12/12 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

お昼の『株価材料』PART Ⅰは、"つづきはこちらです"をクリック！

[0回]

■株価材料

△大手商社にはプラスに転じる銘柄も
前場の後半になって大手商社株が締まった動きとなった。伊藤忠<8001>、丸紅<8002>、三井物産<8031>がプラスに転じる場面があった。このあたりの動きが、後場の海運株や鉄鋼、非鉄、建設機械株あたりにどのような効果を与えるか、注目されている。

△東京ガス<9531>を日興シティが投資評価引き上げ
東京ガスは１１日付で日興シティグループ証券が投資評価を２Ｌから１Ｌに引き上げている。ターゲットプライスが従来の５０６円から６８０円に引き上げられた。「東京ガスの遊休地の近傍で高価格取引が成立、再度、土地含み益をターゲットプライスに加味することにした」としている。東京都・豊洲における石川島　<7012>　の保有地が高値で売却されたことが参考にされていると見られる。

△リコー<7752>が小幅安、日興シティが投資評価上げる
リコーが小幅安となっている。ただ、日経平均やＴＯＰＩＸと比べると、下落率は小幅にとどまっている。日興シティグループ証券では投資評価を従来の２Ｍから１Ｍに引き上げた。ターゲットプライスは２９５０円を据え置いた。同証券ではカラー複写機の新製品が２００８年度にかけて業績の牽引役になると期待できるようになったとしている。複写機メーカーの中では、コニカミノルタ　<4902>　（同証券２００８年度予想ＰＥＲ１６倍台）とリコー（同１１倍台）のバリュエーション格差が広がっていることから、下値は限られ、株価の割安感は強いと判断されている。

△日東電工<6988>が安い、１１月売上高は１０％増
日東電工が安い。前日に発表された１１月の月次売上高（連結ベース、速報）は前年同月比１０％の増加となった。うち液晶表示材料は前年同月比１６％増、前月比３％増と好調に推移している。下半期に入ってからの月次売上高は、１０月が１３％増となったのに続き、１１月も前年同月比で２桁の増収を確保した。米国株安を受けた軟調な地合いの中で、日東電工の株価も安いものの、日経平均やＴＯＰＩＸと比べると、下げ幅は小幅にとどまっている。

▼アビリット<6423>に売り物、業績を大幅減額で
アビリットが主力市場の大証で売り気配で始まった。同社が前日に０７年１２月期業績の下方修正を行なったことが嫌気されている。連結経常損益は前回予想の３億９４００万円の赤字が、４７億１９００万円の赤字に拡大する見通し。売上高も４８億円強の未達。パチスロ５号機の受注低迷やプリペイドカード関連事業の不振などが要因。会社側では開発や販売体制の抜本的な見直しなどを実施するなどともしている。

△ＫＩＭＯＴＯ<7908>が上伸、三菱Ｕ証が格上げ
三菱ＵＦＪ証券はＫＩＭＯＴＯの投資判断を「２」から「１」に引き上げている。目標株価は１０５０円。タッチパネル用のハードコート・フィルムの収益成長を評価。リポートでは「タッチパネルは携帯電話が進化したスマートフォン用として中国・アジアで需要が急拡大しており、０８年３月期のハードコート・フィルムの売上が２割弱の拡大ペース。タッチパネル用のハードコート・フィルムは、同社が世界シェア７０％程度を持つと推定される」などとしていた。これを受け、株価は上伸。

△日興シティが日新電<6641>を新規「買い」評価
日興シティグループ証券は日新電機の投資判断を新規に「１Ｍ」（買い・中リスク）としている。目標株価は７９０円。リポートでは「イオン注入装置は市況の悪化とシェア低下が懸念だが、電力機器は国内外で好調。中国での変電設備投資拡大、国内電力会社の設備投資回復で、０９年３月期は２４％営業増益を予想。中長期的な成長余地も大きい」などとしている。

▼野村がＩＨＩ<7013>の投資判断を失効
野村証券はＩＨＩのレーティングを失効した。従来は「４」（やや弱気）だった。会社側が業績予想や過年度訂正を発表したことを受けたもの。リポートでは「適切な開示情報を見極めたい」などとしている。
（ラジオNIKKEI）

△表面にハリ、中はふっくら
松下電器産業<6752>は、スチームＩＨジャー炊飯器「ＳＶシリーズ」２機種を来年２月１日に発売する。「かまど炊き」の効果を再現する新開発の内釜で熱量を高め、表面はハリがあり中はふっくらとしたご飯に炊きあげる。オープン価格だが、想定価格は５．５合タイプが１１万円前後、１升タイプが１１万５０００円前後。

△「はろうきてぃ」（サンリオ<8136>）えとモデル
シチズン<7762>シービーエムは、腕時計「はろうきてぃ和柄シリーズ」から「十二支モデルウオッチ」６タイプを発売した。干支（えと）のイメージにデザインされた人気キャラクター「ハローキティ」を文字盤の数字部分にあしらったり、干支の漢字を並べたりして、和の雰囲気に仕上げた。バンドは合成皮革と布地の２種類。オープン価格だが、想定価格は２１００円前後。

△置き忘れ防止、防水強化子供用携帯
ＮＴＴドコモ<9432>は、置き忘れ防止、防水機能を強化した子供向け携帯電話「キッズケータイＦ８０１ｉ」（富士通製）を２０日に発売する。リモコンを腕につければ、電話機から離れるとアラームが鳴り、５分以上たつと、置き忘れ場所を自動的にメールで保護者に通知する。オープン価格だが、想定価格は３万円台後半～４万円。

△受験生の味方「受カルボナーラ」
ハウス食品<2810>は、受験シーズンに合わせ、ポテトチップス「ハウス　オー・ザック〈受（う）カルボナーラ味〉」を１月７日から期間限定で発売する。試験に「合格する（＝受かる）」、「桜（おう）咲（ざっ）く」と語呂合わせして、パッケージにもサクラをデザインした。ベーコン風味にブラックペッパーを加え、ザクッとした食感が楽しめるという。７０グラム入り。１２０円（税抜き）。
（読売新聞）

△今週は投資でも浦和レッズを応援！　プロスポーツと株式投資の熱い関係とは？　今、一番熱い話題といえば、あの赤いチーム
サッカーが熱い。とはいっても全日本じゃない。そう、レッズが熱いのだ。かねてから、地元埼玉県のサポーターを中心に熱狂的な支持を得ていた、サッカーJリーグの浦和レッズ。今シーズンは、日本勢初のアジアチャンピオンズリーグ（ACL）優勝を遂げ、今月7日からは、クラブチーム世界一を決めるクラブワールドカップ（クラブW杯）に日本勢で初出場。10日の準々決勝ではセパハン（イラン）と対戦して、3-1で快勝。準決勝では、欧州王者のA・Cミラン（イタリア）と対決する。なんだか、「熱」や「勢」とか「勝」など、やたら暑苦しい字ばかり書いているが、このレッズに関してはまさにその通りで、とにかくサポーターがスゴい！　試合がある日は、スタジアムはチームカラーの赤一色。おまけに浦和の商店街も応援のフラッグやポスターで赤一色。浦和駅にはACL優勝を祝う横断幕が張られ、なんと電車の発車ベルは公式サポーターソングだという。う～ん、山手線JR恵比寿の発車ベルが、エビスビールのCMソングというのは知っていたが、浦和駅でも同じようなことをしているとは。JRもたいした熱の入れようではないか。さて今回、なぜMONEYzineでレッズを取り上げたかというとこのレッズの活躍が投資の世界にも影響すると考えたからだ。というのも、スポーツの盛り上がりと市場の動きは、意外なところでリンクしているのだ。
例えば、プロ野球の阪神タイガースが活躍する年は、阪神電鉄の株価が高騰（現在は、阪急阪神ホールディングス<9042>）するというのは有名なハナシ。優勝を逃した今シーズンは、やはりいまいち振るわなかったようだ（今年に関しては、日本市場全体がいまいちということもある）。ちなみに、ゴールドマン・サックス証券ではかつて、「六甲おろしバスケット」というカバーワラント（eワラント）を販売していた（現在は終了）。これは、阪神タイガースの成績が好調になることで構成銘柄の株価が上昇し、そこから利益が得られる商品だ（反対に、成績不振による株価の下落が利益を生むプット型もあった）。
その構成銘柄は、阪神電鉄に加え、アサヒビール<2502>、松下電器産業<6752>、シャープ<6753>、上新電機<8173>など。観戦人口が増えることで、アルコール飲料やテレビなどの家電需要が伸びるという考えもあるのだろう。このように、スポーツが企業の株価に影響を与えるというのは、（天下のゴールドマン・サックスが商品化するほど）当たり前の考えなのだ。そこで、レッズである。この盛り上がりがどこかの株価に影響しないかと探してみた。レッズに関係する企業といえばまずは株主。
主な株主は、三菱自動車<7211>（50.63％）、さいたま市（5.00％）、埼玉県（5.00％）、あとはスポンサー等27社となっている。
スポンサーは、三国コカ・コーラボトリング<2572>、アサツー・ディ・ケイ<9747>、さいたまりそな<8308>銀行、大日本印刷<7912>など、名だたる企業が名を連ねているようだ。では、これらの企業の株価を見てみよう。
大株主の三菱自動車だがなんと、10月頃から大きく上げている。10月後半～11月初旬にかけて急騰急落しているが、9月の水準が160円台だったのに対して、12月11日の時点で200円台。急激に伸びている。さらに、クラブW杯準々決勝翌日、三菱自動車の株価は、一時は前日比2円高となる 205円に上昇し、当日は前日比1円高の204円で終わっている。三国コカ・コーラボトリングに関しては、今年10月に年初来高値の1300円台を記録後、その後は調整しつつ下落トレンドになり、11月中旬に1210円台で底を打ち、現在は再び右肩上がりのカーブを描いている。12月11日の株価は1260円台。こちらもチャートを見る限り悪くない。これって、レッズ効果？　
ちなみに、キリンビール<2503>もレッズの地域サポーターとして地元では有名だ（正確には埼玉統括支社）。なんとキリンホールディングスの株価は、9月中旬に1400円台を底に、12月11日は1760円台。やはり伸びを記録している。これもやっぱり、レッズ効果？　もちろん株価というのは、さまざまな要素が絡み合って動くのだから、レッズの活躍だけでここまで伸びているとは思えない。何か大きな材料があったのかもしれない。だが、その複雑な要素にレッズが絡んでいない保証はない。もしかしたら。だが、完全にリンクしないとはいえ、スポーツと関連企業の株価がリンクするのは市場では周知のこと。阪神やレッズとはいわず、いろんなスポーツで検証してみてはいかがだろうか。現在行なわれている、クラブW杯。初出場というだけでも十分快挙なのに、準決勝にコマを進め、名門、A・Cミランと戦いフィールドを赤く染めるであろう浦和レッズ。日本サッカー史に残る出来事といっても過言ではない。スタジアムに行くも、テレビを前にして観戦に燃えるもよし。さらには、レッズ銘柄にも注目していただければ、言うことなしだ。
（MONEYzine）

△住友電工<5802>情報システム、ワークフローシステム「楽々ＷｏｒｋｆｌｏｗＩＩ　Ｖｅｒ．４．０」を販売

△富士通<6702>など、３２ｎｍ世代以降のロジックＬＳＩ向け高信頼性多層配線技術を開発

△京セラ<6971>、砥石部に工業用ダイヤモンドを採用した簡易包丁研ぎ器を発売

△千葉興業銀行<8337>、ＡＴＭの「正月三が日稼動開始」と「稼動時間延長」を発表

△スズキ<7269>、インドのデリーモーターショーに「コンセプトＡ－Ｓｔａｒ」を出品

△理経<8226>、日立<6501>にコールセンター用ナレッジシステム「ＡＴＧ　Ｋｎｏｗｌｅｄｇｅ」を導入
（日経プレスリリース）

△花王<4452>、高速印刷・高画質対応の微粒子トナー開発
花王は１１日、レーザープリンターの高速印刷や高画質化に貢献する微粒子トナー「ＭＣトナー」を開発したと発表した。新たな分散技術と表面改質技術により、粒径を従来の８マイクロメートルから５マイクロメートルへと小型化し、高画質のカタログやプレゼンテーション資料の高速作成を可能にした。花王が開発したＭＣトナーは、新たな分散技術の採用によりトナー中のワックスの高分散を実現、色再現性を向上させている。同技術ではポリエステル樹脂中に分散しているワックスの粒径が、従来の約１０分の１となる０．１マイクロメートル程度まで微小化している。

△日鉄<5401>コンポジット、新幹線向けなどＣＦＲＰ複合事業強化
日鉄コンポジットは、炭素繊維強化樹脂（ＣＦＲＰ）複合材の事業展開に拍車をかける。産業機械分野で新たに新型新幹線向け部材の専用工場を姫路工場（兵庫県）に立ち上げる一方、建築・土木分野では建築士事務所の資格を取得するなど事業領域を拡大させているもの。同時に現社員数の１割規模のエンジニアを新規採用するなど基盤拡充も進めており、同社では独自領域の開拓によりさらなる成長を目指す。

△わかもと製薬<4512>、医療用点眼剤の生産能力倍増へ
わかもと製薬は、主力の相模大井工場（神奈川県足柄上郡）で医療用点眼剤の生産能力を倍増させる。同工場の敷地内に製造ラインや自動倉庫を兼ね備えた新棟を立ち上げる。総投資額は約２８億円。同社では今後、点眼剤の新薬発売を見込んでいる。既存設備では供給不足に陥る可能性があることから、能力倍増で安定的な供給体制を確保することにした。新棟では点眼剤の製造ライン１系列と立体自動倉庫を構える。将来の能力増に対応するべく拡張余地ももたせる。０８年７月に着工し、翌年１１月から稼働させる予定。

△三井造船<7003>、ロス市向けコンテナヤードクレーン用脱塵装置出荷
三井造船は、米環境保護庁（ＥＰＡ）およびカリフォルニア空気資源保護局から認証を取得したコンテナヤードクレーン用脱塵装置２式を米ロサンゼルス市港湾局から受注し、このほど出荷した。同脱塵装置は、ロサンゼルス市にあるコンテナターミナル会社、トラパック社が運営するヤード用コンテナクレーンで使用される。脱塵装置は、触媒とフィルターの組み合わせにより、フィルターで捕集したＰＭ（粒子状物質）を連続的に燃焼除去する連続再生式で、同時に一酸化炭素と炭化水素ガスも処理することが可能。今年８月に受注していた。
（化学工業日報）

▼エルクリエイト<3247>連日安値
エルクリエイトは連日の最安値を更新。エルズ」マンションシリーズを企画、販売が中心で今６月期は４０％増収と売上高は拡大するものの０．７％増益と利益が伸び悩むことが嫌気されているようだ。８月公開、高値から半値八掛二割引の水準にある。

△石油資源<1662>が３日ぶり反発
石油資源開発が３日ぶり反発している。ＮＹ取引所の原油先物相場が３日ぶり反発したことが支援材料。

■ＮＥＣ<6701>が３日ぶり反落
ＮＥＣが３日ぶり反落。前日にＮＥＣエレ<6723>と車載用次世代マイコンとＯＳを開発と発表したが、この日は利益確定売りが先行している。

▼トラスト<3347>は安値更新
トラストが急反落で１０日年初来安値７３２０円を更新。中古車の輸出販売が中心で今３月期の増収増益転換予想を、新車輸出の好調の影響から輸送船のスペースの手当てができないため下方修正、減収減益を見込む。

▼オトバック<9832>が３日ぶり反発
オートバックスセブンが３日ぶり反発。この日、１００億円を上限とする自社株買いを中止すると発表した。売り買い交錯。

△プロシップ<3763>はしっかり
プロシップは利食いをこなし高値圏でしっかり。ソフトウェアパッケージの開発、販売が中心で税制改正の「減価償却制度の見直し」による需要増の恩恵を享受。今３月期期初予想の増収益転換で最高益予想を上方修正、業績変化率銘柄として再評価余地。

△サイボウズ<4776>がストップ高買い気配
サイボウズがストップ高買い気配。２―１０月期の連結経常利益が６億６９００万円（前年同期比５１％増）となったことが好感されている。

△ゲームオン<3812>は韓国企業傘下入りを歓迎
ゲームオンが高い。韓国の同業大手ネオウィズゲームが同社に対してＴＯＢを実施、筆頭株主となったことで、今後の期待感を買う動きとなった。

△大阪チタ<5726>　ダブル底を形成しての出直り。
レアメタルの市況上昇が後押し。

△大同メタ<7245>　今期大幅減益の織り込み完了。
来期の急回復に視点移る。

△ジー・エフ<3751>　今１０月期の黒字転換へ向けて好材料内包とも。
下値を拾う動き継続。
（株式市場新聞）

△ＷＯＷＯＷ<4839>は続伸。よく見ると優良株、年末年始の「テレビシーズン」も動意づき期待
ＷＯＷＯＷは続伸。前場は３０００円高の２３万６０００円で引けた。前引け時で東証マザーズ市場値上がり率１６位にランクインしている。１１月２８日につけた年初来安値１７万８０００円を底に、反発。きょう前場まで、ほぼ６連騰で来ている。現在の水準はこの３ヵ月ほどのフシではあるが、このフシを上抜ければ、次のフシは２７万円ライン。さらに中期では前のフシ３３万円ライン奪回も視野に入る。欧州外資系証券では、「ＢＵＹ」で「目標株価４７万円」としているところもある。現在の株価でＰＥＲは１６．６倍と割安。ＰＢＲは２．４５倍と、成長期待値があると見られているようだ。また、年末年始の時期を迎え、同社の事業内容から、動意づくのではないかという期待もある。大口株主はフジテレビ、ＴＢＳ、日本テレビ、松下電器産業、東芝、日立製作所、電通など、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。信託口なども入っており、買い安心感は充分だ。また、実質無借金、現金等６８億４６００万円のキャッシュリッチな点も、買い安心感を誘う。

△巴工業<6309>はストップ高の昨日に引き続き、買われる。よく見ると優良株、中期でジックリも
巴工業はストップ高の昨日に続いて、続伸。一時、１５４円高の１５５０円まで買われた後、いったん下落したものの、ジリジリと下値を切り上げる展開となっている。引き続き、２００７年１０月通期好決算、２００８年１０月期の好業績予想が買い材料となっているもようだ。また、期末（年間）配当金は３５円で、現在の株価で利回り約２．４％と高めな点も買いを誘っているもようだ。化学機械メーカー。大口株主には都銀や自社、自社取引先持株会、信託などが並んでいる。実質無借金、現金等１２億３５００万円のキャッシュリッチと、好財務も買い安心感がある。昨日・今朝と、ホットな話題株として人気化しているが、中期でジックリ投資も良さそうだ。次のフシ１６００円ライン、さらに次のフシ１８００円へ…と戻して行きたいところ。現在の株価でＰＥＲは約１１倍と、まだまだ割安だ。

△酉島製作所<6363>は地合い悪いなかで大陽線出現。中期で買いテーマの銘柄に買い集まる
酉島製作所は地合いが悪いなかで大陽線出現。７２円高の１５１０円まで買われている。引き続き、国内証券のレーティングで、投資判断が「Ｂ＋」から「Ａ」に引き上げられたことが材料となっているもようだ。また、今朝は日経平均株価が反落し、１万５０００円台に下落。一時、３４３円５２銭安の１万５７０１円２０銭まで下落している、地合いの悪い状況だ。そのため、同社のような好材料が出た銘柄で、かつ「中東」「淡水化・発電ポンプ」など、中期での買い材料を持つ銘柄に買いが集中しているもようだ。チャート的には、次のフシは１７００円。信用残は売り長なので、もうしばらく上昇トレンドが続くようなら、買い戻しも入ろう。

▼武田薬品工業<4520>は続落。「新薬候補、外部調達」「収益力確保へ」報道も市場は反応薄
武田薬品工業は続落。１２０円安の６６８０円まで売られている。今朝の日経新聞等で「２０１０年度までに高脂血症やがんなど５つ以上の疾病領域で、新薬候補物質を外部から調達する」「主力薬の特許が相次ぎ切れる２０１０年前後以降の収益力確保を目指す」と報道されたが、市場は反応薄だ。チャートを見ると、１０月急落前の８０００円ラインから、この１～２ヵ月は６０００円台後半でモミ合っている。現在の株価でＰＥＲは１４倍台と割安になっている。人気のディフェンシブ株の安値圏底這いとあって、信用買い残も膨らんでいる。

△大日本印刷<7912>は小幅続伸。「半導体新製法」報道、「次期業績予想値上ブレ」観測が材料
大日本印刷は小幅続伸。３３円高の１７５７円まで買われている。今朝の日経新聞で「低コストの新しい半導体生産技術の実用化に乗り出す」「従来の露光技術ではなく、石英ガラスでつくった型をハンコのように使う『型押し』方式で回路を描く」と報道された。東洋経済新報社『東洋経済オンライン』サイトでは、次期２００９年３月期の業績予想値が上ブレするとの観測も出ており、中期ではこれも買い材料となりそうだ。

△泉州電業<9824>が５日連騰、前期２ケタ増益と自社株買いを好感
泉州電業が、１０５円高の１８９０円と５日連騰となっている。前日に０７年１０月期決算と０８年１０月期業績予想、自己株取得を発表、前期２ケタ増益を好感した買いが入っている。前期の経常利益が前の期比１１．１％増の６１億９８００万円となった。銅相場の高騰を受けて電力用ケーブルの製品価格が上昇、好採算のファクトリーオートメーション（ＦＡ）用の電線も伸びたとしている。今期の経常利益は前期比横ばい予想だが、ＰＥＲ５倍台と割安感がある。年間配当は３６円と２円増やす計画。自社株買いは、発行済み株式数の１．９％に相当する２０万株、取得総額は３億６０００万円を上限として、１２月１２日から０８年１月３１日まで。

△エスエス製薬<4537>が続伸、今１２月期決算を上方修正
エスエス製薬が、２７円高の５８６円と３日急続伸となっている。前日、同社が今１２月期（決算期変更に伴い９カ月決算）の経常利益が従来予想を８億円上回る２４億円(前年同期比１０％減)になりそうだと発表、これを好感した買いが入っている。ドリンク剤「エスカップ」群の減収に歯止めがかかりつつあることや、新製品投入効果も寄与としている。株価は、１０月１５日の高値５９５円に迫る勢い。モミ合い抜けとなれば、上値追いに弾みもつきそうだ。
（証券日刊新聞）

△東北新社<2329>　ＣＭ・ＴＶ・映画連携強化　人材を横断活用
映像制作・配給などを行う東北新社（東京都港区）は、グループ会社２４社（連結子会社１５社、持ち分法適用会社９社）の連携を強化している。主要５事業となる、ＣＭ・テレビ・映画の「制作事業」、権利管理などの「映像事業」、「衛星放送事業」などの人材と技術を集め、シナジー効果を高める考えだ。第１弾として制作したサスペンスコメディー番組「悪夢のエレベーター」（フジテレビ、３月２７日深夜１時３５分～２時半放送）は今秋、全日本テレビ番組製作社連盟（ＡＴＰ）の「ＡＴＰ賞新人賞」を受賞。グループの横断企画に拍車がかかるという。受賞したプロデューサーは、東北新社の関連会社、東北新社クリエイツの映画・ドラマ制作部アシスタントプロデューサー、中田好美さん（２６）。中田さんは「予算や時間がない場合でも、仕事の仕方がわかる人材をすぐに集め、機動力を生かせられれば成果はでる。今回、そのグループ力を生かしたケース」と話す。監督は、東北新社のＣＭ部門・企画演出部の英勉（はなぶさ・つとむ）さん。これまで「吉野家」「劇団四季」などのＣＭを手掛けた英さんは、「斬新な絵作りができるため選んでいる」（中田さん）。撮影は、東北新社の関連会社、ティーエフシープラスの吉田正人さん。収録・編集などの技術は同じく関連会社、オムニバス・ジャパン。すべて東北新社グループ内で一貫した。本作は、平均視聴率４・７％（ビデオリサーチ調べ、関東）。通常、この時間帯は２～３％のため、手応えを感じたという。

△福袋話題作りに懸命　メガ・ハニカミ…流行織り交ぜ　百貨店各社
来年の初売りに向け、百貨店各社が福袋の準備を進めている。恒例の超豪華福袋に加え、「メガ」「どげんかせんといかん」「ハニカミ王子」など今年の流行語にひっかけた商品もならぶ。各社とも話題づくりに懸命のようだ。
松坂屋上野店（Ｊ．フロントリテイリング<3086>）は、３億６０００万円相当の３０・９４カラットのダイヤモンドを用意。価格は、２００８年にちなみ２億８０万円とした。また、掛け布団、敷布団など１１種類の寝具がセットになった「メガ福袋」（１０万円）も用意した。
一方、西武百貨店池袋本店の目玉は、日産自動車のスポーツカー「ＮＩＳＳＡＮ　ＧＴ－Ｒ」や、ミシュランガイド東京版で三つ星を獲得したレストランでの食事などが付いた「プレミアム福袋」で、価格は２００８万円。このほか、それぞれ１万円で、「“どげんかせんといかん”うちのお父さん改造計画福袋」や「ハニカミ王子なりきり福袋」なども取りそろえた。話題となったキーワードを織り交ぜながらも低価格で提供する福袋が目立った。
（FujiSankei Business i）