2/6 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

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■株価材料

△トーカロ<3433>堅調、製品価格下落で第３四半期は経常益３割減も、自社株買いを好感
半導体装置関連、液晶製造装置などを手掛けるトーカロが堅調。一時３９円高の１５２０円まで買われている。同社は５日引け後、今０８年３月期第３四半期（０７年４～１２月）の連結決算を発表。経常利益は前年同期比２９．４％減の３８億４５００万円となった。主力の半導体・液晶製造装置関連事業で、製品価格の下落による設備投資抑制などが響いた。
しかし、「韓国や台湾の液晶製造メーカーからの受注は増加の傾向にあり、シャープ<6753>堺工場が本格稼働する今夏以降は期待できる」（経営企画室・木村氏）と、液晶関連事業が上昇機運にあることを指摘した。同時に、自社株買いを発表したことが好感されている。取得株式数上限３０万株（発行済み株式総数の１．９０％）、取得価額上限６億円、取得期間は２月６日～５月３１日まで。
（株式新聞ダイジェスト）

▼バンナムＨＤ<7832>が業績を下方修正
バンダイナムコホールディングスは６日、０８年３月期（連結）業績見通しの下方修正を発表した。経常利益は前回予想を１１５億円下回る３５５億円（前期比２２％減）となる見通し。売上高も１５０億円の減額。トイホビー事業、映像映画コンテンツの不振のほか、アミューズメント施設で既存店が苦戦しているなどが要因。

△みずほ証がニチレイ<2871>を「２」に格上げ
みずほ証券はニチレイの投資判断を「３」から「２」に引き上げた。目標株価は６００円。リポートでは「業績モンタムの改善見通しのもと、株価指標に割安感があると判断した。中国産冷凍食品問題による需要停滞は想定されるが、当社にはシェア拡大の面でプラス影響もあると見ている」などとしている。
（ラジオNIKKEI）

△さわやかな香りにシャキシャキ食感
キッコーマン<2801>は、ゆずとかぼすの果汁と大根おろしが入ったポン酢しょうゆ「果汁ぽんず　みぞれ」を１４日に発売する。果汁のさわやかな香りと、大根おろしのシャキシャキとした食感が特徴で、料理の素材の色が引き立つように、色を薄く仕上げたという。１本２５０ミリ・リットル。３８０円。

△初代イメージの特別仕様
スズキ<7269>は、スポーツバイク「インパルス４００」（排気量４００ｃｃ）の特別仕様車「スペシャル　エディション」を発売した。１９８２年に発売された初代をイメージさせる黒と赤のツートンカラーの車体色とした。タンク部分のスズキのロゴも当時のデザインにし、車体各部に特別なエンブレムを採用した。６６万４５０円。

△日焼け止め塗る前に
ロート製薬<1325>は、日焼け止めを塗る前に使う化粧品「オレゾ　プレＵＶベースコート」を７日に発売する。油に近い性質のため、一般の乳液より日焼け止めとの相性が良く、日焼け止めを肌としっかり密着させ、ムラなく均一に塗ることができるという。１００ミリ・リットル。２１００円。

△高音質のワンセグケータイ
ＮＴＴドコモ<9437>は、携帯電話「ＡＱＵＯＳ（アクオス）ケータイ　ＳＨ９０５ｉＴＶ」（シャープ<6753>製）を発売した。３．２インチの画面で携帯端末向け地上デジタル放送「ワンセグ」を楽しむことができる。画面は水平方向に回転でき、高音質で臨場感ある音も実現した。オープン価格だが、２年継続使用が条件の料金プランでは４万円前後、継続使用の条件がないプランでは５万円台半ば。

△業界最小でも高出力
富士通ゼネラル<6755>は、業界最小の高さ２５センチの高機能エアコン「ノクリア」Ｚシリーズ５機種を２１日から順次発売する。フィルターのほこりを自動的に除去する掃除機能や、寒さを感じやすい足元の温度を監視して効率的に運転する機能を搭載した。業界トップクラスの省エネルギーと、高出力暖房を両立したという。オープン価格だが、想定価格は２２万～３２万円。
（読売新聞）

△三菱化学（三菱ケミカルＨＤ<4188>）、レーベル印刷できるビデオカメラ用8cmブルーレイディスク
三菱化学メディア（本社：東京都港区）は、ビデオカメラ用の8cmブルーレイディスク（BD）2種類を2008年2月中旬から発売する。それぞれ3枚パックになったパッケージ。価格はオープンで、予想実売価格は、追記型8cm BD-Rが6000円前後で、書き換え型8cm BD-REは9000円前後。いずれも7.5GBの記憶容量を持ち、フルハイビジョン最高画質で連続60分の録画が可能。繰り返しの再生に強い独自の記録膜を採用し、長期の保存にも耐える高い安定性を実現した。BD-REは内容の書き換えが可能で、繰り返し録画できる。ディスクの表面には、傷、ほこり、指紋などの汚れに強い保護層を採用し、カートリッジなしでも安心して使用できるという。また、レーベル面にインクジェットプリンターでオリジナルデザインを印刷することができ、水性ペンや油性ペンで文字を書くことも可能。
（nikkei TRENDYnet）

△日本ガイシ<5333>、知多に産業用加熱装置の試験場開設
日本ガイシは５日、知多事業所（愛知県半田市）内に産業向け焼成炉、乾燥炉などの加熱装置試験場を新設すると発表した。今年度から来年度にかけ約５億円を投じ、有機エレクトロルミネッセンス（ＥＬ）パネル、太陽電池セル、燃料電池セルなどの各種製造用試験装置を設置し、装置の新技術開発やユーザーとの技術交流の場として活用する。新設する試験場は２階建て、総床面積約１０００平方メートルで、建屋はすでに完成している。

△ブリヂストン、シェルからタイのタイヤ小売店網買収
ブリヂストンは、アジアにおけるタイヤ販売チャンネルの拡充を推進する。シェル・グループがタイおよびマレーシアで展開するカーメンテナンスサービス事業を買収するもの。具体的には、タイでサービス店を展開する事業会社シェル・オートサーブ（タイランド）を買収するとともに、マレーシアでサービス店８店舗の営業譲渡を受ける。同社では、小売店網の拡充により需要伸長が見込まれる両市場での事業拡大を図る。

△山九<9065>、川崎に首都圏中核物流センター建設へ
山九は川崎市に「首都圏中核物流センター」を建設する。同社最大の大型物流センターになる計画で、拡大する首都圏地区における主要拠点とする。今後、ニーズが高まると見られるネットワーク物流、グローバル３ＰＬなどに対応する。新物流センターは所在地が川崎市川崎区東扇島９０、敷地面積４ヘクタール（約１万２０００坪）、マルチテナント型（４階）、延べ床面積約１１万平方メートル（３万３３８１坪）、営業面積約８万６８００平方メートル（２万６３０５坪）。ワンフロアーの大きさ２万１４５０平方メートル（６５００坪）および営業面積ともに同社最大の物流センターとなる。営業開始は２００９年８月の予定。

△コスモ・バイオ<3386>、第一化学薬品の研究用試薬の一部承継
バイオ研究用試薬・機器の専門商社であるコスモ・バイオは、積水化学<4204>グループの第一化学薬品から同社の研究用試薬事業の一部を譲り受ける。試薬・機器の輸入および販売事業が対象。４日に事業譲渡契約を締結しており、４月１日に承継する。譲り受ける資産は電気泳動関連商品などの販売権（０７年３月期の売上高は３億３１００万円）、在庫品、金型、商品保管設備など。買収額は明らかにしていない。

△ユニチカ<3103>、政策投資銀行から環境格付融資
ユニチカはこのほど、日本政策投資銀行の環境格付に基づく融資を受けた。政策投資銀が行っている環境配慮型経営促進事業で、独自スクリーニングシステムにより評点化し、得点に応じ３段階の金利を適用するもの。繊維メーカーの適用は今回が初めて。「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付となった。ユニチカは、繊維事業で蓄積した技術力を高分子事業や生活食品分野、環境ビジネスなどに幅広く展開している。今回の環境格付融資では、カーボンニュートラルな素材といわれるポリ乳酸製品「テラマック」の市場展開など、民生部門の低炭素社会への転換で先導的役割を果たしていることが評価された。

△横河電機<6841>、統合生産制御システムを１０年ぶり刷新
横河電機は５日、制御事業の主力機種である統合生産制御システムＣＥＮＴＵＭの新シリーズ「ＣＥＮＴＵＭ（センタム）ＶＰ」を開発、販売を開始したと発表した。１０年振りの新シリーズとなる。高信頼性、長期安定性、従来システムとの互換性を継承しつつ、プラントの操業に必要な様々なシステムを統合し、効率的な運用ができる。大手ＤＣＳ（分散型制御システム）メーカーとして世界で初めてウィンドウズＶｉｓｔａに対応した。石油、石油化学、化学、鉄鋼、紙パルプ、電力、水処理などのプロセス産業を対象に０８年度８２０システム、０９年度８５０システムの販売を目指す。

△三井化学<4183>、機能性ポリマーを軸に重点開発４分野を強化
三井化学は、コーポレート研究に含まれる重点開発４分野の研究開発に、２０１１年度までの４年間で１９０億円強を投資する。機能性ポリマーズでは機能性オレフィン系やウレタン系、ポリアミド・ポリイミドなどの構造複合化、新規構造導入による機能・用途の拡充を志向。並行して、原料転換や非可食資源化による非化石原料の活用技術開発なども重点を置く。経営資源を集中投入する方針を掲げている機能性ポリマーズを軸に、将来を見据えた革新的新技術の創出を加速する。同社は４月からスタートする新４カ年中期経営計画（０８中計）で、研究開発投資に前中計の４年間に比べて２５％増の２０００億円を投じる方針を明らかにしている。コーポレート研究には２４０億円を充てる方針で、うち機能性ポリマーズに４５％、非化石原料活用技術に２０％、温室効果ガス（ＧＨＧ）削減技術に１０％、革新プロセス開発に５％を充当。これらの重点開発４分野に、コーポレート研究投資全体の８割に当たる１９２億円を集中投入する計画。同社は機能性ポリマーズで、エチレン・プロピレン・ターポリマー「三井ＥＰＴ」やアルファオレフィンコポリマー「タフマー」の増強計画を進めるなど、自動車・産業材料分野の需要増に対応しエラストマー製品を拡充。また、光学材料向けに需要が伸びている環状オレフィンコポリマー「アペル」の新プラントが今年５月めどに営業運転を開始予定など、生産体制の整備を積極化している。
（化学工業日報）

▼カービュー<2155>大幅続落
カービューは大幅安で続落。今３月期第３四半期を発表、前年同期比で増収は確保したが、経常利益が３９％減となったことが嫌気されているようだ。

△ディースリー<4311>小甘い
ディースリーは小甘い。今３月期第３四半期の経常利益は４．６４億円赤字（前年同期３．４億円黒字）で着地。ゲームソフトの企画販売が中心で通期６０％増収、８０％増益は不変。

△Ｄハーツ<3620>は続伸
デジタルハーツは高寄り後も買い進まれ続伸。４日に今年のＩＰＯ第１号として好人気でデビュー。玉回転が効いていることから、目先筋の資金が介入していようだ。

△芙蓉総合リース<8424>利益２ケタ増
芙蓉総合リースの第３四半期（４～１２月）連結決算は、営業利益１４２億２４００万円（前年同期比１１．９％増）、経常利益１５６億９９００万円（同１３．１％増）、四半期純利益１２８億６３００万円（同３１．０％増）と２ケタ増となった。通期業績予想と配当については、昨年１１月の修正を据え置いたが、収益面が好調で、業績予想達成率が第３Ｑまでで８０％を越えているため、再度の上方修正の可能性もある。

△丸善<8236>　１月２２日安値９５円から順調な戻り足。
日証金では株不足続き、逆日歩発生を機に上げ加速へ。

△富機工<7260>　今３月期は損失幅急減。
水面下ながら業績回復の芽がうかがえる。ここからの天井は高い。

△オーネックス<5987>　続伸歩調。
特定筋投げ一巡し、三菱重工<7011>の風力発電に絡む動向に再度関心。

■フィールズ<2767>は軟調
フィールズは軟調。今３月期経常利益予想を上方修正したが、反応は鈍い。

▼イー・キャッシュ<3840>が売り気配
イー・キャッシュが売り気配。今３月期業績予想を、下方修正した。
（株式市場新聞）

△セプテーニ・ホールディングス<4293>は逆行高で新高値。携帯サイト広告の伸びしろ大きく
セプテーニ・ホールディングスは逆行高で続伸。前場は一時、１９万６０００円まで買われ、昨年１０月２９日につけた年初来高値１８万９０００円を更新した。前場は９０００円高の１９万５０００円で引けた。前引け時でジャスダック市場値上がり率５位にランクインしている。４日発表した第１四半期(２００７年１０～１２月）連結決算が、当サイトで既報のとおり、前年比大幅な増収増益となったことが、引き続き買い材料となっているもようだ。四半期売上高は連続して過去最高を更新、総利益率も１９．５％と、向上が続いている。モバイル広告事業が牽引した。５日ひらいた説明会で、野村宗芳社長は「携帯電話サイトのリスティング（検索結果の上位表示）広告、アフィリエイト（成果報酬）広告分野の伸びが大きい」と指摘。携帯電話のネットユーザーは今後中長期でも伸びしろが大きいと見ていることを背景に、今後も引き続き、大きな収益源としていく考えを明らかにした。また、社会人向けビジネスコンテスト『商人（あきんど）輩出プロジェクト』の実施についても発表した。

▼長谷工コーポレーション<1808>は続落。マンション不振で「ＰＦＩ事業参入」報道も焼け石に水
長谷工コーポレーションは続落。１６円安の１６４円まで売られている。今朝の日経新聞で「長谷工コーポレーションは、ＰＦＩ（民間資金を活用した社会資本整備）の手法で、公務員宿舎の整備ビジネスに参入する」「第一弾として、国が東京・葛飾区で進める公務員宿舎整備工事を１５１億円（維持・管理費込み）で落札、１０月にも着工する予定」と報じられたが、市場は反応薄だ。報道によると、ここ１～２年のマンション新規供給戸数は、改正建築基準法の施行にともない、着工の遅れや需要の減退などを背景に減少傾向が続いている。このため、同社は売上高の９割近くを占めるマンション施工事業を補完する事業育成を急ぎ、安定的な収益体質の構築を目指すという。長谷工コーポレーションのチャートを見ると、中期で続落。１月２２日につけた直近安値１４９円を底に、リバウンドぎみではあるが、勢い良く続伸はせず、もたついている。ローソク足は移動平均線から下方乖離。ＰＥＲは６倍台央と、かなりの割安。テクニカル、ファンダメンタルズ的には「買い時」なのだが…。今回報道のＰＦＩなど、他事業が軌道に乗って業績が持ち直せば、株価も再び上向くだろう。現在の株価でＰＢＲは２倍台と、今後の成長期待値も高めだ。また、今期は復配という明るい話題も。年間（３月通期末）配当金は３円予想で、利回り１．８％の計算となる。

△日電産コパル電子<6883>は上方修正と親会社の株式買い増しで引き続き買われる。上値フシへ
日本電産コパル電子の日足は、きのうの大陽線に続いて今朝も続伸している。今朝は５円安の５９５円で始まったが、寄り後は６２４円まで買われている。東証１部値上がり率上位にランクインする場面も出ている。
引き続き、２００８年３月期業績予想の上方修正と、親会社の日本電産<6594>による、日本電産コパル電子株の買い増しが買い材料となっているもようだ。
チャート的には、まずは６５０円が目先の上値フシとなろう。現在の株価でＰＥＲは１７倍台、ＰＢＲは１．９倍台。業績は好調で、業界観測では次期２００９年３月期もさらに増収増益と見られている。

□旭硝子<5201>は好決算、中計発表も、却って売り場に。中期では買い場だが・・・
旭硝子は続落。４０円安の１２５０円で始まっている。きのう大引け後に発表した、２００７年１２月通期連結決算は、売上高が前年比３．７％増の１兆６８１２億３８００万円、経常利益が同３９．７％増の１８７８億７８００万円、純利益が同５４．８％増の６９６億３４００万円と、大幅な増益となった。２００８年１２月期連結業績予想は、売上高が前年実績比４．８％減の１兆６０００億円、経常利益が同１．１％増の１９００億円、純利益が同４３．６％増の１０００億円。また、営業利益は同１．３％増の２０００億円の、過去最高を見込んでいる。同日、２００８～１０年の新中期経営計画『ＪＩＫＫＯー２０１０』を発表。「２０１０年にＲＯＥ（株主資本利益率）１２％以上」「営業利益率を２００７年のレベル以上で（１１．７％）で維持・継続」「３年間の設備投資額は６８００億円」「配当性向３０％程度」などの目標を明らかにした。とくに急成長が予想される太陽電池用ガラス事業の事業展開を計り、２０１０年には売上高６００億円を目指す。が、株価はパッとしない。今朝は日経平均株価が１９６円９７銭安の１万３５４８円５３銭で始まるなど、地合いがさえない。そのため、同社株もまずは売り場となっているようだ。現在の株価でＰＥＲは１７倍台、ＰＢＲは１倍台央と、買い頃の数字ではある。また、チャートを見ると、１月２２日につけた年初来安値１２３０円に近い底値圏。ローソク足は移動平均線から下方乖離しており、テクニカル的には買い時ではある。

△フマキラー<4998>が４日続伸、アース製薬<4985>はフマキラー株取得を継続
殺虫剤３位のフマキラーが、６円高の３５０円と４日続伸となっている。同社の筆頭株主になった同最大手、アース製薬の大塚達也社長は前日、日本経済新聞記者の取材に応じ、「フマキラー株の取得を継続する」と強調。大塚社長は「業界再編もにらんだ戦略的な投資」であることも明らかにしたと報じられた。これを受けて思惑買いが再燃している。フマキラー株の取得理由に関しては「同業で企業内容もよくわかり、製品力や海外展開力に魅力を感じる」と説明。国内殺虫剤市場でのシェアを高め、同分野での過剰な価格競争を収束させたいとの思惑も示唆したという。株価は、１月２１日にアース製薬が筆頭株主に浮上したことを手掛かりに、１月２２日に３７６円のストップ高まで買われモミ合う動きとなっていたが、上値追いの展開となりそうだ。
（証券日刊新聞）

■ ユニチカ<3103> 第3四半期業績 通期予想据え置き
ユニチカは、2007年12月連結第3四半期業績を発表した。売上高1696億円（前年同期比9.1％増）、経常利益35億円（同27.5％減）、当期純利益14億円（同29.7％減）。通期業績予想は、当期純利益40億円と従来予想を据え置きした。市場予想は、クイックコンセンサスで当期純利益40.5億円。

▼バンダイナムコ<7832> 下方修正
バンダイナムコＨＤは、2008年3月通期連結予想の修正を発表した。アミューズメント事業の不振や店舗閉鎖で20億円の特損計上、映像音楽コンテンツの販売計画の見直しなどにより下方修正となった。売上高4650億円（前予想4800億円）、経常利益355億円（同470億円）、当期純利益165億円（同265億円）。
（証券新報）

△大和<8601>、住友林業<1911>など　事業承継ファンドを中小企業向けに設立
大和証券ＳＭＢＣ、住友林業、中小企業基盤整備機構は５日、住宅関連産業に特化した中小企業向け事業承継ファンドを設立する、と発表した。新ファンド「住宅関連産業中小企業事業継続ファンド」の総額は５０億円で、今月下旬に設立。大和グループの投資会社、大和証券ＳＭＢＣプリンシパル・インベストメンツが運用に当たる。工務店、建材などの住宅関連産業分野で、優れた技術やノウハウを持ちながら、後継者不足で事業の継続が困難になっている中小企業を支援する。３者はファンドを介して同分野のオーナー経営者らから株式を取得して経営に参加。Ｍ＆Ａ（企業の合併・買収）などを行い経営基盤を強化して事業承継を目指す。

△極微量化合物の分離能を２倍に…超高速液体クロマトグラフ　島津製作所が発売<7701>
島津製作所は、医薬品中の微量不純物や食品中の微量残留農薬などの極微量化合物を、従来の２倍の分離能でしかも分析時間は４分の１ですむ超高速液体クロマトグラフを発売した。新装置は、試料の分離を行うカラムの耐圧性能を６６メガパスカルに高め、分離能強化を図るとともに、カラム内の流路のデッドボリューム（注入口や配管の接合部などにたまった試料）を最小化した。これによって試料の分離性能は２倍に向上、分析時間は試料の種類によって異なるものの、４分の１に短縮されるという。液体クロマトグラフは最近の食品への不純物混入事件で検査装置として使用する機会が高まっており、食品や医薬品メーカー、各種検査機関向けに販売する。価格は本体のみで６４０万５０００円。年間１５０台の販売を見込んでいる。

△風力発電部品で新会社　三菱重工<7011>　石橋製作所と共同出資
三菱重工業は５日、歯車増減速機メーカーの石橋製作所（福岡県直方市）と共同出資で、風力発電機向け増速機＝写真＝の製造販売会社を４月に設立すると発表した。風力発電機を手がける三菱重工は石橋製作所から増速機の供給を受けているが、風力発電機の需要が世界的に急増していることから、安定供給を狙いに中核部品の増速機に進出することにした。２０１０年から生産を始める予定。新会社の資本金は１億円で両社の折半出資の見通し。新工場を石橋製作所の本工場隣接地に建設し、三菱重工の定格出力２４００キロワットの風力発電機向けに全量生産する。増速機は風車頭頂部のナセルと呼ばれる発電機部分を構成する中核部品の一つ。ブレード（翼）の回転力を発電機に伝える際に、適切な回転数に変換させる役割を担う。三菱重工は、２４００キロワット機を中心に年間合計１２００メガ（メガは１００万）ワットの風力発電機の能力を持つ。北米を中心に引き合いが強まっていることから、２０１１年に同２０００メガワットに引き上げる計画を進めている。
（FujiSankei Business i）