12/14 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

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■株価材料

△あいＨＤ<3076>は新値追い、継続的な外国人買いも
あいホールディングスは続伸の動きで連日の最高値更新。今年４月にドットウェルＢＭＳとグラフテックが経営統合して発足した持ち株会社だが、ドットウェルが手がけるデジタルセキュリティ監視システムの需要が拡大しており、経営統合の効果に加え、中期的な収益成長性などを評価した買い注文が国内外の機関投資家から継続的に流入して株価水準を押し上げているもよう。同社の佐々木秀吉会長兼ＣＥＯは今月７日、ラジオＮＩＫＫＥＩの企業インタビューに出演し、今後も財務内容等を吟味しながら積極的にＭ＆Ａ（企業の合併・買収）を推進していく意向を示していた。

△ＴＩＳ<9751>大幅安でインテック<3819>急騰、統合比率で
ＴＩＳが大幅安となる一方で、インテックホールディングスは急騰。対照的な動きとなっている。システム開発専業の両社だが、０８年４月に共同持ち株会社を設立して経営統合すると前日引け後に発表し、この日の株価はＴＩＳ株式１株に対してインテックＨＤ株式０．７９という共同持ち株会社への株式移転比率にさや寄せする動きとなっている。
また、古河電気工業<5801>は発行済み株式の６４％弱を保有する子会社の理研電線<5808>を株式交換によって０８年４月に完全子会社化することを明らかにしており、１対０．３５という交換比率にさや寄せる形で理研線が大幅高に買われている。
（ラジオNIKKEI）

▼一太郎にまたゼロデイ攻撃、集中的な弱点探しの標的に
米Symantecは12月13日、ジャストシステム<4686>の一太郎の未パッチの脆弱性を悪用したトロイの木馬が見つかったと報告した。Symantecがサンプルを入手した問題の一太郎文書は、感染したシステムにバックドアを開くトロイの木馬（同社は「Tarodrop.F」と命名）になっており、電子メールの添付ファイルとして届くという。影響を受けるのは一太郎2005、2006、2007。12月13日時点でジャストシステムのパッチは公開されておらず、不審な「.jtd」ファイルの扱いには慎重を期すよう呼びかけている。一太郎シリーズを狙ったゼロデイ攻撃が相次いで発生していることについてSymantecは、ソフトウェアにバグやセキュリティホールは付きものだが、マルウェア作者は一部の不運なベンダーやソフトにいったん目を留めると、傷ついた獲物に群がるハゲワシのように、そのソフトをあらゆる方面から攻撃するようになると解説する。そのような状態になっているのがジャストシステムの一太郎だといい、2006年4月に脆弱性が発覚して以来、新しいエクスプロイトが相次いで登場。集中的、継続的な弱点探しが行われているのは明らかで、今後も新たな脆弱性が暴露される可能性は十分あるとSymantecは予想している。セキュリティ企業Secuniaのアドバイザリーでは、今回の一太郎の脆弱性について5段階で最も高い「Extremely critical」と評価。悪用されるとスタックバッファオーバーフローを誘発し、任意のコードを実行される可能性があるとしている。
（ITmedia News）

△ＮＥＣ<6701>、官公庁向け次世代防災ソリューションと生体認証事業を強化

△大京<8840>、東京・八王子のマンション「ライオンズ多摩センター　翠彩の杜」を販売

△ソフトブレーン<4779>、Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｍｏｂｉｌｅ対応のオフライン・アプリケーションを発売

△ダンロップ（住友ゴム工業<5110>）ファルケンタイヤ、来年４月から国内市販用タイヤなど値上げ

△理経<8226>、韓国ハンタッチ社とタッチパネルの販売代理店契約を締結
（日経プレスリリース）

△日産<7201> キャシュカイ/デュアリス、欧州での販売累計が10万台を突破
日産自動車は、同社のコンパクトクロスオーバー「キャシュカイ」（日本名＝デュアリス）の欧州での販売累計台数が10万台を突破したと発表した。キャッシュカイは今年2月に販売を開始し、累計販売台数が11月の最終週に10万台に到達した。キャシュカイの三大市場は英国、ロシア、イタリアで、発売開始からの販売は11月末現在でそれぞれ1万7554台、1万5376台、1万0746台だった。また、オーストリア、オランダ、ポルトガル、ギリシャ、スロバキア、ノルウェーなどでのキャシュカイの需要は予想を大幅に上回っている。このため、同車が生産されている英国サンダーランド工場では6月に生産能力を20％増強した。さらに、欧州向けの生産台数を増やすため、同車の日本向けの生産は、12月にサンダーランド工場から日本の九州工場へと移管した。日本でもデュアリスの販売は好調に推移しており、5月の発売以来、累計販売台数は1万8000台を超えている。欧州ではキャシュカイの、従来のハッチバック車とSUVの中間に位置する力強い独特のデザインが評価されている。
（レスポンス）

△三菱ガス化学<4182>、南京でメタノール誘導品が試運転
三菱ガス化学が建設を進めていた中国・南京でのメタノール誘導品設備が完成、試運転に入った。ジメチルホルムアミド（ＤＭＦ、年産能力４万トン）、ジメチルアセトアミド（ＤＭＡＣ、同１万トン）の事業化とこれらの原料であるジメチルアミンの生産を目的に伊藤忠ケミカルフロンティア、伊藤忠商事と合弁会社「菱天（南京）精細化工」を設立、建設していたもので、９月に完成、１１月から稼働に入った。年明けには本稼働に入るもよう。メタノールは現在、スポット価格で１トン９００ドルを突破するなど厳しい状況にあるものの、成長著しい中国市場で誘導品事業を展開、メタノールチェーン強化につなげていく。

△コニシ<4956>、フロア用接着剤に筒状プラ容器採用
コニシは、廃棄物削減に役立つ新容器を採用した各種フロア向け１液ウレタン系接着剤を開発した。従来のフレキシブル容器に筒型プラスチック成形品をセットして使用するもの。全量が廃棄処分となるカートリッジ型と比べ、新しいプラ容器は繰り返し使用が可能となるため、省ごみ対策に役立つ。０８年春に新製品として市場投入し、住宅の木質フロア材、ネダ、床束施工用など業務用を中心に販売する方針。

△ＮＥＣ<6701>、銅配線向けに低誘電率層間絶縁膜材料を開発
ＮＥＣは１３日、銅配線向けに新しい低誘電率層間絶縁膜（ローｋ）材料を開発、低電力ＬＳＩデバイスの基本性能を実証したと発表した。バリア絶縁膜としてシリカ骨格に２重結合を有する炭素を混在させた複合材料を開発したもので、銅拡散バリア材料の誘電率を３５％低減できた。分子細孔ローｋ膜による層間絶縁膜と合わせて多層配線の全領域を完全ローｋ化したことで、３２ナノメートル級ＬＳＩなどの低消費電力化につながる。

△万有製薬－小野薬品<4528>、ＤＰＰ４阻害薬を承認申請
万有製薬と小野薬品工業は１２日、共同開発してきた経口２型糖尿病治療薬「シタグリプチン」（開発コード・ＭＫ－０４３１／ＯＮＯ－５４３５）について、このほど厚生労働省に製造販売承認を申請したと発表した。シタグリプチンはジペプチジルペプチダーゼ－４（ＤＰＰ－４）阻害薬といわれる新クラスの経口糖尿病薬で大型化が期待されている。
（化学工業日報）

△ソフトバンク<9984>、売り残増に注目
ソフトバンクが目先調整完了から切り返しの動き。１１月の携帯電話契約の純増額もトップ。７カ月連続のトップで、膨らむ売り残の買い戻しに思惑高まる。

△ノーリツ<5943>が４日ぶり反発
ノーリツが４日ぶり反発。米系ファンドのスティールが企業価値向上のための提言を提出したことが材料視されているようだ。

△芝メカ<6590>は６００円回復目前
本紙推奨の芝浦メカトロニクスが続伸、１０月２５日以来の６００円に迫った。気候間からの受注の回復を先取る動きとみられるが、信用倍率１．９６倍の好取組も上げ相場を加速させているようだ。

△反応薄いオザキ軽化学<7899>
オザキ軽化学は今４月期の下方修正を発表したが反応薄く基準値３７１円に対して３６０円カイ、３９２円ヤリに各１０００枚。年初来安値圏で期末１８円配当から利回り４．８％の水準。

△コーエーネット<2697>もみ合い放れへ動き煮詰まる。
利回り面でも買いゾーンに。

△新明和<7224>底値圏離脱へ力強い第一歩を踏み出す。
拮抗する取組も先高のバネになる。

△日本精鑞<5010>今１２月期は再増額修正期待高まる。
調整一巡で出直り局面。

▼リンクワン<2403>は売り先行
リンク・ワンは小口売りにヤリ気配。今２月期は決算変更で１０か月決算だが、前回予想の経常利益１０００万円から３．９６億円赤字（同６．４７億円赤字）へ下方修正した。外食向け中心にした人材関連支援が中心でプロ店長の人材確保が計画を下回ったことなどが原因。
（株式市場新聞）

△関門海<3372>は続伸。フグ料理はシーズンたけなわ、今期業績回復に向けて株は今が仕込み時？
フグ料理店『玄品ふぐ』などをチェーン展開する、関門海は続伸。３０００円高の１１万円まで買われている。谷間真会長が代表取締役を務めるヤタガラスホールディングス（本店・大阪市）が、ＴＯＢ（公開買付）を終了し、２万９１５０株（４８．７％）を保有する、筆頭株主となった。筆頭株主だった財務大臣は５６８３株（９．５％）を保有する２位株主となった。また。上場は維持する。２００８年１１月通期連結業績予想は、下方修正して、純損益では損失計上の見込みとなっている。が、本日発売の『会社四季報　新春号』によると、２００８年１１月期はＶ字回復が見込まれている。チャートを見ると続落トレンドで来ているため、オシレーター的には「買い時」。フグ料理は今がシーズンたけなわだが、株価の回復はこれから。今期業績回復に向けて、いまが仕込み場か。

△ザ・パック<3950>が４日ぶりに反発、創立５５周年記念配当３円を好感
ショッピングバッグ大手のザ・パックが、３７円高の１８１１円と４日ぶりに反発している。ザ・パックは前日、２００７年１２月期に創立５５周年記念配当３円を実施し、年間配当を前期比９円増の３７円(中間１７円、期末２０円)にすると発表、これを好感した買いが入っている。主力の紙袋は、ブランド専門店向けや百貨店向けの高級品が伸びる。業績好調を受け、株主への利益配分を強化するという。配当利回りは２．０％だが、権利付前に発表したことで期間利回り妙味が膨らんだ。

△ダイキン工業<6367>は上場来高値更新。もともと人気に『会社四季報』で業績予想値増額で
ダイキン工業は反発。２９０円高の６０７０円まで買われている。今年１１月１５日につけた上場来高値６０１０円を更新した。もともと人気銘柄で続伸してきていたが、きょう発売の東洋経済新報社『会社四季報　新春号』では、２００８年３月期連結、２００９年３月期連結とも、売上高、営業・経常・純利益とも、前号『秋号』から増額修正した予想値となっている。

△ＩＨＩ<7013>が２２５採用銘柄の値上がり率ランキング第１位に
ＩＨＩが、１５円高の２１９円と５日ぶりに反発し２２５採用銘柄の値上がり率ランキング第１位になっている。社外調査委員会は１２日、同社の業績予想と過年度決算訂正に関連した社内調査を受けて、意図的な損失隠しや先送りをうかがわせる事実は見受けられなかったとの見解を示したことで、売り一巡から反発に転じている。２日ぶりに商いが成立した１２日に２００円割れの１９４円まで売り込まれ、底打ち感が出た。信用取組倍率の良さも目先資金を呼び込む動きとなっている。

△シロキ工業<7243>が高値顔合わせ、本日発売の四季報新春号ではトヨタ向けなど伸びると
東急系の自動車部品メーカーのシロキ工業が、８円高の３６３円と４日続伸、１０円高の３６５円まで買われ１月４日に年初来高値に顔合わせしている。本日発売の四季報新春号では、トヨタ向けにシートやウインドー部品、ドアサッシが北米・中国で計画上回る伸び。中京地区など国内生産体制再編に絡む先行コストを軽々吸収。営業益増額として、秋号の予想を１１億円上回る３８億円(前年比１６．２％増)と減益から一転増益を予想している。

△ＣＦＳコーポレーション<8229>はアインファーマシーズ<9627>との経営統合でイオン<8267>と委任状争奪戦へ
スーパー、ドラックストアを展開するＣＦＳコーポレーションは反発。１４円高の５２９円まで買われている。かねてから同社は調剤薬局を展開するアインファーマシーズとの経営統合を目指しているが、ＣＦＳの筆頭株主であるイオンが統合見直し要請を行なっていた。きのう１３日に「２００８年１月２３日にひらき、臨時株主総会で統合を諮る」と発表した。イオンは週明けにもＣＦＳ株主に統合反対を呼びかける委任状勧誘に乗り出すと見られており、委任状争奪戦に発展すると観測されている。

△ビックカメラ<3048>が年初来高値、本日発売の四季報新春号では会社計画営業益は保守的と
ビックカメラが、１５００円高の９万３００円と反発し１２日につけた年初来高値９万１００円を更新している。本日発売の四季報新春号では、京都、岡山の新店と新横浜の移転増床が寄与。既存店もパソコン等の需要回復や北京五輪効果等で伸長。既存店前年並み前提の会社計画営業益１８５億円は保守的として、四季報秋号の予想を４４億円上回る１９２億円(前年比１９．９％増)を予想している。

□パーク２４<4666>は１０月好決算も続落。中期ではまだまだ成長期待、買い時と見る
パーク２４は続落。６５円安の１０４３円まで売られている。きのう大引け後に発表した、１０月通期連結決算は、売上高と営業・経常利益は前年比増収増益を確保したものの、純利益は同４．７％減の６８億４０００万円だった。また、今朝の日経新聞では「経常益１％どまり」と報道された。２００６年６月の道交法改正による駐車違反取り締まり強化の影響が薄れたためという。しかし２００８年１０月期連結業績予想は、前年実績比増収増益の見込み。「特需剥落」とはいえ、駐車場は一定の需要があるものだ。現在の株価でＰＥＲは２１倍台と高めだが、ＰＢＲも約５倍と、今後の成長期待値も高い。チャートを見ると、中長期では下落トレンドで来ているため、オシレーター的には「買い時」となっている。中期で１５００円ライン奪回を目指す。

△コマツ<6301>が３日ぶりに反発、ロシアで２０１０年に建機とフォークリフトの工場稼働
コマツが、７０円高の３１７０円と３日ぶりに反発している。同社が、ロシアで２０１０年６月に、建設機械とフォークリフトの工場を稼働させると日本経済新聞社が報じた。全量をロシア国内に供給し、１１年に５００億円の売上高を見込む。対ロ輸出の多くを現地生産に切り替えて需要を開拓、納期短縮と輸送費削減で収益力を高める。保守などを含めた建機・フォークリフトのロシア・独立国家共同体（ＣＩＳ）での売上高を１１年度に１２００億円と、０７年度見込みから５割引き上げる計画という。株価は、２５日移動平均線が上値として押さえられる展開が続いており、戻りは限定的か。

△新日本石油<5001>は「リビアで製油所建設へ」報道で続伸。ボックス圏上放れへ
新日本石油は続伸。７円高の８９８円で始まり、寄り後は９０２円まで買われている。
今朝の日経新聞等で「新日本石油、国際石油開発帝石ホールディングス<1605>、石油資源開発<1662>、日揮<1963>、日本郵船<9101>の５社連合が、リビアで石油所建設の交渉を進めていることが１３日、明らかになった」と報道された。記事によると、リビアは２００３年の国連制裁解除を受けて国際社会への復帰が進んでいる。日本企業５社は、アフリカで最大の石油埋蔵量を持つリビアでの大型資源権益の確保を狙うという。日量２０万バレル級の精製能力を想定、事業費は５０００億円規模の見通し。新日本石油のチャートを見ると、この１ヵ月ほどは８５０～９００円のボックス圏でモミ合っている。業界にとって、中長期で課題だった、中東依存度を少しでも緩和するという今回の材料をバネに、上放れ→次のフシ９５０円、さらに次のフシ１０００円へ…と、戻して行きたい。現在の株価でＰＥＲは約９倍と、割安水準。
（証券日刊新聞）

△オンラインゲームグランプリ　「ファンタジーアース　ゼロ」獲得
オンラインのサービスやコンテンツ購入時に使うプリペイド方式の電子マネー「ウェブマネー」を提供するウェブマネー<2160>（東京都港区）は１３日、人気のオンラインゲームを表彰する「ウェブマネーアワード２００７」を発表した。
グランプリはゲームポット<3792>（東京都品川区）が運営している「ファンタジーアース　ゼロ」が受賞し、植田修平・ゲームポット社長は「今後もユーザーがびっくりするサービスを提供していきたい」と喜びをを語った。

△大和証券<9601>　毎月配当金、来年１１月導入　団塊世代に狙い
大和証券は１３日、資金の運用先を比較的リスクの低い投資信託に限定したサービス「ファンドラップ口座」で、配当金を毎月受け取れる新商品を来年１１月にも投入することを明らかにした。大和のファンドラップは、解約時に元本と運用益を受け取る仕組みだが、運用益を毎月受け取りたいという顧客ニーズに応える。毎月の分配金など商品の具体的な内容は今後、詰める。ファンドラップの販売をめぐっては、大手では野村証券、日興コーディアル証券が昨年１０月から開始。大和は１年遅れて今年１０月から参入した。ただ、最低購入金額を業界最低水準の５００万円に設定するなど先行他社にないサービスで顧客獲得に取り組んできた。しかし、団塊世代の退職金をターゲットにした販売競争が激しくなることを踏まえ、品ぞろえを強化する必要があると判断。新たに毎月分配型の投入を決めた。ファンドラップの毎月分配型は、日興が１０月に業界で初めて投入しており、将来的に主力商品に成長する可能性を秘めている。大和が同日開催したＩＲ（投資家向け広報）説明会で、谷口幸四郎常務は「口座件数を増やすためにサービスの充実を図っていく。そして業界ナンバーワンの地位を獲得する」と述べた。

△次世代型の太陽電池　「異業種」参入相次ぐ　視野は世界市場
太陽光発電が環境に優しいクリーンエネルギーとして期待される。その要である太陽電池の製造に「異業種」のホンダ<7267>などがシリコンを使わない次世代型で相次ぎ参入している。既存メーカーも増産や新製品開発に余念がない。新規参入組の多くは、人材確保が容易な九州に相次いで生産拠点を設置しており、各社は、太陽光発電の普及が著しい欧州などの市場に狙いを定め、事業展開を加速させる。シリコン使わず「世界に向けて発信する態勢を整えたい」１１月中旬、ホンダの福井威夫社長は１００％子会社で太陽電池製造のホンダソルテック（熊本県大津町）の工場開所式に出席し、新事業が世界市場を視野に入れていることを強調した。ホンダの太陽電池は銅などの化合物の薄膜が太陽光を吸収して発電する仕組み。半導体にも使われ、供給不足懸念が付きまとうシリコンをまったく使わない。現在、国内総出荷量（２００６年）の９割以上はスライスしたシリコンを使う結晶型。「シリコン調達が生産量を決める」と言われる状況だけに、シリコンを使わない次世代型への注目度は高い。福井社長は「予想を超える展開があるかもしれない」と、その将来性に期待を寄せる。
ホンダだけではない。昭和シェル石油<5002>も今年７月から宮崎市にある子会社の工場でシリコンを使わない電池を量産開始。
シリコン使用量が結晶型の約１００分の１という電池を製造する三菱重工業<7011>長崎造船所も「中核事業の一つに」と力を入れる。
熊本県に工場を構える富士電機<6504>システムズは、シリコン使用量が少ない厚さ１ミリのフィルム状の新製品の開発に成功した。「カーペットのように丸めて保管でき、コンパクトに収納しておけば災害時の非常用電源になる」（斉藤純一郎・太陽電池統括部長）と用途拡大に自信を示す。
こうした動きに、世界最大手のシャープ<6753>もシリコンの使用量を抑えた電池の生産能力の引き上げを発表するなど、競争は激しさを増している。
競争激化の背景には、地球温暖化抑制のために主に欧州の国々が太陽光発電導入への優遇策を展開、市場が急拡大していることがある。世界市場は今後も年率３割近い伸びが見込まれており、国内の太陽電池メーカー各社とも増産に力を入れている。太陽電池のコンサルティング会社、資源総合システムによると、生産能力増強で、数年後には結晶型の足かせとなっているシリコンの供給体制が整うという。同社の一木修社長は「この間に新規参入企業がどれだけシェアを拡大できるかがカギ」と分析。結晶型に比べまだ低い電力への変換効率の改良や製造コスト削減など「さらなる付加価値の追求が不可欠」と指摘している。

△サイバード<4823>　オートレース・田中茂選手の「勝負服」をモチーフにしたＴシャツ　サイトで発売
携帯電話向けコンテンツ（情報の内容）の開発を手掛けるサイバード（東京都港区）は、携帯電話３社のインターネットサービス向けに提供している日本小型自動車振興会の公式サイト「オートレースモバイル」で、昨年の賞金王でＭＶＰに選ばれた田中茂選手の勝負服をモチーフとしたオリジナル長袖Ｔシャツを数量限定で発売する。１９日午後５時からサイト会員向けに先着順で先行販売し、残りがあれば１月１日午前１０時から一般向けに販売する。Ｔシャツは長袖タイプ３色１００着ずつで、サイズはＳ、Ｍ、Ｌ、ＸＬの４種類。価格は１着４９９０円。同サイトの１周年を記念して、１０月に白と黒のＴシャツ＝写真＝を発売したところ、わずか２日で用意した３００着が完売する反響があった。「オートレースモバイル」は、連日開催されるオートレースの模様を、場内ビジョンとの誤差わずか１分で速報するサイト。他にも選手のプロフィルや直近レース成績、タイム、勝率といった予想の参考になるデータが閲覧できる。月額利用料は３１５円。
（FujiSankei Business i）