『京都ゑびす神社(恵比寿神社)』（京都の休日３３）

　関西の一月十日は商売繁盛を祈願するお祭りとして有名な『十日戎』。
「商売繁盛で笹持ってこい♪」のお囃子で関西では誰でも知っています。
関西弁で「えべっさん」って言うのですが、
関西の『十日戎』では大阪難波の「今宮戎神社」の「えべっさん」
そして神戸ではゑびす宮総本社の「西宮神社」の「えべっさん」

そして京都では『京都ゑびす神社(恵比寿神社)』で商売繁盛を祈願します。

　上記「京都ゑびす神社」「西宮神社」「今宮戎神社」の三社を
「日本三大ゑびす神社」と呼び、商売繁盛の神様として崇められています。

　関西の商売人は、昨日の宵戎(よいゑびす)、本日の本戎(ほんゑびす)、
そして明日は、残り福と称します。それぞれみなさん、思いを込めて
行くのですが、宵戎は「先取先取り」を思い、本戎は本筋として、
十一日は、その名の通り、残り物には福がある･･･ってことです。

「戎（恵比寿）」様は、「七福神」の中の一人で、釣り竿と鯛を両手に持って
ほほえんでいる神様です。
遠くの海からやってきて人々をしあわせにする神様だといわれ、
漁業の神、商売繁盛の神、福の神として親しまれています。

　この商売繁盛を祈願する「えべっさん」っていうのは関東方面では
馴染みが薄く、知らない人も多いとか･･･。
でも、東京には"ゑびす神社"が三十社弱ほどありますので、これを期に
一度ご近所の"ゑびす神社"をお調べになって、拝んでくるのも良いかと！

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　ゑびす神社は、この三が日は非常に混雑してウンザリします。
なので、ワタシは朝早く行くようにしているのですが、それでもソコソコ
込み合っています。
行い事は何でも午前中が吉なんですよ！
取引き事にせよ、契約事にせよ、午前中が吉！これビジネスの鉄則です。

　正面から入り、まずは商売繁盛を祈願するのですが、それから左へ左へ
行かなければなりません。そして、みなさんと同じ流れに身を任せ、
並んで順番に板をドンドンドンと叩くんです。

「ドンドンドン！エベッサン！オタノモウシマスゥ～！」
･･･って、「えべっさん」に到来をお願いするんです。

「えべっさん」は耳が悪いので、板を叩いて気づいてもらうためなんです。

　季節とともに到来する神様は、かならずしも目に見えるかたちを持っている
わけではないのです。
神さまを待っている人にとっては風の響きや足音も予兆とうけとめられます。

　とりわけ戸を叩く音は、さながら神の来訪を象徴するものとして
尊ばれたようです。
鎌倉期の『徒然草（つれつれくさ）』には、年越しの夜に家々の門口を叩いて
回る様子が記されますが、これも来訪神の到来を暗示する、
一種の祝福ということになるのですね。

いかがでしょう。今日、ゑびす神社に行って戸を叩いてみませんか！
神さんが応えてくれはるかもしれまへんえ。

　そうそう、言い忘れていましたが、帰りはドコも寄り道したらあきまへん。
寄った処に「運」を落とす言うて嫌いますんえ。

勿論、トイレにも寄ったらあきまへん。それこそ「運」を落とします。