12/17 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

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■株価材料

■「買い物とセットで車を見てもらう」トヨタ　国内販売活性化に懸命
トヨタ自動車が不振の国内販売のてこ入れに取り組んでいる。2007年12月1、2日に東京・お台場で過去最大規模の試乗会を開催したのに続き、同5日には首都圏で初の大型商業施設を横浜市に開業した。トヨタは海外販売が好調で、世界販売台数で首位を狙うが、足元の国内市場は依然厳しく、新たな販売戦略を繰り出し、需要の掘り起こしに懸命だ。今年のトヨタの国内の新車販売台数は8、10、11月が前年同月比でプラス。他社が軒並み落ち込む中、トヨタはシェアを伸ばし、10月には初の50％を突破し、11月も50％台を維持した。新車の2台に1台はトヨタという勘定で、トヨタの「一人勝ち」に見える。だが、トヨタが夏以降、新車販売で増加基調に転じたのは、「ヴォクシー」「ノア」「カローラ　ルミオン」など新型車をほぼ切れ目なく投入したからだ。新車効果が一巡すれば、再びマイナスに陥りかねず、トヨタは現状を楽観視していない。むしろ先行きを慎重に見ているからこそ、市場活性化策を相次いで打っている。お台場での試乗会は新型車を中心に74台を提供した。レーサーの車に同乗するスリリングな走行体験からペーパードライバー向けの簡単な試乗まで幅広い層に車の魅力をアピールした。車離れが指摘される若者を念頭に、車内での足裏マッサージや音楽鑑賞のコーナーも設けた。トヨタの一丸陽一郎専務（国内営業担当）は「新型車だけではなく、いろいろな工夫が必要だ」と、試乗会の全国展開を検討していることを明らかにした。また、トヨタが横浜に開業した大型商業施設「トレッサ横浜」は地上6階建てで店舗面積6万平方メートルの巨艦。
トヨタの物流拠点を再開発したものだ。グループの販売店（子会社のダイハツ工業<7262>も含む）が勢ぞろいし、高級車から軽自動車まで多様な車種を1か所で選べる利便性が売り物だ。さらに外部テナントが豊富に入居した。
ファッションの「ユニクロ<9983>」、生活雑貨の「ロフト」と若者に人気のブランドをそろえた。ほかにもスーパー、スポーツ用品、レストランなど計約220店が入居し、親子連れなど多様な客層の来店が期待できる。12月5日開業の北棟に続き、08年3月には南棟もオープンする。08年度は集客数1100万人、総売上高350億円を目指している。トヨタが狙うのは、既存の自動車販売店では取り込みきれない顧客だ。トヨタは同様の施設を関西圏（大阪府八尾市）と中部圏（岐阜市）に出店しているが、いよいよ巨大な首都圏市場に乗り出した。トヨタの渡辺捷昭社長は「買い物とセットでいろんなことを楽しみながら車を見てもらえる。従来のお客様と違う幅広い層にきていただけるのではないか」と新たな顧客の開拓に意欲を示している。
（J-CASTニュース）

△ファミリーマート<8028>、「チルド温度管理弁当」を拡大
ファミリーマートの「チルド温度管理の弁当」が好評のようだ。同社はこれまで関東地区および中部地区のファミリーマート約500店で展開していた「チルド温度管理の弁当」を、12月18日から、同地区でさらに約400店拡大し、合計約900店で展開する。「チルド温度」とは、3～8℃の温度帯のこと。一般の弁当温度帯は18℃程度だ。3～8℃の温度帯だと「鮮度感のある素材」を使用でき、素材本来の味を活かした自然な味付けができるメリットがある一方で、ごはんが固くなってしまうのがネックだった。だが、ファミリーマートでは、2007年10月より、3～8℃の温度帯で冷蔵してもごはんが固くならないように製法を改良したことで、従来は不向きだと言われてきたチルド温度帯での商品展開を可能とした。このチルド温度帯の弁当の展開により、「生野菜」や「海鮮ネタ」等の生鮮品をはじめとする食材の使用を広げ、「チルド温度管理の弁当」の展開店舗を関東・中部地区でさらに約900店まで増やす。
（MONEYzine）

△住友金属鉱山<5713>、チリに探鉱活動拡充で現地法人を設立

△トステム（住生活グループ<5938>）、来年４月からシステムバスルームの価格を約４～７％値上げ

△ソフトブレーン<4779>、ＪＲＩヨーロッパと「ｅセールスマネージャー」販売パートナー契約を締結

△アイティフォー<4743>、東京デリカの基幹システムをオープン系で全面刷新

△ドンキホーテ<7532>、家電や家具・インテリア中心のプライベートブランド「ｂｉｓ（ビス）」を販売

△東日本銀行<8536>、宝くじ付き定期預金「スーパー預金王」を発売

△奥村組<1833>、北海道での煙突解体工事に「塔状構造物解体システム」を適用
（日経プレスリリース）

△扶桑化学<4368>、超高純度コロイダルシリカ第２期工事が完成
扶桑化学工業は、電子材料向け超高純度コロイダルシリカの展開に拍車をかける。京都第２工場（京都府福知山市）内に建設を進めていた第２期工事が完成、稼働を始める。すでに完成している第１期工事分は今秋稼働しており、これで超高純度コロイダルシリカの生産能力は既存の京都第１工場と同等規模を確保した。シリコンウエハー研磨剤や化学的機械研磨（ＣＭＰ）原料用途の需要に対応して、生産体制を整備した。

△日本バルカー<7995>、ＦＦＫＭと同等性能の新規フッ素ゴム開発
日本バルカー工業は、半導体製造装置に最適で最新のパーフロロエラストマー（ＦＦＫＭ）と同等の性能を持つ新規フッ素ゴムを開発した。耐ラジカル性や耐クラック性、非粘着性、純粋性に優れるほか、低価格で寿命も長いことからコストパフォーマンス向上にも寄与する。従来のフッ素ゴムでは対応できなかったドライエッチャーや化学気相成長法（ＣＶＤ）装置などを主なターゲットに、国内外で本格展開を図っていく。

△富士通<6702>研、ＲｅＲＡＭの低消費電力化に成功
富士通研究所は１４日、次世代不揮発メモリーのＲｅＲＡＭ（抵抗変化メモリー）の高性能化に成功したと発表した。素子構造のうち、酸化ニッケル膜にチタンを添加することでメモリー消去時の電流を１００マイクロアンペア以下に低減。また、５ナノ秒という高速消去動作においても抵抗値のばらつきを約１０分の１に抑えることができた。従来、ＲｅＲＡＭ素子には酸化ニッケル膜が使われてきたが、富士通研はチタンを添加した酸化ニッケル膜に変更。トランジスタと組み合わせて性能を評価した。

△三菱レイヨン<3404>、日・韓・タイでＭＡＡモノマー新増設
三菱レイヨンは、１０年央にメタクリル酸（ＭＡＡ）モノマーのアジア３極体制を整える。来年３月に大竹事業所（広島県）での年産３０００トンアップを皮切りに、韓国、タイ拠点に新プラントを建設、生産能力を年５万４０００トンに拡大する。塗料や接着剤用途などおう盛な需要を背景に世界的に需給タイト化が続いているため、国内に加えアジア地域に新拠点を設け万全な供給体制を築く。さらに２－ヒドロキシエチルメタクリレート（ＨＥＭＡ）など、ＭＡＡを原料とする高級エステルのグローバル生産体制構築の検討も進める考え。三菱レイヨンは大竹事業所でＭＡＡモノマーを生産しており、能力は年３万２０００トン。塗料や接着剤、樹脂・ラテックス改質剤などに供給するほか、２－ＨＥＭＡなどの原料として活用している。国内需給はひっ迫が続いているが、同じく需給タイトなメチルメタクリレート（ＭＭＡ）モノマーとの併産設備となっていることもあり、おう盛な需要に対応しきれない状況となっている。このため０８年３月に大竹事業所でボトルネック解消による能力増強を実施するとともに、韓国、タイで新増設するＭＭＡモノマー設備をＭＡＡ併産ラインとすることで両国での生産体制を整備する。能力はともに１万トン程度。来年末稼働予定の韓国からは需要拡大が続く中国にも供給し、１０年央に立ち上がるタイ拠点からは同国内に加えマレーシアやインドなどへ展開する計画。これらにより国内外の総生産能力は現状から２万２０００トン拡大する。
（化学工業日報）

△ゼリア新薬<4559>が３日ぶり反発
ゼリア新薬が３日ぶり反発。１４日に３０万株を上限とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。

△クリムゾン<2776>はしっかり
クリムゾンはしっかり。今１月期第３四半期まで累計売上高９３．９７億円、経常損益９．９６億円赤字となった。通期の経常利益は赤字拡大へ下方修正しており、業績悪は織り込みつつあるようだ。

▼京王ズホールディングス<3731>が売り気配
京王ズホールディングスが売り気配。０７年１０月期の収益を減額修正、連結営業利益が２億１１００万円から１億５３００万円となったほか、配当を１０００円から無配としたこと嫌気されている。

△アドバンテスト<6857>　今期の減額修正を完全に織り込む。
底打ち反転相場に勢い出る。

△メイコー<6787>　薄型ＴＶ向け、車載向けプリント配線板がけん引、今期の前期比４８％増益も控えめか。

△ユーシン精機<6482>　光ディスク関連機械の拡大継続。
今期は前期比２０％の大幅増益で底値圏の株価見直しへ。
（株式市場新聞）

▼ＹＯＺＡＮ<6830>が３日続落、９月中間期約１０３億円の債務超過を嫌気
ＹＯＺＡＮが、６４円安の２３６円と３日続落、一時８０円安の２２０円ストップ安まで売られ９月２５日につけた上場来安値２１６円に接近した。前週１５日未明、２００７年９月中間期末に連結ベースで約１０３億円の債務超過になったと発表、これを嫌気した失望売りが膨らんだ。通信事業のために保有する資産や、子会社株式の評価損などの合計で、特別損失１１１億円を計上したとしている。

△日本和装ホールディングス<2499>は続伸。好業績、高配当に、正月に向け、きもの株動意づき？
日本和装ホールディングスは続伸。２５００円高の３万４０００円まで買われている。先週末１４日大引け後に発表した、１０月中間決算は、前年同期比増収減益。しかし、２００８年４月通期業績予想は、売上高が前年実績比６．３％増の６６億７０００万円、経常利益が同１．０％増の９億８０００万円の見込み。営業利益は同２．８％減の９億７０００万円、純利益は前年並みの５億３０００万円を見込んでいる。また、２０周年記念配当で、期末配当を１２００円とし、中間５００円と合わせて、年間１７００円とした。現在の株価で年配当利回り５％、期末だけでも約３．５％と高め水準となる。チャート的には、次のフシは４万円ライン、さらに次のフシは５万円ライン。現在の株価でＰＥＲは約５．８％と割安。また、年末～正月に向けて、きもの関連株が動意づく期待も？

△セキュアヴェイル<3042>は反発。ヘラクレス市場値上がり率上位に
セキュアヴェイルは反発。１６００円高の３万５８００円で買われ、大証ヘラクレス市場値上がり率上位にランクインしている。とくに材料が出たわけではないようだが、この１～２ヵ月は３万円台後半でモミ合っている。そろそろ上放れのタイミングに来ているもようだ。５万円ライン奪回が目標か。情報セキュリティシステムの構築、運用・監視事業を行なっている。中期で需要のある分野だ。今期２００８年３月期業績予想は、売上高、経常・純利益が前年実績比２ケタ増収増益としている。９月中間末で有利子負債ゼロ、前期末で現金等４億８４００万円と、堅実財務も買い安心感を誘う。現在の株価でＰＥＲは約１９倍と割安でもある。

△ＮＥＣ　トーキン<6759>が３日ぶりに反発、来期ＥＰＳ３９円に膨らむ
ＮＥＣ　トーキンが、２４円高の４８３円と３日ぶりに反発し直近６日高値４８２円を上回り騰勢を強めている。前週発売の四季報新春号では、ゲーム向けにコンデンサーが増勢。リチウム電池は製造ミス発生で上期急落だが落ち込み幅は想定以下。営業益を会社計画並みに増額、大幅増益。電池回収など特損軽減、最終黒字。復配濃厚。０９年３月期は電池回復へ。コンデンサーも着実増として、営業利益は秋号予想を３０億円上回る９５億円を予想している。来期予想１株利益は３９．７円に膨らみ、リチウムイオン電池のマンガン系比率６割強、たばこ自販機の成人識別カード「taspo」システムの構築参加なども支援材料として受け止められているようだ。

△豊田通商<8015>は往って来い。イラク変電設備受注、テクニカル、四季報上方修正と材料揃う
豊田通商の寄り後は「往って来い」。５０円安の３１６０円で始まったが、寄り後は３２００円まで戻している。今朝の日経新聞で「豊田通商は、イラク電力省から、変電設備を４０００万ドル（約４５億円）で受注した」「２００８年末から、明電舎＜６５０８＞(東1)が製造する変圧器３０台を、バグダッド周辺など同国中部の変電所に納入し、保守にあたるイラク人技術者の指導も請け負う」「イラク戦争後、同国政府の自己資金によるインフラ案件としては、日本企業で最大規模の受注となる」と報道された。チャートを見ると、１１月２０日につけた直近安値２８６０円を底に、続伸トレンドで来ている。このまま続伸で、まずは３３００円フシまでの戻りを狙いたい。現在の株価でＰＥＲは１５倍台と割安。信用残は売り長なので、今後、上昇トレンドが続くなら、買戻しが入ってさらに続伸との期待も。また、先週発売の東洋経済新報社『会社四季報　新春号』では、業績予想値が、前号『秋号』と比べて、２００８年３月期、２００９年３月期とも、上方修正されている。

▼三菱倉庫<9301>が５日続落し連日の年初来安値更新
三菱倉庫が、２３円安の１２４１円と５日続落し連日の年初来安値更新となっている。前週発売の四季報新春号では、不動産賃貸はほぼ満室、一部賃料値上げも。ただ前期の大型マンション販売ない。物流は食品など順調だが医薬品後退。港湾低迷が誤算で営業減益幅拡大として、会社計画と同じ前年比１９．９％減の１２６０億円を予想している。株価は、１株純資産水準で１２００円処がとりあえずの抵抗線と見方もあり、このあたりで下げ止まるか注目されよう。

△新日本石油<5001>はギャップアップ→続伸。ＯＰＥＣ原油需要予測の上方修正で石油株に物色
新日本石油はギャップアップ→続伸。２２円高の８９８円で始まり、その後は９１６円まで買われている。１４日にＯＰＥＣ（石油輸出国機構）が、１２月の月例報告書を発表し、２００８年の世界原油需要の増加予測を上方修正した。そのためか、今朝は石油関連株に物色が入っており、石油・石炭製品セクターは、東証１部業種別株価指数でも値上がり率トップとなる場面が出ている。
同社のほか、昭和シェル石油<5002>、コスモ石油<5007>、ＡＯＣホールディングス<5017>、出光興産<5019>などが買われている。新日本石油のチャートを見ると、９００円ラインをはさんでモミ合いが続いている。そろそろ上放れても良い頃合いだ。まずは１０００円台奪回を狙う。現在の株価でＰＥＲは９倍台と割安でもある。

△パチンコ・パチスロ機のＳＡＮＫＹＯ<6417>は続伸。レーティングを材料に、業績回復を評価
パチンコ・パチスロ機器メーカーのＳＡＮＫＹＯは続伸。１００円高の５１３０円で始まり、寄り後は５１６０円まで買われている。引き続き、外資系証券のレーティングで「オーバーウェイト」、目標株価は６９００円とされたことが、買い材料となっているもようだ。パチンコ・パチスロ関連業界は一時、法改正などの影響で不振だったが、同社の２００８年３月期連結業績予想は、前年比増収増益と回復基調。業界観測では、２００９年３月期も、さらに増収増益が見込まれている。現在の株価でＰＥＲは１２倍台と割安。信用残は買いが膨らんでいるが、ここは「市場では騰がると見ている向きが多い」証左と取る。今年２月急落前の６０００円ラインを目標としてみる。

△昭和シェル石油<5002>が３日ぶりに反発、サウジアラムコが出資比率引き上げの可能性を示唆
昭和シェル石油が、６円高の１２５６円と３日ぶりに反発している。サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコのアディル・アルトゥバイエブ副社長は前週１４日、都内で日本経済新聞記者と会い、昭和シェル石油への出資比率を引き上げる可能性があると表明、この報道を受け寄付き２０円高の１２７０円まで買われた後、モミ合う展開となっている。サウジアラムコにとって世界最大の輸出先となったアジアでの事業を一層拡大する狙いとみられる。住友化学＜４００５＞（東１）とサウジで手掛ける石油化学合弁についても７０００億円規模を投じて第２期プラントを建設する考えを明らかにしたという。

△来年相場の本命、対抗、穴、ツナギ株の下馬評の一角に選挙関連株が浮上も
年内相場もあと９営業日、サブプライムローン問題で大揺れだが、来年相場のテーマ株探しも進行中だ。本命、対抗、穴株、ツナギ株と下馬評がしきりであるが、頭の片隅に置いておかなければならないのが「選挙」関連株である。福田内閣は、新給油法案の審議で正念場を迎えているが、これに加えて「年金」、「物価」、「景気」、「薬害」と難問が続出している。とくにここにきての諸物価高騰や景気の冷え込み感は、直接、国民の家計、フトコロに打撃を与えるだけに、巷に今年の参議院選挙の「消えた年金」問題以上に怨嗟の声が満ち溢れても不思議はない。福田内閣は、テロ特措法延長問題で内閣を投げ出した安倍前内閣以上の苦境に立たされるはずである。ウルトラＣの「大連立」構想などが再び表舞台に登場するのかしないのかを含め、「内閣は外交問題では潰れない、物価問題で潰れる」とされる憲政史の常識が、二つ同時に試されることになる。
となれば、来年のテーマ株から選挙関連株を外すわけにはいかない。政党キャンペーン関連の電通<4324>、博報堂ＤＹホールディングス<2433>、投票用紙計数機のグローリー<6457>、選挙用メガホンのＴＯＡ<6809>、投票用紙のムサシ<7521>などは、ポートフォリオの一角に加え、早め、早めのお手当ても忘れないことである。

△ヤマハ発動機<7272>は小反発。テクニカルに、「ブラジル、インドで攻勢」報道がオン
ヤマハ発動機は小反発。３５円安の２８２０円で始まったが、寄り後は２８４０円まで戻している。今朝の日経新聞で「ヤマハ発動機は新興国で二輪車の生産・販売を強化する」と報道された。ブラジルで２０１０年までに１００億円を投じて生産能力を３倍の６０万～７０万台に拡大。インドでは２００８年夏以降、新モデルを年間２～３車種のペースで投入するという。チャート的には、下値フシ２８００円ラインにタッチしたことから、反発のタイミングとなっている。まずは次のフシ３０００円ライン、続いて次のフシ３２００円ラインへ…と続伸を期待。現在の株価でＰＥＲは１０倍台と割安、ＰＢＲは１．５倍台となっている。
（証券日刊新聞）

△手回し発電のエコカメラ　ソニー<6758>
ソニーが、手回しによって発電した電気だけで写真撮影ができるデジタルカメラを開発した。大きな虫メガネのようなボディーの円形部分を、テーブル上などに押し当て、グルグル回すと電気が蓄えられる。モニターやファインダー、ＡＦ（自動焦点）機構もない超省エネ設計。撮影に際しては穴をのぞき込んでのカンが頼り。しかし、画質は３００万画素と普通の撮影には十分だ。撮影した画像はパソコンに簡単に取り込むことができる。ソニーは環境に配慮した遊びごころたっぷりの商品を開発して提案する、「ＯＤＯ（オド）」と呼ぶプロジェクトをスタートさせている。今春には専門部署として「サステナブルデザインチーム」を発足させ、これまでに６機種の試作品を生み出している。同チームの中村光宏シニアプロデューサーは「当面、子供たちへの環境教育の教材として使っていきたい」と話している。

△１０月の環境装置受注　４カ月ぶり増
日本産業機械工業会がまとめた１０月の環境装置受注状況によると、総受注高は前年同月比１５・２％増の６８２億９７００万円と、４カ月ぶりにプラスに転じた。需要分野別にみると、製造業が化学向け排煙脱硫装置、機械向け産業廃水処理装置の減少により３８・９％減の５２億１９００万円と大きく落ち込んだ。非製造業は電力向け集じん装置、排煙脱硝装置などの増加により２６・３％の２８億５９００万円となった。もっとも大きなウエートを占める官公需は、都市ごみ処理装置が増えたことで２３・２％増の５７９億７８００万円と大幅に拡大し、全体を押し上げた。外需も５７・３％増の２２億４１００万円となった。装置別では、ごみ処理装置が３５・１％増と好調に推移。大気汚染防止装置は横ばいだったが、水質汚濁防止装置が５・２％減と前年をやや下回った。一方、２００７年１～１０月の累計は前年同期比２３・０％増の６３６１億２３００万円と好調が続いている。この結果、０７年の年間受注高が０６年を上回るのはほぼ確実な情勢だ。

△消費電力３割減らす新連続紙プリンター　日立製作所<6501>
日立製作所は、中速クラスのオープンシステム向け連続紙ページプリンター「ＨＴ－４５５８」シリーズに、消費電力を約３０％削減するなど機能強化を図ったミッドレンジモデル「ＨＴ－４５５８－１２０Ａ」を発売した。新モデルは、印刷データを実際の印刷イメージに変換するプリンターコントローラー部分の設計を見直し、「エナジーセーブモード時」の消費電力を５４ワット以下に抑制。これにより約３０％の省電力化を実現した。加えて筺体の幅を約１０％縮小し、中速の連続紙プリンターでは設置面積が最小クラス。日立製作所は、データセンターの消費電力を大幅に削減するプロジェクト「クールセンター５０」をスタートしており、同プロジェクトにも採用する。価格は８４０万円から。

△メディアエクスチェンジ<3746>　ギガプライズ<3830>を子会社化
インターネットデータセンター（ｉＤＣ）事業を展開するメディアエクスチェンジ（ＭＥＸ、東京都豊島区）が、ギガプライズ（東京都中央区）に対して実施していた株式公開買い付け（ＴＯＢ）が終了し、応募株券数が買い付け予定の７３１０株を超えたため成立した。決済開始日は１８日で、資金１１億９２００万円で予定数を買い取り、持ち株比率５２・１２％の連結子会社とする。ギガプライズはマンション向けインターネット接続サービス事業や業務、モバイル、ブログなど幅広いアプリケーション開発を展開している。ＭＥＸのインターネット回線やネットワーク技術を活用して、サービスをワンストップ化することで、事業拡大を図り業績向上を目指す。

△ネプロジャパン<9421>　手相サイト運用開始
携帯電話販売会社のネプロジャパン（東京都中央区）の子会社で携帯向けコンテンツ（情報の内容）配信などを手掛けるネプロアイティ（東京都中央区）は、西洋手相術サイト「女神の手相」の提供を開始した。２０～３０代前半の独身女性を中心に、初年度５万人の会員獲得を目指す。情報料は月額３１５円。女神の手相は、手のひらの線や手・指の形によって最大１１万通りの組み合わせから診断する西洋手相術がベース。恋愛や結婚、仕事、人間関係、相性などが占える。占いだけでなく、手のマッサージやツボの刺激で、女性の魅力を向上させる美容法などのコンテンツも用意している。監修は西洋手相占いの第一人者で、若い女性に人気の安曇志穂さんが務めている。

△健康ホールディングス<2928>　ダイエットまん販売
健康食品の通販会社、健康ホールディングス（東京都中央区）傘下の健康コーポレーション（東京都中野区）は、ダイエット食品の新製品として、カロリーを抑えたまんじゅう「まんまんダイエット」を発売した。鹿児島県産黒豚を使用した「肉まん」と１０種類の野菜を使った「十菜まん」、ピリ辛味付けの「鶏チゲまん」の３種類を用意。価格は３種類が３個ずつ入った計９食で５９８０円。中華街で販売されている「まんじゅう」をヒントに開発したダイエット食品。ダイエット中の人でも気軽に食べられるよう、通常、１個あたり平均で２７０～２９０キロカロリーとされるまんじゅうのカロリーを３０％以上も低い１８０キロカロリー以下に抑えた。銀座の上海料理店「チャンタオ」の長島正雄シェフが監修した。

△アイサンテクノロジー<4667>　座標計算、３次元対応
測量・土木業務用ソフトウエアの開発・販売を手掛けるアイサンテクノロジー（名古屋市中区）は、土木設計業務向け３次元座標計算システム「３次元座標計算　ｆｏｒＡｕｔｏＣＡＤ　Ｃｉｖｉｌ３Ｄ」を開発し、発売した。価格は１８万９０００円で、２００８年３月期中に５０システムの販売を目指す。同社が持つ測量座標計算技術のうち５１機能をオートデスク社の３次元設計ソフト「ＡｕｔｏＣＡＤ　Ｃｉｖｉｌ３Ｄ」上で計算させることで、これまで２次元計算であった測量座標計算を３次元モデル座標で計算できるようになった。計算結果は表計算ソフト「エクセル」に出力される。さらに、３次元空間上の距離、比高といった計算もできるうえ、座標計算は帳票出力にも対応している。
（FujiSankei Business i）