1/21 朝の『株価材料』PART Ⅴ

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■株価材料

△三菱重<7011>、海外で医療機器事業・独社と提携、放射線装置を供給
三菱重工業は独医療機器大手のブレインラボ社と提携し、海外の医療機器市場に参入する。今春から、がんの患部を正確に把握して放射線を照射できる治療装置を広島製作所（広島市）で量産、ＯＥＭ（相手先ブランドによる生産）供給する。三菱重工は放射線治療装置で早期に世界シェアで1割に相当する年間300億円の売り上げを狙う。この治療装置はベッドに寝た患者の周りの輪（Ｏリング）に搭載した装置で電子を加速し放射線を作り出す。医師はＸ線映像でがんの患部を見ながら360度どこからでも放射線を照射できる。ロボットの腕のような形の従来型装置に比べ、より正確に放射線を照射でき、健康細胞への影響が少ないのが特徴だ。

△スポーツ用品各社、北京臨戦・ミズノ<8022>、アテネ超す布陣
世界最大のスポーツイベント、オリンピックはスポーツ用品メーカーにとっても4年に一度の正念場。北京五輪開幕まで7カ月を切り、各社は出場チーム・選手との契約や五輪商戦に投入する商品の準備に余念がない。圧倒的な規模を誇る独アディダスや米ナイキなどの外資勢を相手に、大会終了後も見据えた競争が激しさを増している。ミズノは2007年5月に北京五輪に向けたプロジェクトチームを設置。商品企画や販売など、日中合わせて21人のスタッフが五輪に向けて社内の陣頭指揮を執っている。契約選手の用具調整や販促活動のため大会期間中に現地入りするスタッフは、総勢でアテネ五輪の約80人を上回りそうだ。

△ネクシィーズ<4346>と幻冬舎<7843>、ネット雑誌で提携
営業受託大手のネクシィーズは、インターネット雑誌で幻冬舎と提携する。ネクシィーズのコンテンツ配信子会社、ブランジスタ（東京・渋谷）に幻冬舎が出資し、ネット雑誌の誌面の監修や広告主の募集を手がける。ネクシィーズは旅やペットのネット無料誌を創刊。幻冬舎の雑誌づくりのノウハウを生かし、収益力を高める。ブランジスタが25日付で実施する1億円の第三者割当増資のうち、4000万円を幻冬舎が引き受ける。出資比率は13.3％で、ネクシィーズに次ぐ第2位株主になる（同率で他に1社）。幻冬舎の見城徹社長はブランジスタの非常勤取締役に就く。

▼紀州製紙<3882>も古紙配合率偽装・コピー用紙など
製紙中堅の紀州製紙は20日、コピー用紙や印刷用紙で、公称より低い古紙配合率の製品を販売していたことを明らかにした。グリーン購入法はコピー用紙では100％の古紙配合率の製品を国が購入するよう定めているが、出荷製品はこれを下回っていたという。
（NIKKEI NET）

△ＮＥＣ<6701>、カメラ画像から顔部分検出、性別・年齢層を推定

△サトー<6287>、バーコードプリンター、社内ＬＡＮ・ＵＳＢ対応

△パナソニックファクトリーソリューションズ（松下電器産業<6752>）、チップを一気に削り出し

△富士通<6702>研と東大、有害物質　分解能力高く

△伊藤忠<8001>都市開発、バルコニー奥行き　２倍

△ニッポンの工場　ロケット発射　溶接２ミリが命
日本の基幹ロケット「Ｈ２Ａ」。三菱重工業<7011>の飛島工場（愛知県飛島村）はロケットの第１段、第２段を造り、最終形に組み立てる種子島宇宙センター（鹿児島県）に引き渡す。長さ５３メートルの巨大構造物だが、円筒をなすアルミニウムの板の厚さは最薄の個所でたった２ミリ。自社の技術を総動員、３０枚前後の板を溶接して完ぺきに円筒を造る飛島の技が、打ち上げの成功に不可欠だ。

△御幸ＨＤ<3216>、カメラ付きインターホン開発――画像見ながら改札・発券

△旭ダイヤ<6140>、米で工具の保守事業――再研磨の納期４分の１に

△クラリオン<6796>のカーナビ開発、設計海外委託で効率化

△ディー・エヌ・エー<2432>、「モバゲータウン」の海外展開拡大――米子会社を設立
携帯情報サイト運営のディー・エヌ・エー（ＤｅＮＡ）は、米国子会社を1月中に設立すると発表した。日本国内で事業拡大が続く携帯サイト「モバゲータウン」の海外展開を進める狙い。全額出資子会社のＤｅＮＡグローバル（仮称）を米カリフォルニア州に設立する。資本金は50万ドル（約5400万円）で、ＤｅＮＡの南場智子社長が代表者を兼務する。従業員数は2人。展開するサービスの具体的な内容や開始時期は今後詰める。海外法人は中国の北京に継ぐ2拠点目となる。

△ＭＴＩ<9438>、携帯向けＳＮＳで人気バンドと交流
ジャスダック上場で携帯電話向けサイト運営のエムティーアイは18日、携帯向けソーシャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）「ログとも」に人気バンドの「ＨＹ」と交流できる新コーナーを立ち上げると発表した。ＨＹのメンバーとチャットができる機会を設けるほか、ＨＹのメンバーをモチーフにしたアバター（ネット上の分身）などを用意する。「ログとも」内に新コーナー「ＨＹ―ＬＡＮＤ」を21日に開設する。同サイト内で、ＨＹのメンバー同士がラジオのトークショーのようにチャットでおしゃべりをするイベントを月に1度開催。抽選で選ばれたＳＮＳ会員はそのチャットに参加もできる。イベントでやり取りされたチャットの記録はＳＮＳ内に保存され、会員は後で閲覧することも可能。同イベントの第1回は2月9日に実施する予定。

△バッファロー（メルコＨＤ<6676>）、読み書き速度６倍の外付けＨＤＤ
パソコン周辺機器販売のバッファローは、データの読み書き速度を最大で従来の6倍にできる外付けのハードディスク駆動装置（ＨＤＤ）を31日から順次発売する。ＣＡＤ（コンピューターによる設計）を扱う企業や、画像編集が趣味の個人向けに売り込む。新製品は「ＨＤ―ＱＳＩＢＳＵ２／Ｒシリーズ」。ＵＳＢより転送速度が速い「ｅＳＡＴＡ」規格に対応したことと、同容量のデータを4台のＨＤＤに分散して書き込めるようにしたことで、読み書きにかかる時間を減らせた。従来のＵＳＢタイプの読み書き速度が毎秒25メガ（メガは100万）―30メガバイトなのに比べ、新製品では毎秒220メガ―230メガバイトまで速められたという。容量が１テラ（テラは1兆）バイトと２テラバイトのタイプをそろえた。価格は１テラ（テラは1兆）バイトの製品が7万8015円。

△ニフティ<3828>、ポータルに動画検索機能を追加――内外84サイト利用可能
ニフティはポータル（玄関）サイト内で検索サービスに動画検索機能を追加した。米グーグル傘下の動画共有サイトの「ユーチューブ」やサイバーエージェントの「アメーバビジョン」など国内外84の動画共有サイトから検索できる。利用者はポータルサイトから視聴したい動画を容易に探しやすくなる。「＠ｓｅａｒｃｈ動画検索」の名称で機能を追加した。動画検索エンジンのバンク・オブ・イノベーション（東京・中野、樋口智裕社長）の検索技術を用いた。現在、約8500万本の動画を検索できる。

△インフォテリ<3853>、ＡＳＰでデータ連携サービス開始・低価格で簡単に運用
東証マザーズ上場でソフト開発のインフォテリアは主力のデータ連携サービスを、ソフトの期間貸し（ＡＳＰ）方式で提供し始めた。サーバーの構築が不要で初期コストをかけずに、簡単に企業の情報システム同士の連携ができる。効率的に情報システムを構築したい企業などの需要を見込む。サービス名は「アステリア　オン・デマンド」。各企業が導入しているメールシステムや情報システムと、社内外の情報を簡単に交換できるようになる。

△日立<6501>、地銀向け共同運用システムで栃木銀が採用
日立製作所は18日、栃木銀行が次期基幹システムとして、日立の地方銀行向け共同運用システムを採用したと発表した。2009年度下期に共同システムでの稼働を予定している。日立のシステムを利用する地銀はこれで6行目で、すでに3行が稼働している。日立は稼働実績を基に、今後も他の地銀に採用を促す考えだ。日立の共同システム「ネクストベース」は第二地銀用として開発。徳島銀、香川銀、北日本銀向けに稼働しているほか、トマト銀と高知銀が利用を決めている。

△セイコーインスツル（セイコーＨＤ<8050>）、電子辞書に最新広辞苑を収録
セイコーインスツル（ＳＩＩ）は岩波書店の日本語辞典「広辞苑」の最新版を収録した電子辞書を２月上旬に発売する。広辞苑のみに電子辞書の機能を絞ることで、電子機器に不慣れな人でも操作しやすくした。月7000台の販売を目指す。新製品は「ＳＲ６１０」。広辞苑第６版に収録された単語など、全24万項目を収録した。キーボードの配列を50音順にしているため、日本語が検索しやすいという。慣用句はＳＩＩが選んだ7300語を検索できる。価格は２万1000円。

△小林製薬<4967>、殺菌力強めたスプレータイプの水虫薬
小林製薬は３月５日、スプレータイプの水虫薬「タムチンキパウダースプレー　ブテナパワー」を発売する。有効成分を殺菌力の強いものに変更して効き目を高めた。皮膚にスプレーすると粉状になるため、湿った患部の治療に向いているという。価格は70グラム入りが2800円、120グラム入りが3800円。

△資生堂<4911>、40歳代以上の女性向け化粧水と乳液
資生堂は２月21日、40歳代以上の女性向けスキンケア化粧品「ベネフィーク　リニュー」の化粧水「ホワイトローション　ｎ」と乳液「ホワイトエマルジョン　ｎ」を発売する。シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑制する成分と、保湿効果を高める成分を新たに配合した。参考小売価格は化粧水が 7350円、乳液は8400円。詰め替え用もそれぞれ発売する。
（日経産業新聞）

△ＳＵＭＣＯ<3436>を「アウトパフォーム」、マッコーリー証が投資判断を格上げ
ＳＵＭＣＯが続伸。マッコーリー証券が１８日付で同社の投資判断を「ニュートラル（中立）」から「アウトパフォーム（強気）」に引き上げた。目標株価は３４５０円から３２００円に引き下げているものの、現値を２割以上上回る水準。

△平和奥田<1790>に滋賀銀<8366>からの追加出資との報道、「決定した事実はない」と
平和奥田（監理ポスト）は、主力銀行である滋賀銀行から追加出資を受け入れると報じられた。平和奥田は「現時点で決定した事実はない」とコメントを発表。

▼旭化成<3407>に悪材料続く、住宅需要の低迷に対する懸念
旭化成、三井ホーム<1868>、積水化学工業<4204>など住宅関連株に悪材料が根強く残る。ＵＢＳ証券では１７日付リポート「大手住宅メーカーの１２月の受注結果」のなかで、「景況感の悪化もあり、戸建て住宅需要の低迷は全体として続いており、改善の兆しはまだ見られない」としている。同時に、「これまで好調が続いていた賃貸住宅市場で、空室率がやや上昇している兆しがある」として、「今後注視する必要がある」との見方を示している。
（株式新聞ダイジェスト）

■佐鳥電機<7420>：部品価格下落と期末月での急激なドル安による外貨建て債権などの評価損発生で、07年11月中間期の連結純利益は前年同期比42％減の10億6700万円にとどまる。
事業別では、最も売上高の大きい電子部品で海外のＬＣＤドライバ、電動バイク向けＦＥＴが伸びたが、国内メモリの減少、デジタルカメラ向け採用機種の生産減が響く。ただ、据え置いた通期見通し 19億円（前期比35％減）に対する進ちょく率は56％。

△丸八倉庫<9313>：物流事業で昨年８月稼働の草加営業所が通期寄与するため、08年11月期の連結営業利益は前期比14％増の９億2100万円と、前の期の9.1％減益から好転する見通し。
不動産事業の物件売却による増収見込みも寄与する。

■セントラルファイナンス<8588>：昨年11月16日に公表していた早期退職優遇制度の実施について、募集人員100名（対象者は45歳以上、58歳以下の勤続20年以上の総合職）に対し、105名の応募があり、割増退職金の支給によって08年３月期に約14億円の特別損失を計上すると18日に発表した。

△アイフル<8515>・日本毛織<3201>：米投資顧問のアーノルド・アンド・エス・ブレイクロウダー・アドバイザーズ（ニューヨーク州）が、両社の株式を買い進め、総数の５％超を保有している事実が大量保有報告書で明らかになった。
また、米投資顧問のブランデス・インベストメント・パートナーズはミレアホールディングス<8766>株式を５％超保有。

△住友金属工業<5405>：新日本製鉄<5401>が住金株を買い進み、発行済み株式の7.14％まで追加取得したことが大量保有報告書で分かった。
従来の比率は6.1％。保有目的は「政策投資（連携施策の深化・推進）」という。

▼東京スタイル<8112>：個人消費の低迷や暖冬、利益ベースでは有価証券評価損およそ19億円の発生も響き、07年３－11月の９カ月累計の連結純利益は前年同期比45％減の16億7500万円と落ち込む。
据え置いた通期計画の55 億円に対する進ちょく率は30％。

△東洋炭素<5310>：生産能力増強（年１万1000トン体制）が整って主力の等方性黒鉛製品で国内外のおう盛な需要を取り込み、07年11月中間期の連結純利益は24％増の24億9100万円と、従来計画を16％上回る。
維持した通期計画の50億円に対する進ちょく率は49.8％。
（ブルームバーグ）

△シェアリングは有効手段？　新大阪駅の放置自転車
新大阪駅駅前広場の放置自転車対策で、ＪＲ西日本<9021>が“決定打”として期待するのが都市型レンタサイクル「駅リンくん」。１台の自転車を複数の人で共有する「自転車シェアリング」という考え方に基づき、１０年前に社内ベンチャー制度で事業化された。現在は子会社の駅レンタカー関西（兵庫県尼崎市）が京阪神近郊の１７駅で展開。年間売り上げは約２０億円で、阪急電鉄にもビジネスモデルを提供している。駅リンくんは、１００～１５０平方メートルの倉庫型店舗が自転車の交換場所として機能する。朝は自宅から乗ってきた人が次々と自転車を置いて電車に乗り、電車を降りてきた人たちがその自転車で職場や学校に行く。夕方は逆の流れになる。双方の人数が釣り合えば収容可能な台数以上の自転車を回転させることができ、茨木駅（大阪府茨木市）では通常の駐輪場だと７０台しか置けないスペースで、１日約８００人が６００台を利用しているという。自転車は女性やお年寄りでも乗れるよう小さめの２４インチ型に統一。値段を駐輪場の利用料より安めの１カ月１５００～２５００円に設定し、パンク修理なども無料で請け負っている。駅レンタカー関西の藤本聡・営業企画部長（４２）は「周辺に住宅も企業も多く、乗降人員の多い新大阪駅はニーズがある。これまで導入した駅でも放置自転車が減っており、効果は十分期待できる」と話している。

△ファーマライズ<2796>、レイケアセンターと業務提携
調剤薬局のファーマライズ（東京都中野区）は、人材派遣業を展開するレイケアセンター（大阪市中央区）と業務提携した。ファーマライズはレイケアセンターから薬剤師を派遣してもらう一方で、レイケアセンターに派遣登録する薬剤師に対し教育・研修の支援サービスを提供する。調剤薬局業界では、２年後に訪れる「２０１０（平成２２）年問題」の対策に頭を痛めている。薬剤師国家試験への受験資格が従来の４年生大学卒から、０６年度以降の入学者から６年生大学卒に制度変更されたため、１０年と１１年の２年間にわたり新卒者の採用ができない。このため、調剤薬局業界内で一人でも多くの薬剤師を確保するための争奪戦が繰り広げられることが予想されている。今回の提携により、ファーマライズは、薬剤師の安定確保を目指す。

△サン電子<6736>　携帯ラジオ録音機に“新顔”
情報・通信関連事業などを手掛けるサン電子（愛知県江南市）は、携帯型ＡＭ／ＦＭラジオ録音機「トークマスター」シリーズに新機種「トークマスタースリム」を追加した。同シリーズは平成１５年４月に国内初の携帯型ＡＭ／ＦＭラジオ録音機として発売以来、ラジオ語学講座ファンや深夜ラジオファンに支えられ、販売台数が１０万台以上に達している人気商品。トークマスタースリムは付属ＣＤ「ＴａｌｋＭａｓｔｅｒ　ＴｏｏｌＢｏｘ」をパソコンにインストールすれば、語学学習番組だけでなく、好きなラジオ番組の録音がパソコン上で予約設定できる。設定は必要事項にチェックを入れたり、選択したりするだけで操作できる。厚みは現行品に比べ約２５％薄くした。２ギガ（１ギガは１０億）バイトの内蔵メモリーを搭載し、最大録音時間は約１２８時間。サン電子が運営する英会話ポッドキャスト番組「ｅＣｈａｔ　Ｖａｎｃｏｕｖｅｒ」で使用した単語を４０語分、収録しており、購入後すぐに単語帳機能を利用できる。本体の色は黒、白、シルバー、赤の４色。価格は３万９８００円。

△イー・キャッシュ<3840>、３カ月単位で勤務時間変更ＯＫ
非接触ＩＣ（ＲＦＩＤ）技術を応用した製品開発やサービスを提供するイー・キャッシュ（東京都港区）は、社員のワーク・ライフ・バランスの充実を支援するため、３カ月単位で勤務時間を変更できる就業時間選択制度を導入した。育児や介護に加え、一時的なスクール通学など社員の生活環境、ライフスタイルに対応した勤務時間を選択できる制度の採用により、就業の継続と優秀な人材を確保するのが狙い。同制度の対象者は全正社員。勤務時間が９時から１８時、労働時間が８時間の就業区分「ＷＯＲＫ　ＴＩＭＥ１」を基準に、勤務時間１０～１７時（労働時間６時間）の「同２」、１１～１５時（同４時間）の「同３」の３種類を用意した。同２、３の就業区分では社員の事情に応じて勤務時間を変更できる。原則として時間外勤務を命じない。同社は年俸制を採用しており、給与は同１の個別に定めた支給額をベースに、時間に応じた算出額を月々支給する。利用回数は原則無制限。制度利用単位は３カ月単位とし、就業区分の変更月は１、４、７、１０月とする。適用条件は入社後１年以内の場合、育児または介護を理由とするものに限定。入社後１年を経過している場合、育児または介護以外の理由も認める。中小・ベンチャー企業では新卒採用の減少や定着率の低下が問題になっており、同社は社員の個別事情を配慮した就業条件の導入が必要と判断した。
（産経新聞）

□三菱ＵＦＪ<8306>銀が住宅ローン分社化、専門性高め事業拡大へ
三菱東京ＵＦＪ銀行は２０日、住宅ローン事業を強化するため、全国の住宅ローン推進拠点を本体から切り離し、専門会社にする方向で最終調整に入った。全国に約１４０か所ある「ローン推進室」を別会社化し、担当者も銀行から出向、転籍させて専門性を高める。競争が激化する住宅ローンを巡る新たな取り組みとして注目を集めそうだ。三菱東京ＵＦＪ銀が別会社化するのは、一戸建て住宅やマンションの購入者に対し、ハウスメーカーや不動産会社の仲介でローンを提供する「業者ルート」と呼ばれる事業だ。業者ルートの拠点である全国のローン推進室を、住宅ローンの相談業務などを手がける１００％子会社「エム・ユー・ローンビジネス」に集約する案が有力だ。
（読売新聞）

△ＩＨＩ<7013>社長「造船統合交渉急ぐ」－将来の供給超過に対処
（朝日新聞）

△富士フイルム<4901>　「かぐや」の見た月、２月１日から写真展
富士フイルムは、東京都港区の東京ミッドタウン内、フジフイルムスクエアで、２月１日から２７日まで、写真展「『宇宙からのメッセージ』～月の神秘と “かぐや”の旅」を開く。同社のグループ会社、フジノン製の衛星光学系レンズを搭載した、月周回衛星「かぐや」が撮影した鮮明な月の画像や映像など、約６０点を展示する。写真展の開催期間中には、天文学者らによるトークショーや、月の観察会、撮影会なども予定されている。入場は無料。
（毎日新聞）

■信越ポリマー<7970>第3四半期決算…減収減益　自動車向け堅調でも
信越ポリマーが発表した2007年第3四半期（4 - 12月期）の連結決算は、売上高が前年同期比2.5％減の794億9100万円、営業利益が同15.8％減の74億1900万円と減収減益となった。一般包装資材関連分野はラップフィルム関連の新製品の拡販、プラスチックシート関連製品の自動車部品への需要増加で堅調に推移した。しかし、電子・機能部材関連分野はキーパッドが海外携帯電話市場での価格競争の激化や汎用機種の数量増加による平均単価下落の影響を受けたほか、建設資材・工事関連分野も住宅着工件数の減少で低調だった。経常利益は同17.0％減の75億5200万円、当期純利益は同25.8％減の44億3100万円だった。通期業績見通しは前回発表したものを据え置いた。

△東京オートサロン08　ホットハッチファンを魅了する赤と青…三菱<7211> コルト
思い切りアクセルを踏み込める。意のままに操れる。それが軽量小型ハッチバックの魅力だ。女性やエントリードライバーに優しいクルマとしてデビューした三菱『コルト』だが、スポーティな走りの素材としても秀逸。それを証明するチューナーはあのラリーアートだった。東京オートサロンでは市販車の『COLT RALLIART Version-R』をベースとしたホットハッチを提案する。
（レスポンス）

△日産<7201>、最上位車を復活－来年にもインフィニティ「Ｑ４５」
日産自動車は高級車ブランド、インフィニティの旗艦車種「Ｑ４５」（日本名シーマ）の生産・販売再開の検討に入った。
同車はトヨタ自動車<7203>「レクサスＬＳ」などに対抗する高級セダンとしての位置付けだったが販売が低迷。カルロス・ゴーン社長の強い意向で０６年末で事実上、生産・販売を中止した。
日産ではインフィニティのグローバル展開に乗り出しており、各国ディーラーからのニーズなどを参考にし、０９年にも復活を目指す。日産はこのほど日本に米国、ロシア、中国などからインフィニティの主要ディーラーを集め、パワートレーン（動力・駆動系）などの試作モデルを公開した。「シーマ」は０９年にも全面改良する予定で、そのタイミングでの販売再開も視野に入れている。ただゴーン社長は現在、インフィニティブランドでの高級セダン展開には懐疑的。しかしトヨタのレクサスＬＳは、０７年の米販売が前年比８０％増の３万５０００台と好調で、７月にはハイブリッド車（ＨＶ）も投入（７―１２月に累計販売１０００台）、ブランド価値の向上に貢献している。現在、インフィニティの旗艦車種はセダンが「Ｍ」（日本名フーガ）、スポーツ多目的車（ＳＵＶ）系が「ＦＸ」。同ブランド全体の０７年４―１１月の販売台数は約１２％増の９万９０００台。０６年にロシア、０７年に中国で販売を開始、０８年からは西欧各国にも投入する。グローバル展開で収益の押し上げに貢献できるかどうかが「Ｑ４５」復活のポイントになる。インフィニティは８９年に北米の高級車市場開拓を目的に立ち上げ、同時に旗艦車種として「Ｑ４５」を発売。その後、シーマと姉妹車になった。シーマも国内で一時“シーマ現象”と呼ばれるほど人気になったが、０７年４―１１月には約７００台と販売が落ち込んでいる。日本でのインフィニティ展開は未定で、シーマのテコ入れも注目される。

△ＴＨＫ<6481>、直動案内機器増産へ仏工場を増強－２５億円投じ新棟
ＴＨＫは０８年度中に、フランス工場の生産能力を増強する。子会社の敷地内に新工場棟を建設する。直動案内機器やボールネジ、自動車部品などを増産するとともに、０７年５月に子会社化したリズム（浜松市南区）の製品も生産する。リズムにとっては初の欧州生産拠点となる。投資額は建屋と設備を合わせ約２５億円。新工場棟の建設で欧州企業からの受注増に対応する。フランス工場のＴＨＫマニュファクチャリングオブヨーロッパ（オーラン県エンジスハイム市）に建設する新工場棟は床面積８０００平方メートル。ＴＨＫは２０１０年度に売上高３０００億円、うち海外市場で１５００億円を確保する計画。新工場棟は当面、床面積８０００平方メートルを確保するが、場合によっては最大で２万平方メートルまで増やし、投資額も上乗せする。ＴＨＫは００年にフランス工場を設立。直動案内機器の欧州での生産に乗り出した。

△東工大、アクセラレータボード３００枚を導入しスパコン増強
東京工業大学は日商エレクトロニクス<9865>と協力し、複数種類のＣＰＵを組み込んだヘテロ型スーパーコンピューター（スパコン）「ＴＳＵＢＡＭＥ」を増強した。日商エレクトロニクスなどを通じて科学技術計算に特化したアクセラレータボード（処理能力加速装置基板）約３００枚を導入。ピーク時の最大演算能力を従来比２１％向上させ、１０３テラフロップス（１テラフロップスは１秒間に１兆回の浮動小数点数演算性能）を実現した。１００テラフロップスを超えたスパコンは国内では初めてという。能力増強により、素材分野などの研究を強化する。ＴＳＵＢＡＭＥは学内の研究用途にとどまらず、学生も利用できるオープンなグリッドコンピューターシステムとして０６年４月に導入。最新の性能計測プログラムの一つでは５６・４３テラフロップス（従来は４８・８８テラフロップス）を記録するなど、国内のスパコンでは導入来、性能首位の座を守り続けている。

△学びｉｎｇ、検定型クイズのコンテンツでヤフー<4689>と連携
学びｉｎｇは、ヤフーと連携しインターネット上での検定型クイズコンテンツ事業の拡大に乗り出す。ヤフーが提供するＡＰＩ（応用プログラムインターフェース）を活用し、相互の検定サービスの利便性を向上。共同で検定型コミュニケーションコンテンツ研究会（仮称）も立ち上げ、クイズによる新たなネット広告の手法を確立し企業への浸透を狙う。学びｉｎｇは「けんてーごっこ」、ヤフーは「Ｙａｈｏｏ！インターネット検定」で「みんなの検定」をそれぞれ運営している。企業や団体はクイズを通して、商品やサービスの情報を提供する。これまでのバナー広告やクロスメディア広告に比べ、顧客の商品知識への理解を高めリアルタイムで反響を把握できる。

△凸版印刷<7911>、商品提案支援サービス開始－ＣＧ使い空間をわかりやすく
凸版印刷はコンピューターグラフィックス（ＣＧ）を使い、住宅・オフィス設備のカタログや販売促進用映像などを効率よく制作する取り組みを強化する。住空間や家具、小物などのＣＧ素材のデータベース（ＤＢ）を利用した商品提案支援サービス「住空間ビジュアル研究室」を始めた。業界の傾向を踏まえ、同社の照明や撮影のノウハウを生かして空間の印象を分かりやすく示すＣＧを制作する。設備メーカーのカタログや映像制作などの受注を増やすのが狙い。同研究室を営業提案ツールとして社内の関係部門が共用する。これまでカタログや映像は社内の部門ごとに制作していたため、ＤＢやノウハウが分散していた。従来は実際にセットをつくって撮影しておりスケッチからセット建設、撮影まで１、２カ月かかっていたが、ＣＧ活用により１、２週間程度に短縮できる。

△豊田織機<6201>、フォークリフト用エンジンを刷新－環境対応で競争力
豊田自動織機は、フォークリフト用ディーゼルエンジンを刷新する。排ガス低減や燃費向上など環境対応を強化した次世代型エンジンを開発、世界的にフォークリフトなど特殊自動車でも排ガス規制が厳しくなるのに対応する。数年内に第１弾を投入する見通し。商品力の要であるエンジンの一新で競争力を強化し、世界シェア拡大に弾みをつける。同社が採用しているフォークリフト用ディーゼルエンジンは４機種。すべて自社で開発している。現エンジンは、燃費向上や排ガス規制対応の改良は定期的に進めているが、投入してから２０年近く経過している。環境対応をさらに進めるには新型エンジンが必要と判断、開発に着手した。新型エンジンは環境対応を強化しながらも、信頼性の向上や一層のコスト低減を推進。世界シェア拡大の原動力となる競争力のある製品とする。

△トヨタ<7203>九州、「レクサス」需要好調受け生産能力年４６万台に拡大
トヨタ自動車九州は、０８年の年産能力を前年比３万台増の４６万台に引き上げる。二つの車両生産ラインを効率化・再構築して実現する。生産台数はトヨタ自動車の高級ブランド「レクサス」の増産を視野に、前年の４４万台から数万台上乗せして５０万台に近づける計画だ。トヨタ九州の０７年の年産能力は第１ライン（９２年から操業）２３万台、第２ライン（０５年から操業）２０万台の計４３万台。４４万台を生産した。第２ラインは、レクサスを中心に製造している。これまで増産には慎重だったが、稼働から２年がたち、また世界的にレクサス需要が好調なため、生産の効率化を進めて第１ライン同様に２３万台体制を実現する。一方、第１ラインも稼働から１５年で、設備の老朽化も進んでいることから、今年１年かけて更新など大規模な整備を実施する。

△豊田通商<8015>、ロシアにレクサス・ヤマハ<7272>・トヨタ<7203>の複合店を開設
「レクサス」「ヤマハ」「トヨタ」―。３ブランドの販売店が一堂に会す複合店がロシア・モスクワにオープンした。トヨタ自動車、ヤマハ発動機のいずれとも販売店契約を結ぶ豊田通商が開設した。ロシアでは高級車や大型バイクを複数保有する富裕層が急増しており、複合化で相乗効果を狙う。近く２号店も出店する計画だ。３ブランドが１カ所に集中する販売店は世界でも初という。豊田通商はロシアでトヨタ５店、レクサス４店を運営。０４年にヤマハ発製品を販売する子会社を設立し、販売店は今回が１号店となった。ロシアの富裕層は「レクサスの高い製品から買っていく」（豊田通商）、「寒冷地だが、趣味で高級バイクを購入する」（ヤマハ発動機）という。両社の製品を同時に買っていく富裕層も多く、複合店の相乗効果は上々のよう。ヤマハ発の店舗では、大型バイクのほかスノーモービルや４輪バギーも扱っている。

□東洋ゴム<5105>の中倉社長、「化工品」大幅縮小を示唆
東洋ゴム工業の中倉健二社長は、建材などを取り扱う化工品事業について「（顧客との関係もあるが）利益の出ないものは切り離す方針」と事業の大幅縮小を示唆した。同社は、０５年度からの中期経営計画で化工品事業の選択と集中を掲げていたが、進展していなかった。０７年１１月に発覚した断熱パネルの耐火性能偽装問題を受け、改革に本腰を入れ、好調なタイヤ事業に経営資源を振り向ける。同社はタイヤ事業が０８年３月期に過去最高の売上高になる見通し。一方、化工品事業は全売上高の１３％程度のうえ、営業利益率が２％以下と低迷が続き、収益性改善が課題だった。片岡善雄取締役相談役（前社長）は「関係者の思い入れで続いていた事業もある」と述べた。また片岡相談役は「私は経営から退いた身」としながら「事業の見極めが重要。結果として（化工品事業を）縮小するかもしれない」とした。

△ユーラスエナジー（東京電力<9501>・豊田通商<8015>）、米２州に風力発電所－現地法人を増員
ユーラスエナジーホールディングスは、米国を中心に海外での風力発電事業を強化する。すでに稼働しているカリフォルニア州をはじめとする３州に続き、新たにテキサス州、ウィスコンシン州に風力発電所の建設を検討しており、早ければ０８年中にも具体化する見通し。これに伴い、米現地法人のユーラスエナジーアメリカ（カリフォルニア州）の人員も増員する考え。０６年の世界の風力発電導入実績は、約７４００万キロワットで、けん引役である欧州に続き米国での導入が活発化した。すでに稼働している米カリフォルニア州、オレゴン州、イリノイ州の３４万４０００キロワットの風力発電事業に続き、新たに２州での事業化を推進する。
（日刊工業新聞）