1/10 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

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■株価材料

△ジャストシステム<4686>、ＰＤＦソフトシリーズ「ＪＵＳＴ　ＰＤＦ」５製品を発売

△ＮＥＣ<6701>、薄型コンパクトで低価格のビジネス向けデスクトップＰＣを発売

△ローソン<2651>、色々な食感が楽しめるオリジナルドーナツ５品を発売

△昭和電工<4004>、垂直磁気記録方式の小型ＨＤＤ向け１．３インチハードディスクを量産開始

△フランスベッド<7840>、インテリアシリーズ「ＩＤＵＮ（イドゥン）」に新モデルを追加

△宇部興産<4208>、耐荷重床など向け高強度・速硬型セメント系セルフレベリング材を販売

△三井不動産<8801>販売、「三井のリパーク」に新・駐車場ネットワークシステムを導入

△オリンパス<7733>イメージング、高音質録音を実現したリニアＰＣＭレコーダーを発売

△三菱マテリアル<5711>、ハガキサイズの「３ｇ純金表彰状」を販売

△インテリジェンス<4757>、エンジニア特化の求人サイト「ＤＯＤＡエンジニア」を開設

△不二家<2211>、チョコ菓子「ルック（ハッピースプリング　ア・ラ・モード）」など８品を発売

△伊藤園<2593>、ビタミンＣを５００ｍｇ含有の緑茶飲料「ゆず緑茶」を発売
（日経プレスリリース）

△東レ<3402>、衝撃吸収プラでスポーツ用途の製品化推進
東レは、衝撃吸収プラスチックの本格事業化を推進する。独自のナノアロイ技術、押出技術などを駆使し山形大学と共同で開発したもので、剛性と柔軟性という相反する機能を併せ持つ。エネルギー吸収性が評価され、このほどテニスラケットで初採用された。同社では自動車分野を最大のターゲットと位置づけ技術確立を進めており、１０年までに歩行者保護部品などとして製品化する方針。両者が開発した衝撃吸収プラスチックは、主成分のナイロンとゴム成分のプロピレン系素材をアロイ化した新素材。通常時はナイロンの剛性・強度を発揮し、衝撃が加わるとゴムのように変形して衝撃を吸収する。

△大日本印刷<7912>、ＩＣ・部品内蔵プリント基板を量産化
大日本印刷は９日、ＩＣチップと受動部品を内蔵したプリント基板の量産を開始すると発表した。生産拠点の久喜工場（埼玉県）に１億円強を投資して実装設備を増設したもので、月産７０００万個体制（１つの基板に１個の部品を内蔵する場合）を構築した。同基板は携帯電話用カメラモジュール向けに引き合いが増えており、量産化によって０９年度に売上高１０億円を目指す。同社は基板の層間の接続位置を自由に構成できるビルドアップ基板製造技術「２Ｂｉｔ」を有しており、０６年４月からコンデンサー、抵抗器といった受動部品を内蔵したプリント基板の量産を行っている。

△山武<6845>、微小流量高速制御の新型コントローラを販売
山武は９日、気体流量の高速制御を実現する「デジタルマスフローコントローラＣＭＱ－Ｖシリーズ」に微小流量モデルを製品ラインアップに追加し、今月から販売を開始すると発表した。毎分０～５ミリリットルといった微小流量のガスなどに高速に対応できる。携帯電話、デジタルカメラ、携帯用ミュージックプレーヤーに使われる水晶発振子、レンズの真空蒸着装置向けなどを対象に、３年後には年間３０００台の販売を目指す。
（化学工業日報）

△ジオマテック<6907>に押し目買い
ジオマテックは押し目買いに反発。１２月高値１４７０円からスピード調整して値頃感感からの買い物が入っているようだ。今３月期は前期経常赤字から黒字転換と収益回復が鮮明。

▼マックハウス<>7603は続落
マックハウスは５日続落。今２月第３四半期までの累計売上高は前年同期比１．２％増収、３４．９％減益で通期３２％減益は避けられないようだ。

△鹿島建設<1812>　国内機関投資家の割安買い流入。
売り長の取組が上値追いのバネに。

△ネクシィーズ<4346>　前日の急騰でその前８日分の下げを一気に突き抜ける。
チャートは一変した。

△ニプロ<8086>　人工透析器の輸出好調。
日証金では株不足が継続、逆日歩発生から上昇へ。

△ＩＳＢ<9702>が反発
アイ・エス・ビーが反発。１６日付で東証２部に上場する。

△イオン<8267>は岡三の格上げ好感
イオンが高い。岡三証券が同社株の格付けを「中立」から「やや強気」に引き上げたため。
（株式市場新聞）

△オリジン電気<6513>は市場の乱高下を尻目にモミ合い。上放れのタイミングへ　買い目標:622円 売り目標:800円
オリジン電気は市場全体の乱高下を尻目に、この１～２ヵ月は６００円ラインをはさんでモミ合っている。そろそろ上放れのタイミングと見たい。４日は１０円高の６２２円で引けた。４日大引け時で東証１部値上がり率１３位にランクインしている。その株価でＰＥＲは約１０倍、ＰＢＲは約１倍と、頃合いの良い数字となっている。業績は好調に右肩上がり。大口株主は信託口、生損保、都銀などが並んでおり、堅い。実質無借金の堅実財務も買い安心感を誘う。まずは前のフシ７００円ライン、中期ではさらにその前のフシ８００円ライン奪回を目指す。

△株マニ『リアルタイム注目銘柄』ツムラ<4540>は続伸
株マニ１月９日付け『リアルタイム注目銘柄』で取り上げたツムラは続伸。７０円高の２２８０円まで買われている。指摘したとおり、好チャートと中計の好業績見込みが買われているもようだ。また、今朝は引き続き医薬品セクターが買われていることもあろう。まずは前のフシ２４００円ラインまでの戻りを、さらに中期では昨年５月急落前の２６００円ライン奪回を目指す。

△タカラバイオ<4974>は続伸。きのうの富山化学<4518>の大暴れ？で医薬品・化学株に動意づきか
タカラバイオはギャップアップ→続伸。１万５０００円高の２７万９０００円で始まり、９８万５０００円まで買われている。前日９日大引け後に、「米国国立がん研究所との、レトロネクチンによるＴリンパ球拡大培養法を用いた遺伝子治療に関する共同研究の開始について」発表した。きのうは富山化学工業が「抗インフルエンザウイルス薬の臨床第２相試験を開始」とのリリースで値を上げ、注目を集めた。市場の方向感が乏しいと指摘される現在、医薬品・化学関連で材料の出た銘柄に買いが集まっているもようだ。また、きのうの富山化学工業の上げで、医薬品ベンチャーやバイオベンチャー関連株が動意づいているのかもしれない。
東証マザーズ市場だけでも、同社のほか、メディネット<2370>、LTTバイオファーマ<4566>、そーせいグループ<4565>、トランスジェニック<2342>などが値上がり率上位にランクインしている。
タカラバイオを銘柄としてちゃんと見ると、業績は堅調。前期、前々期までは損失計上となっていたが、今期２００８年３月期は完全黒字転換の見込みだ。大口株主には都銀・証券なども入っている。９月中間末で実質無借金、前期末で現金等１２７億５５００万円と、堅実財務。チャート的には、昨年１２月末の２５万円ラインからの反発局面で、現在の株価は２５日移動平均線に引っかかっている状態。目先、調整もあろうが、まずは前のフシ３５万円ラインまで戻ると見たい。

△資生堂<4911>が続伸、今期ＲＯＥは過去最高・ロシア進出などを評価する動き
資生堂が、６０円高の２６１５円と続伸している。昨日、日本経済新聞社が資生堂の自社株保有比率が発行済み株式数の５％となり、３月末から２．２ポイント上昇。９月に約２４５億円を投じて１０００万株の自社株を買ったと報じた。自己資本利益率（ＲＯＥ）を高めることが狙いで、０８年３月期の連結ＲＯＥは前期比２ポイント高の８．６％と過去最高水準になる見通しとしている。足元の業績について、四季報新春号は、大型新製品少ない国内は横ばい。中国・米国など海外の２ケタ成長続く。販促費等抑制し営業増益。物流子会社売却特益。６期連続増配。０９年３月期は国内化粧品横ばいでも海外の攻勢続く。営業増益として、秋号の予想を４０億円上回る６８０億円を予想。また、ＱＵＩＣＫコンセンサスでは６８９億３８００万円を予想していおり、好調が持続する見通しだ。株価は、ロシア進出などの評価に加え、デフェンシブ銘柄としての性格も下支えし堅調な展開が期待されよう。

△松尾橋梁<5913>は続伸。低位橋梁株で超短期の割り切り投資？
松尾橋梁は続伸。１５円高の１２１円まで買われている。
今朝は日本橋梁<5912>も買われており、５０円高の２２１円ストップ高となっている。両社で東証１部値上がり率１、２位となる場面もあった。今朝は日経平均株価が反落し、寄り後は一時、９７円９５銭安の１万４５０１円２１銭となるなど、地合いがさえない。そのため、値動きの期待できる低位株・橋梁株に短期資金が流入しているもようだ。大まじめに松尾橋梁を銘柄として見ると、業績は堅調で、前期２００７年３月期連結での営業・経常・純損益の損失計上から、今期２００８年３月期は黒字転換の見込み。大口株主には生保、都銀、信託口などのほか、新日本製鉄や住友金属工業などの優良企業が入っている。現在の株価でＰＥＲは１２倍台、ＰＢＲは０．５倍台と割安水準。チャート的には、まずは前のフシ１４０円ライン奪回が目標値となろう。きょうのストップ高ラインは１５６円。…という感じになるのだが。ふつうに考えると、値動きに合わせて乗り降りし、超短期割り切り投資が無難だろう。

▼日本ガイシ<5333>が３日ぶりに反落し２２５採用銘柄の値下がり率ランキング上位に
日本ガイシが、２０５円安の２５５５円と３日ぶりに反落し２２５採用銘柄の値下がり率ランキング上位に入っている。１１月５日に上場来高値４２２０円をつけた後、調整が続いている。昨年１２月に、会社側は２００９年３月期の業績について、為替要因を除けば営業利益はほぼ横ばいになると報道されている。サブプライム問題などから円高に振れた場合の減益も示唆している。主力製品であるディーゼル車用排ガス浄化装置（ＤＰＦ）の需要について、２００９年には欧州で需要が拡大し、米国でも大型トラック向けのＤＰＦの需要が高まると指摘している。中長期的には成長が続く見通しだが、株価は今期予想ＰＥＲ１９倍台と割安感もなく、米国の景気減速懸念から調整場面がしばらく続くとみるべきか。

▼サカタのタネ<1377>は下方修正でギャップダウンも、前年比増収増益は確保で押し目と見る
サカタのタネはギャップダウン→やや反発。７１円安の１３４７円で始まり、寄り後は１３５８円まで戻している。きのう大引け後に、業績予想の下方修正を発表した。２００８年５月通期連結業績予想で、売上高は前回予想比５億円減額の４８５億円（前年実績比３．９％増）、経常利益は同６億円減額の１８億円（同３０．６％増）、純利益は同６億円減額の８億円（同３１２．４％増）とした。下方修正したものの、前年実績比では増収増益を確保する見込み。また、下方修正の理由は、サブプライム問題等により為替相場の円高・ドル安、内外金融市場の混乱により有価証券の一部で運用損・評価損が発生したためだ。この１年ほどのチャートを見ると、１４００～１６００円のボックス圏を形成していた。現在の株価でＰＥＲは５６倍台と割高水準だが、チャート的には底値の買い時となっているようだ。同社の事業である種苗関連は、中国・インドをはじめとした新興国など、中期での買いテーマのひとつだ。今は押し目の買い時と見る。

▼京セラ<6971>が７日続落し連日の安値、高値期日接近で手仕舞い売りも
京セラが、１０円安の９１２０円と７日続落し連日の昨年来安値更新となっている。京セラは#6764#の携帯電話機事業の買収で来週にも三洋と最終合意すると報じられたが反応薄で売り先行となっている。買収額は５００億円前後で、４月１日までに買収を完了する。株価は、７月１７日に昨年来高値１万３３９０円をつけた後調整に入り、三段下げになっている。高値期日接近となっており手仕舞い売り、処分売りが続いているようだ。

△ダイセキ<9793>は買い気配切り上げ。３Ｑ好決算、株式分割、記念配実施と、買い材料揃い踏み
産業廃棄物処理の大手企業ダイセキは、１００円高の３２９０円買い気配。きのう大引け後に、第３四半期（２００７年３～１１月）決算、株式分割、記念配について発表した。３Ｑ連結決算は、売上高が前年同期比２７．４％増の２６０億１８００万円、経常利益が同３７．６％増の６２億２５００万円、純利益が同２９．３％増の３２億５９００万円と、大幅な増収増益となった。２００８年２月通期連結業績予想も、前年比約２～３割の増収増益を見込んでいる。株式分割は、２月２９日最終の株主を対象に、１株につき１．１株の割合で分割する。効力発生日は３月１日。記念配は、２月期末の前回予想配当金７円に、設立５０周年の記念配当３円を加え、１０円とする。８月中間に実施した７円と合わせると、年間１７円となる。
（証券日刊新聞）

△マクドナルド<2702> 12月の売り上げ 12％増
マクドナルドの07年12月の全店売上高は前年同月比12％増・既存店は11.1％増となった。客数は10.4％増、単価は0.7％増。

△クラウディア<3607> 第一四半期業績
クラウディアは、07年11月連結第一四半期業績を発表した。会計方針の変更により役員慰労退職金繰入額を計上したことで、大幅減益となった。なお、通期業績は1月8日発表のまま据え置きした。売上高33億円（前年同期比21％増）、経常利益7.96億円（同42.9％増）、当期純利益0.63億円（同80.9％減）。
（証券新報）

△ファンドラップの小口化　野村<8604>証券が検討　購入者のすそ野拡大狙う
野村証券は９日までに、資金の運用先を比較的リスクの低い投資信託に限定したサービス「ファンドラップ口座」の最低購入価格（１０００万円）引き下げの検討に入った。ファンドラップは富裕層だけでなく、証券投資になじみの薄い層にも浸透しつつあり、最大手の野村が小口化に踏み切れば、個人金融資産の「貯蓄から投資」への流れを加速させることになりそうだ。
ファンドラップは、２００６年１０月に野村と日興コーディアル<8603>証券が販売を開始したのに続き、昨年１０月には大和証券が追随し大手３社が出そろった。現在の市場規模は１兆円に満たないものの、３社以外の証券会社の参入も相次ぎ、急成長が見込まれている。野村は今後、団塊の世代をターゲットに個人資産争奪が激しくなることを踏まえ、小口化によりファンドラップ購入客のすそ野を広げる必要があると判断。現在の最低購入価格１０００万円を３００万～５００万円に引き下げることを念頭に、実施時期を含め具体化を急いでいる。他の証券会社でも、ファンドラップの最低購入価格は１０００万円が主流だが、すでに大和が業界最低水準となる５００万円としたほか、早ければ今年前半にファンドラップを発売する新光証券も、大和と同水準に設定する方向で検討を進めている。最大手の野村が小口化に踏み切れば、証券業界全体に同様の動きが広がり、ファンドラップ市場が個人金融資産獲得の主戦場となる可能性も出てきそうだ。ファンドラップは売買ごとに手数料を支払う一般的な取引と異なり運用残高に応じて手数料を定期的に支払うのが特徴。どの程度の値上がりを期待し、どういった商品に投資するかといったおおまかな運用方針は顧客が決め、売買のタイミングや保有銘柄の選択などを証券会社などに一任できる。このため、市場の動きに合わせ機動的に運用できる。分散投資にも適し、資産を安全に運用したい個人投資家らの間で人気を集めている。

△クリーニングサービス競争…オフの衣類保管、コンビニに窓口　ＯＬ、サラリーマンに人気
忙しいビジネスパーソンや主婦のニーズに対応して、衣類の保管代行や夜間集配といったクリーニングの付加価値サービスが増えている。取り次ぎ窓口も、コンビニエンスストアやマンションのフロントなどに拡大。市場縮小や原油高に苦しむ業界の事情があるとはいえ、消費者の選択肢は増え利便性が高まっている。都内を中心に２００店舗を展開する喜久屋（東京都足立区）は、オフシーズンの衣類を代理保管するサービス「ｅ－ｃｌｏｓｅｔ」を２００４年に始めた。電話やインターネットで依頼した顧客から衣類を受け取り、クリーニング後、埼玉県の倉庫で保管するものだ。クリーニング代は通常より高めだが、保管料はゼロで、割安感がある。「若い女性を中心に人気で、マンションに住み、押し入れが狭い人に便利。早めに預けると通常より価格が安くなる利点も」と同社。預かった衣類は、クリーニングサービスの繁忙期を避けて洗うため、工場の稼働率を平準化し、低料金を実現できる。当初は衣類のみが対象だったが、段階的に布団やブーツを加えてきた。喜久屋は夜間集配サービス「ムーンライトデリバリー２３」を都心部で提供中。午後５～１１時の間で、２時間ごとに集配時間を指定できる。集配料８４０円が別途要るが、クリーニング代が２５００円以上なら無料。原則、中２日で引き渡す。「忙しいサラリーマンや、衣類を店に持参するのが面倒な方が利用する」（同）。申し込みは、電話だと午前１０時から午後９時まで受け付け、インターネットは２４時間対応。携帯電話からの申し込みもできる。
一方、全国１２００店舗を運営する最大手の白洋舎<9731>は、富裕層が主な対象の店舗を新宿高島屋（渋谷区）に出店している。座って接客する旅行会社の窓口に似た雰囲気で、一見、クリーニング店に見えない。高級ドレスなどの寸法や素材をチェックし、最適な洗い方を選ぶ「カスタムクリーニング」に対応。洗い方や保管方法のアドバイスを行い、衣類の保管も有料で請け負う。「カスタムクリーニングがメーンのため、クリーニングに精通したスタッフが常駐している」と白洋舎。
コンビニ大手のファミリーマート<8028>は、０２年４月から取り次ぎを行っている。現在、東名阪と宮城県で６８店舗が対応。仕上がり時間は提携先業者によって異なるが、受付は２４時間対応。同社広報によると、「店はオフィス街に多く、いつでも受け付けているので、ＯＬやサラリーマンの利用が多い」という。
このほか、フロントがクリーニングの取り次ぎを行うマンションのサービスも増え、喜久屋などがマンション開発会社と協力してサービスを強化している。最近、千葉県にマンションを購入した会社員の和田直人さん（２９）は、「仕事が忙しいので、店にわざわざ行かずに済むのはありがたい」と語る。日本人の年間クリーニング代（２世帯以上）は、１９９２年の１万９２４３円をピークに減り続け、０６年は９０６３円と、市場は縮小し続けている。背景には、少子化や長年の景気低迷に加え、服装のカジュアル化や洗濯機の高機能化がある。クリーニングサービスの多様化は、市場縮小で業者間の競争が激しくなっていることと、現代人が時間に追われていることが影響しているようだ。

△増える「顔が見える野菜」ヨーカ堂（セブン＆アイＨＤ<3382>）、品ぞろえ３→５割へ　「食の安全」に対応
大手スーパーのイトーヨーカ堂は９日、生産者が特定できる産地直送野菜の扱いを増やし、今年中に店頭での品ぞろえを現在の３～４割から半分程度に高める方針を明らかにした。生産情報を明示することで、食品の安心を求める消費者の要望に応える。イトーヨーカ堂は産地や農家、生産履歴などの情報を携帯電話のＱＲコードなどで公開する「顔が見える野菜」ブランドを２００２年に導入。農薬の使用量を控えたり、第三者による点検で信頼性を高めたりするなど、独自の品質管理基準を設けている。輸入野菜の残留農薬が問題になり、食品の安全性に対する消費者の関心は高まっている。顧客からは生産者が特定できる野菜は安心との声が寄せられ「リピーターも増えている」（イトーヨーカドー大森店）という。他の大手スーパーでも産地や生産者名を明らかにした野菜の扱いを増やしている。産地から直接買い付けるので鮮度が高く、卸売市場や物流のコストを抑えることができ、品質の高い野菜を割安な価格で販売できる利点があるためだ。イトーヨーカ堂は野菜のほか鮮魚、鶏卵、肉類といった食品で「顔が見える」ブランドを導入。仕入れ業務を本部から地域ごとの買い付け担当者に移し、産地に出向いて品質管理態勢を確認。地方店舗では農家が持ち込む地場野菜も積極的に扱っている。昨年１１月には鍋物やサラダにそのまま使えるカット野菜も対象に加えた。今年中に店頭の品ぞろえの半分程度にまで高め、野菜の売上高全体の３割を達成する目標を掲げている。

△がんばれ受験生！　武田鉄矢さん激励「粘り腰が大切」　東洋水産<2875>がイベント
東洋水産は９日、受験生応援イベント「武田鉄矢　がんばれ！受験生　応援会」を東京・代々木の代々木ゼミナール代々木校で開催した。同社は「マルちゃん　赤いきつねうどん」のふたの裏に武田鉄矢さんの応援メッセージを書くなど、４商品を受験生向けに刷新した。今回のイベントは、これを記念して開催。３０年間ＣＭに出演している武田さんが、受験生を激励した。武田さんは、自身の浪人時代の経験を交えて、受験や人生についての考えを披露。「うどんやそばに負けない“粘り腰”で受験に取り組んで」とエールを送り、海援隊のメンバーとともに、「いつか見た青い空」「贈る言葉」を披露した。会場には、センター試験を来週に控えた受験生２５０人以上が集まった。同校に通う井栗威（たける）さん（１８）は「武田さんの話を聞いて、人生の転機はどこにあるか分からないと思った。これからの人生が楽しみ」と、合格に向けて決意を新たにしていた。

△がんばれ受験生！コンビニでフェア、ゲン担ぎ商品ズラリ　塾とアイアップも
受験シーズンを迎え、コンビニエンスストア各社が「がんばれ受験生」と銘打ったフェアをスタートさせた。チョコレート菓子「キットカット（きっと勝つ）」やスナック菓子「カール（試験に受かーる）」など、験担（げんかつ）ぎ商品を集めた売り場のほか、進学塾とのタイアップ企画や消しゴムのプレゼントなどを実施。既存店が苦戦する中、受験生や親にアピール商品をそろえて売り上げ増を目指す。
ローソン<2651>は１９日のセンター試験に向け、キットカットや「ポッキー（逆から読むと吉報）」などの菓子のほか、合格祈願入りペンや酸素入り缶などを集めたコーナーを各店に設置。今年は進学塾大手、日能研の協力で、漢字や算数のクイズシールを商品にはった。ローソンは「大人も楽しめる売り場にした」と話す。昨年は対象商品が前年比５０％増の売り上げ。コンビニの中心顧客は２０～３０代男性だが、受験生の親ら年配層の購入も目立ったという。

△広辞苑の挿絵をＴシャツに採用　ユニクロ<96983>、あす発売
カジュアル衣料品大手のユニクロは９日、「広辞苑」で使用されている挿絵を採用したＴシャツを１１日から発売すると発表した。価格は１５００円。東京・原宿のＴシャツ専門店とインターネット通販のみでの限定販売となる。Ｔシャツは全部で１０種類あり、「へ」を頭、「ま」を目、「む」を鼻などとする文字遊戯のひとつ「へまむし入道」や、琵琶を弾くことを職業とした盲目僧の芸人「琵琶法師」などの挿絵がそのまま柄になっている。和柄のデザインは、海外で人気となっていることから海外販売も視野にいれている。

△胃にやさしい「おかゆ」各社がレトルトタイプ　栄養・低カロリー配慮　年末年始に食べ過ぎてはいませんか？
酷使した胃をいたわるには、消化のよいおかゆが最適。温めるだけで手軽に食べられるレトルトタイプの商品が多数販売されている。栄養やカロリーに配慮されたものが多いので、体調に合わせて選ぶのも楽しい。胃に負担をかけないので、追い込みに入った受験生の夜食にもぴったりだ。大塚食品の「リソラ」は国産のあきたこまちの玄米を使ったおかゆ。「穀物のチカラがからだにやさしい五穀と黒豆のおかゆ」には、大麦、モチキビ、モチアワ、アマランサス、いりごま、黒豆が入っている。だしなどは使っていないため、素材そのものの味が楽しめる。１０９キロカロリーとカロリーも低い。希望小売価格は１４９円。
「まるごと野菜」ブランドで「ほぐし鶏の玄米中華粥（かゆ）」を販売しているのは明治製菓<2202>。鶏がらと鶏肉のだしで煮込んでいて、優しい味わいだ。ニンジン、白菜、長ネギのほか、食感のアクセントになるクワイが入っていて、１食で７０グラムの野菜が取れる。１２０キロカロリーと低カロリーだが、鶏肉が入っているため満足感が得られる。価格は３００円。
キユーピー<2809>は「アヲハタ」ブランドで「梅がゆ」を販売している。化学調味料は使用せず、富士山の銘水でコシヒカリを丁寧に炊きあげた。良質の梅干しが丸ごと１つ入っていて、さっぱりしている。シンプルな仕立てになっているので、好みの野菜を入れるなどアレンジしてみるのもいい。価格は１６８円。

△【０８新春トップインタビュー】三菱重工業<7012>・佃和夫社長　航空機事業化へ正念場
－－今の三菱重工をどうみる：「かつては国内マーケット中心のインフラ企業だったが、グローバル化を進めた結果、事業の海外比率は約６割に達するまでになった。世界市場をにらんだ事業転換は相当進んできたが、収益性は他の企業に比べてまだ後塵（こうじん）を拝している。今後はさらにグローバル市場での事業拡大、収益向上に力を尽くす」
－－国産初のジェット旅客機「ＭＲＪ（ミツビシ・リージョナル・ジェット）」の受注状況は：「（従来のジェット機に比べて）最大のセールスポイントは、燃費が３０％近くよくなることだ。地球環境保全に対する高まりや最近の原油価格の高騰は追い風になる。（事業化に向け）決して悪い環境にはない。ただ、（受注に関して）まだしっかりした手応えを得ているとは言い難いのが現状だ。われわれの技術力、メンテナンスのサポート態勢などを理解してもらう作業を鋭意進めている。（今春に決める）事業化の判断はまだ先になる」
－－事業化が決まっても当分赤字が続く：「開発・設備投資が重い負担になり、しばらくは売っても売っても赤字が続くことは覚悟している。当初は工数も多くコストも高くつくが、長期的に勝てればいいと思っている。航空機がつくれることが世界に認知されれば、他社から生産を受託するなどビジネスの広がりも見込める。今やらないと、日本が航空機生産に乗り出す機会はなくなる」
－－原子力発電プラント事業にも力を入れている：「中型炉で提携したフランスの原子力企業アレバと合弁会社をつくり、攻めの態勢が整った。（東芝の傘下に入った）米ウエスチングハウス（ＷＨ）を買収できなかったのは残念だったが、アレバとは高速炉でも手を組み、米国の核燃料サイクル計画の契約交渉先に選ばれた。日本の高速炉技術が世界標準になるのも夢ではなく、研究開発を強力に推進するため、高速炉の合弁会社設立も検討している」

△【０８新春トップインタビュー】川崎重工業<7012>・大橋忠晴社長　受注好調、投資を前倒し
－－５カ年の中期経営計画「グローバルＫ」の進捗（しんちょく）状況は：「２００８年度が折り返し点になるが、中間の見直しを実施する。これまでの２年間は収益を上げるための基盤作りにあてたが、立て続けに最高益を更新できる見通しにある。今後３年間もこれに甘んじることなく、目標の『収益力の高いグローバル企業』に向けてアクセルを踏み込む」「中間見直しでは円高傾向にかんがみて為替レートを一部修正する。このほか『重点』『育成』『安定収益』などの各事業の位置づけの再評価を行い、ポジションに応じた戦略を新たに策定するなどの手を打つ」
－－設備投資も高水準だ：「中期計画の間に３０００億円を投じる計画だが、０７年度は発注ベースで１０００億円を突破する見込み。鉄道車両や油圧機器、産業用ロボットなど各事業とも受注は極めて好調で、需要に応えるためにも０８年度も投資計画を前倒すことになりそうだ」
－－民間機転用を検討している防衛省向けの次期固定翼哨戒機（ＸＰ１）、次期輸送機（ＣＸ）の進捗（しんちょく）は：「ＸＰ１は昨年、初飛行に成功した。ＣＸも初飛行を成功させて民間機転用に道筋をつけたい。経済のグローバル化が進む中、特に貨物機の需要が増すのは間違いなく、航空会社にも関心を持っていただいている。２機同時に開発したことで開発費も圧縮できた。コスト競争力にも自信がある」
－－大型ニッケル水素電池を搭載した超低床路面電車の市場導入は：「電池で駆動するので、架線インフラがなくても走行できるのが売り物だ。昨秋に試作モデルを公表したが、環境保全や都市の渋滞緩和などの観点から国内外で引き合いが急増している。実証試験を進めているが、すでに量産モデルの開発に着手しており、早ければ今春にも受注活動を始めたい。１０年度までに播磨工場（兵庫県播磨市）に車両、ニッケル水素電池それぞれの製造設備を設ける考えだ」

△【０８新春トップインタビュー】伊勢丹<8238>・武藤信一社長　三越伊勢丹ＨＤ会長就任予定／３年間で新たな価値創造
－－４月１日に業界首位の三越<2779>伊勢丹ホールディングスが誕生する：「なんとしてでも成功させる。（再開発や重複エリアなどの）分科会も順調で、大変だなと思うことまで三越の皆さんがやってくれている」
－－強みは何か：「顧客は非常に大きな財産だ。両社の顧客情報システムは意味合いが違う。マスから小さな個の単位までもってくる伊勢丹と、個の部分でかかわり合いを増やす三越。それぞれが長年やってきたことをシステムで作り上げたわけで、くっつけると一つの完成型になる。両方の強みを持ち寄って、より高いとこにいけばいい。印象でいえば、三越社員のほうが上品」
－－三越は伊勢丹の商品力に期待している：「商品力は同じ商品を並べることではなく、それぞれのお客さまが要望していることを、具体的に商品の形でそろえる力を保有することだ」
－－２０１３年度の営業利益７５０億円の達成にはリストラが必要では：「地方店をみると、三越は伊勢丹とちがって管理会計上全部プラスで、うまく経営している。とはいえ、お客さまの要望を解決するには投資が必要で、そのための営業利益率は５～７％だ。ただ、管理会計であがっている数字がその店の実力かどうかが問題。通販や外商など、店の持っている実質的な価値を考えて評価しないといけない。選択肢はオープンに持っていないといけないし、その中で不幸な選択肢を選ばないよう努力する」
－－ホールディングスへの他社の合流は：「まず自分たちのビジネスモデルをつくる。２社の強みを使って新しい価値を作り上げるには少なくとも３年かかる。その間は（他社が）来ても断らざるを得ない」
－－海外での展開：「三越が欧州に多数の拠点を持っている。日本発のブランド展開など、活かし方はあると思う。アジアは、伊勢丹、三越と、三越が台湾で展開する新光の３つの力が重なった。中国で（新光が得意とする）デベロッパー事業が可能になれば、戦略の幅は増える」

△【０８新春トップインタビュー】三越<2779>・石塚邦雄社長　三越伊勢丹ＨＤ社長就任予定／統合しても違いは生かす
－－伊勢丹との統合に向けた作業の進捗（しんちょく）は：「風土が違うともいわれるが、どんな企業も風土は違う。違う風土と触れ合うことでできることはたくさんある。三越の社員を伊勢丹の営業システム部門に派遣しているが、向こうでこういうことをやっていると聞くと、三越でもやろうとなる。良い部分がでてきており、積み重ねていく」
－－美術館や劇場など文化事業に強い三越の特色が消えるのではないか：「伊勢丹は世界の最先端のファッション、新しい生活スタイルをお客さまに提案しており、それも社会的貢献だ。百貨店のあり方、『らしさ』が違うのであって、両社が統合しても、それぞれの違いは生かしていく」
－－伊勢丹は北九州市から撤退したが、三越はリストラはしないのか：「そういう選択肢は統合するしないにかかわらず経営として持っていないといけない。統合した方が（店の）使い方や活かし方は増える。それでも駄目なら（撤退も）考えないといけない」
－－東京都武蔵村山市や宮城県名取市のショッピングセンター（ＳＣ）内の店舗は：「いずれの店舗も計画した売り上げに達していない。ＳＣへの出店自体がどうだったか、場所の問題か、考えていた店作りができなかったからか、いま検証している」
－－海外の店舗は：「これからどうするか判断する。お客さまは基本的に在外邦人や日本からの観光客。帰国後、国内店への来店につながっているかもしれない。ただ、一定額を上回る赤字になったら駄目だろう」
－－出店を予定する大阪はオーバーストア気味だが、採算は合うのか：「競争が激しいのは事実。競争に勝っていくために、われわれは違いを出さなければいけない」
－－百貨店という業態は今後も生き残れるのか：「お客さまが求めるサービスに対応していけば百貨店業はなくならない。三越は美術館などがあることで、店内でゆっくりと時間を楽しんでもらっている。伊勢丹より滞留時間が長い。統合しても違いは出していく」
（FujiSankei Business i）