2/12『株価材料』PART Ⅱ

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■株価材料

△サンエー・インターナショナル<3605>：8.3％高の1593円と大幅反発。
１月の既存店売上高は前年同月比0.6％減で、10月の5.8％減、11の1.1％減、 12月の4.7％減と比べると回復傾向。

△ＳＡＮＫＹＯ<6417>：3.7％高の6120円と続伸。
人気キャラクターを活用したパチンコ新機種がヒット、１月発売の「新世紀エヴァンゲリオン、使徒、再び」や３月投入の「春のワルツ」などの新機種群の引き合いも良好で、2008 年３月通期の業績が会社計画を上回るとの期待が高まった。１月末以降、常勝基調が鮮明で、この日は一時6130円と52週高値。

▼住友不動産<8830>：8.5％安の2220円と４日続落。
７日に、永久劣後ローンで三井住友フィナンシャルグループの三井住友銀行（信託口）から1200 億円を調達すると発表。財務基盤の安定が狙いだが、劣後ローンのみでは銀行の貸出は困難として、修正条項付の新株予約権（ＭＳワラント）を組み合わせて資金拠出を可能にしており、将来的な売り圧力の増加が嫌気された。

▼ＡＯＣホールディングス<5017>：午後の取引で、一時制限値幅いっぱいのストップ安水準となる200円（18％）安の921円まで急落。
傘下の石油開発会社であるアラビア石油が、クウェート政府と技術サービス契約の更新ができず、探鉱費の増大を理由に08年３月期（通期）の業績予想を下方修正したことを受けた。終値は17％安の935円で、04年８月以来の1000円割れ。

▼機械株：
コマツ<6301>は6.8％安の2275円、オークマ<6103>は11％安の820円、住友重機械工業<6302>は11％安の728円と軒並み安い。東証業種別33指数のうち、機械指数は4.8％安で下落率２位。朝方発表の07年12 月の機械受注統計が予想外に減少し、受注環境の悪化や収益懸念などが強まった。
森精機製作所<6141>、東芝機械<6104>などが１部下落率上位に並び、９％安のアマダ<6113>は、ＪＰモルガンやＫＢＣ証券が弱気に格下げした。
（ブルームバーグ）

▼国際計測<7722> 大幅安、昨年来安値を更新。
前日に発表した四半期決算の内容が嫌気されている。第3四半期までの業績は減収となり、売上高が前年同期比5.7％減の63.5億円となった。また、経常利益についても減益、同10.3％減の12.98億円となっている。08年3月期の予想は経常利益で29億円となっていることもあり、未達懸念が生じているようだ。

■トヨタ自<7203>---下げに転じるも5日線をサポート
下げに転じるも5日線をサポート。連休を控えたポジション調整の売りなども出ているようである。直近3日間の上昇率は8％近いこともあり、利食いが出ても当然か。
（フィスコ）

▼リーダー電子<6867>が昨年来安値、通期は一転減益予想に
リーダー電子が０７年１１月２１日の昨年来安値１２１９円を割り込んだ。同社はマーケットメイク銘柄で、値幅制限がない。７日引け後に今０８年３月期の連結業績予想を下方修正し、経常利益を１２億５０００万円→７億３０００万円（前期１１億９７００万円）に減額、一転して減益見通しとなった。地上デジタル放送関連の設備需要が一巡し、売上が低迷。人員補充などの販売管理費の増加も利益を圧迫した。第３四半期（０７年４月～１２月）の連結経常利益は前年同期比５１．２％減の４億７６００万円。期末配当５０円は据え置いている。株価は相場が乱高下する中で１３００円を挟んだもみ合いが続いていたが、今回の下方修正により下放れ濃厚。連結ＰＥＲは９倍台で割安感があるが、目先、下値模索の展開が予想される。下値メドは心理的フシ目でもある１０００円。

△ミツミ<6767>が大幅高、通期純利益の上方修正と増配を好感
ミツミ電機が反発。７日引け後に今０８年３月期の第３四半期業績（０７年４月～１２月累計）を発表。連結経常利益は２８７億２７００万円（前年同期比９１．８％増）だった。通期の純利益予想を２２０億円から２３０億円（前期比２倍）に上方修正している。また、同社は増配も発表。期末一括配当を４６円から５０円（前期実績は年間３３円）に引き上げた。
任天堂<7974>のＷｉｉ用部品がけん引役となり大きく伸長したことに加え、第３四半期（０７年１０月～１２月）は携帯電話向けが堅調推移。デジカメなどのデジタルＡＶ機器でも「いわゆる勝ち組メーカーに収めている」（会社側）といい、大幅増益につながった。同時に、部品の内製化や海外工場の生産性改善を推進。株価は安値圏でもみ合いが続いている。心理的なフシとなる３０００円を越えてくれば、上昇機運も高まりそうだ。
また、改めてホシデン<6804>やメガチップス<6875>、田淵電機<6624>など任天堂関連銘柄を物色する動きも出てきそうだ。

■森永乳<2264>がもみ合い、当面は底値固めの展開か
森永乳業がもみ合い。引けは１円高の２９４円ともみ合いになっている。７日引け後に、今０８年３月期第３四半期（０７年４月～１２月）の連結業績を発表。経常利益が９８億４１００万円（前年同期比１９．７％減）、純利益が３９億２５００万円（同１１％減）。通期業績予想に対する進ちょく率は、経常利益で９８．４％、純利益では１１２％となったが、通期業績予想は変更していない。「原材料価格の上昇とともに、販売価格引き上げの浸透度合いを考慮」（ＩＲ広報部）している。株価は、０７年１１月２０日の昨年来安値２７２円を底に、安値圏でのもみ合いが続いている。連結ＰＢＲが０．７倍と割安感はあるが、収益面での手掛かり材料に欠けるため、当面は底値固めの展開となりそうだ。

■伊藤園<2593>が小幅安、ゴールドマン証は目標株価２４００円に引き下げ
伊藤園が小幅安。ゴールドマン・サックス証券では７日付で「０８年の飲料市場の不安材料が顕在化」とし、レーティングを「買い」から「中立」へ、目標株価を２９００円から２４００円に引き下げるとしている。同証券の懸念としては、（１）緑茶の成長チャネルが収益性の高いコンビニから低いＧＭＳ（総合スーパー）に移ってきている（２）野菜飲料市場の縮小傾向が続いている（３）０８年の飲料市場は前年の天候が好調でハードルが高いという点、の３点を挙げている。一方、バリュエーションは既に過去のレンジの下限にあり、ダウンサイドリスクは限定的であると考えているものの、株価の反転までには時間が必要であると考えているという。

△アプリックス<3727>がストップ高比例配分、携帯電話組み込みソフトに再注目
アプリックスがストップ高配分。なお１万６１２４株の買い物を残した。０３年１２月期以来の黒字浮上を受けて買い安心感が広がった。７日に前０７年１２月期の業績推定を上方修正した。連結経常損益は１０億円の赤字から３億２２００万円の黒字（前々期１２億６８００万円の赤字）に大幅増額。携帯電話向け組み込みソフトが海外で好調だった。出荷増に伴いロイヤルティー収入が伸長。また、コスト要因だった外注費を圧縮し、内製稼働率を高めたことで、費用面でも大幅に改善が見られた。主力の携帯電話向け組み込みソフトは市場でも注目のテーマだ。
４日、同社やＮＴＴドコモ<9437>などが加入する次世代携帯電話向け組み込みソフトの標準化団体「Ｌｉｍｏ　Ｆｏｕｎｄａｔｉｏｎ」がＬｉｎｕｘベースのソフト開発仕様を公開した。これにより次世代向け組み込みソフト開発が加速すると見られ、同社の事業環境は有望視されている。ただ、携帯電話向け組み込みソフトは開発に多額の投資を要するため、業績の先行きが見えづらい業態だ。同社も事業の将来性に反して、上場来赤字が続いており、アナリストの評価も分かれていた。１５日に決算発表を予定しており、そこで示される今期の収益計画にも注目が集まる。
関連銘柄はＡＣＣＥＳＳ<4813>。ともにマザーズの主力銘柄で、次世代携帯電話の立ち上がりとともに再度脚光を浴びそうだ。

△白煉瓦<5351>が続伸、好調な進ちょく率を好感
品川白煉瓦が続伸。７日引け後に、今０８年３月期第３四半期の連結決算を発表。経常利益は４１億５００万円（前年同期比２０．６％増）、純利益が１９億１２００万円（同１．６％減）となった。通期連結業績に対する進ちょく率は、経常利益予想で８５．５％、純利益予想では９１％と好調に推移している。通期業績予想は変更していない。株価は１月１６日に昨年来安値２２５円を付けた後、出直り歩調にある。５日移動平均線と２５日線とのミニゴールデンクロスが接近、達成されれば出直り相場に向かう可能性がある。

▼東レ<3402>が昨年来安値更新、第３四半期は経常３．９％減、通期予想は９３０億円に減額
東レが売られる。４１円安の６０９円まで売られ、連日の昨年来安値更新となった。８日午後１時、今０８年３月期の第３四半期（０７年４～１２月）連結決算を発表。営業利益は前年同期比１．２％減の６３３億３４００万円、経常利益は同３．９％減の５９１億５０００万円となった。営業利益は、環境・エンジニアリング事業、プラスチック・ケミカル事業が業績を伸ばしたが、原燃料価格の高騰や情報通信材料・機器事業の競争激化が業績の減速につながった。これを受け、通期連結の業績予想を下方修正したことが嫌気されている。営業利益を従来の１０８０億円から１０４０億円、経常利益を同１０１０億円から９３０億円に減額修正した。

▼ドワンゴ<3715>が安い、第１四半期損益の赤字転落に失望
ドワンゴが反落し、後場は一時１万２０００円安の２０万２０００円まで売られた。７日引け後に今０８年９月期の第１四半期業績（０７年１０月～１２月）を発表。連結経常損益は１億５９００万円の赤字だった（前年同期実績は２９００万円の黒字）。業績予想の見直しは行っていない。同社は子会社のニワンゴで、動画上に掲示板のような感覚でコメントを書き込めるサービス「ニコニコ動画」を運営。このニコニコ動画を含むポータル事業で、会員数増加に伴う設備投資や回線費用など、先行投資費用がかさんだ。ゲーム事業でも新規タイトルの発売本数の違いにより、前年同期と同規模の売上を確保できなかった。モバイル事業では、「着メロ」サイトの会員数減少を「着うた」「着うたフル」サイトでの増加が上回る傾向が続いている。株価は大幅下落後の調整局面。「ニコニコ動画」の話題性は極めて高いが、収益への本格的な寄与は当面先になる見通しで、足元は理想買いにとどまる。心理的なフシ目となる２０万円で持ちこたえられるかが焦点。
（株式新聞ダイジェスト）

△安心で快適な住環境の街区　第1期販売登録受付中　東急不動産<8815>
東急不動産は、２月10日（日）まで、千葉県・柏市に開発した「ブランズガーデン柏 花野井」（ http://www.bg-kashiwahana.com/ 、木造2階建（2×4工法）、総戸数17戸）の第1期販売登録の受付を行なっている。「ブランズガーデン柏花野井」は、つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅から徒歩25分またはＪＲ常磐線「北柏」駅からバス12分「花野井木戸」バス停徒歩４分にあり、東急柏ビレジから25年の歴史を持つ静かな住環境と柏の葉キャンパスをはじめとする先進の都市機能が響き合い、未来への発展があるこの地に誕生した街区である。周辺にはスーパーなどの商業施設や教育施設、また公園やスポーツ施設も充実していて利便性に富んでいる。また、「柏の葉キャンパス」駅よりつくばエクスプレスを利用して上野や秋葉原へは約30分圏内、銀座や大手町へも40分圏内でアクセス出来る。設備・仕様面では、これからの住まいにかかせないバリアフリー設計で居室と廊下の床の段差をなくしたり、暮らしやすさを考慮して手摺りの積極的な設置を行うなど、これからの時代に求められる快適で安全な室内空間を作り出している。さらにガス温水式床暖房や24時間換気システム、複層ガラスを採用したり、複製が困難で防犯性の高いディンプルキーをダブルで装備するなど、住む人が快適に安心して暮らせる配慮がされている。間取りは３ＬＤＫから４ＬＤＫ、建物面積は98.95平米から113.33平米。販売価額は2,979.1万円から3,897.8万円。竣工済（2008年1月）、引渡しは08年３月下旬を予定している。

△携帯と連動可能な防犯カメラを標準装備の戸建て販売開始　三井不動産<8801>レジデンシャル
三井不動産レジデンシャルは２月８日、「ファインコート武蔵野桜堤ブロッサムレジデンス」(総戸数24戸)の第１期販売を開始した。街の歩行者や訪問者を撮影する防犯・玄関カメラを全戸に設置。録画画像は携帯電話にも送信可能だ。また、小屋裏収納などの大型収納、ペアガラスや省エネ高効率熱源機「ecoジョーズ」を設置した全戸４ＬＤＫプラン 。ＪＲ中央線「東小金井」駅から徒歩13分の立地。第１期(８戸)の販売は、土地面積120.15平方メートルから124.19平方メートル、建物面積95.37平方メートルから98.41平方メートル、販売価格7,180万円から7,690万円。

▼戸建注文住宅、棟数・金額ともに下落　住団連
社団法人住宅生産団体連合会（住団連）はこのほど、会員会社の支店、営業所、展示場などの営業責任者に対する四半期ごとの業況感アンケート調査報告をまとめた。戸建注文住宅などの07年10月から12月の受注実績について、前四半期（07年７月から９月）との比較調査を基に、指数化したもの。それによると、戸建注文住宅の受注実績は、棟数でマイナス34ポイントと下落に転じた。地域別でも全地域でマイナスとなり、東北のマイナス５ポイントを除き、２桁のマイナスとなった。08年１月から３月の見通しでは、07年10月から12月の実績と比較して、受注棟数がプラス31ポイント。全地域で２桁のプラスを見込んでいる。金額はプラス６ポイントとしている。
（住宅新報）

△イオン<8267>系スーパー2社、4月合併＝マックスバリュ北海道<7465>とジョイ
イオン系のスーパーで北海道が基盤のマックスバリュ北海道とジョイ（札幌市）は8日、4月1日に合併することで基本合意したと発表した。経営規模の拡大を通じて競争力の強化を図る。マックスバリュ北海道が存続会社で、ジョイを吸収合併する。　

□R＆I、JR東海<9022>の格付け「AA」の方向性「ポジティブ」を「安定的」に変更
格付投資情報センター（R＆I）は8日、JR東海に付与している発行体格付け「AA」の方向性について、従来の「ポジティブ」から「安定的」に変更したと発表した。　

△新生銀<8303>、保険業務統轄室を設置
新生銀行は8日、リテール商品部内に「保険業務統轄室」を12日付で新設すると発表した。銀行窓口での保険販売全面解禁に伴う事業拡大を受け、窓販ビジネスに関する企画・管理業務を強化する。　

△三菱東京UFJ<8306>銀、個人向け社債利率1％＝期間3年、預金大きく上回る
三菱東京UFJ銀行は、メガバンクとして初めて3月に発行する個人投資家向け社債（期間3年）の利率を年1％と、同年限の預金利率を上回る水準に設定し、注目を集めている。同行の期間3年の定期預金の利率は8日現在、0．45―0．55％。今月1日の社債発行予定の発表後に個人投資家からの問い合わせが相次ぎ、同行は発行額を300億円と当初予定に比べ100億円増額した。　

△日清紡<3105>、太陽電池製造装置の生産設備増設
日清紡の鵜沢静専務は8日の決算記者会見で、需要が伸びている太陽電池製造装置の生産を強化するため、美合工機工場（愛知県岡崎市）に18億円を投資し、組み立てラインを増設することを明らかにした。来年3月に稼働する予定。　

△日航<9205>、再建計画見直しを29日に発表＝西松社長が記者会見へ
日本航空は8日、2010年度までの経営再建計画の見直しについて、2月29日に発表することを明らかにした。西松遙社長が同日午後3時半に都内のホテルで記者会見する。計画見直しでは、業績目標の上方修正のほか、資本増強策や「JALカード」（東京）株式売却などが盛り込まれる見通し。　

▼東電<9501>福島第二原発3号機で作業員が微量被ばく
東京電力は8日、運転中の福島第二原発3号機（福島県富岡町）で、協力会社の男性作業員（58）が微量の放射性物質を体内に取り込み、被ばくしたと発表した。被ばく量は約0．005ミリシーベルトで、胸部レントゲン撮影で1回に被ばくする量の10分の1程度。作業員の身体に影響はないという。

△高島屋<8233>、株主優待割引率を10％に引き上げ
高島屋は8日、同社株を1000株以上保有する株主に対する優待制度を拡充し、商品購入時の割引率を6月1日以降、現在の7％から10％に引き上げると発表した。1万円の品物を9000円で買うことができる。2月末日時点で1000株以上を持つ株主に対し、「ご優待カード」を発行する。　

▼ACCESS<4813>米子会社と断固戦う＝米ホップオンが表明
携帯電話端末・アクセサリーの開発・販売、使い捨て携帯電話端末の開発を手掛ける米ホップオンは、ソフトウエア開発大手ACCESS（東京都千代田区）の米子会社で、ブランド名「パームソース」で知られるACCESSシステムズ・アメリカが、商標「Graffiti」（グラフィティ）の使用権をめぐり裁判所に提訴したことに対し、断固戦う方針であることを意思を表明した。ホップオンのピーター・マイケルズ社長は、「ホップオンが同商標の正当な権利を有すると米特許庁が認めたにもかかわらず、ACCESSは、ホップオンに訴訟を継続する資金力がないと考え、業界ビジネス慣習に逆らい、連邦地裁に直接訴えを起こした。ACCESSはこれまでにも特許侵害を繰り返しており、対ゼロックス敗訴はその一例である」としている。

△東陽テクニカ<8151>との提携を発表＝米ライクワイズ・ソフトウエア
オープンソース監査・認証ソリューション大手の米ライクワイズ・ソフトウエア（旧セントリス）は、各種産業用測定装置の開発大手、東陽テクニカ（東京都中央区）と再販提携を結んだと発表した。さらに、中国・日本・韓国・ベトナムなどで普及が進むリナックス・プラットフォーム「アジアナックス」のサポートも表明した。東陽テクニカは、「アジアナックス」OSの開発・販売を手がけるミラクル・リナックス（東京都港区）と協働し、「アジアナックス」向け「ライクワイズ・エンタープライズ」の販売・顧客サポートを行う。ライクワイズ製品は、異種OSネットワークが混在する環境での優れた相互運用性が特長。
（時事通信）

△キリン<2503>、１月のビール出荷５０％増　流通側が在庫確保の動き
キリンビールの１月のビール類出荷量が前年同月比で５０％前後増えたことが８日、分かった。同社は２月出荷分からビール大手４社の中で最初に店頭価格で３～５％の値上げに踏み切っている。このため、スーパーなど流通大手が値上げ前の値段で在庫を確保しようと動き、今回の出荷急増につながったとみられる。
（産経新聞）