1/23 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

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■株価材料

▼ゼニス<5274>が新安値、トンネル部材などの落ち込み受け今期見通しは最終赤字、無配に
ヒューム管大手の日本ゼニスパイプが急落、一時１８円安の１３５円まで売られ、１１日の昨年来安値を更新した。前場、ジャスダック市場値下がり率第３位。２２日引け後、今０８年５月期連結業績予想および配当予想を下方修正。経常損益は通期で９０００万円の黒字→１億３０００万円の赤字（前期３９００万円の黒字）に転落する見通し。また、期末配当については従来計画の３円から無配とする方針を明らかにした。トンネル部材の落ち込みや販売価格の低下などが主な要因。旧設備の除却損や得意先の破産などに伴う貸倒引当金の計上も利益の圧迫要因。１１月中間期の連結経常赤字は２億５００万円となり、従来計画（４０００万円の赤字）を大幅に下回った。
（株式新聞ダイジェスト）

△エルピーダ<6665>が５日続伸
エルピーダが５日続伸している。ＤＲＡＭ価格の上昇や一部アナリストによる投資判断引き上げなどを受けて、異質の強さを見せている。貸借銘柄ではないが、日本証券業界が毎週木曜日に発表している「銘柄別株券等貸借週末残高」によると、１１日報告分の貸付残高（株券を調達した証券会社から機関投資家等への貸付残高）は有担保と無担保を合わせて２３５万株に達している。ＤＲＡＭ価格の下落基調を見ながらカラ売りを入れていた投資家の買い戻し等も入っているようだ。

△主要家電株が上伸
ソニー<6758>、シャープ<6753>、松下電器産業<6752>など主要電機株が上伸している。米国での緊急利下げを受けて買い安心感が高まっている格好。２３日付の日本経済新聞に欧州家電大手のフィリップス社がテレビ用液晶パネルから撤退すると報じられたことも刺激材料になったようだ。

△三菱ＵＦＪ証がメック<4971>を新規「１」判断
三菱ＵＦＪ証券はメックの投資判断を新規に「１」としている。目標株価は１６００円。リポートでは「０９年から使われる新タイプのＭＰＵではＦＣ（フリップチップ）パッケージの絶縁フィルムの層数や面積が増える見込み」などとしていた。

△新安値銘柄数の「ダイバージェンシー」に関心高まる
一部の市場関係者は新安値銘柄数の「ダイバージェンシー（逆行現象）」に関心を集めている。日経平均が７５２円の急落となった１月２２日の東証１部における新安値銘柄数は９９４となった。きわめて高水準ながら、１月１６日の１１６５銘柄を下回っている。２２日の日経平均の終値は１万２５７３円。一方で、１６日の終値は１万３５０４円。２２日の方が１６日よりも１０００円近く安い。にもかかわらず、新安値銘柄数は１２１円も少ないという「逆行現象」が表れている。
２２日はコマツ<6301>や商船三井<9104>が昨年１月の安値を更新するなど、新たな新安値銘柄が登場した。しかし、新安値銘柄数自体は１６日と比較して減少している。一部の銘柄においては「この銘柄の株価が１６日の安値に再び接近するような場面があれば買いたい」という投資家が現れ、その行動が新安値銘柄数の「ピークアウトの兆し」につながっていると解釈される。
（ラジオNIKKEI）

▼シャープ<6753>工場建設から暴力団系企業を排除　大阪府の通報で
堺市のシャープ新工場の建設工事で、暴力団と交友している企業が下請けで参入していたとして、大阪府がシャープに通報し、元請けのゼネコンが契約解除を通知していたことが２３日、分かった。府はシャープに１５０億円の補助金を出すことから、通報したとしている。民間工事で、行政が暴力団の情報を提供するのは異例。府によると、契約解除を通知したのは、大阪市内の土木会社で、元請けは「清水建設」。過去に土木会社の関係者が山口組系暴力団組長とゴルフなどをしたため、一昨年、府警が暴力団の参入を阻止する要綱に基づきに府に連絡した。府は、清水建設などのゼネコンにこの土木会社を下請けにすれば契約を解除すると通知していたという。
今回は民間工事だったが、清水建設<1803>は「誤解を招く恐れもあると思い、契約解除を通知した」としている。新工場は府が昨夏誘致。大型液晶テレビ向けパネル工場で世界最大規模。昨年１２月に着工している。府企業誘致推進課では「補助金の額が大きく、シャープに通報した。今後も同じケースがあれば、同様の措置をとる」としている。
（産経新聞）

△自分の顔をフィギュアにしたウエディング記念品　サンリオ<8136>
サンリオはウエディング記念品「サンリオメモリアルフィギュア」の受注を2008年1月27日から開始する。受注受付は、東急ハンズ銀座店・大宮店・柏店で。この商品は、正面、横の2枚の顔写真からウエディングカップルのフィギュアを作製するサービス。色のついた小さなパーツ粘土（オリジナル特殊樹脂粘土）を張り合わせて顔をつくる。介添え人姿のハローキティ、ディアダニエルと一緒に並んだフィギュアとなる。製作には約45日かかる。価格は7万5600円。

△ケンタのセットメニューを食べてリラックマで癒されよう
日本ケンタッキー・フライド・チキン<9873>は2008年2月7日から、「リラックマのおしゃれグッズ」付きスマイルセットを、全国の店舗で販売する。子供や若い女性に人気のある癒し系キャラクター「リラックマ」をデザインしたプレミアムグッズ付きのお子さま向けセットメニューだ。セットメニューに付くグッズは、「リラックマ」の新シリーズとして3月に発売予定の「お外でごろん」のデザインを使用した。「プニっとストレスリリーサー」、「ヘアブラシ」、「ハンドミラー」、「ミニタオル」、「きんちゃく」の5種類。セットメニューの価格は、「スマイルチキンセット」（オリジナルチキン1ピース）、フライドポテトＳ1個、リラックマのおしゃれグッズ1個）など3種類が各430円。
（J-CASTニュース）

△インデックス<4835>、携帯Ｆｌａｓｈゲームとメール融合のプロモーションツールを開発

△共同印刷<7914>と第一興商<7458>、共同制作のパーソナル絵本「ｉ－ｅｈｏｎ」最新版を発売

△三菱重工<7011>、ボーイング７７７フレイター向け後部胴体パネルの初号機を出荷

△日立情報システムズ<9741>、通話録音ＡＳＰサービス「ＲｅｃＭａｔｅ」のＩＰ電話対応版を発売

□富士通<6702>、ＬＳＩ開発の「東芝<6502>・NECエレ<6723>連合参加」報道で「予定なし」とコメント発表

△森永乳業<2264>、エスキモー「クリスピーナ　キャラメルソース入り」を期間限定で発売
、果実ジュース「サンキスト　熟実パインアップル」を発売
（日経プレスリリース）

△クラレ<3405>、米でＥＶＯＨ樹脂を１．２万トン増強
クラレは、エチレンビニルアルコール共重合（ＥＶＯＨ）樹脂「エバール」の生産能力を年８万１０００トンに引き上げる。米国拠点の第２期増強計画（１万２０００トン）を実行に移し、１０年までに新設備を立ち上げる。米国では昨年春に最新鋭工場が稼働したばかりだが、世界的な需要拡大を背景に供給能力が不足することは確実な情勢。このため年内に意思決定し、一層の安定供給体制構築に着手する。柔軟性を付与した「エバールＳＰ」など機能製品の拡充も図りながら、コア事業として基盤を強化する。

△ソマール<8152>、エポキシ樹脂系の絶縁用粉体塗料を開発
ソマールは、優れた防錆機能をもつエポキシ樹脂系の絶縁粉体塗料を開発した。高度な塗料樹脂技術を使い自動車や電化製品に内蔵されるモータースロット、セラミックコンデンサー部品向けなどに開発したもの。近年、家電製品の電子部品には環境適合性に加え、機能保護から高い防錆・防湿性能が求められている。またスケルトン製品のヒットにより、搭載部品の意匠性も重要な要素となっている。同社では新グレードを高機能製品と位置づけ本格展開を急ぐ。

△日本ゼオン<4205>、重合法カラートナーを量産へ
日本ゼオンは２２日、重合法カラートナーを量産すると発表した。同日、徳山工場（山口県周南市）でカラートナー専用の量産プラントの竣工式を行った。レーザープリンター、複合機のカラー化にともなって、カラートナーはモノクロトナーに比べて２倍以上の需要が見込まれている。同社は０９年度をめどに第２プラントを立ち上げる計画を固めており、生産体制の整備によって需要拡大に対応する。同社はモノクロトナーのプラントを利用してカラートナーの一部生産を行っていたが、需要拡大が見込めることから専用プラントの新設に着手している。昨年からパイロットプラントによる生産で評価活動を行ってきた。同社の製品は正帯電トナーであり、負帯電に比べて機器の小型化や低価格化に対応できる利点がある。

△日立製作所<6501>、オイルサンド向け水処理システム実証が進展
日立製作所は、オイルサンド向け油水分離システムの年内事業化を目指す。同システムは、オイルサンドから重質油を生産する際に排出される油濁水を浄化し排水処理するもの。現在、カナダで実証試験を進めており、シェルの現地プラントに０７年８月にデモ装置を設置したほか、来月から現地石油大手のサンコアー・エナジーのプラントでも実施する。今後はパイロットプラントの建設など実用化へ向けた取り組みを加速する。また、中東で油田向け水処理装置としても展開していく方針だ。

△新日鉄<5401>化学、川崎でｏ－クレゾール増強
新日鉄化学はオルソクレゾール（ｏ－クレゾール）を増強した。同社は２２日、旭化成ケミカルズとの合弁、日本クレノール（東京都千代田区、首長信幸社長）が昨年１０～１１月の定修期間内に増設を実施、このほど目標生産能力の年産１万２０００トンレベルに達したと発表した。ｏ－クレゾールは特殊エポキシ樹脂原料で、一昨年以降、国内外の需要増からショートバランスで推移してきた。今回の能力増強はこうしたニーズに応えるもの。ただ今後も需要傾向は続くことから、さらなる増強も検討していく考え。ｏ－クレゾールは、半導体封止材に使用される特殊エポキシ樹脂をはじめクマリンなど化学製品の基礎原料。新日鉄化学（日本クレノール）が国内唯一のメーカー。日本クレノールでは旭化成ケミカルズ・川崎製造所内で２・６キシレノールとｏ－クレゾール（年産能力１万トン）を併産、旭化成ケミカルズが２・６キシレノールを、新日鉄化学がｏ－クレゾールをそれぞれ引取り、販売している。一昨年から国内外の旺盛な需要の伸びで一時的にショートバランスで推移した。新日鉄化学では１万トンへの増強や一部輸出分の振り分けを、また一部需要家には輸入品の転売で対応してきた。定修では「ｏ－クレゾールが増産できるように改良、転売分が解消できた」（新日鉄化学）。
（化学工業日報）

△シャープ<6753>、競争力強化を評価
シャープが大幅高。欧州家電最大手のフィリップスがテレビ用パネルから撤退すると伝えられ好材料と評価されている。大阪堺市の「２１世紀型コンビナート」の本格寄与にも期待が大きい。

△ウェブマネー<2167>切り返し急
ウェブマネーは切り返し急。前日１２月公開以来安値をつけたことで値頃感感からの買物も入っているようだ。オンラインゲームなどに使用される電子マネーが中心。

△ヴィレッジＶ<2769>増額好感
ヴィレッジヴァンガードコーポレーションが急反発。今５月期の上方修正の好感買いも入っている。

▼ストロベリー<3429>は無配転落嫌いＳ安
ストロベリーコーポレーションがストップ安。２００８年３月期の連結最終損益が６億円の赤字、上場以来の無配に転落する見通しとなったことで売られた。

▼松竹<9601>は赤字転落予想で売られる
松竹が年初来の安値を更新。２００８年２月期の連結最終利益が従来予想の１０億円から２億６０００万円の赤字になりそうだと発表したことが嫌気された。

△渋谷工<6340>　連続増益中で、ＰＥＲ１ケタ台に割安感強まる。
押し目買い膨らむ。

△ミタチ<3321>　カーナビ用ＨＤＤなど自動車関連が伸びる。
年２５円配当からも６００円トビ台は妙味。

△三愛石<8097>　３００円近辺で抵抗力強い。
羽田空港の給油施設を増強、発着枠拡大の恩恵にも期待。
（株式市場新聞）

△イメージ情報開発<3803>は反発、ストップ高１６万円ラインに肉迫
イメージ情報開発は反発。１万９０００円高の１５万９０００円まで買われている。きょうのストップ高は１６万円。とくに材料が出たわけではないようだが、年初の２０万円台から急続落し、きのう２２日には上場来安値１４万円をつけた。この１年ほどの下値フシ１８万円ラインを大きく割り込んでからのリバウンドとなっているもようだ。まずは１８万円ライン回復を目指したい。同社はシステムインテグレーション事業を行なっている。業績は堅調で、前期２００７年３月期の損失計上から、今期２００８年３月期はＶ字回復の黒字転換の見込みだ。大口株主は代永衛会長らだが、生保や都銀、自社従業員持株会なども並んでいる。９月中間末で有利子負債ゼロ。現在の株価でＰＥＲは１３倍台、ＰＢＲは約１倍と、買い頃の数字でもある。

△テレビ東京<9411>が続伸し上値追い、糸山英太郎氏の保有株式が増加
テレビ東京が、８０円高の４２３０円と続伸し上値追いとなっている。財務省１月１７日受付の大量保有報告書によれば、糸山英太郎氏の保有株式数が２８０万３１００株（１３．５８％）→３０１万株（１４．５８％）に増加したことが分かっている。昨年、同氏が同社株式を買い増ししたことがキッカケで、３月２３日に昨年来高値６２３０円をつけるに至った。今回もそのような動きとなるか注目されよう。

△宇部興産<4208>は下値フシにタッチして反発。続落アク抜けで割安に
宇部興産は反発。３４円高の３５０円まで買われている。とくに材料が出たわけではないようだが、昨年１１月の４４９円をピークに続落トレンドで来て、きのう２２日には昨年来安値３１４円をつけた。ここ数日は地合いの悪化にツレて、下値フシ３５０円ラインを割り込んでいた。そこからのリバウンド局面となっているもようだ。また、現在の株価でＰＥＲは１５倍台と、業績堅調な優良老舗企業株にしては割安となっている。このまま続伸で、次のフシであり２５日移動平均線でもある３７０円ラインまで戻していきたい。

△三協・立山ＨＤ<3432>が３日ぶりに反発、悪材料出尽くしＰＢＲ０．５倍と割安感
三協・立山ホールディングスが、４円高の１１６円と３日ぶりに反発している。同社が前日、２００８年５月期業績予想の修正を発表、大幅な下方修正となったものの悪材料出尽くし、ＰＢＲ０．５倍の水準と割安感が出ている。純利益は従来予想を１２億円下回る４億円（前期比２７％増）に修正した。住宅着工数の急減でサッシなど住宅建材が落ち込むことが響くうえ、高層ビル向けなど大型案件での製品の価格転嫁が進まないという。信用取組倍率０．６４倍の売り長となっており、買戻しの動きが入ったようだ。

△住友不動産<8830>が３日ぶりに反発、マンション１万９０００戸供給を維持
住友不動産が、１６０円高の２２９０円と３日ぶりに反発している。同社が２０１１年３月期から始まる３年間の次期中期３カ年計画で現中計（０８年３月期―２０１０年３月期）と同等の１万９０００戸のマンション供給量を維持すると日本経済新聞社が報じた。首都圏や近畿圏など大都市圏のほか地方中核都市でマンション用地を引き続き積極取得する。マンション市況の悪化が指摘されるものの潜在的な購買意欲は高いと判断、従来通りの供給量を確保するとしている。株価は、前日に昨年来安値２１２５円をつけ出直る動きとなっているが、５日移動平均線を上回ったところが目先の高値となっており、戻り売り圧力が強い展開は続きそうだ。

△富士通<6702>は「システムＬＳＩで東芝・ＮＥＣエレ連合参加」報道否定も、リバウンド
富士通は反発。４１円高の７０５円まで買われている。今朝の日経新聞で「富士通はデジタル家電などに使う最先端システムＬＳＩ（大規模集積回路）の製造技術開発で、東芝＜６５０２＞(東1)とＮＥＣエレクトロニクス＜６７２３＞(東1)の２社連合に参加する」と報じられた。富士通は今朝８時台に、上記報道について「その予定はない」「また、昨日、ＨＤＤ事業分社化を検討、との報道があったが、当該事業分社化の予定はない」旨の発表を行なった。富士通のチャートを見ると、昨年１１月の９００円ラインから続落。きのう２２日には直近安値６５２円をつけた。下値フシ６５０円ラインにタッチして、リバウンドのタイミングではあった。まずは２５日移動平均線７５０円ラインまでの戻りを目指してみる。

△ＦＣＭ<5758>は反発のきざし。好決算でリバウンド局面、キャピタルとインカムの両方を狙う
ＦＣＭはきのうつけた上場来安値３０００円から、反発のきざし。６０円高の３０６０円まで買われている。きのう大引け後に発表した、第３四半期連結決算は、売上高が前年同期比６．７％増の２２８億０６００万円、経常利益が同５３．１％増の６億１２００万円、純利益が同４６．２％増の３億５９００万円と、大幅な増益となった。利益率の高い携帯電話や、車載用部品などのメッキ加工の受注が好調だったという。チャートを見ると、昨年７月の６０００円ラインから続落。前日２２日と今朝は一時、上場来安値３０００円をつけた。移動平均線からは下方乖離。現在の株価でＰＥＲは１１倍台と割安になっている。このままジリ高で、前のフシであり２５日移動平均線である４０００円ラインまで戻して行きたいところだ。電線用伸線、金属メッキ、フィルム・特殊機能材事業を行なっている。業績は好調で、今期は増収増益見込み。業界観測では、次期２００９年３月期も増収増益と見られている。筆頭株主は古河電気工業＜５８０１＞(東1)だが、ほか大口株主には、役員らのほか、信託、自社従業員持株会なども並んでいる。買い安心感はある。また、配当も充実している。今期配当金は９月中間４０円、３月期末４１円予想。現在の株価で期末だけでも利回り約１．４％。株主優待は３月期末に「１００株以上で５０００円相当の物品」などで、利回り換算で約１．７％となる。

△オービック<4684>が急反発、今期末記念４０円含む３００円配当
独立系ＳＩのオービックが、１０００円高の１万８４６０円と３日ぶりに急反発している。同社が前日、２００８年３月期第３四半期決算と併せて増配を発表、２００８年３月期の年配当を３００円（前期実績は２００円）を好感した買いが入っている。従来の会社予想は２４０円。内部統制制度対応の需要を背景にした業績好調を受け、３月期末に創立４０周年記念配４０円と普通配２０円を新たに加える。増配により今期の配当性向は２６％程度になる見込み。従来２０％以上としていた配当性向の目標を今後２５％以上に引き上げる。３Ｑの経常利益が前年同期比１７％増の１３６億円と５日の日本経済新聞社の観測報道の通りとなった。通期の業績予想については据置いている。

△東京製鐵<5423>は買い気配切り上げ。自社株買い、悪材料出尽し、テクニカル、割安と材料揃う
東京製鐵は４０円高の９７４円買い気配。きのう大引け後に第３四半期決算と、２００８年３月期業績予想の下方修正、自社株買いを発表した。３Ｑ連結決算は、売上高が前年同期比１４．３％増の１７８１億９３００万円となったが、営業・経常・純利益とも、同４割以上の減益となった。通期業績予想は、売上高は前回予想比２５億円増額修正の２４５５億円（前年実績比１７．７％増）としたが、利益は減額修正した。経常利益は同６０億円減額の１７０億円（同５２．７％減）、純利益は同３０億円減額の１００億円（同５３．７％減）とした。原材料の鉄スクラップ価格が予想以上に上昇しており、鋼材価格への転嫁を進めているが、原材料高に追いつかないという。自社株買いは、きょうから３月３１日に行なう。取得株式総額の総数は８００万株（発行済み株式総数の５．１６％）、取得価額の総額は７５億円。単純に割ると、１株９３７円５０銭の計算となる。東京製鐵のチャートを見ると、きのう２２日には昨年来安値９１２円をつけた。続落してきて、移動平均線からは下方乖離。テクニカルに加え、ＰＥＲは９倍台、ＰＢＲは０．６倍台と割安。業績予想の下方修正は悪材料出尽くし、自社株買いは好材料ということで、今朝は買いが入っているもようだ。このまま続伸して、まずは次のフシであり、２５日移動平均線１２００円ライン奪回を目指したい。今朝寄りつきは日経平均株価が反発しており、１８３円２６銭高の１万２７５６円３１銭で始まっている。

△任天堂<7974>が買い気配、Ｗｉｉの国内累計販売台数は推定５００万台
任天堂が、２０００円高の５万３０００円買い気配と３日ぶりに反発している。２２日に米連邦準備理事会が（ＦＲＢ）が臨時の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で、フェデラルファンド（ＦＦ）金利を０．７５％下げ年３．５％にすると決めたと発表、これを好感し全般相場は反発から始まっている。株価は、前日に５万円割れし値ごろ感も出たうえ、ゲーム専門誌発行のエンターブレインが、任天堂の据え置き型ゲーム機「Ｗｉｉ（ウィー）」の国内累計販売台数が２０日時点で推定５００万台になったと発表。昨年夏に300万台を突破したのに続き、年末商戦向けのソフトがけん引したことも株価押し上げ要因となっている。
（証券日刊新聞）

△三井住友海上<8752>　個人向け自動車保険　不払い対応で新商品
三井住友海上火災保険は２２日、個人向け自動車保険の新商品「ＧＫ　クルマの保険」を５月に発売すると発表した。保険金の不払い問題を受けて、商品内容に対する契約者の理解を促進するため特約の大幅な統廃合を実施した。今後は火災保険や傷害保険など他商品でも、同様の商品改定を実施する計画。特約数は、改定前の６２から３６に大幅に削減した。通常の補償にプラスして保険金を支払う「傷害危険特約」など、契約者が理解しづらいものを廃止したほか、重複している補償内容の特約の統合も行った。品ラインアップの見直しも実施。これまで補償範囲の広さに応じて商品を変えていたのを、同一商品で補償範囲を変えた複数の契約プランを用意して、商品数を従来の３から２に削減した。また、一定期間無事故だった際の保険料の割引制度について、割引幅と対象年齢の拡大を実施した。個人向けと同時に企業など事業者向けの自動車保険「自動車保険・事業用」も５月に発売する。今後は、火災保険や傷害保険などの個人向け商品で「ＧＫ」を共通ブランドとする計画。これに合わせて、商品種別ごとに異なる特約の内容や約款の用語などの共通化を図る。火災保険については２００８年度下期に発売予定としている。
（FujiSankei Business i）