2/8 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

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■株価材料

△日本エスコン<8892>は決算発表先取り超割安修正期待の打診買いで反発
日本エスコンは、２０００円高の７万９５００円と３日ぶりに反発し、１月２３日につけた上場来安値６万８２００円水準で再動意含みとなっている。米国のサブプライムローン問題の波及懸念や国内のマンション販売の伸び悩み、改正建築基準法の影響などから調整が長引いていたが、２月１９日発表予定の２００７年１２月期決算を先取り下値で超割安訂正期待の打診買いが続いている。タワー投資顧問（東京都港区）の保有株が拡大していることも思惑を誘っている。同社は、関西を地盤とするマンション・デベロッパーだが、新たな中核事業としてアセット開発事業を強化、新規に賃貸マンションや大型商業施設を相次いで稼働させ業容に厚みを増している。昨年９月には米投資会社カーライル・グループなど３社と「ＢＩＧ　ＨＯＰ　ガーデンモール印西」をオープンさせ、約１５０店のテナント出店、初年度年間売り上げ２４０億円、来場者６００万人を目指すなどビック・プロジェクトが続いている。１２月期業績は、昨年９月に上方修正され、純利益は４０億円（前期比３７％増）と連続過去最高更新が予想されたが、その後発表された第３四半期業績は、同修正値対比で高進捗しており、２月の決算発表時の上ぶれ着地期待も強い。株価は、ＰＥＲがわずか３倍台、ＰＢＲは０．６倍、配当利回りは２．５％と大きく割り負けており、なお底値買い妙味が膨らんでくる。

■冶金工<5480>は３Ｑ大幅増益着地も通期業績据え置きで続落
日本冶金工業は、３７円安の８２６円と３日続落となっている。前日７日に発表した今３月期第３四半期（３Ｑ）決算が、大幅増収増益で着地しが、通期業績に対しては昨年１１月の下方修正ペースの進捗にとどまったことから反応薄となっている。同社の３Ｑ業績は、前年同期比３８％増収、９８％経常増益、５１％純益増益と伸び、利益は昨年１１月の通期業績減額値に対して７８－７７％の進捗率となった。主原料のニッケル価格が、上半期に乱高下したことに対応し適正価格への値上げを進め、売り上げの増加とコストダウンが重なり好決算につながった。３月通期業績は１１月修正値を据え置き、純利益は１７５億円（前期比１４％増）を見込んでいる。株価は、昨年６月の上場来高値１７１３円から業績下方修正が響き今年１月の６３５円まで１０００円超の調整となり２００円幅のリバウンドとなったところである。１３週移動平均線を下支えに大きく積み上がった信用買い残の整理値を続けＰＥＲ５倍台の割安修正に動く展開も想定範囲内となる。

△ライオン<4912>は今期増収増益転換に信用好需給も支援し続伸
ライオンは、２３円高の４９５円と続伸し、１月３０日につけた昨年来安値４５５円から出直っている。前日７日に１２月期決算を発表、前期は昨年１０月の下方修正値を一部下ぶれて着地したが、今期は増収増益転換を予想しており、下げ過ぎ訂正期待を信用好需給がフォローし底離れにつながっている。同社の前期業績は、昨年１０月に殺虫剤自主回収のための回収・廃棄費用、評価損１９億５０００万円を計上して純利益が下方修正されており、７月の中間期業績の上方修正とはまったく逆の業績推移となった。前日発表の前期業績は、この１０月修正値を下ぶれ前期比３％増収、４．１倍経常増益、２％純益減益となった。一方、今期業績は、売り上げ３４５０億円（前期比１％増）、経常利益１０５億円（同３％増）、純利益５７億円（同５％増）と増収増益転換を予想している。原材料価格の高騰は続くものの、ヘルスケア事業、ハウスホールド事業で主力ブランドの育成を進め、高付加価値新製品を投入することなどが寄与する。株価は、前期業績の下方修正以来、安値圏低迷が続き信用取組が拮抗、株不足となっている。業績回復を反映した売り方の買い戻しをリード役に１３週移動平均線から１０％弱のマイナスかい離の訂正が続こう。

△東京美装<9615>はセコム<9735>のＴＯＢ価格を上回り急伸
東京美装興業は、寄り付きの買い気配から４０円高の６７５円まで買い進まれる急伸となっている。前日７日にセコムが、株式公開買い付け（ＴＯＢ）により同社株式を買い増すと発表、同社も賛同を表明したが、昨年５月の同社株式買い増し時の急騰場面を連想しＴＯＢ価格６５０円を上抜く急伸となっている。セコムは、２００５年１０月にアーバンコーポレーション（８８６８）の保有株を取得したあと２００７年５月にさらに買い増し２７．０７％まで所有割合を高め、同社を持分法適用会社とした。ＴＯＢは、この業務・資本提携後に一部業務の相互委託、ＰＦＩ案件の始動、グループ開発商品の販売協力など具体的な進捗をみせたことから、さらに追加取得し意思決定の迅速化などシナジー効果を高めることを目的にしている。買い付け期間は２月１５日から３月１３日までの２０営業日、買い付け株式数は１８８万３０００株、買い付け代金は１２億２４００万円を予定、ＴＯＢ後も買い付け株式数に上限を設けているために上場は維持される。株価は、昨年５月の追加取得時には急伸したが、このところ薄商い・品薄で推移し、この日寄り付きの売買高も３０００株にとどまっている。なおセコムは、８０円安の５２５０円まで反落しもみ合っている。

△日テレ<9404>は急続伸、３Ｑ減益着地も減益率地縮め下げ過ぎ訂正期待
日本テレビ放送網は、４２０円高の１万４４００円と急続伸し、１月２２日につけた昨年来安値１万２９３０円を前に下値抵抗力を発揮している。前日７日に今３月期第３四半期（３Ｑ）決算を発表、増収減益着地となったが、減益率が中間期より若干縮小し昨年１１月に修正された通期予想業績に対して高進捗したことから、下値に下げ過ぎ訂正期待の打診買いが続いている。同じ民放株のＴＢＳやフジテレビジョンが相次いで今期業績を下方修正したこととの比較感も働き消去法的に買われている側面もある。同社の３Ｑ業績は、前年同期比０．３％増収、１２％経常減益、２７％純益減益と落ち込んだが、利益は期初予想の通期業績に対して９０―９４％と高進捗した。主力とする地上波テレビ広告市場の低迷が続き、通信販売拡大に伴う仕入原価の増加や番組改編などで番組制作費負担増が業績を圧迫したが、通信販売や出資映画などの収入が引き続き拡大し、中間期までの減収から増収転換し減益率も縮小した。３月通期業績は、昨年１１月に売り上げ、純利益を下方修正しているが、この修正値を据え置き、純利益は１００億円（前期比４５％減）と見込んでいる。株価は、昨年１１月の業績減額で安値を叩いたが、ＰＢＲ１倍台割れは下げ過ぎとして急反発、再度の下値確認となっていた。内需業態に逆日歩のつく信用好取組も相乗し底離れ継続が見込まれる。

△ミツミ<6767>は通期純益再々増額に再増配が加わり急反発
ミツミ電機は、１３０円高の２８６０円と４日ぶりに急反発している。前日７日に今３月期第３四半期（３Ｑ）決算の開示に合わせて、３月通期純利益の昨年８月、１１月に続く３回目の上方修正と再増配を発表、割安株買いが再燃している。このところ同じ電子部品セクターのローム、太陽誘電の株価が、業績下方修正から急落し、ツレ安していただけ反動高も大きくなっている。同社の今期業績は、売り上げ、経常利益は１１月修正値を据え置いたが、純利益は２２０億円から２３０億円（前期比２．０倍）と増益率を伸ばし過去最高更新の更新幅を拡大する。３Ｑ業績が、前年同期比１３％増収、９１％経常増益、２．５倍純益増益と高変化し、利益が昨年１１月の通期増額業績に対して９５―９９％と高進捗し純利益のみ再々増額した。デジタル家電や携帯電話、ゲーム機器、カーエレクトロニクスなどの電子機器の市場拡大を背景に、ゲーム機器用部品、インプットデバイス、電源部品が好調に推移し、部品内製化の加速、高付加価値化、海外工場の生産効率向上も加わり好決算につながった。配当は、１１月に期初予想の３６円を４６円に引き上げたが、さらに５０円（前期実績３３円）に再増配する。株価は、相次ぐ業績増額や期末配当増配、さらに任天堂関連人気が上乗せとなり昨年１０月に上場来高５６４０円まで高人気化し、２５７５円まで３０００円幅の大幅調整となった。ＰＥＲ１０倍台の割安修正から戻りを試す展開が続こう。
（東洋経済新報社）

△Ｍ＆Ａセンター<2127>が大幅反発、第３四半期の経常６３％増益で進ちょく率９割超、記念配１０００円実施
日本Ｍ＆Ａセンターが４日ぶり大幅反発。３万６０００円高の６１万４０００円まで買われている。７日に今０８年３月期第３四半期（０７年４月～１２月）連結決算、記念配１０００円を加えた年間配当５０００円（前回予想４０００円）の実施を発表、好感されている。第３四半期経常利益は前年同期比６３．３％増の１３億２７００万円となり、通期予想（前期比４４．２％増の１４億５０００万円）に対する進ちょく率は９１％に達した。同社は０７年４月１日付で１対４の株式分割を実施しており、年間配当は実質前期比２倍となった。事業承継問題解決のための中堅中小企業のＭ＆Ａ（企業の合併・買収）マーケットは少子高齢化を背景に今後も安定的に拡大するとみられ、同社業績が大きく飛躍することへの期待感が高い。チャート上では２月４日に付けた直近の高値６１万６０００円を抜けてくれば、０７年１２月４日に付けた７６万円奪回に向かいそうだ。

▼ミツウロコ<8131>が連結業績予想を下方修正
ミツウロコは６日引け後、今０８年３月期連結業績予想の下方修正を発表した。経常利益を５０億円から３７億円（前期比１２．７％減）、純利益を２４億円から１８億円（同２３．１％減）に修正。ＬＰガスの輸入価格および原油価格の高騰による仕入れ価格の上昇分を、製品価格に十分に転嫁することができなかったため、経常利益、純利益が減少した。
（株式新聞ダイジェスト）

△ＴＰＲ<6463>が大幅高、通期上方修正受けＰＥＲ７倍に
ＴＰＲ（帝国ピストンリング）が４日ぶりに大幅反発している。前日引け後に０８年３月期の第３四半期（０７年４月－１２月期）連結業績を開示し、これに併せて通期予想を上方修正しており、朝方から見直し買いが流入した。中国・アジア向けを中心に全地域でピストンリングやシリンダーライナーといった自動車エンジン部品の販売が伸びており、通期の営業利益予想は従来の５３億円から６４億円に、当期純利益も３７億円から４１億円にそれぞれ増額した。一株利益は１１７円に拡大する見込みで、これを基にしたＰＥＲは昨日終値で７．３倍まで低下して割安感が強まった。

△船井電<6839>が４日ぶり反発
船井電機が４日ぶりの反発となっている。０８年３月期の業績下方修正を契機に、前日までの３日間でストップ安２回を含み１３４５円の下落となっていた。このため自律反発を狙った買いが入っているようだ。ＣＳ証ではリポートで「１株当たりキャッシュ１６５７円を考慮すれば、株価水準は事業価値を過小に評価している」などとしていた。

△ＣＳがオリンパス<7733>を「強気」に格上げ
クレディスイス証券はオリンパスの投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げた。目標株価は３７００円。会社が今期予想を下方修正した後の株価下落は行き過ぎと判断している。
（ラジオNIKKEI）

■「危機感あるが、頭打ちではない」　mixi<2121>笠原社長に聞く成長戦略
mixiのアクティブ率とPC版のPVが急速に低下している。笠原社長は「危機感を持って取り組んでいる」とし、Twitterのように気軽に交流できる機能の追加を検討。「成長余地はまだまだある」とも話す。
（ITmedia News）

△日華化学<4463>、鹿島に非イオン界面活性剤の新工場
日華化学（本社・福井市）は７日、茨城県の鹿島コンビナートに進出、主に非イオン界面活性剤を生産する新工場（鹿島工場）を新設すると発表した。旭硝子から工場用地を譲り受け、１０年の操業開始を目標に今秋から１期工事に着手、１２年には２期工事まで完了させる計画。用地取得費を含む投資額は約４０億円。同社は現在、非イオン界面活性剤を関東工場（千葉県旭市）で生産しているが、今後は鹿島工場に集約する。

△保土谷化学<4112>、横浜工場の再構築が進展
保土谷化学工業が取り組んでいる横浜工場（横浜市鶴見区）の再構築策が進展している。同工場敷地内で、グループ会社の保土谷ロジスティックスが建設を進めてきた新危険物倉庫４棟が完成した。今回は第１期分となるもので、さらに工場内の既存設備撤去・土地整備を経て、第２期分として新たに４棟の建設を計画している。保土谷化学は、０６年度にスタートした中期５カ年経営計画「イノベーション９０」の前半２年間（フェーズⅠ）を基盤整備の期間に位置付けており、インフラ整備では横浜工場の再構築が重要テーマ。将来的には工場敷地５万平方メートルの７割程度を物流倉庫関連が占める見込みで、経営基盤の強化を加速する。

△三菱電機<6503>、ＥＤＬＣの要素技術を開発
三菱電機は７日、次世代電力用電気２重層キャパシター（ＥＤＬＣ）の要素技術を開発したと発表した。耐電圧を３ボルトに高電圧化し蓄電容量を従来に比べ２０％向上するとともに、塗布型電極を用い低コスト化を図ったほか電極の薄型化と内部抵抗の低減により業界最速となる１秒の充放電を達成した。これにより太陽光発電や大型モーターの回生などの用途に対応が可能となる。今後さらなる技術の進化と低コスト化を進め、１０年以降実用化し順次自社製品に適用していく考え。

△メビックス<3780>、管理支援会社設立・特定保健指導に参入
臨床研究支援のメビックスは７日、無線通信大手クアルコムと共同出資で、高血圧や高血糖など生活習慣病の管理支援会社ケルコムを設立した。生活習慣病対象の特定保健指導が今年４月から導入されることをにらんだもの。血圧計などと専用通信ツールをセットにして医療施設経由で患者に貸与。同社が測定データを収集・分析のうえ医師などに提供して、指導に役立ててもらう。医療機関向けに来月から月額約３０００円でリースを開始し、３カ月で利用者５０００人の確保を目指す。

△日本精工<6471>、藤沢に産業機械用軸受の新工場が完成
日本精工が神奈川県藤沢市で建設していた産業機械用軸受の新工場が完成、このほど竣工した。１１３億円を投じたもので、同社の藤沢技術開発センターおよび藤沢工場の製造ノウハウを生かし、環境に配慮したのが特徴。建築面積は約１万５０００平方メートル。鉄鋼設備や工作機械、建設機械、鉄道車両などに使用される産業機械向けころ軸受けを製造する。

△大日本塗料<4611>、工場集約などタイ拠点を整備・拡充へ
大日本塗料のタイ拠点、タイＤＮＴペイントは、インド市場への早期アクセスを視野に事業体制の整備・拡充を加速する。タイ国内の塗料２工場を来年度中には１工場へ集約・拡大するが、その方針から昨年末までに現地側のパートナー企業が持つ株式を数％買い取りマジョリティを確保した。これにより、高成長が続くタイ国内の自動車関連塗料展開を一段とスピードアップしタイからインド市場を俯瞰する攻めの塗料事業の体制作りに取り組んでいく。
（化学工業日報）

△日写印<7915>が大幅続伸、タッチパネルなど好調
日本写真印刷が大幅続伸。６日に今３月期の連結営業利益予想を１４０億円から１５０億円（前期比１．９％減）に２度目の上方修正を行ったことが引き続き評価されている。減価償却費の増加、携帯電話向けタッチパネルの単価下落などで減益を見込んでいたが、タッチパネルが予想以上に好調で収益を押し上げている。

△フィールズ<2767>、京楽産業と業務提携
フィールズは大手遊技機メーカーの京楽産業（本社：名古屋市中区）と共同事業に関する業務提携を決議した。京楽産業は「ＣＲぱちんこ必殺仕事人ＩＩＩ」「ＣＲぱちんこ冬のソナタ」などのヒット商品に代表されるように、多彩な演出やゲーム性に秀でたクオリティの高い商品開発能力が広く評価されている。パチンコ市場では昨今、射幸性を抑える反面、豊かなエンタテイメント性を備えた遊技機へのニーズが高まっており、コンテンツの重要性が一層増している。両社は、射幸性に依存しない良質な遊びとしての遊技機の創出を目指すことで合意し、共同事業に関する業務提携に至った。

▼ホロン<7748>は再減額嫌気
ホロンは３日続落。今３月期を再下方修正で嫌気売りが浴びている。

△スパークスＧ<8739>は堅調
スパークス・グループは高寄り後もしっかり。１月末運用資産残高は１２月に比べ減少したが、底値圏から悪材料出尽くしで打診買いが入ったようだ。

△ブロンコＢ<3091>は急反発
ブロンコビリーが急反発。今１２月も増収益見通しで安心買いが入ったようだ。ステーキ、ハンバーグ専門店を東海地区地盤に五八店舗を展開している。

△東洋紡<3101>　昨年２月高値４０２円に対し２００円で底値確認。
信用買い残も急減し出直り模索。

△スピンドル<6242>　昨年７月高値の最終期日を通過。
業績好調をストレートに評価。

△東京デリカ<9990>　５日移動平均線が反転。
業績好調、自社株買いで上値指向強める。

▼ユビテック<6662>は売り気配
ユビテックは売り気配。今６月期業績予想を、下方修正した。

△ウェルネット<2428>が続伸
ウェルネットが続伸。今６月期中間業績予想を、上方修正した。
（株式市場新聞）

▼ｎｇｉ　ｇｒｏｕｐ<2497>がストップ安まで売られる
ｎｇｉ　ｇｒｏｕｐが、３万円安の１３万４０００円ストップ安まで売られている。前日に２００８年３月期第３四半期決算と通期業績予想の修正を発表、３Ｑ営業利益が前年同期比３３．０％減の１１億５７００万円となったことを嫌気した売りが膨らんだ。通期の業績予想は上方修正しているが、インベストメント事業の未上場株式の売却益や市場性のある営業投資有価証券が当初の想定を上回る株価水準で推移したことなど主因となっており、今後の相場に対する先行き不透明感も出たようだ。

△名糖産業<2207>は続伸。バレンタインに向け動意づき？かどうかはともかく、食料セクター高し
名糖産業は反発→続伸。６４円高の２０４０円まで買われている。とくに材料が出たわけではないようだが、１月１８日につけた昨年来安値１９１０円から反発。凸凹しながらも、下値を切り上げる上昇トレンドを形成中だ。また、２月１４日のバレンタインデーに向けて、チョコレート関連銘柄が動意づいているのかもしれない。
同社のほか、不二製油<2607>、森永製菓<2201>、明治製菓<2202>、江崎グリコ<2206>、不二家<2211>などが買われている。さらに、今朝は食料品セクターが買われており、東証１部業種別株価指数でも値上がり率トップとなる場面も出ている。
リバウンド鮮明なＪＴ<2914>のほか、サッポロホールディングス<2501>、アサヒビール<2502>、キリンホールディングス<2503>などのビール銘柄も買われている。
名糖産業のチャートを見ると、昨年９月の２６００円ラインから続落。現在は底値圏だ。まずは次のフシ２１００円ライン奪回を目指す。

▼住友重機械工業<6302>が安値更新、１２月の機械受注統計を受け失望売り膨らむ
住友重機械工業が、８１円安の７４１円と４日続落し１月２２日につけた昨年来安値７５０円を更新、２２５採用銘柄の値下がり率ランキング上位に入っている。内閣府が２００７年１２月の機械受注統計を本日発表、民間設備投資の先行指標である「船舶、電力を除く民需」の受注額（季節調整済み）は前月比３．２％減の１兆１６４億円と、２カ月連続で減少したことを受け、機械株を中心に失望売りが膨らんでいる。このうち製造業は７．８％減、非製造業は５．２％減だった。０８年１―３月期は前期比３．５％増の３兆２５６４億円を見込む。１２月の受注実績（民需）の内訳をみると、製造業では15業種中１０業種が減少し、特に造船業（前月比６５．３％減）や窯業・土石（３７．８％減）などで落ち込みが目立ったという。

▼アルプス電気<6770>が連日安値、下方修正を嫌気した処分売り続く
アルプス電気が、２９円安の１０９５円まで売られ連日の昨年来安値更新となっている。５日に２００８年３月期第３四半期決算と通期業績予想の修正を発表、音響製品事業の落ち込みや電子部品事業での減損などから下方修正となったで、処分売りが続いている。株価は、０６年１１月安値１０７０円に接近、このラインを割り込むと０１年９月安値６９０円までフシは見当たらず、厳しい展開が続きそうだ。

△株マニ注目のサカイ引越センター<9039>は続伸。テクニカル、割安、動意づきで「買い時」
株マニ２月７日付け『リアルタイム注目銘柄』のサカイ引越センターは続伸。５０円高の２４４０円まで買われている。１月２９日につけた年初来安値２２１０円の深押しからリバウンド。着実に上昇トレンドをえがいている。また、引っ越しシーズンで動意づいているもようだ。また、業績好調な優良企業株のわりには、現在の株価でＰＥＲ約８倍と、かなりの割安となっている。まずは２５日移動平均線２６００円ライン奪回を目指す。

△昭和電工<4004>は反発。過去最高純利益の好決算を材料に、ダブル底形成
昭和電工は反発。５円高の３５０円で始まり、寄り後は１１円高の３５６円まで買われている。きのう大引け後に発表した、２００７年１２月通期連結決算は、売上高１兆０２３２億３８００万円（前年比１１．９％増）、経常利益５９９億８９００万円（同４．３％増）、純利益３３０億６６００万円（同１４．７％増）。純利益は２期連続で過去最高となった。人造黒鉛電極や合成樹脂原料が好調だったという。２００８年１２月期連結業績予想は、売上高１兆１１００億円（前年実績比８．５％増）、経常利益６３５億円（同５．９％増）、純利益３５５億円（同７．４％増）と、増収増益を見込んでいる。チャートを見ると、地合いにツレて続落＆押し目からの反発局面となっている。１月２３日につけた年初来安値３２２円と、きのうつけた３２９円でダブル底形成と見たい。現在の株価でＰＥＲは１３倍台、ＰＢＲは１倍台後半と、買い頃の数字。信用残は２倍台の買い長なので、目先、調整は入ろうが、中期では続伸と見る。まずは次のフシであり、１３週移動平均線でもある３８０円ライン奪回、さらに次のフシであり２６週移動平均線でもある４００円ライン奪回を目指す。
（証券日刊新聞）

□シキボウ<3109> 第3四半期業績 通期予想据え置き
シキボウは、2007年12月連結第3四半期業績を発表した。売上高391億円（前年同期比0.8％減）、経常利益12.9億円（同2.8％増）、当期純利益2.32億円（同60.5％減）。通期業績予想は、当期純利益4億円と従来予想を据え置きした。市場予想は、四季報で、当期純利益4億円。

■関西ペイント<4613> 第3四半期業績 通期据え置き
関西ペイントは、2007年12月連結第3四半期業績を発表した。売上高1935億円（前年同期比12.9％増）、経常利益198億円（同7.8％増）、当期純利益115億円（同12.5％増）。通期業績予想は、当期純利益140億円と従来予想を据え置きした。市場予想は、クイックコンセンサスで当期純利益144億円。

■日清紡<3105> 第3四半期業績 通期予想据え置き
日清紡は、2007年12月連結第3四半期業績を発表した。売上高2400億円（前年同期比3.1％増）、経常利益137億円（同11.5％増）、当期純利益98億円（同18％減）。通期業績予想は、当期純利益155億円と従来予想を据え置きした。市場予想は、クイックコンセンサスで当期純利益157億円。

△中外炉<1964> 上方修正
中外炉は、2008年3月通期連結予想の修正を発表した。売上高470億円（前予想465億円）、経常利益42.5億円（同40.5億円）、当期純利益26億円（同24.5億円）。
（証券新報）

△サイボウズ<4776>　携帯対応で効率向上　営業支援ソフト刷新
サイボウズは、昨年７月に発売した営業支援（ＳＦＡ）製品「サイボウズ　ドットセールス」の次期バージョンに携帯電話対応の機能を搭載し、３月までに発売開始する。ＳＦＡは、導入に手間がかかったり、操作が難しい製品が多いが、ドットセールスはコンサルティング不要で誰でも簡単に使えることをコンセプトに開発した。営業のコンタクト履歴や商談の進捗状況、営業スケジュール、顧客情報などを蓄積し、案件成立の見込みを営業部内で共有できる。発売半年で１２０社以上の企業に導入されており、今回、外出が頻繁にある営業担当者の業務効率を考慮して、モバイル機能を取り入れることにした。

△オリンパス<7733>　医療機器通販参入　最大手フィード買収
オリンパスが医療機器通信販売最大手のフィード（内田徹社長、横浜市西区）を買収し、同分野に参入したことが７日、わかった。オリンパスは、内視鏡など医療分野の売上高が約３割に上る中核事業に育っており、周辺事業も強化し、医療事業の拡大につなげる。フィードの全株式をこのほど取得し、完全子会社化した。取得額は約２０億円とみられる。フィードは１９８０年の設立で、従業員約７０人。２００７年９月期の売上高５３億円、最終利益３６００万円。売上高の約９割を歯科医療機関向けが占める。動物病院やエステ向け製品なども取り扱い、４万件を超える顧客を持つ。医療機器のカタログ販売の国内市場は年間８０億円規模とみられるが、年率２０％の高い成長を遂げており、フィードは約６割のシェアを占める。オリンパスは、病院のベッドサイド端末を利用して患者向けコンテンツ（情報の内容）を提供する事業を進めており、このコンテンツにフィードのカタログなどを活用する方針で、個人向け医療サービスも強化する。オリンパスは、英医療機器メーカーのジャイラスを約２０００億円で買収するなど、医療事業で積極的なＭ＆Ａ（合併・買収）に乗り出している。

△小学生向け金融教育支援　三菱ＵＦＪ<8306>と筑波大学が連携
三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループは、筑波大学と共同で、小学生を対象にした金融教育の支援プログラムを開発した。インターネット上で教育支援コンテンツを提供する。指導方法などを説明した教員用のＤＶＤ付き冊子も無償で配布する。産学連携による教育支援ＣＳＲ（企業の社会的責任）活動の一環。Ｗｅｂサイト「金融経済を学ぼう」（ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｋｉｎｙｕ－ｋｅｉｚａｉ．ｊｐ）では、パソコンの画面を使い、マンガや図解で金融や経済の仕組みをわかりやすく理解できる仕組みとなっている。対象は小学５、６年生。支援プログラムの作成には筑波大学や筑波大学付属小学校の専門家が携わり、実際に同小学校で授業を実施して検証も行っている。

△「６０億枚市場」狙え！！　写真関連機器・商品が充実
デジタルカメラやカメラ付き携帯電話で手軽に写真撮影ができるようになったことで、関連機器市場も活気づいている。デジタルカメラなどで撮影した画像を今年一年間にプリントする枚数は、日本全体で６０億枚以上に達すると推定されている。このデジタルフォトプリント関連をはじめ、撮影画像を映し出す小物などが数多く登場している。最近、量販店などでみかけるようになったのが、その場でプリントできるセルフ型プリントシステム。撮った写真をすぐに仲間に手渡せるなどの利便性がうけて、今後も商業施設への設置が進むとみられている。
こうした成長性をにらみ、大日本印刷<7912>の子会社、ＤＮＰフォトマーケティングはセルフ型プリントシステムの新シリーズ「プリントラッシュジュニア」の販売を先月末から開始した。２００５年から「プリントラッシュ」を販売してきたが、利用者の多様な要望に応えるために姉妹機の投入を決定した。新シリーズでは大きなサイズに対応できるタイプや廉価型などのほか、データやネガフィルムを紛失した大切な写真からプリントできるコピー専用タイプもそろえた。すでにコピー専用タイプは大手量販店が採用を決定。同社では０９年までに新シリーズ全体で１０００台の設置を目標に販売に力を入れる。写真を家庭でプリントできるインクジェットプリンターの普及で、写真印刷用紙も工夫を凝らした新製品が相次いでいる。
ナカバヤシ<7987>は、２０～３０代の女性をターゲットにした「Ｄｉｇｉｏ＋（デジオプラス）インクジェットプリンタ用紙　きれいな写真用紙」を先月発売した。女性が店頭で手に取りやすい、やさしいイメージのパッケージを採用。また、サイドから開けるパッケージとし、開口部が大きく開くために用紙の出し入れが簡単。銀塩写真のような仕上がりの「印画紙」と、廉価版で大量のプリントに最適な「光沢紙」の２種類がある。価格は印画紙タイプが６０９円、光沢紙タイプが５０４円。ピクトリコ（東京都千代田区）は、１９５０年にモノクロ銀塩写真印画紙として発売され、プロの写真家から支持された「月光」のインクジェットプリンター版を売り出した。開発したのは、銀塩写真印画紙と同じ三菱製紙。従来の「月光」の特徴である深い黒のしまりや滑らかな階調表現などがマニアの間で好評だ。一方、撮影した画像を小型ディスプレーに次々と映し出すオシャレな“電子アルバム”も登場した。日本ポラロイドが発売した　デジタルイメージフレーム「ＸＳＪ－００７５０Ｍ」は、撮影画像を記録したメディア（ＳＤカードなど）を差し込むだけで、スライドショー方式により７インチのディスプレーに自動再生する。画像が変わるスピードの調整や拡大表示などの機能も備えている。フォトフレームもナチュラルウッドなど同梱されている４種類の中から気分に合わせて選択できる。

△“萌える”プチプチ　バンダイ（バンダイナムコＨＤ<7832>）が来月８日発売
押せば「触んないでよ」と怒り、押さないと「別に…、寂しくないわよ」とねだって男性ファンの“萌え心”をくすぐる「∞（むげん）プチプチ」が登場する。バンダイは３月８日、空気の入った緩衝材「プチプチ」の感触を再現した玩具の新製品「∞プチプチ　ぷち萌え」を発売する。「妹編」「メイド編」「ツンデレ編」「幼なじみ編」＝写真（左から）＝があって、押し続けると５０回に１回、キャラクターに合った声が出る。放置しておくと遊んでほしいと“おねだり” する声も出る。声にはテレビアニメーション「ハヤテのごとく！」や「ゼロの使い魔」で、お嬢様役を務める人気声優の釘宮理恵さんを起用。「妹編」では「お兄ちゃん！」、「メイド編」では「お帰りなさいませ」といった“萌えボイス”を聞くことができる。価格は税込み８１９円。２０代から３０代の男性がメーンターゲットで、６月までに３０万個の販売を計画している。
（FujiSankei Business i）