２－９４％の高進捗率となった。生命保険事業では保有契約高の堅調な推移により保険料収入が増加、損害保険事業では自動車保険を中心に契約件数が順調に推移し正味収入保険料が増加、銀行業でも業容拡大に伴い貸出金利息などの資金運用収益が増加しており、各事業の経常費用の負担増を吸収して大幅増益・高進捗につながった。３月通期業績は１月の再増額値を据え置き、純利益は２４０億円（前期比２．４倍）と２期ぶりに過去最高を更新する。株価は、１月の業績再増額で上場来安値３７万５０００円からのリバウンドに弾みをつけ、公開価格４０万円を固める動きを継続していた。昨年１２月の上場来高値４５万１０００円に向けての再発進も想定される。
（東洋経済新報社）

△ＣＡＣ<4725>はＳ高、今期も増益予想でＰＥＲ７倍に
シーエーシーは買い気配を切り上げ値幅制限いっぱいの１００円ストップ高まで上昇し、さらに買い気配が続いている。前週末の通常取引終了後に発表した前０７年１２月期の業績が予想を上回って着地したうえ、同時に公表した今０８年１２月期の業績についても増収増益を見込んでおり、株価の割安感が一気に強まった。同社は独立系のシステム開発会社だが、金融機関向けシステム構築の需要が旺盛でシステム運用管理の需要も伸びていることから、前期の連結経常利益は前の期比３０％増の２８億４６００万円と、従来予想の２６億７０００万円を上回った。さらに良好な受注環境を背景に今期の同利益も９％増の３１億円と続伸を予想。一株利益は７７．６円に増える見込みで、これを基にした先週末終値のＰＥＲは７．８倍に低下して割安感が強まった。併せて２月２９日に１００万株の自己株式消却を行うと発表したことも前向きに評価されている。
（ラジオNIKKEI）

△ジメジメ解消　ログインが「包帯パンツ」
下着企画販売のログイン（東京都品川区）は、伊勢丹<8238>新宿店と協力し、包帯生地をベースに独自のソフト加工で通気性と伸縮性を実現した紳士用下着「包帯パンツ」を同店メンズ館（東京都新宿区）で販売を始めた。包帯メーカーの協力で開発した新素材「ブレス・バンデージ」を使った包帯パンツは、「フィット感があるにもかかわらず、綿・ポリウレタン混紡の生地と比べ約７倍（同社比）の通気性と速乾性がある」（ログイン）という。
昨年１１月、ユナイテッドアローズ<7606>で売り出し、「好調な実績をあげている」。
今回は、伊勢丹のバイヤーや試着モニターの意見を取り入れ、スーツを着たときの汗ジミへの対策や、肌あたりのソフト感を高めるなどの改良を加えた。ロング（４０９５円）とショート（３４６５円）があり、サイズはそれぞれＭとＬ。色は白と黒の２種類だが、３月には赤やグレー、ベージュなど多色展開を進める予定だ。ウェブサイトは（ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｒｏｇｉｎ．ｃｏ．ｊｐ）。
（産経新聞）

△擦り傷　自然に復元
日産自動車<7201>は、高級セダン「シーマ」（排気量４．５リットル、５人乗り）を一部改良して発売した。擦り傷が自然に復元する塗装表面を採用。前後のバンパーやエンジンフードに膨らみを持たせて力強い外観にした。６３０万円～７８７万５０００円。
（読売新聞）

△プレイステーション 3、2008年は好調な伸びを予想
ソニー<6758>の「プレイステーション 3」（PS3）は今年インストールベースが2倍になり、ゲーム機の中で最も大きな伸びを示してライバルとの差を縮める見通しだ。調査会社のiSuppliが2月14日、明らかにした。iSuppliの予想によると、今年の世界販売台数はPS3が1000万台、任天堂の「Wii」が1220万台、Microsoftの「Xbox 360」が750万台となる見通し。Wiiは好調な売れ行きと低めの価格、幅広い層にアピールするゲームから大方の予想通り、世界のインストールベースは計3020万台に達する見通しだ。「この段階の新世代ゲーム機市場で消費者は、最新・最高技術のために高い値段を払うよりも、安い値段で楽しむことの方に関心を示している」。iSuppliのアナリスト、パム・テュフェジック氏は報告書でこう指摘した。値段の高さと人気ゲームの少なさが原因で昨年ずっとほかのゲーム機に後れを取っていたPS3のベースは2030万台に倍増し、2011年までには3840万ユーザーを獲得して業界をリードする見通しだ。日本で振るわず、ソニーブランドが支配的な欧州でも苦戦しているXbox 360は、2008年末までにユーザーベースが2570万台に増えると予想されている。
（ITmedia News）

▼期待の連ドラが３％台にダウンしてテレ朝ピンチ
「番組を打ち切って『はぐれ刑事』の再放送でもやった方がいいよ」ヒルズから聞こえてくる悲痛な声である。
テレビ朝日<9409>の連続ドラマ「赤川次郎ミステリー　４姉妹探偵団」が大変なことになっている。初回視聴率から１０％を切る９．２％で、その後ズルズルとダウンして８日放送の４回目は３．５％。すぐに打ち切った方がいい危険水域に入った。主演は竹内結子や沢尻エリカらが所属する事務所の新人、夏帆（１６）。ここまで低視聴率では内容がどうとか、演技がどうとかの問題じゃない。一も二もなく打ち切るしかないのでは。「“上げ潮”のテレ朝にとって痛恨の事態。このまま続けたらキズが深くなるばかりです。“テレ朝が視聴率戦争で負けたのは『４姉妹』の惨敗が原因”なんていわれたらテレ朝にとっても夏帆にとっても気分が良くないはず。早急に幕引きを考えた方がいい」（マスコミ関係者）それにしても、ゴールデンで３．５％の連ドラってどんな内容か、逆に見てみたい気もするが。
（ゲンダイネット）

△コニシ<4956>、初の光触媒ガラス用シーリング材開発
コニシは、業界初という光触媒ガラス用シーリング材を開発、４月１日から販売を開始する。テレケリックポリアクリレートを主成分とし耐候性や低汚染性などを付与したのが特徴で、ガラスとサッシの目地周辺を汚染せず長期にわたり光触媒効果を維持することが可能。また１成分湿気硬化タイプでプライマーが不要なため、幅広い用途に使用できる。１箱２０本（３３３ミリリットルカートリッジ入）で、設計単価は３０００円。ガラスメーカー、ハウスメーカー、ゼネコンなどを対象に３年後２０万本の販売を目指す。

△旭化成<3407>せんい、Ｗ型断面ＰＥＴ短繊維を衣料資材に展開
旭化成せんいは１５日、Ｗ型断面ポリエステル（ＰＥＴ）短繊維「テクノファイン　ＮＳ」を衣料資材向けに展開すると発表した。同社はすでに、テクノファイン　ＮＳを使用した中綿を「テクノサーモ」や日本バイリーンが開発した「ａｉｒｐａｃｋ　ＢＴ」に供給しており、今年の秋冬から本格的に市場開拓に乗り出す。また、スポーツタオルや不織布などにも用途拡大を図っていく方針。

△ＩＰＳパネル、姫路新工場で第８世代基板を採用
松下電器産業<6758>と日立製作所<6501>は１５日、液晶ディスプレイ事業での包括的提携について２社間での正式契約を締結し、松下が経営権を握る予定の共同出資の大型液晶パネル開発・製造会社であるＩＰＳアルファテクノロジ（千葉県茂原市）の新工場を兵庫県姫路市に約３０００億円で建設すると発表した。新工場は０８年８月に着工し、１０年１月に稼働を開始する予定。第８世代（１５００×１８５０ミリメートル）基板を採用し、フル稼働時に生産能力は３２型換算で年間約１５００万台を計画している。この結果、ＩＰＳアルファの生産能力は６００万台（０８年９月予定）から１３年には２１００万台に拡大する予定。

△東邦薬品<8129>、富士バイオメディックス<3379>へ出資拡大
医薬品卸大手の東邦薬品は、医薬品等開発支援事業などを手掛ける富士バイオメディックスの第３者割当増資を引き受け、持株比率を３２．５９％（現在は２６．９５％）に引き上げる。引受株式総数は１万６３２０株、総額は約２２億円で、払い込み期日は今月２８日。東邦薬品は０７年８月に富士バイオ社の筆頭株主になるとともに業務提携を行った。今回の第３者割当増資の１部引受により資本関係を一層強化する。

△ダイソー<4046>、尼崎でＨＰＬＣ用シリカゲル一貫生産開始
ダイソーはこのほど、尼崎工場（兵庫県尼崎市）に液体クロマトグラフィー（ＨＰＬＣ）用充填剤について原料シリカゲルから表面修飾までの一貫生産ラインを完成、本格稼働を始めた。投資額は約８億円。原料シリカゲルは従来の５０％増、修飾シリカゲルは倍増になると同時に、医薬品の精製などに使用できるＧＭＰ対応の品質管理を可能にしている。品質・コストの競争力強化によってグローバル展開を加速する。これまで原料シリカゲルは松山工場で、修飾シリカゲルは尼崎工場と分散して生産していた。同社はＨＰＬＣ関連事業を世界に通用する事業に位置付けて、競争力強化を図るために尼崎工場に集約するとともに、能力増強を図った。新設備は２階建て、延べ床面積６４０平方メートルで昨年末に完成した。生産ラインには反応槽５基を設置し、工程改善のためにクランプレスろ過器、ＧＬ製ろ過乾燥機など導入するとともに、ダスト対策も行った。ＨＰＬＣ事業強化に向けて、０６年に米国メーカーの事業を買収して、「ダイソーファインケムＵＳＡ」を設立、今年１月にはドイツに「ダイソーファインケムＧｍｂＨ」を設立した。さらにアジアでも市場開拓を強化しており、新設備と両輪で日本を含めて世界４極でシェアアップに取り組む。
（化学工業日報）

△九電工<1959>　九州での設備投資活発化を背景に業績好調。
自社株買いも実施中。

△アーク<7873>　大幅減額の痛手から立ち直る。
ＰＢＲはわずか０．３倍台に過ぎない。戻り本格化へ。

△東亜ＤＫＫ<6848>　昨年１０月以来の４００円台へ。
食品向け紫外線照射装置にも注目。

▼三井ハイテック<6966>が４日ぶりに急反落
三井ハイテックが４日ぶりに急反落。０８年１月期の業績修正を嫌気している。連結経常利益は４２億円から３２億円になる見通しだ。
（株式市場新聞）

△不動産のロジコム<8938>は続伸。好業績なのに、かなりの割安
不動産事業を行なっているロジコムは続伸。１万１０００円高の１１万４０００円まで買われている。先週末１５日大引け後に発表した、第３四半期（２００７年４～１２月期）連結決算は、前年同期比増収増益。とくに売上高は４１．５％増の６２億５１００万円、純利益は１０９．９％増の１億９５００万円と、大幅な増収増益となった。２００８年３月通期連結業績予想は、売上高８３億０１００万円（前年実績比３０．５％増）、経常利益３億６３００万円（同１８．８％増）、純利益１億９４００万円（同５２．５％増）と、２ケタ増収増益を見込んでいる。好業績のわりには、現在の株価で、ＰＥＲは４倍台、ＰＢＲは０．４倍台と、かなりの割安。また、チャート的にも、続伸とはいえ、まだまだ安値圏だ。週足では、ローソク足は移動平均線から下方乖離している。まずは１３週移動平均線１２万４０００円ラインまでの戻りを目標としてみる。

△アクロディア<3823>がストップ高まで買われる、「きせかえツール」携帯コンテンツが好調
アクロディアが、５万円高の４４万円ストップ高まで買われている。前週１５日に２００８年３月期第３四半期決算を発表、経常損益が６９００万円の黒字（単独決算だった前年同期は２億３２００万円の赤字）となったことを好感している。昨年９月から子会社で始めた「きせかえツール」などの携帯用コンテンツの配信事業が好調だった。携帯ストリーミング配信システムの開発や３Ｄインターネット事業を展開するＳＵＮと携帯電話向け動画配信技術などで業務提携したことも株価を押し上げた。外資系証券がアップルの「ｉｐｈｏｎｅ」登場で携帯電話のユーザーインターフェース」が世界的に見直され、世界的飛躍の基盤が整うとして、投資判断を新規「オーバーウエート」、目標株価を５４万９０００円としていることから、直近１月２９日高値４５万３０００円抜けから一段高へ向かいそうだ。

△株マニ『特集銘柄』の内海造船<7018>は続伸。テクニカル、ファンダメンタルズとも「買い」
内海造船は続伸。２５円高の４９１円まで買われている。株マニ２月１５日付け『特集銘柄』で指摘したとおり、１月１７日につけた年初来安値３３６円から反発→ジリ高トレンドを形成中。一目均衡表の雲の中に入ってきた。このまま勢いに乗って、２６週移動平均線６００円ラインまで持って行きたい。業績は好調。現在の株価でＰＥＲは１５倍台と頃合いの数字。ＰＢＲは２倍台前半と、成長期待値も高め。買い安心感も充分だ。

△日立製作所<6501>が反発、三角保ち合いを形成
日立製作所が、１０円高の８０７円と反発している。前週１５日に同社が、液晶駆動用ドライバーなど汎用半導体事業から完全撤退、シンガポールにあるグループの半導体会社を現地企業に売却すると発表した。汎用半導体は本業と関連が薄いうえに、台湾など海外メーカーとの価格競争が厳しく収益向上が見込めないと判断した。日立は半導体事業のうち、ＤＲＡＭ（記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー）をエルピーダメモリに、システムＬＳＩ（大規模集積回路）をルネサステクノロジにそれぞれ事業移管済み。今回の売却で、モーターなどに使うパワー半導体や情報機器用半導体チップなど、主力事業に直結する分野に絞り込むと日経では報じている。株価は、１月２２日の安値６９５円から上昇し、２月５日に８３６円まで買われた後、７６２円まで押し目を入れて下値を切り上げる動きで三角保ち合いを形成している。１２月２６日の高値８５２円抜けとなれば、９００円奪回も視野に入ろう。

△タムラ製作所<6768>は日経産業の報道で続伸加速。優良株の買い時
タムラ製作所は続伸。２５円高の４０３円まで買われている。２月１２日につけた年初来安値３４２円からのリバウンド局面。加えて、今朝の日経産業新聞で「はんだ付け装置、ＥＭＳ向けを中国で増産・タムラ製作所」と報じられたことも、手がかり材料となっているもようだ。現在の４００円ラインはひとつのフシ。ただ、続伸とはいえ、週足では移動平均線からローソク足は、まだぜんぜん下方乖離している。１３週移動平均線４７６円、２６週移動平均線５２１円へ…と戻していきたい。ＰＥＲは１３倍台、ＰＢＲは０．７倍台と、割安水準。業績は好調で、今期２００８年３月期連結業績予想は、前年実績比増収増益。とくに経常利益は１５．５％増の４５億円、純利益は４１．３％増の２２億円と、大幅な増益を見込んでいる。業界観測では、来期２００９年３月期もさらに増収増益と見られている。大口株主には信託口や都銀・生保などが並んでおり、買い安心感も。

△インフォマート<2492>は続伸も、まだまだ底値圏。日経『新進気鋭』報道も材料に
インフォマートは続伸。１万円高の２０万６０００円で始まり、寄り後は２０万８０００円まで買われている。今朝の日経新聞『新進気鋭』コーナーで取り上げられた。同社の事業内容や特徴として、「子育て主婦向け情報発信」「未就学児を抱える母親は情報に敏感で、社会復帰にも意欲的」「収入の源となる広告主も、意図する顧客層に広告を打つことができる」等と報じられている。チャートを見ると、先週１３日に上場来安値１７万３０００円をつけて以降、反発。凸凹しながらも着実に下値を切り上げる展開となっている。とはいえ、まだまだ安値圏。まずは次のフシであり１３週移動平均線でもある２５万円ライン奪回を目指したい。現在の株価でＰＥＲは２０倍台前半。新興市場のネット・情報関連企業としてはとくに割高ではない。ＰＢＲは３倍台後半と、市場からの成長期待値も高い。業績は右肩上がり。先週１３日に発表した２００７年１２月期決算は当サイトでも既報のとおり、前年比２ケタ増収増益。今期２００８年１２月期も増収増益の見込みだ。大口株主には三井物産や三菱商事といった優良企業も。有利子負債ゼロ、前期末で現金等１２億７８００万円のキャッシュリッチと、財務面も堅い。買い安心感は充分にある。

△デサント<8114>が続伸し半値戻りを達成、スポーツシューズ事業に本格参入
デサントが、２０円高の５７４円と３日続伸となっている。同社がスポーツシューズ事業に本格参入すると前週１５日に日本経済新聞社が報じた。ウオーキングなどに使える汎用シューズ２品目を今月中にも全国のスポーツ用品店などに卸し、初年度に売上高３億円を目指すという。同社はスポーツ衣料に強いが、シューズ事業は同業のアシックスやミズノに立ち遅れていた。欧米での販売も視野に入れ、スポーツシューズ事業を新しい収益源に育てるとしている。株価は、１月２８日につけた昨年来安値４２９円から出直る動きを鮮明に、昨年来高値６７８円からの半値戻りを達成している。フシと見られる６００円台乗せの動きとなりそうだ。

△天気予報が悲報となるか朗報となるか、花粉症関連株に早めのお手当て（浅妻昭治のマーケット・センサー）
天気予報と相場観測は、兄弟のように似たＤＮＡ（遺伝子）に支配されている。理論家ほどよく曲がるからだ。この冬の寒さや降雪も、決算発表での下方修正銘柄の続出、逆業績相場の展開も、気象予報士や証券アナリストの予報・観測を完全に裏切るネガティブ・サプライズであった。その天気予報では、今週半ばから寒さが緩むとされた。となると、いよいよ花粉が飛び始める。環境省の予報では、今年は花粉飛散量の当たり年となっている。この予報が当たるようなら、花粉症の患者の方々には悲報となるが、兜町にとっては朗報となる。サブプライムローン問題の圏外に位置する花粉症関連株の出番となるからだ。ただ関連株は、薬品株、ドラッグストア株、関連グッズ株などと幅広く、銘柄を絞り込むのが一苦労で、関連度が薄くなるのが難点となる。理論家には怒られそうだが、人気化する銘柄にチョウチンをつけるモグラ叩き流で対処するほかない。
取り敢えずロート製薬<4527>、大正製薬<4535>、ユニ・チャーム<8113>あたりから早めのお手当てが無難となりそうだ。

△アドアーズ<4712>　　日本初の女性だけでプロデュースした店舗をオープン
アドアーズは、１５日に２月１７日より直営アミューズメント施設７１店舗目となる「アドアーズ下赤塚店」のオープンを発表した。下赤塚商店街は、昼間の時間帯から女性客を中心に賑わいを見せているお買い物スポットとして有名である。そこで、この地域の特性を活かすために、女性社員で構成される社内横断プロジェクトチーム「ＣＬＵＢ－Ｆ」を発足させ、女性ならではの感性で既存のアミューズメント施設を超えるホスピタリティを目指し、施設設計・デザインをはじめ全てのストアープロデュースを行った。コンセプトはおしゃれな社交場として、ホスピタリティを提供する場としている。店舗面積３５３坪、マシン台数１８１台、営業時間１０時から２４時まで。年間予想売上高３億円を見込む。女性だけで手掛けた日本で最初の店舗となることから、業界の注目を浴びている。株価は、先週より出来高を伴い最高値更新を窺う動きである。業績が好調であるだけに注目銘柄といえる。
（証券日刊新聞）

△ショップチャンネル年商１０００億円　小売業界不振よそに好調なＴＶ通販　商社系、他社も攻勢
テレビ通販最大手、ジュピターショップチャンネル（東京都中央区）の昨年１年間の売上高が初めて１０００億円を突破した。デパートなど小売業界が軒並み不振の中で成長が続いているのは、２４時間３６５日生放送の「ライブ感」と生活雑貨中心の品ぞろえが、中高年女性の固定ファンをつかんだことにある。ただ２０１１年のデジタル放送への移行で、一時的に視聴者数が減ることが予想され、いかに顧客を引き留めておくかが課題となっている。ショップチャンネルの番組のうち一日の間で最も電話注文が多いのが、深夜０時から日替わりでお得な商品を提供する「ショップスター・バリュー」のコーナーだ。昨年１１月、高機能の掃除機が人気のブランド「ダイソン」の小型クリーナー、定価７万２０００円を３割引の４万９９８０円で販売したところ電話が殺到、１日で１万２０００台を売り尽くした。売り上げ６億円は１９９６年１１月の放送開始以来、単品での過去最高額だ。顧客の８割以上を３０～６０代の女性が占める。視聴可能世帯数は２０００万以上だが、顧客のほとんどはリピーター。購入額が年間１０００万円以上の「超お得意さま」も約５０人いる。衣料雑貨から食品、家電まで幅広い商品をキャストと呼ばれる出演者が詳しく紹介。週に出す７００品目のうち半分は新商品で、「ここにしかないものが買える」という視聴者を飽きさせない工夫も凝らしている。インターネットとの併用で購入する層も増えた。「高度成長時代やバブル期を経験している女性たちは、欲しいモノには財布を開く。仕事から帰宅した深夜、買い物にはまる人も多い」と広報担当の中村久美子さん。ゴールドマン・サックス証券の吉田憲一郎マネージング・ディレクターは「米国などに比べ、日本の通販はまだまだ開拓される余地があり、ショップチャンネルは安心して買い物のできる『ブランド』に成長した」と話す。
ショップチャンネルは住友商事<8053>系で、９６年の設立。
その成長ぶりに、伊藤忠商事<8001>は昨年末、名古屋市の中堅テレビ通販会社プライムと資本提携し、市場参入を決めた。
ショップチャンネルを追い上げる三井物産<8031>系のＱＶＣジャパンも、年間７００億円以上の売上高がある。
不安材料は１１年のデジタル放送への完全移行だ。現在ケーブルテレビ局は、アナログ放送の２や５などの空きチャンネルを活用し、ショップチャンネルなどの通販番組を未契約世帯にも提供している。視聴者の大半はこうした「テレビをつけたら放送していたので見た」受け身の層とされるが、１１年以降はそれができなくなる。その後、視聴者が自ら、通販番組を選ぶかどうかを疑問視する向きが多い。この状況に先手を打ったのはＱＶＣ。親会社の三井物産がＢＳデジタルの無料放送「ワールド・ハイビジョン・チャンネル（トゥエルビ）」を昨年１２月開始。放送時間の相当量をＱＶＣが占め、１１年以降は１２チャンネルで「つければ通販を放送している」状況が可能になる。三井物産はオリジナル番組の制作も検討中だが、同業他社は「ＱＶＣのために取得したチャンネルでは」と悔しがる。ショップチャンネルも１１年以降の対策を検討中で、「チャンネル専用ボタンをつけたリモコンを、試験的に配布している」（住友商事幹部）など、いかに視聴者を引き留めるかに腐心している。市場調査会社の富士経済（東京都中央区）で通販業界を担当する栗田洋一郎さんは「１１年以降、テレビ通販の市場は停滞する可能性が強いとされる。現在の視聴率は１％にも満たないといわれるほど視聴世帯は限られる。いかに視聴者との接点を作っていけるかが今後の課題」と話している。
（FujiSankei Business i）