2/7 お昼の『株価材料』PART Ⅱ

お昼の『株価材料』PART Ⅱは、"つづきはこちらです"をクリック！

[0回]

■株価材料

▼新日鉄<5401>が安値更新――「ファンドが見切り売り」の見方
続落。前日比33円（5.5％）安の563円まで下げ、07年11月22日につけた昨年来安値を約２カ月半ぶりに更新した。市場では「日本の主力株を買っていたファンドの見切り売りではないか」（国内証券）との見方が出ている。また、きょうの日経平均株価が下げ幅を拡大している背景に新日鉄の安値更新を上げる声も聞かれる。

△ＴＯＷＡ<6315>が反発――４―12月期の経常増益を好感
反発。寄り付きは売りに押される場面があったが、その直後に切り返し、一時は前日比46円高の939円まで上げた。半導体製造装置が主力。前日の取引終了後に発表した2007年４―12月期の連結業績で、経常利益が前年同期比56％増の12億5600万円だったのを好感している。売上高は同８％減の163億 5500万円だったが、「リードタイムの短縮などコスト削減効果で収益性は高まっている」（大手証券）。利益率の高い精密金型など生産能力の拡大などもあって、「来期業績への期待もある」（同）という。半導体製造装置を中心とする昨年末時点の受注残高は前年同期比６％増の75億4900万円となっている。

▼バンナムＨＤ<7832>がストップ安　通期見通し下方修正で前日急落
値幅制限の下限（ストップ安）にあたる前日比200円安の1095円で寄り付き、連日で上場来安値を更新した。寄り付き後も安値圏で推移している。前日の前引け直後に2008年３月期の業績見通しの下方修正を発表したのが引き続き嫌気された。発表直後の６日後場は売り気配が続き、大引けにストップ安にあたる1295円で比例配分され、同水準には756万株の売り注文が残っていた。７日の寄り付きでは421万7100株の売買が成立、その後も活発な売買が続き同銘柄としては大商いとなっている。前日の業績見通しの修正ではゲームセンターの国内店舗の２割にあたる50―60店舗）を閉鎖することを発表した。
セガサミー<6460>もすでに低採算の店舗の閉鎖を進めており、ゲームセンター事業の厳しさを再認識した売りもでている。

△コスモ石<5007>が反発――原油高で在庫評価益が膨らむ
反発。一時は前日比16円高の354円を付けた。前日７日に2007年４―12月期業績と併せて08年３月期の業績見通しを発表。08年３月期は連結経常利益が前期比20％増の900億円になりそうだとの見通しを示したことが買い材料。従来予想の880億円から上方修正したことを好感した買いが集まっている。１月22日に昨年来安値（316円）を付けるなど、底値圏で推移しているだけに買いが入りやすかった面もある。08年３月期は原油高の影響で期初の割安な在庫による会計上の利益のかさ上げ（在庫評価益）が増える。ただ、石油事業では原油価格高騰の製品価格への転嫁が追いつかず、利益率が悪化。在庫評価益の影響を除くと実質的には経常減益となる。
一方、同じく６日に2007年４―12月期業績を発表した新日鉱ＨＤ<5016>は続落。一時は前日比19円安の577円を付けた。４―12月期は在庫評価益が膨らんだものの、石油精製・販売事業や石油化学事業で値上げが浸透せず、連結経常利益は前年同期比17％減の1523億円に落ち込んだ。

▼新日鉄<5401>やＪＦＥ<5411>は安い　英豪の企業買収で資源寡占警戒
新日鉄やＪＦＥ、住金が安い。新日鉄は前日比18円安の578円を付け、昨年11月22日以来、約２カ月半ぶりに昨年来安値を更新。またＪＦＥも連日で昨年来安値を更新した。英豪資源大手のＢＨＰビリトンが６日、同業の英豪リオ・ティントに対する買収条件を引き上げた。「買収交渉は難航も」（７日付日本経済新聞朝刊）といった声があるものの、仮に買収が成立した場合、資源の寡占により鉄鋼石など原材料の価格上昇に拍車をかけるとの警戒感から株価の重しとなったようだ。みずほインベスターズ証券の鈴木博行氏は「豪英資源会社の統合の有無にかかわらず原材料上昇は来期も続く可能性が高い」と指摘。このところの株価については「原材料高を製品に転嫁しきれずに07年10―12期の業績が期待を下回った。今後、製品転嫁が進むのか不透明な部分もあり、重しとなっている」という。

▼バリューコマ<2491>がストップ安――業績低迷で失望売り
急落。値幅制限の下限（ストップ安）となる前日比4000円安の３万3150円まで下げた。現在は同水準の売り気配で、700株程度の売り越しとなっている。６日に発表した2007年12月期の連結経常利益は前の期比58％減の２億1400万円だった。08年12月期の利益見通しも回復力が鈍いと受けとめられ、失望売りが膨らんでいる。アフィリエイト（成果報酬型）広告を手掛ける。金融業からの広告出稿減が響いて採算が悪化し、前期は経常減益となった。今期の経常損益について会社側は、3000万円の赤字―２億2500万円の黒字の範囲にとどまると予想している。予想上限でも06年12月期（５億700万円）の水準を大幅に下回ることから、回復力の鈍さが嫌気されているようだ。
筆頭株主であるヤフー<4689>が、米マイクロソフトの米ヤフーへの買収提案を背景にした思惑買いで、このところ動意付いた。同社株もつれ高していたものの、きょうは足元の業績低迷を嫌気した売りに押されている。

△ホンダ<7267>、新車販売を3％増の64万台に・08年目標、4年ぶりプラス
ホンダは6日、2008年1―12月の国内新車販売台数（軽自動車含む）の目標を07年比3％増の64万台に設定した。達成できれば04年以来4年ぶりの前年比プラスとなる。ホンダの07年販売台数は06年比11％減と大手3社のなかで最も落ち込みが大きかった。08年は新型車4車種を投入し、国内販売を立て直す。07年10月末に発売した主力小型車「フィット」の販売好調が通年で寄与するほか、ミニバン「オデッセイ」やステーションワゴンの「アコードワゴン」などを全面改良する。

△鳥インフルに防護ネット・伊藤忠<8001>
伊藤忠商事はシキボウ<3109>などと組み、養鶏業者向けに鳥インフルエンザ防護用ネットを販売する。飼育小屋の屋根や窓にネットを張るだけで、鶏がウイルスに感染する危険性を大幅に下げることができる。インドネシアやタイ、インドなどで鳥インフルの被害が拡大し、日本でも警戒感が強まっていることから、需要が大きいと判断した。製造は製網大手の第一製網（熊本県荒尾市）が担当する。シキボウが開発した有機系素材の抗ウイルス剤を、伊藤忠が取り扱うポリエステル繊維に染み込ませてネットとして編み上げる。鳥インフルに感染した野鳥のフンや羽がネットに接触した場合、10分間で99％以上のウイルスを死滅させることができる。

△ネット証券、口座開設46％増・１月
大手インターネット証券5社の1月の新規開設口座数は前月比46.5％増の4万7000となり、昨年7月以来の高水準だった。株式相場が乱高下する中で、株価の下落を好機とみて個人が投資を始める動きが活発だったことを示した。
5社はＳＢＩイー・トレード証券<8701>、楽天<4755>証券、松井証券<8628>、マネックス<8698>証券、カブドットコム証券<8703>。1月末の口座数は合計で447万6000と同1.1％増えた。

△ベリサイン<3722>が反発――今期黒字見通しで安心感
買いが先行し、前日比2800円高の６万4900円まで上昇した。６日に発表した2008年12月期の連結最終損益の黒字見通しが安心感つながり、買い直されている。今期の最終損益は10億9700万円の黒字となり、前期の25億9200万円の赤字から黒字に転換する見通し。前期に発生した子会社のれんの減損損失がなくなることが背景だ。電子認証サービス事業での新規顧客開拓などによる売り上げ増で、経常利益は19億6500万円と４％伸びる見通し。１月25日には07年12月期の連結最終損益の赤字見通しを発表し、その後の株価の重しになっていた。市場では「本業である電子認証事業の将来性は高く、周辺事業の縮小が進めば、株価は上昇基調に転じる可能性がある」（国内証券のアナリスト）との見方があった。

△ネットワン<7518>が反発　米シスコ株の時間外急落は限定的
反発。朝方は小安く始まったが、その後は前日比1600円高の９万1900円まで上昇する場面があるなど底堅い展開になっている。株価が昨年来安値（８万 9600円）近辺の水準まで下がっていることもあり、押し目買いが入っている。６日の米株式市場の時間外取引でネットワーク機器大手の米シスコシステムズの株価が大幅安になったが、ひとまず株価への影響は限定的になっている。ネットワンは米シスコの国内販売代理店となっており、同社の広報担当は「およそ売上高の６割はシスコ製品」と説明している。
（NIKKEI NET）

▼ソリスト<9847>の売買を午前10時51分から一時停止＝ジャスダック
ジャスダック証券取引所は７日、ソリストの株式を午前１０時５１分から１１時２０分まで一時売買停止すると発表した。第三者割当による新株発行に関する情報を周知させるため。

▼伊藤園<2593>軟調、ＧＳが「中立」に引き下げ
伊藤園が軟調。ゴールドマン・サックス（ＧＳ）が６日、同社の投資判断を「買い」から「中立」に引き下げたことなどが材料となっている。目標株価は２９００円から２４００に引き下げられた。ゴールドマンでは、野菜飲料市場の縮小傾向が続いていることや、２００８年の飲料市場が前年の天候好調の反動で前年比プラスになるためのハードルが高い点などを懸念材料として挙げている。

△福山運<9075>しっかり、ＣＳが「ニュートラル」に引き上げ
福山通運がしっかり。クレディ・スイス（ＣＳ）が６日、同社の投資評価をこれまでの「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に引き上げた。クレディ・スイスでは、同社の第３・四半期の決算を受けて株価が下落し、下値不安が縮小したとして投資評価を引き上げるという。

▼ミツウロコ<8131>が大幅安、業績予想の下方修正を嫌気
ミツウロコが大幅安となっている。２００８年３月期の連結決算見通しについて、営業利益を４７億円から３４億円に下方修正したことが嫌気された。会社側によると、ＬＰガスの輸入価格や原油価格の高騰が続くことと、販売競争から生じる価格転嫁の難しさにより、利益の確保は難しい状況で推移することを予想している、という。

▼オリックス<8591>が連日のストップ安、カラ売り対象との声
オリックスが連日のストップ安。５日に２００８年３月期の業績予想を下方修正したことを売り材料にされている。市場では「ヘッジファンドなどからカラ売り対象として集中攻撃されているようだ」（国内証券売買担当者）との声が出ている。

△明乳<2261>小じっかり、4月1日から17品目を3─10％値上げ
明治乳業が小じっかり。同社が６日、４月１日から牛乳など１７品目のメーカー希望小売価格を約３─１０％値上げすると発表し、材料視されている。穀物の高騰による飼料価格の上昇などで国内酪農家の生産経費が増大しているほか、包装材料や生産・物流などのエネルギーコストも上昇しているためだという。

△ハイデイ日高<7611>堅調、期末配当増額の公算との報道手掛かり
ハイデイ日高が堅調。７日付日経新聞朝刊が、２００８年２月期の期末配当を１─２円増やし年間配当ベースでは１９─２０円にする公算が大きいと伝えたことが手掛かりになっているという。

△三菱重工<7011>がしっかり、上方修正を好感する動き
三菱重工業がしっかり。９時１０分現在、同社株は東証１部で出来高第１位となっている。２００８年３月通期の連結営業利益見通しを従来の１１５０億円から前年比１９．４％増の１３００億円に引き上げたことを好感する動きとなった。欧州を中心にエアコンなどの中量産品事業で受注が好調なほか、化学プラントなどの機械・鉄構事業の採算が改善しているのが修正の理由。この予想値はロイターエスティメーツによる主要アナリスト１５人の予測平均値１２７１億円を上回った。

△アコム<8572>が反発、業績上振れ期待が高まる
アコムが反発している。６日に発表した２００７年４―１２月期連結決算で、当期利益が３７７億円（前年同期は２６１８億円の赤字）と好調に推移。０８年３月期の当期利益見通し３９１億円を据え置いたが、４―１２月期終了時点の進ちょく率は９６％となっているため、上振れ期待が高まっている。

▼三城<7455>が売り先行、国内の客数減で08年3月期予想を下方修正
三城が売り先行となっている。６日に発表した２００８年３月期業績予想の下方修正を嫌気した。連結経常利益は従来予想の７７億５６００万円から３９億０１００万円、連結純利益は４３億３７００万円から１８億５０００万円に減額した。中国、東南アジア市場が好調だったものの、国内店舗の客数が減少した。既存店の修繕、改装など設備活動費が当初予定を上回ったことも利益圧迫要因となった。

△ＨＩＳ<9603>買い気配、発行株1.46％・50万株上限に自己株取得へ
エイチ・アイ・エスが買い気配。６日に発行済み株式総数の１．４６％に相当する５０万株・１０億円を上限に自己株を取得すると発表したことを好感している。取得期間は２月７日から４月３０日まで。
（ロイター）

▼ミヤチテク<6885>株がＳ安売り気配、日米でレーザー溶接機が停滞－業績減額
レーザー溶接機やレーザー加工機に強みを持つミヤチテクノスの株価がストップ安（制限値幅いっぱいの下げ）に相当する前日比200円（15％）安の1137円売り気配のまま、午前の取引を終了した。米自動車産業の生産減速などから同社のレーザー溶接機が落ち込んでいる。６日に07年12月中間期と08年６月通期の業績計画を減額修正したため、投資家の失望売りが増えた。午前11時時点で、１万8600株の買い注文に対し、13万7000株あまりの売り注文があり、差し引き約11万8000株の売り超過。同社株は07年10月の2340 円から08年１月22日の1142円まで５割調整し、52週安値を付けていた。1137 円で売買が成立すれば、05年３月以来、約２年11カ月ぶりの安値となる。ミヤチテクの６日の発表によると、07年12月中間期の連結営業利益は前年同期比21％減の８億9000万円になったもようで、前回予想（14億円）を36％下回る。「電子部品を中心とする中国、韓国向けは好調だが、米国経済の減速を受けて、自動車産業や医療機器向けが多い北米が振るわなかった」（同社ＩＲ担当の細野正明氏）という。　　また日本についてもハードディスク・ドライブ（ＨＤＤ）向けのレーザー溶接機需要が前期（07年６月期）に高まった反動が出ているという。上半期業績の低迷を受けて、会社側は08年６月通期の連結業績予想も減額。営業利益予想を34億円から23億円に32％引き下げた。新しい１株利益（ＥＰＳ）予想は107円92銭で、６日終値で算出した株価収益率（ＰＥＲ）は約12 倍だった。

□カプコン<9697>株が３日ぶり急反発、今期利益を増額－投入ソフトの受注良好
家庭用ゲームソフト開発・販売大手のカプコンの株価が、一時385円（15％）高の2950円と３営業日ぶりに急反発。第４四半期（１－３月）に市場投入する２大タイトルの受注が好調で、2008年３月期連結業績の売上高予想と営業利益予想を６日の取引終了後に引き上げており、収益水準の上振れに伴う株高期待が高まっている。投資家の中期的な売買コストである75日移動平均線（2862円）を昨年12月末以来、上抜けてきた。カプコン広報ＩＲ室の田中良輔室長は６日、ブルームバーグ・ニュースに対し、すでに国内で１月末と北米に２月初旬に投入した「デビルメイクライ４」は今期（2008年３月期）の販売の目標を当初計画から10万本増の190万本を予想していることを明らかにした。欧州地域では８日に販売する予定。もう１つの主力ソフトである「モンスターハンターポータブル2ndＧ」は、３月27日に国内販売が開始される。同タイトルも「受注好調」（田中氏）といい、今期の販売計画を当初から40万本増の90万本に引き上げる準備を進めている。同社は６日、2008年３月期の通期売上高予想を前期比9.5％増の816億円（前回予想は780億円）、営業利益は同20％増の115億円（同100億円）にそれぞれ増額修正した。円高の影響などから、経常利益同3.8％増の110億円、純利益は同5.9％増の62億円と従来予想を据え置いた。

□シチズンＨＤ<7762>が反発、電波時計好調で第３四半期増益－通期上振れ期待
シチズンホールディングス（ＨＤ）の株価が反発。一時前日比36円（3.7％）高の1005円まで上昇した。前日に発表した第３四半期（2007年10－12月）業績は増収増益。電波時計など時計事業の好調が電子デバイス、産業用機械事業の不振を補った。今通期（2008年３月期）の業績予想は据え置いたが、市場では増額余地があるとの見方が出ている。ＪＰモルガン証券の森山久史シニアアナリストは７日付のリポートで、好調な時計事業やその他事業、その他費用などに余裕があることから、営業利益予想は「最終的には増額されてくる」との見解を示している。シチズンは米腕時計会社のブローバ買収を発表しており、森山氏は「来期は買収による利益成長シナリオも加算できると確信した」という。シチズンの第３四半期連結売上高は前年同期比0.3％増の920億円、営業利益は同8.0％増の98億円。電子デバイスは構造改革費用の負担が重く、また産業用機械も国内市場の需要が一服感を迎えたことから減益となったが、電波時計などの高付加価値品を中心に時計事業が伸びた。山田修常務は時計のクリスマス商戦について「米国だけでなく、海外は２けたの伸びを示しており順調」と述べ、サブプライム（信用力の低い個人向け）住宅ローンの影響は「受けていないと認識している」と語った。通期の業績予想は、売上高が前期比2.3％増の3440億円、営業利益は同9.5％増の240 億円とする期初予想を据え置いた。

▼日インタ<6974>株が続落、プラズマテレビ生産調整で受注減－四半期大幅減益
半導体素子を製造する日本インターの株価が３日続落。プラズマテレビの生産調整のあおりを受けて８インチウエハの受注が悪化、2007年４－12月期業績は大幅な減益となった。世界景気の減速が今後の需要に影響を与えていくとの不安が出ている。午前９時56分現在の株価は前日比13円（4.6％）安の270円。同社の総務部の今井寧人氏によると、「韓国市場を中心とした生産調整の影響を受けた。需要拡大を見込んで前期に茨城県つくば市に新工場を設立し、量産体制を整えていたが、受注を計画通り取り込めず、コストがかさんだ」という。07年４－12月期の連結営業利益は前年同期比54％減の７億6800万円と大幅減益となった。民生向けの半導体素子製品事業の売上高は前年同期比６％減の 107億6500万円。第１四半期（４－６月）、第２四半期（７－９月）も前年同期比で減少していた。今期（08年３月期）の連結営業利益は前年同期比46％減の10億円の見通し。同社の今井氏は「アジア向けの受注が戻り始めてきており、すでに底は打ったとみている。第４四半期（１－３月）の民生向け事業の売り上げはプラス転換する可能性がある」（今井氏）と、通期業績達成に自信を示した。

△タムロン<7740>株は買い気配、一眼レフ用交換レンズが好調－今期利益も最高
レンズ製造大手のタムロン株が買い気配。午前９時10分現在の気配値は前日比120円（６％）高の2135円で、買い注文11万1000 株に対し、売り注文は６万6200株。同社が主力商品と位置付けるデジタル一眼レフカメラ用交換レンズの販売が好調に推移し、2007年12月期（前期）の業績は売上高、利益とも過去最高を記録した。08年12月期（今期）も一眼レフカメラ用交換レンズが伸びる見通しで、業績の拡大傾向が素直に好感されている。同社が６日に発表した前期連結決算によると、デジタル一眼レフカメラ市場の拡大に対応した新機種を投入により増収を確保。さらに、利益率の高い自社ブランドの売れ行きも好調だった。これを受けて配当を１株当たり年50円と、前の期の実績40円（記念配含む）から10円の増配を決めた。08年12月期も、デジカメ市場は引き続き成長することが予想され、レンズ交換式一眼レフデジタルカメラはおう盛な伸びを続けると分析。連結純利益は前期比 28％増の61億円と、過去最高益を見込む。リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は、「一眼レフデジタルカメラは高い技術力が要求されることもあり、価格競争にはなりにくい。今後も高い利益率が見込まれる」との認識を示した。さらに、５日に08年３月期業績予想の上方修正をしたニコンにも製品を供給しており、デジカメ市場の拡大の恩恵を受けられることも、業績拡大期待につながっていると見る。
（ブルームバーグ）

△ソフトバンク<9984>---指数13000円割れもプラスレンジを維持
底堅さ目立つ。買い先行で2085円を付け、その後は日経平均の13000円割れなど全体の軟調地合いから上げ幅を縮めるものの、プラスレンジを維持している。押し目買い意欲の強さが目立っている。

△サイバー<4751>---サポート意識なら買いタイミング
サポート意識なら買いタイミング。一時83600円まで値を下げる場面をみせている。短期値幅取り資金が中心であるため、地合い軟化で逃げ足を早めた格好。ただ、25日線レベルまでの調整、1/17安値を起点としたリバウンドトレンドの下限レベル到達で押し目買いを入れたいところではある。

□ヤフー<4689> 出来高膨れずじり安基調に。
ただ、この調整で5日線を割り込み、25日線に接近してきていることで直近の急騰で空けたマド埋めにもつながり、調整一巡感が出易い。ネット関連セクターに対する再編機運が高まる中、押し目買いポイントにも。

△トヨタ自<7203> しっかり。
日経平均が13000円を割り込む中で強い動きが目立っている。発行済み株式数の0.32％にあたる1000万株を上限に7日から21日に自社株買いを実施。前後して18日から29日の間に1200万株を上限に実施するとしており、需給の下支えに。

▼新東工<6339> ストップ安。
前日に発表した第3四半期の決算内容が嫌気される。10-12月期では前年同期比18％営業減益、中間期の増益から4-12月期では前年同期比6％減の59.9億円と減益に転じている。足元のモメンタム悪化に対して警戒感が増す状況へ。

▼日本電工<5563> 3日続落で25日線レベルまでの調整をみせてきている。
一目均衡表では雲上限に跳ね返され、雲下限レベルに到達と、テクニカル的には一旦は押し目買いを入れたいところ。2/1時点の信用倍率は1.71倍と需給妙味はある。また、高炭素フェロマンガン市況上昇を手掛かりにする向きも。

△第一カッター<1716> 大幅高。
利益の上振れが好感されている。07年12月中間期並びに08年6月期の利益予想を上方修正しており、中間期については最終利益で従来予想の1.38億円から2.54億円に増額された。作業効率の向上に加え、コスト削減によって工事原価が減少したためと。

△ソネット<3789>---ＪＰモルガン・アセットが7.39％保有
小動きながら、緩やかに上昇する5日線をサポートとした、リバウンド基調が続いている。なお、5％ルール報告ではＪＰモルガン・アセットが7.39％保有している。2/1時点の信用倍率は2.72倍と前週の4.34倍から大きく改善。

□オリンパス<7733>---ショートに傾いた修正の動き
目先下げ止まり感台頭。安値水準での膠着ながら連日大商いで3000円を割り込まずにいることで決算を嫌気した流れも一巡。短期的にショートに傾いた修正の動きが出てくる可能性も。

□ＫＤＤＩ<9433> 煮詰まり感。
上値切り下げ型の調整が続いているが、68万円割れレベルでの底堅さが意識されており、三角保ち合いを形成してきている。需給妙味はないが、ネット関連の再編機運の高まりもあり、押し目買いの流れに。

▼沖縄セルラー<9436> ＣＳでは投資判断「OUTPERFORM」を継続したものの、目標株価については41.4万円から32.3万円に引き下げたようだ。
利益成長の鈍化がやや想定より早く顕在化したほか、音声ARPUの想定以上の低下などから業績予想を下方修正したためと。一方、固定ブロードバンド事業への参入の可能性などが強気の投資判断の背景にあるとしている。

▼三菱ＵＦＪ<8306>---さえない、ＫＢＣでは新規「セル」格付け
さえない。ＫＢＣでは投資判断を新規に「セル」、目標株価を800円としているもよう。再編によるシナジー効果の遅延などを指摘しているようだ。なお、メガバンクは総じて軟調、利下げ期待の後退に伴って米国市場で金融株が売られた流れを引き継ぐ格好に。

△不二油<2607> ストップ高。
前日に発表した決算がポジティブサプライズに。10-12月期営業利益は前年同期比33％増益の38.3億円、中間期の26％減益から急回復する展開となっている。値上げ寄与のほか、海外チョコレート油脂の伸長も貢献へ。みずほでは1000円目標として投資判断を「３」から「２」へ格上げ。

■エリアリンク<8914> 4日ぶりに全株一致。
1日に発表した下方修正がネガティブサプライズとなり、前日まで3日連続してストップ安比例配分となっていた。なお、本日はマッコーリーが投資判断「アウトパフォーム」を継続したものの、目標株価については10万円から1.5万円に引き下げたようだ。投資家の失望売りから、株価は現在の水準から更に30～35％下落すると予想している。一方、目標株価については、ＰＥＧレシオ0.5倍に基づいて設定したと。

■三井住友<8316>---メガバンクは欧州金融機関の決算控え手掛けづらい
前日安値レベルでの膠着。メガバンクは小安く推移しているが、今晩はドイツ銀行の決算を控えているほか、連休明けにはクレディ・スイスの決算など、欧州の金融機関の決算が相次ぐこともあって手掛けづらい。

△グローリー<6457>---急騰、第3四半期好決算を評価の動き
急騰。昨日発表した第3四半期決算内容が評価材料となっている。第3四半期累計営業利益は前年同期比2.1倍の203億円、通期予想210億円をほぼ達成する状況となっている。米国サブプライム問題への警戒感が高まっていた中、想定以上の好決算として見直しの動きが強まる状況に。200万株を上限とした自社株買いの実施も買い材料に。

△ヒップ<2136> 買い気配。
決算内容並びに株式分割が材料視されている。第3四半期までの業績は、経常利益が前年同期比44.3％増の3.15億円となった。また、併せて1：3の株式分割を実施すると発表している。

▼新日鉄<5401>---売り先行、三菱ＵＦＪでは投資判断格下げ
売り先行。三菱ＵＦＪでは投資判断を「１」から「２」へ格下げ、目標株価も1000円から900円に引き下げている。原材料コストの上昇による業績予想の下方修正、並びに高炉セクターのプレミアム引き下げを背景としている。三菱ＵＦＪでは、今期経常利益を従来の6200億円から5900億円に減額、会社計画を下回るとみているようだ。

△日本郵船<9101>---買い気配、メリルでは投資判断を格上げ
買い気配。メリルでは投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価を1160円としている。09.3期の経常利益を1847億円から2045億円に増額修正したことが格上げの背景、最悪シナリオを考えてみても、現在のＰＥＲ水準には割安感が強く、相当程度の悪材料は織り込まれたともしている。なお、メリルでは、商船三井の投資判断も同様に格上げへ。
（フィスコ）