1/24 朝の『株価材料』PART Ⅱ

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■株価材料

△全日空<9202>が中国路線拡充・08年度輸送計画
全日本空輸は23日、08年度の航空輸送計画を発表した。4月から羽田―香港間のチャーター便を毎日運航するなど中国路線を拡充する。国内線では静岡― 札幌・沖縄線を開設する一方、福岡―仙台線など7路線を休止する。当初、5月からの導入を計画していた新型のボーイング７８７は「今年度は間に合わない」（山元峯生社長）として計画から外した。国際線では羽田―香港間を毎日チャーター運航するほか、日中の政府間交渉の進展状況をみながら羽田と北京市の都心部に近い南苑空港を結ぶ路線就航を計画する。このほか、関空―青島・大連線をそれぞれ増便、毎日運航とする。国内線では09年3月開港予定の富士山静岡空港から札幌・沖縄線を1日1往復運航。伊丹（大阪）―福岡線など五路線を4月から増便する。一方、福岡―仙台、札幌―鹿児島など7路線を休止するほか、福岡―新潟、伊丹―長崎など6路線を減便する。不採算の地方間路線を削減し、羽田や伊丹、中部（名古屋）を経由する路線を増やすことで搭乗率の向上や遅延・欠航を減らす路線網に切り替えていく。

□ゲームオン<3812>、前期経常益17億円に修正――ゲームソフト単価上昇
ゲームオンは23日、 2007年12月期の単独経常利益が前の期比16％減の17億円なったようだと発表した。従来予想（34％減の13億円）に比べ減益幅が縮小した。オンラインゲームの主力タイトル「レッドストーン」が、キャンペーンの実施や内容の見直しなどで顧客単価が上昇した。併せて、未確定としていた期末配当金を一株当たり1000円（前の期は1500円）とする方針を発表した。前期の売上高は前の期比15％増の67億円（従来予想は63億円）になったもよう。主なゲーム作品は売上高が従来予想を0.3―11％上回った。営業利益は21％減の16億円。ゲームの開発・宣伝費用が利益を圧迫したが、従来予想を３億9000万円上回った。税引き利益は20％減の９億円になったようだ。同日併せて発表したオンラインゲーム「パイストーリー」の独占ライセンス契約解除に伴う特別損失2000万円の計上も影響したようだ。

▼インヴァスト<8709>、10―12月期単独経常赤字３億8600万円に下方修正
インヴァスト証券は23日、2007年10―12月期の単独経常損益が３億8600万円の赤字（前年同期は1600万円の赤字）になったようだと発表した。従来予想は２億7400万円の赤字だった。米国の信用力の低い個人向け住宅融資（サブプライムローン）問題の影響を受け、株式委託手数料が減ることが響く。一般企業の売上高にあたる営業収益は前年同期比87％増の13億円と従来予想を8400万円下回ったようだ。取引所為替証拠金取引や店頭為替証拠金取引のオンライン取引が増加することが寄与する。営業損益は３億8900万円の赤字（従来予想は２億7400万円の赤字）、最終損益は４億400万円の赤字（同２億9700万円の赤字）となった模様。

▼岩井証券<8707>の４―12月期、単独経常益27％減――委託手数料が低調
岩井証券が23日発表した2007年４―12月期の単独業績は、経常利益が前年同期比27％減の22億円となった。株式相場の調整に伴って個人投資家の売買が手控えられ、株式委託手数料が減った。売上高に当たる営業収益は９％減の83億円だった。株券などのトレーディング利益も減った。過年度分繰り延べ税金資産の計上で、純利益は17億円と５％増えた。営業利益は29％減の21億円、税引き利益は５％増の17億円だった。08年３月期の通期業績は、合理的に見積もり可能になった時点で公表するとしている。

△タンカーを鉄鉱石船に・日本郵船<9101>と商船三井<9104>、中国向け輸送に転用
日本郵船と商船三井は 2010年から運航が原則禁止となる単層構造の原油タンカーを鉄鉱石輸送船に改造する。2社合計で3隻を改造。鉄鋼会社との中長期の輸送契約に振り向ける。タンカーを原油流出事故の起きにくい二重構造の船に切り替えつつ、中国を中心とした鉄鉱石輸送の需要拡大に対応する。改造するのはタンクの層が鋼板1枚だけの「シングルハル」と呼ぶタンカー。日本郵船は保有する4隻のうち2隻を鉄鉱石船に転用し、中国の鉄鋼会社向けの輸送に使用する。すでに1隻の改造が始まり、年内にも運航を始める。ほかの2隻は売却する方向だ。改造費は1隻当たり数億円。

▼ウィル不<3241>が売買不成立――ストップ安で約40株の売り越し
終日売り気配のまま推移し、値幅制限の下限（ストップ安）となる、前日比１万円安の７万円まで気配値を切り下げたものの、大引けでも売買が成立しなかった。大引け直前で差し引き40株程度の売り越しだった。住宅販売を手掛ける。22日、2007年12月期通期の連結純利益が前の期比81％減の4305万円になったようだと発表。従来予想を１億8909万円下回ったとしたことで、嫌気した売りが出た。第４四半期に引き渡しを予定していた新築分譲マンションの販売予定数が大幅に未達となったことなどが響いた。

▼ＣＦＩ<2377>がストップ安――ＭＳワラント発行で希薄化懸念
前場、後場ともに値幅制限の下限（ストップ安）となる前日比5000円安の４万6500円まで下げる場面があった。22日、行使価格の修正条項付き新株予約権（ＭＳワラント）を発行し14億9500万円（手取り概算）の資金調達をおこなうと発表。当初の行使価格（５万1500円）での潜在株式数は２万 9126株で募集時点の発行済み株式数の50％と大規模で、株主価値の希薄化懸念を抱いた投資家の売りが膨らんでいる。流通支援を手掛ける。ＭＳワラントの引受先はオーストラリア系の投資ファンドで、調達資金は高付加価値案件の運転資金やＭ＆Ａ（合併・買収）資金などに充当する。ＣＦＩは18日、2007年12月期の連結最終損益が26億7100万円の赤字（前の期は５億400万円の黒字）になったようだと発表。従来予想を26億 7700万円下回った。４月３日から９月19日まで監理ポストに割り当てられていたことに対応した内部統制強化の費用が重しとなったほか、一部案件の進ちょくの遅れなどが響いた。これを受けた週明け21日と22日は連日でストップ安を付けていた。

△ドワンゴ<3715>が反発――「ニコニコ動画」会員数増を好感
大幅に反発。午前中は一時前日比3万7000円高の24万円を付け、午後に入って伸び悩む場面もあったが、高い水準で推移している。21日に子会社のニワンゴが、運営する「ニコニコ動画（ＲＣ２）」のＩＤ登録者が500万人を突破したと発表。前日は３万6000円下げていたこともあって値ごろ感が出ており、広告収入などの収益拡大を期待した買いが集まっている。東証１部の値上がり率ランキングでは上位に入っている。「ニコニコ動画」は画面上にリアルタイムでコメントを書き込むことができる動画サイトで、ニワンゴは有料の「ニコニコプレミアム会員」の会員数が約17万人となったことも発表している。

△ミツミ<6767>が大幅高――「Ｗｉｉ」500万台突破で期待感も
４営業日ぶりに大幅上昇。前日比230円高の2870円まで買われる場面があった。相場地合いの好転を受けて自律反発狙いの買いが入った。現在は戻り待ち売りも出ており、５日移動平均（前日終値ベース、2777円）前後の水準で推移する局面が目立っている。
ゲーム調査のエンターブレイン（東京・千代田）は22日、任天堂<7974>の据え置き型ゲーム機「Ｗｉｉ（ウィー）」の国内累計販売台数が20日時点で500万台を突破したと発表。
発売から60週での500万台到達で、ソニー<6758>の「プレイステーション２」の66週を抜くスピード記録となった。ミツミはＷｉｉ向けの部品供給や生産受託を手掛けており、Ｗｉｉの販売好調による業績拡大への期待感が改めて出ているようだ。

△日電産<6594>が反発――割安感から買い集める
反発。前場に一時前日比620円高の6700円まで値を上げ、後場も高値圏で推移している。前日に昨年来安値（6080円）を付けたことで、値ごろ感から海外の機関投資家とみられる買いを集めた。2008年３月期の連結業績は２ケタの増収増益を見込んでおり、業績の下振れ懸念が少ないことも買い安心感につながっているという。市場では「次は心理的な上値メドの7000円近辺が意識されるのではないか」（大手証券）との見方もあった。

△新日鉄<5401>がしっかり――昨年来高値から半年、需給は改善
後場に入り一時下げに転じる銘柄も散見される中、朝方から高い水準での推移が続いている。朝方には前日比36円高の639円まで上昇する場面があった。好業績期待の強さや値ごろ感を支えに、投資家の買い意欲は強いようだ。前日は44円安と急落したものの、まだ2007年11月22日に付けた昨年来安値（596円）は下回っておらず、主力株の中でも底堅さが目立っている。需給妙味を指摘する声も多い。昨年来高値はちょうど半年前となる 07年７月23日。半年の信用期日が到来したことで、夏場に高値圏で買いを入れていた投資家による手じまいも進んでいるとみられる。18日申し込み時点の信用倍率は4.69倍と07年７月20日以来の水準に低下。買い残も9260万株と07年２月16日以来の１億株割れとなっている。

△住金物産<9938>が反発――値ごろ感からの買い
反発。前場には一時前日比24円高の313円を付けた。後場も堅調。取り扱いの主力が鋼材で、鉄鋼関連株物色の流れに乗った個人投資家とみられる買いを集めている。配当利回りが３％強あり、手掛けやすさもあるという。前日に昨年来安値の289円を付け、昨年12月高値の450円からみた下落率は36％に達し値ごろ感からの買いが入りやすくなっている。ただ、2008年３月期の連結経常利益はほぼ前期並みを見込む。市場では「本格的な上昇基調に入るには、業績面での好材料が必要」（中堅証券）との見方もあった。
（NIKKEI NET）

□米スティール代表がサッポロＨＤ<2501>社長と会談、買収提案後初めて
米系投資ファンドのスティール・パートナーズのウォーレン・リヒテンシュタイン代表は２３日、買収を提案しているサッポロホールディングスの村上隆男社長と会談した。サッポロの村上社長がスティール代表からの面談要請に応じた。両トップが会うのは、昨年２月にスティールが買収を提案してから初めて。サッポロＨＤの広報によると、同日午後にサッポロ本社ビルで両トップが会った。サッポロＨＤ側は村上社長はじめ取締役会のメンバー８人が出席した。スティール代表は、ファンドがこれまでに「長期投資」を実践してきたことなどを説明し、「乱用的」ではないことを訴えた。サッポロ側は、スティールによる６６．６％の買い付けの理由などを質した。サッポロＨＤは、買収提案が「乱用的」かどうかを判断するための評価期間に入っており、３月５日までに取締役会として判断しなければならないため、スティールからの面談要請に応じることにした。サッポロＨＤの買収防衛策によると、スティールによる買収提案は、外部の有識者で構成する特別委員会の勧告を受けて、取締役会が判断する。関係者によるとスティールは同日午前、特別委員会のメンバーとも面談した。スティールは昨年２月から、サッポロＨＤ株式を１株８２５円でＴＯＢ（株式公開買い付け）を実施して６６．６％を取得する提案をしている。昨年１１月にはサッポロに対し、プレミアムビール「エビス」への注力を盛り込んだ企業価値向上策を提出した。

△経営陣の刷新要求承認ならアッカ<3764>株買い増しも＝イーアクセス<9427>
イー・アクセスの千本倖生会長兼ＣＥＯは２３日、都内で会見し、アッカ・ネットワークスに対して経営陣の刷新を要求する株主提案が承認された場合、アッカ株式を買い増す可能性があると述べた。千本会長は、イー・アクセスが送り込む取締役が選任されれば「（低迷するアッカの）業績回復にかなりの自信がある」と強調し「株価が安ければ、純粋な投資の観点から（アッカ株を）買っていくこともある」とした。イー・アクセスは、アッカの筆頭株主。０７年１２月末時点で１１．７９％を保有しており、１月１１日時点では１３．１０％まで保有比率を拡大している。ただ、株式公開買い付け（ＴＯＢ）については「今の時点では全く想定していない」（千本会長）と否定した。イー・アクセスは、アッカが３月末に予定する定時株主総会に向け、現在の取締役３人の退任と、イー・アクセスが送り込む取締役４人の選任を求める株主提案をしている。千本会長は「きちんと経営すれば企業価値が上がり株価も上がる。（取締役を送り込んでから）１年経って株価が上がらなければ（送り込む取締役は）退任させる」とした。
アッカの２位株主は１１．６９％保有のＮＴＴコミュニケーションズ、３位は同１０．３０％の三井物産<8031>、４位が７．９９％のイグナイトＢＢ投資事業有限責任組合となっている。千本会長は「企業価値を上げるという大目的はほかの大株主と全く同じ」とし、アッカに対する株主提案について「少なくとも（大株主の）１社は、株主価値が上がることに反対する理由がないと言っている」と語った。

▼ダイセキ環境ソリューション<1712>、東証マザーズからの昇格で6000株の公募増資へ
ダイセキ環境ソリューションは２３日、６０００株の公募増資と９００株を上限とするオーバーアロットメント（ＯＡ）売り出しを行うと発表した。２月１３日付けで、東証マザーズから、東証１部ないし２部への市場変更が決まったためで、ＯＡ売り出しに関連して９００株を上限に第三者割当増資も行う。増資による調達額は手取り概算で約２２億７４００万円で、全額を借入金の返済に充てる。払い込み価格は、１月３０日から２月５日までのいずれかの日に決定する。

△佐賀銀行<8395>、90億円の優先出資証券の発行を見送り
佐賀銀行は２３日、英国領ケイマン諸島に設立した特別目的会社を通じて発行を予定していた９０億円の優先出資証券の発行を見送ると発表した。金融・資本市場の不安定化で発行環境が悪化した。同行によると、資金調達の緊急性はそれほど高くなかったため、財務面に支障はない。

△日本毛織<3201>が100万株を上限に自己株取得へ、発行済み株式の1.1％
日本毛織は、発行済株式総数の１．１％に相当する１００万株を上限に自己株を取得すると発表した。取得総額上限は８億円。取得期間は１月２４日から４月１７日まで。

△日本バルカー工業<7995>、206万株・5億円を上限とする自己株取得へ
日本バルカー工業は、自己株を除く発行済株式総数の２．２３％に相当する２０６万株を上限に自己株を取得すると発表した。取得総額上限は５億円。取得期間は１月２９日から４月３０日まで。

△花王<4452>、500万株・150億円を上限とする自己株取得へ
花王は、自己株を除く発行済株式総数の０．９％に相当する５００万株を上限に自己株を取得すると発表した。取得総額上限は１５０億円。取得期間は１月２４日から３月２４日まで。
（ロイター）

△Ｍスター：最優秀日本株Ｆは大和の株主還元株、国際株はフィデリティ
投資信託の評価情報を提供するモーニングスターは23日、2007年の運用成績が優秀だったファンドに贈る「ファンドオブザイヤー 2007」の受賞ファンドを発表した。
国内株式型部門の最優秀ファンド賞は大和証券<8601>投資信託委託の「株主還元株オープン」、国際株式型はフィデリティ投信の「フィデリティ・グローバル・ファンド」が受賞した。

△菱食<7451>：12％高の1961円と急反発。
食のフルライン戦略を推進する中、昨年11月に公表していた酒類卸売のリョーショクリカーの完全子会社化について、第１段階で行っていたすべての株式買い付けができなかったことから、２月29日を期日として株式交換を行うことを決定。交換比率はリョーショクリカー１株に対し、菱食1.06株を割り当て交付する。

△ヤマザワ<9993>：9.5％高の1447円と急伸。
山形県を地盤にスーパーマーケットを展開。22日の取引終了後に発表された07年４－12月の９カ月累計の連結営業利益は、お買い得商品の拡販、開店前の作業改善、店舗改装などの効果で前年同期比0.5％増の23億9700万円となった。08年３月通期計画の 30億円に対する進ちょく率は79.9％。同社株は直近、16日に付けた52週安値1300円付近でもみ合っており、１株純資産2193円を大きく下回っていた。
（ブルームバーグ）

△三洋電機<6764>---ＣＳではセクター内での台風の目として注目
ＣＳでは民生用エレクトロニクス業界の投資評価を「オーバーウェイト」から「マーケットウェイト」に格下げ、カシオ計算機などの下落要因にもつながる形とみられる。一方、ＣＳでは1-3月期のセクターの選好順位として、大型株ではソニー、中小型株ではパイオニアをトップとしているが、台風の目として、引き続き同社に注目ともコメント。

△日インター<6974>---押し目待ちの動き、需給面でも手掛けやすく
小じっかり。上昇に転じた5日線レベルでは押し目買いの動きもみられている。前日に野村ではレーティングを「2」としており、押し目待ちの動きが徐々に高まってきている。1/18時点の信用倍率は0.97倍と1倍を下回ってきており、需給面でも手掛けやすく。

△日医工<4541>---続伸、12/28以来の上場来高値を更新
続伸で昨年12月28日以来の上場来高値更新となっている。ジェネリック薬の成長期待などを背景としているが、ＧＳではジェネリック薬のなかで特に選好するのは同社と評価している。同社の上場来高値更新が刺激となる格好か、東和薬品などストップ高の展開に。

□オハラ<5218> 安値レベルでの値固め。
一時1300円割れとなるものの、安値レベルでは押し目買いの動きも。1/18時点の信用倍率は1.79倍と再び1倍台に。ＧＳではPER7倍は売られ過ぎとも。

△日産化<4021>---ボトム形成で買い戻しの動きも
前場高値を突破。前日の下げで長期ボックスレンジの下限を捉えており、リバウンドを狙いやすく。1/18時点の信用倍率は0.19倍と売り超の需給が続いている。ボトム形成で買い戻しの動きも。

▼リロＨＬＤ<8876> 大幅安。
カービス株の売却報道が売り材料視されているようだ。昨年3月に駐車場運営を手がけるカービスの株式半数を4億円で取得したが、昨年12月に20万円で売却したと報じられている。会社側では昨年12月中旬にカービス株の売却を発表しているが、同報道を受けて改めてネガティブに捉えられているもよう。
（フィスコ）

△京セラ<6971>が反発、三洋電<6764>の携帯電話事業買収を決定、三菱ＵＦＪ証は「２」継続
京セラが１５日ぶりに反発した。２１日、検討中であった三洋電機の携帯電話事業譲受を正式に決定したと発表、同日に電話会議形式の説明会を開催している。これを受けて三菱ＵＦＪ証券では２２日付でレーティング「２」を継続、「買収金額は４００億円を基礎とし、４月１日時点で正式に算出されるが、事前の新聞報道の数字から大きなカイ離はなく、サプライズはなかろう。一方、事業統合後の体制再構築への踏み込んだ発言はほとんどなく、説明会の印象はややネガティブ。来０９年３月期以降の業績予想に対する影響は、決算発表後のリポートにて一括して考慮することとする」などとしている。
（株式新聞ダイジェスト）

▼サイバーファーム<2377>が一時ストップ安、ＭＳワラントの発行で株主価値の希薄化懸念
サイバーファームが一時、値幅制限の下限となる前日比5000円（9.71％）安の4万6500円まで下落。終値でも前日比3950円（7.67％）安の4万7550円となるなど大幅続落となった。同社は前日22日、オーストラリア系の投資ファンド「クイーンズランド・インベストメント・コーポレーション」を受託者として行使価格修正条項付き新株予約権（ＭＳワラント）を発行し14億9500万円の資金調達を行うことを発表。潜在的な発行規模は発行済株式数の50％に達するものとなっており、株主価値の希薄化懸念が進行したことが今日の株価急落になって表れたものと見られている。同社では調達資金は「今後の業績拡大を企図した事業の運転資金、Ｍ＆Ａ、及び財務体質の改善・強化のために活用し、企業価値向上に努めてまいります」と説明している。また、株主価値の希薄化懸念に関しては「発行後に株価が上昇すれば希薄化が抑制されること」と説明している。
（テクノバーン）

△サイトサポート<2386>、０８年３月期業績予想を上方修正
治験施設支援を手がけるサイトサポート・インスティチュートは２３日、０８年３月期の業績予想の上方修正を発表した。売上高は従来の３０億円から３３億円（前期比２６．９％増）に、経常利益は５億５１００万円から７億５５００万円（同８８．８％増）、当期純利益も２億７０００万円から４億円（同８７．８％増）にそれぞれ増額した。症例獲得率と症例獲得スピードの向上によって売上が増加。プロジェクトごとの原価管理などを強化した効果も利益増につながった。
なお、同社は株主総会での承認を前提に、４月に株式交換によってシミック<2309>の完全子会社になることが固まっており、３月２６日に上場廃止となる予定だ。

△ダイセキＳ<1712>、２月１３日付で一部または二部に上場へ
ダイセキ環境ソリューションは２３日、２月１３日付で東証および名証の市場第一部または市場第二部に上場することになったと発表した。また、これに先立って同社は６０００株の公募増資を行うと発表した。ほかにオーバーアロットメントによる売出しのための第三者割当増資も９００株を上限に実施する。価額は１月３０日から２月５日までの間のいずれかに日に決定し、払込期日は２月１２日。これら増資による調達資金は全額を借入金の返済に充当する。
（ラジオNIKKEI）

△アウトレットパークの名称を統一　三井不動産<8801>
三井不動産は４月１日から、同社が運営するアウトレットパークの名称を「三井アウトレットパーク」＋「地域名称」に変更・統一すると発表した。現在、「ラ・フェット多摩南大沢」や「ジャズドリーム長島」など、それぞれの名称が使われているが、「三井アウトレットパーク　多摩南大沢」や「三井アウトレットパーク　ジャズドリーム長島」とする。名称統一により、アウトレットブランドのさらなる浸透を図り、海外も視野に入れた商圏の拡大・新規顧客の開拓を目指す。

△４月10日「三井アウトレットパーク　入間」オープン　三井不動産<8801>
三井不動産は４月10日、埼玉県入間市で「三井アウトレットパーク　入間」（埼玉県入間市宮寺）をオープンする。国道16号線沿いで、圏央道の「入間インターチェンジ」近くに立地。敷地面積89,000平方メートル、延べ床面積98,000平方メートル、鉄骨造２階建て（店舗部分）。店舗数は204店（内アウトレット181店）。隣接地には、同社が誘致した会員制倉庫型店舗「コストコホールセール入間倉庫店」がオープン。地域の活性化を目指す。アウトレット日本初出店44店を含む多彩な分野のブランドが出店。緑豊かな周辺環境との調和を図り、「森」をテーマにした建築デザインや既存樹木を移植した公園を含む20,000平方メートルの緑地を整備し、居心地のよい憩いの空間を提供している。
（住宅新報）

△アッカ<3764>経営陣辞任要求、協業や経営統合が目的でない＝千本イー・アクセス<9427>会長
ADSL（非対称デジタル加入者線）大手、イー・アクセスの千本倖生会長は23日、都内で記者会見し、筆頭株主になった同業のアッカ・ネットワークス幹部の辞任を求めていることについて、「協業や経営統合が目的ではなく、下落したアッカの株主価値向上が目的だ」と語った。　

△22日の電力使用量、冬季最高更新＝電力10社
電気事業連合会は23日、電力10社合計の22日の電力量（電力使用量）が32億2570万7000キロワット時に達し、冬季の一日の使用量の過去最高を更新したと発表した。最高更新は今冬では3回目。全国的に冷え込む中、暖房需要が増加したため。
電力会社別では、中部<9502>、中国<9504>、四国<9507>の3電力で冬季の最高を記録した。　

△東邦ガス<9533>、07年のガス販売量3．4％増＝工業用が堅調
東邦ガスが23日発表した2007年1―12月のガス販売量は、前年比3．4％増の38億3983万立方メートルと、1―12月としては過去最大となった。主力の工業用が6．3％増と堅調に推移したのが要因。しかし、07年1―3月の気温が前年より高かったため、給湯・暖房需要が伸び悩んだ影響で家庭用は3．6％減だった。　

■日清紡<3105>も再生紙偽装＝ポスター用などファインペーパーで
日清紡は23日、ポスターやカレンダーなどに使うファインペーパーの再生紙で古紙配合率を偽装していたと発表した。同社は日本製紙連合会未加盟で経済産業省などからの調査要請はなかったが、自主的に調べて同省に報告した。　

△東電<9501>、冬季最大電力を更新＝都心の2年ぶり積雪で―23日
東京電力は23日、同日午後6時に最大電力5502万2000キロワットを記録し、冬季の最大電力を更新したと発表した。今冬の記録更新は4回目。同日は東京都心で2年ぶりに積雪となったほか、同時間帯の東京地方の気温が3．6度まで低下するなど寒さも厳しかったため、暖房需要が急増した。これに対し供給力は 5748万キロワットだった。　

△中部電力<9502>、冬季最大電力を2日連続で更新
中部電力は23日、同日午前10―11時までの1時間当たりの使用電力が2440万5000キロワットとなり、冬季の最大電力を更新したと発表した。更新は22日午前9―10時に続いて2日連続。暖房需要の増加が要因とみられる。　

□国内線廃止7路線に＝静岡開港で2年ぶり新路線―全日空<9202>08年度計画
全日本空輸が23日発表した2008年度の事業計画によると、国内赤字路線の廃止は前年度と同規模の合計7路線となる。昨年9月の当初計画発表時点では盛り込まれていなかった新千歳―中標津線が新たに加わった。地元の反発で廃止を撤回した新潟―福岡線は現在の1日2往復を1往復に減らし、搭乗実績をみて存廃を決める。　

■東海3県は0．4％減の見込み＝キリン<2503>ビールの08年販売
キリンビール中部圏統括本部（名古屋市）は23日、2008年の事業方針を発表した。愛知、岐阜、三重の東海3県でビール、発泡酒などビール類の販売は前年比0．4％減の計1億8560万箱（大瓶換算）を目指すとしている。キリンビールは東海3県でのビール類のシェアがトップ。国内のビール類の市場は 2．0％減が見込まれる中、目標の達成により、当地でのさらなるシェアアップを目指す。　

△一時金、45万円プラス4カ月＝統一基準に上積み―三菱重工<7011>労組要求
三菱重工業 労働組合は23日、2008年春闘で、「年間45万円プラス4カ月」の一時金を要求する方針を固めた。主力の原動機部門や船舶部門の収益改善などが寄与し、好業績が見込まれるため、造船重機労組が加盟する産業別組織の基幹労連が示した統一要求基準（年間40万円プラス4カ月）に5万円を上積みする。2月 5、6両日に開く中央委員会で正式決定し、8日に経営側に要求書を提出する。

△アステラス製薬<4503>、米国で抗真菌剤の追加適応症を取得
アステラス製薬は23日、米食品医薬品局から注射用抗真菌剤「マイカミン」について、カンジダ血症と急性播種性カンジダ症、カンジダ症腹膜炎・膿瘍（のうよう）を追加適応症とする承認を取得したと発表した。　

△日本通信<9424>、ドコモ<9437>以外にも対応端末拡充へ＝ネット接続業者も増やす―福田常務
日本通信の福田尚久常務は23日の記者会見で、NTTドコモの携帯電話端末で米アップルのパソコン用の「．Mac（ドットマック）」のメールを見ることができるサービスを2月に開始することに関し、今後は交渉中の KDDIやソフトバンク、ウィルコムの端末にも対象を拡大するとともに、利用できるインターネット接続業者もニフティやNECビッグローブなどの主要業者を増やしていきたいと語った。　

▼グッドウィル<4723>を会員資格停止＝不当な天引き「ごく一部」―派遣業界団体
日雇い派遣大手グッドウィルが東京労働局から事業停止処分を受けた問題で、日本人材派遣協会は23日記者会見し、同社が協会の名誉を棄損したとして6カ月の資格停止処分にすると発表した。
資格停止は除名に次ぐ重い処分で、昨年8月に事業停止処分となったフルキャスト<4848>に次いで2社目。日雇い派遣労働者への不当な給与天引きなどが横行しているとの批判に対しては、「そんなことをやっているのはごく一部の企業」（松田雄一専務理事）と弁明した。　
（時事通信）

■整備新幹線　建設費などはＪＲ負担　政府・与党が交渉へ
整備新幹線の財源など話し合う政府・与党の作業部会は２３日、初会合を開き、未着工区間の建設費などをＪＲ４社が負担するようＪＲ側と交渉していくことを申し合わせた。まだ開業していない区間の貸付料をＪＲに前払いしてもらうなどして資金を確保する方針だ。ＪＲ側は猛反発しており、交渉は難航が予想される。整備新幹線は、独立行政法人の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が線路などを保有し、ＪＲが「貸付料」（使用料）を払う仕組み。貸付料はこれまで、開業後にＪＲが収益から支払っていたが、今回の案では、１０～１５年度末に完成予定の北海道新幹線（新青森ー函館）、東北新幹線（八戸－新青森）、北陸新幹線（長野－金沢）、九州新幹線（博多－新八代）について、開業前に貸付料を国が受け取り建設費に回す。このほか、整備新幹線の開通によって見込まれるＪＲの収益増加分から一部を事前に拠出することも求める。金額はＪＲとの交渉で決める。与党はこれらを財源に、未着工の北海道新幹線（新函館－札幌）、北陸新幹線（金沢－敦賀）、九州新幹線（諫早－長崎）の０９年度着工を政府に求める考えだ。ただ、この案が実現したとしても、約２兆円にのぼる未着工区間の総事業費の確保は困難とみられる。しかも民間企業のＪＲに前払いを強制することはできないことから、財務省などは慎重に検討する構えだ。
ＪＲ東日本<9020>は「貸付料の前払いは合理的な根拠がなく、民間企業としてとり得ない」と猛反発している。

△ＡＮＡ<9202>　小型ジェット旅客機を導入　３月末までに機種選定
全日本空輸（ＡＮＡ）の山元峯生社長は２３日の会見で、小型ジェット旅客機を１２年度をめどに導入すると発表した。
三菱重工業<7011>が開発している国産初の小型ジェット旅客機「ＭＲＪ（三菱リージョナルジェット）」やボンバルディア社（カナダ）、エンブラエル社（ブラジル）の３候補から、３月末までに絞り込む。
社内に新機種選定委員会を設置し、それぞれの機体の座席数や燃費、維持費などを総合判断する。三菱重工はＡＮＡや日本航空などにＭＲＪの購入の是非を３月中に回答するよう求めている。山元社長は「ＭＲＪありきではなく、客観的に役に立つのはどこの機種なのか判断したい」としている。

▼グッドウィル<1723>　人材派遣協会も処分　６カ月間の資格停止に
人材派遣会社で構成する「日本人材派遣協会」（日比野三吉彦会長）は２３日、理事会を開き、違法派遣などで事業停止命令を受けた日雇い派遣大手「グッドウィル」を６カ月間の会員資格停止処分とすることを決めた。資格停止は除名に次ぐ重い処分で、処分理由について「協会の名誉と信用を傷つけた」としている。過去、同様に事業停止命令を受けたフルキャストが同じ処分を受けている。処分期間中、同協会が開く講習会への参加などができなくなる。

■中央三井信託銀行<8309>　個人１４５６人分などの顧客情報紛失
中央三井信託銀行は２３日、個人１４５６人分、法人６８社分の顧客情報を紛失した、と発表した。紛失したのは、０３年１０月～０４年３月の間に同行渋谷支店で投資信託を売買した、個人と法人の顧客名や口座番号、取引金額、取引後残高が記された社内管理用の紙台帳。住所や電話番号は含まれていなかったという。同行は、顧客管理用の紙台帳は通常、行員以外は入ることができない金庫に保管してあるため、誤って廃棄した可能性が高いと説明。個人情報が外部に流出した可能性は低いとしている。

△グリコ<2206>　昭和４０～５０年代のポッキー、ビスコを復刻　サークルＫサンクス<3337>全店で発売
「ポッキー」や「ビスコ」などグリコの定番のお菓子のパッケージを昭和４０年代後半から５０年代の当時のデザインにした復刻版が２３日～２月３日、コンビニエンスストア「サークルＫ」と「サンクス」全６１８６店で販売される。めんこや紙風船といった懐かしのおもちゃと、お菓子のセットも登場、３０～４０代の郷愁を誘っている。復刻版は、「サークルＫサンクス＆グリコＷＡＫＵＷＡＫＵフェア」で企画。昭和５６年当時のパッケージ「ポッキーチョコ復刻版」（１５０円）や、昭和４９年の「セシルチョコレート復刻版」（１９８円）など４種類。昭和４８年の「ビスコ復刻版」（１２６円）は、ちょっぴりオールディーズな３代目のビスコ坊や（現役は５代目）が登場。昭和５１年の「プリッツサラダ復刻版」（１０５円）には、ネコを抱いた女の子が描かれているなど時代を感じさせるデザインだ。千代紙や木製ヨーヨー、けん玉など９種類のおもちゃの中から３種類と、「コメッコ」「プリッツ」など５種類の定番お菓子がセットになった「なつかしコレクションボックス」（１０５０円）、歴代の「ゴールインマーク」の変遷が分かるカレンダーと５種類のお菓子が入った「オリジナルカレンダー入り袋」（１０５０円）も販売。また、「セシルチョコレート」をバニラアイスで包み、チョコレートでコーティングした「セシルアイスバー」（１２６円）と、「グリコ」をイメージして作ったキャラメルアイス「グリコアイスカップ」（１６８円）のオリジナルアイスも登場。昭和４８年当時のパッケージデザインの復刻版も入った「ビスコミニサイズ」の詰め合わせ「ビスコミニパックアソート」（７３５円）など、大人数で楽しめる商品も販売されている。同社は「定番商品のパッケージがどう変わったのか、復刻版と現在の商品を比べる楽しさを味わってほしい」と話している。期間中、対象２３商品のバーコード３００円分を集めると、計３０００人に懐かしの商品を集めたお菓子の詰め合わせセットなどをプレゼントする抽選に応募できる。
（毎日新聞）