「トヨタなど買収」企業に訂正命令＝報告を虚偽と認定－金融庁

時事通信　2008/01/27-22:10
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco&k=2008012700148

　金融庁は２７日、トヨタ自動車など大手企業６社を「買収した」として株式の大量保有報告書を提出した川崎市の会社に対し、内容が虚偽と認定、金融商品取引法に基づき、報告を訂正するよう命令した。同報告書に関し、訂正を命じる行政処分が下されたのはこれが初めて。
　金融庁は２８日までの訂正を要求。また、同庁の電子開示システム「ＥＤＩＮＥＴ」にこの訂正命令書を掲載、投資家に注意を喚起している。
　問題の報告書は、昨年１１月に設立された「テラメント」が２５日に提出し、規定にのっとり、そのままＥＤＩＮＥＴに開示された。トヨタのほかＮＴＴ、ソニー、三菱重工業、アステラス製薬、フジテレビジョンについて「発行済み株式の５１％を取得した」とする内容で、取引規模は総額２０兆円に上る。
　金融庁は報告内容に異様な点が多いため、事実関係を調査。報告が６社の株式の実際の売買高から懸け離れていた上に、テラメント社に資金の裏付けがない点などを確認し、虚偽と判断した。

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