12/6 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

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■株価材料

△鶴見製<6351>は上ぶれ着地の中間業績見直す割安株買いで反発
鶴見製作所は、２０円高の８７４円と３日ぶりに反発している。上ぶれ着地した２００７年９月中間期業績を見直し、今３月通期業績の上方修正・増益転換期待を高めており、下げ過ぎ訂正の下値買いが続いている。同社は、もともと保守的な業績予想をする特徴があり、前３月期も期初の２７％減益予想が９％減益と減益率を縮小して着地した。今期も、中間期・通期業績とも減益を予想、株価はキープしてきた１０００円大台を割り２００円超幅の急落となり７９０円安値まで売られた。ところが１１月１６日発表の９月中間期業績は経常利益は３％増、純利益は１２％増と期初の減益予想を上ぶれ増益転換して着地、株価はリバウンド局面入りとなった。今３月期業績は、中間期の上ぶれ着地にもかかわらず期初予想を据え置き売り上げ３４３億円（前期比０．５％増）、経常利益３３億円（同１０％減）、純利益１９億５０００万円（同８％減）の増収減益を見込んでいる。国内で官公需が伸び悩み競争激化で個別案件の利益率がダウンすることなどが足を引っ張るが、産油国・中国などの電力・石油化学プラント向けの水中ポンプ、真空ポンプの輸出増、鉱山市場向けの売り上げ拡大など十分に業績上ぶれ需要がある。ＰＥＲ１２倍台、ＰＢＲ０．６倍の安値は買い妙味を拡大する。

△キーエンス<6861>は６連騰、最高純益とＮＹダウ大幅反発が買い戻し誘発
キーエンスは、４００円高の２万８４３０円と６営業日続伸している。１１月５日に発表した２００７年９月中間期の上ぶれ業績や上方修正された今３月期業績が見直されているもので、前日５日の米国ＮＹダウが大幅反発したことも加わり、信用の売り方の買い戻しを加速させている。同社の中間期業績は、期初予想を上ぶれ、前年同期比７％増収、８％経常増益、８％純益増益と伸び、中間期ベースで過去最高を更新した。国内・海外の設備投資拡大でＦＡ用センサーが好調を持続、食品・薬品向けも２ケタ増となり、半導体・液晶業界向けの落ち込みを埋め、国債投資により受取利息増なども寄与して上ぶれ着地につながった。３月通期業績は、売り上げを期初予想据え置きとしたが、経常利益と純利益はそれぞれ各１０億円上方修正し、純利益は６２０億円（前期比５％増）と連続の過去最高更新となる。株価は、決算発表時に上方修正された通期純利益が、市場コンセンサスになお１３億円届かないとして１８００円幅の調整となり、強弱感の対立から株不足、逆日歩のつく展開となった。買い方は安値で投げ売り方が取り残されており、売り方が正念場を迎えることになろう。

△小田急建<1834>は大和ハウス<1925>の株式取得報道を受けストップ高気配
小田急建設は、寄り付きから買い気配を切り上げ８０円高の３２５円買い気配とストップ高の続急伸となっている。前日５日の１５時１３分から大和ハウス工業との資本・業務提携報道を受け、真偽確認のため売買停止となったが、
大引けあとの同社、大和ハウス、小田急電鉄<9007>の３社が協議中であることを認め、この６日に報道各社から詳細内容が観測報道されたことが買い材料となっている。それによると大和ハウスは、小田急電から発行済み株式数の３分の１程度の取得を目指し、主力の戸建て住宅市場が伸び悩む環境下、首都圏の商業施設やマンションの開発事業を強化する。小田急建も、受注、業績が落ち込んでおり、利害が一致、グループ外提携をする。小田急電は、小田急建に４３．９％出資しており、株式譲渡の基本合意を月内に決定、大和ハウスは同社の筆頭株主となる。
大和ハウスは今年３月のエネサーブ<6519>の株式公開買い付け、１１月のダイヤ通商<7462>のホームセンター事業買収など積極的なＭ＆Ａを続けており、買収相手はいずれも株価が急伸しており、小田急建も連想が働いて買い先行となっている。なお大和ハウスも５５円高の１５１８円と急反発し、小田急電は５円高のあと３円安の８１２円と反落し伸び悩んでいる。

▼山王<3441>は年間配当増配も直近ＩＰＯ人気不発で最安値覗く
山王は、１４５０円安の１万１０５０円と３日続落し上場来安値１万９００円を覗いている。前日５日の今７月期第１四半期（１Ｑ）決算の開示に合わせて、１月中間期配当の実施、今期年間配当の増配を発表したが、大幅減益となったことが響き反応は限定的で直近ＩＰＯ（新規株式公開）銘柄人気は不発となっている。同社株は、今年１０月２５日に公開価格１万８０００円で新規上場され、初値を１万７０００円と公開価格割れでつけ１万８２６０円まで切り返したものの、その後は１万９００円安値まで売られ、公開価格を下回る不調な株価推移となっていた。電子部品の表面加工やプレス成型品の表面処理加工を行っているが、今７月期業績について、中間期を金属材料価格の高騰や価格競争激化などの影響で増収２ケタ減益と慎重に予想したことなどが響いた。１Ｑ業績も前年同期比５％増収、４９％経常減益、５６％純益減益で着地したが、通期業績は期初予想通り増収増益、純利益は９億３９００万円（前期比９％増）を見込んでいる。配当は従来、一括して期末に実施していたが、中間期に７５円として実施、期末は１２５円と合計２００円（前期実績１７５円）に増配する。株価は、ＰＥＲ６倍台、ＰＢＲ０．４倍と割安となるが、再度の下値確認が続こう。

△ビットアイル<3811>は１Ｑ業績が大幅増益観測をフォローし４連騰
ビットアイルは、７０００円高の７万８９００円と４日続伸している。前日５日に今７月期第１四半期（１Ｑ）決算を発表、１２月４日に伝えられた大幅増益観測通りに着地したことからネット関連人気が増勢となっている。同社の１Ｑ業績は、前年同期比４０％増収、２０％経常増益、１６％純益減益となった。インターネットのブロードバンド化、業務系システムのイントラネット化、家電機器や情報のホームサーバー化などが進みアウトソーシングニーズが高まる環境下、前期稼働の第２・第３データセンターのサーバーラックの販売が順調に推移し、運用監視サービス、レンタルサービス、人材サービスなどのラインアップも充実させたことが２ケタ増収増益につながった。純利益は、持分法適用会社に対する損失を５０００万円計上したことなどで減益となった。中間期・通期業績は、期初予想を据え置き通期純利益は６億１８００万円（前期比４５％増）と大幅増益転換を見込んでいる。株価は、株式分割権利落ち後安値４万１０００円からＣＳＫホールディングス向け第３者割当増資などで大きく人気付き、その後の下値固めからは自己株式取得などをテコに持ち直している。新興市場のネット関連としてはＰＥＲが１９倍台と相対的に割安であり、一段のリバウンドが想定される。

△メディ一光<3353>は業績再上方修正に反応し小高い
メディカル一光は、３日ぶりに商いが成立し３日終値に対して４００円高の２７万７０００円と小高く始まっている。前日５日に今年１０月の８月中間期決算開示時に続いて今２月期業績の２回目の上方修正を発表、ディフェンシブ株関連の割安株買いを再燃させている。同社の今２月期業績は、売り上げを１０月修正値の横ばいとしたが、経常利益を８２００万円、純利益を２９００万円それぞれ引き上げ、純利益は前期の４６００万円から２億４５００万円に大きく伸ばす。調剤薬局事業の薬剤仕入れ原価が、ほぼ通期価格決定で計画より低下したことが再上方修正要因となった。株価は、前２月期業績の下方修正やハウス食品、イオン向け第３者割当増資（発行価額３０万円）が響き年初来調整続きとなっており、第１四半期の大幅増益着地、中間期決算発表時の業績増額にも反応薄で９月には年初来安値２６万７０００円まで売られ、その後も品薄・値付き難で推移した。業績再増額でＰＥＲ１１倍台と一段と割安となり、第３者割当増資価格のクリアは最低上値目標に浮上する。

△ＤｅＮＡ<2432>は連日の高値、東証１部指定替えで需給好転思惑
ディー・エヌ・エーは、２万２０００円高の８８万２０００円と４日続伸し、連日の年初来高値更新と人気化している。前日５日に東京証券取引所から１２月１２日付けで東証１部指定替えを承認され、指定替えに際して公募増資・株式売り出しも伴わないことから、株価指数連動型のファンドなどのインデックス買いによる需給好転思惑が高まり買い先行となっている。同社は、好調な業績推移を背景にネット関連人気が続き大きく株価水準を上げている。今年７月の今３月期第１四半期決算開示時には、中間期・通期業績の上方修正と期末配当の増配を発表したが、１０月発表の中間期業績は、この修正値を上回り大幅増収益で着地した。携帯情報サイト「モバゲータウン」が、サービス開始１年半で会員数が７４３万人を突破し、ショッピングサイトなども好調に推移していることが寄与している。米国など海外株式市場の不透明化で新興市場中心に内需関連のネット株シフトが続いており、その主力株の一角でさらに上値を刺激しよう。

△ソニー<6758>は急続伸、ＮＹダウ１９６ド反発に有機ＥＬテレビ人気オン
ソニーは、１３０円高の５９９０円と急続伸している。前日５日の米国市場でＮＹダウが、１９６ドル２３セント高の１万３４４４ドル９６セントと３日ぶりに大幅反発し、同社ＡＤＲ（預託証券）も、東京市場の終値に対して８５円高（円換算値）で引けたことから買い先行となっている。この日伝えられた同社が世界で初めて発売した有機ＥＬ（エレクトロ・ルミネッセンス）テレビ「ＸＥＬー１」が、日経産業地域研究所のまとめた２００７年第４四半期（１０ー１２月）の新製品ランキングで、総合第１位に選ばれたことも側面支援材料となっている。株価は、１０月に発表した今３月期業績の上方修正以来、有機ＥＬテレビの発売、ドバイの政府系投資会社の株式取得、中国政府系の投資ファンドの取得思惑などの材料が続き、円高懸念と綱引きしながら８月以来の６０００円台奪回となった。米国のサブプライムローン問題の先行きや景気動向次第だが、残り少なくなった師走相場の「掉尾の一振」銘柄として主力株人気をリード、再クローズアップされる展開も有力となろう。
（東洋経済新報社）

△エルピーダ<6665>がストップ高、ＤＲＡＭスポット価格の反転を好感、世界的な半導体株高の流れ受ける
エルピーダメモリが続急伸。一時５００円ストップ高の４３４０円まで買われ、午前１０時１８分現在、東証１部値上がり率３位。ＤＲＡＭスポット価格が反転していることを好感。また、欧州株式市場で半導体大手インフィニオン・テクノロジーズやＳＴマイクロエレクトロニクスが買われ、米国でもマイクロン、インテルなどが堅調に推移しており、世界的な半導体株高の流れを受けている。きのう５日には「半導体株には国内機関投資家の買いが入っている」（市場筋）との声が聞かれ、半導体株に先高期待が高まる格好。
関連銘柄としてＳＵＭＣＯ<3436>やアドバンテスト<6857>などが値上がり率上位に浮上している。
（株式新聞ダイジェスト）

▼日新電<6641>が急落
日新電機が急落している。同社株については住友電気工業がＴＯＢ（株式公開買付け）を実施していたが、６日に買い付け結果の公表が行なわれたことで材料出尽くし感が広がっているようだ。ＴＯＢ価格８００円で、５日までに２０００万株を買い付けたとしている。

△海運株が上伸
日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が高い。商船三井、川崎汽は４日ぶりの反発となっている。海運市況の先行き不透明感や外国人投資家の売り観測などから１０月中旬以降厳しい下げになっていたが、値ごろ感からの買いが入っているようだ。市場関係者によるとこの日、バスケット買いが４本入っているが、うち３本に海運株の買いオーダーがあるという。
（ラジオNIKKEI）

△ＮＥＣ<6701>、ヤフー<4689>にセキュリティー関連国際規格の認証取得支援サービスを提供

△ＮＥＣ<6701>、台湾・大同電信からモバイルＷｉＭＡＸを受注

△大日本印刷<7912>など、デジタルペンを使った教育分野向け授業支援ツールを開発

△アイレップ<2132>、リスティング広告の電話効果測定サービスを提供開始

△フリービット<3843>、ＳＥＭ専業のアイレップ<2132>に広告効果測定ソリューションを提供開始

△昭和電工<4004>、台湾で高純度アンモニア生産子会社の生産設備を増強

△三菱ＵＦＪニコス<8583>、「ＨＳＢＣプレミア・クレジットカード」の発行管理業務を受託

△トランスコスモス<9715>子会社、オンラインゲーム「みんなでバトル」の運営サポート受託

△大京<8840>リアルド、東京・山の手などで資産性の高い優良物件の紹介サイトを開設

△伊藤忠商事<8001>、育児・介護支援策など「ワークライフバランス」の取り組み拡充
（日経プレスリリース）

△旭有機材<4216>、医薬品向けに真球状フェノール樹脂硬化物展開
旭有機材工業は、真球状フェノール樹脂硬化物「ＢＥＡＰＳ」の用途開発を推進する。ターゲットの１つが高性能活性炭としての用途で、球状を維持したまま炭化できるという特性を生かす。現在、糖尿病薬として医薬品メーカーと共同開発を進めている。高い吸着性を活用したもので２０１１年の製品化を目指す。また、半導体装置への用途展開を推進しているほか、キャパシター電極材なども期待される。フェノール樹脂事業のファイン化を牽引する素材として、欧米を含めてグローバルに用途展開していく。

△三菱化学産資（三菱ケミカルＨＤ<4188>）、いわきでフレキシブルコンテナ新工場着工
三菱化学産資は、いわき市（福島県）でフレキシブルコンテナの新工場建設に着手した。既存工場からの移転・能力拡張を目的にかねて計画していたもので、０８年１月末にも建屋が完成。各種設備を移設、据え付けた後、２月から操業を開始する見通し。新工場の立地は、三菱ケミカルホールディングスのグループ会社であるエーピーアイコーポレーションのいわき工場敷地内。約７０００平方メートルの敷地を手当てし、１０月中旬に１６５０平方メートル規模の建屋建設をスタートした。

△花王<4452>、モノアルキル型カチオン性界面活性剤で新製品
花王は、モノアルキル型カチオン性界面活性剤で従来品に比べ、環境安全性とリンス性能に優れた新製品を開発した。商品名は「ＡＭＩＤＥＴ　ＡＰＡ－２２」で、ヘアリンス用に自社製品への採用を始めるとともに国内外の化粧品・トイレタリーメーカーにサンプルワークを開始した。ヘアリンスなどに広く利用されているオクタデシル－Ｎ、Ｎ、Ｎ－トリメチルアンモニウムクロリド（ＴＡＣ－１８）に比べ水生生物毒性は１０倍以上低く、好気および嫌気条件化における生分解性にも優れている。毛髪への塗布時、すすぎ時、乾燥後の感触もＴＡＣ－１８より良好という。生産はスペインにある１００％子会社の欧州花王化学で行い、まず欧州と日本での販売を目指す。

△ＩＨＩ<7013>、広島共和物産向け物流センターを完成
ＩＨＩは５日、広島共和物産（広島市西区、中野晴雄社長）から受注した九州物流センター（福岡県糟屋郡久山町）が完成したと発表した。広島共和物産は日用雑貨の卸業で、今回完成した物流センターは、自社・グループ会社の卸機能だけでなく、メーカーや得意先からの物流委託機能も有する。完成した九州物流センターは、延べ床面積２万２７８０平方メートルの建屋と約２４万個の段ボールケースを入出荷できるパレット自動倉庫をはじめとする各種合理化設備を有する国内最大級の物流センターとなる。取扱品目は洗剤・シャンプーなどの日用雑貨製品。

△ＪＳＲ<4185>、四日市に新研究棟が完成・電材開発強化
ＪＳＲは５日、四日市地区で電子材料分野の研究開発体制を拡充すると発表した。高付加価値フィルムの開発を行う精密加工研究棟が完成したほか、半導体用材料では３２ナノメートル世代以降を照準として四日市研究センターにフッ化アルゴン（ＡｒＦ）液浸露光装置などを導入することを決めた。次期成長事業と位置付ける精密加工事業の育成と、現在の収益源である半導体用材料の開発を強化することで、収益基盤を一層強固にする。精密加工研究棟は約４０億円を投じて建設したもので、延べ床面積は約７５００平方メートル。５日に竣工式を行った。稼働中のパイロット設備を集約・拡充するとともに、社内に分散している光学材料、機能性材料に関連する技術も統合する。研究開発の効率向上を図ることに加えて、フラットパネルディスプレイ（ＦＰＤ）向けなど新規製品の開発スピードを高める。四日市研究センターにはクラス１０のクリーンルームに、最新鋭のＡｒＦ液浸露光装置（レンズ開口率１．３０）、液浸対応自動塗布現像装置、自動欠陥検査装置などのリソグラフィー材料評価設備を導入する。稼働開始は０８年４月の予定。
（化学工業日報）

△ハーモニック<6324>続伸
ハーモニック・ドライブ・システムズが４連騰。今３月期の下方修正が嫌気され、１１月１６日年初来安値３６万４０００円まで突っ込んだが、４０万円台回復から戻りが軽快。

△東京精密<7729>　一目均衡表の雲の上限抜けが接近。
一呼吸入れて切り返しへ。

△中部飼料<2053>　高付加価値製品への注力で今期は２ケタ増収増益へ。
好取組からも押し目買い妙味。

△ソキア<7720>　増額機に一気の戻りへ。
実態からはまだ割安。フシ払いへ挑む。

△栗本鉄<5602>が反発
栗本鉄工所が反発した。型枠の強度偽装で横内社長が引責辞任すると発表。とりあえず、一件落着したと市場は判断したようだ。

▼丸八証<8700>はＳＥＣの強制捜査嫌う
丸八証券が安い。同社が主幹事証券となった新規公開会社「ケーエス冷凍食品」の株価を高値で不当に支えたとしてＳＥＣが証券取引法違反の容疑で同社の本社などを家宅捜索したことを嫌気した。同容疑での強制捜査は異例のこと。
（株式市場新聞）

△日立製作所<6501>が３日続伸、米国市場の大幅反発・円ドル相場が１１１円台前半に推移
日立製作所が、３０円高の８１４円と３日続伸し１０月１５日の高値８０１円、１１月５日の高値７９９円を上回りモミ合いを抜く動きになっている。米国市場の大幅反発と円ドル相場が１１１円台前半に推移していることが好感されている。１１月１３日に南アフリカ共和国で石炭火力発電プラント用ボイラー設備６基を約３，２００億円で受注の発表、同１９日に情報通信分野の０９年度営業利益率７％目標・事業計画と中国・上海にグループ内金融子会社設立を発表、同２４日にブラウン管生産から撤退を発表、こうした動きを高評価し押し目を拾う動きが出ているようだ。株価は、次のターゲットとして８５０円処を視野に入れてきた。

△セキュアヴェイル<3042>は反発。よく見ると堅い優良株。今朝はＩＴセキュリティ株が買われる
セキュアヴェイルは反発。１４５０円高の３万６９５０円まで買われている。大証ヘラクレス市場値上がり率上位にランクインしている。とくに材料が出たわけではないようだが、今朝はＩＴセキュリティ関連株が買われている。
同社のほか、バリオセキュア・ネットワークス<3809>、ＳＢＩベリトランス<3749>なども買われている。
セキュアヴェイルは、コンピュータ・ネットワーク・セキュリティシステムの設計、構築、運用監視、ログ解析サービス、関連製品の販売事業を行なっている。業績は堅調で、今期２００８年３月期は前年実績比増収増益を見込んでいる。業界観測では、次期２００９年３月期もさらに増収増益と見られている。筆頭株主は米今政臣社長だが、ほかの大口株主には、証券会社なども入っている。前期末で、有利子負債ゼロ、利益剰余金９９００万円、現金等４億８４００万円と、年商１５億円規模の企業としては、堅い財務といえそうだ。チャートを見ると、現在は中長期で続落→底値圏にある。まずは次のフシ４万円ライン奪回を目指す。ＰＥＲは１６倍台、ＰＢＲは１倍台と、頃合いの数字でもある。

△株マニ『リアルタイム注目銘柄』の東ソー<4042>は反発。好材料に反応
『株マニ』１２月５日付け『リアルタイム注目銘柄』で取り上げた東ソーは反発。６円高の５２０円で始まり、寄り後は５２７円まで買われている。同社と同社の欧州現地法人トーソー・ヨーロッパは５日、欧州委員会から、クロロプレンゴムの取引について、欧州競争法に違反したとして、４８０万ユーロ（約７億７０００万円）の課徴金の支払を命ずる決定を受けた。同社では、同委員会へ答弁書を提出し、あわせて口頭で補足を行なっているという。今後の対応については通知内容の精査、適切な対応を取るとしている。悪材料とも取れる内容だが、市場は当サイトで指摘したような好材料のほうにむしろ反応しているもようだ。

△インスペック<6656>がストップ高買い気配、中間赤字予想から一転黒字に転換
半導体外観検査装置メーカーのインスペックが、寄付き前から気配値を切り上げ、１万５０００円高の１３万５０００円ストップ高買い気配となっている。前日に１０月中間期決算を発表、赤字予想から一転黒字転換となったことを好感した買いが優勢となっている。売上高が前回予想を９５００万円上回る１０億４５００万円、経常損益が同３０００万円の赤字予想から１１００万円の黒字、純損益が同３０００万円の赤字予想から２８００万円の黒字になった。納入済みＴＡＢテープ検査装置のファイン化対応のための改造とフラットパネルディスプレイ検査装置の販売が順調に推移したとしている。通期業績予想については、据置いている。

△アドバンテスト<6857>が続伸し２２５採用銘柄の値上がり率ランキング上位に
半導体テスター主力のアドバンテストが、１５０円高の３３８０円と続伸し２２５採用銘柄の値上がり率ランキング上位に入っている。５日の米国市場、ダウ工業株３０種平均は３日ぶりに大幅に反発し、前日比１９６ドル２３セント高となったことを好感している。この日の米国市場は、ＡＩＧの最高経営責任者が投資家向け説明会で、住宅ローン関連の投資を含め楽観的な見通しを示した。投資判断格上げのインテルが上昇、半導体株が堅調に推移したことが株価を押し上げている。アドバンテストの株価は、３０００円割れ水準が目先底との見方も出たようで、戻りを試す展開となりそうだ。

□新日本石油<5001>は小反発。ＯＰＥＣ増産見送りも、石油・鉱業セクターの上げは鈍い
新日本石油小は反発。２１円高の８９０円で始まっている。ＯＰＥＣ（石油輸出国機構）が５日、アラブ首長国連邦のアブダビでひらいた総会で、原油増産の見送りを決めた。しかし今朝の東証１部業種別株価指数を見ると、石油・石炭製品セクター、鉱業セクターとも値上がり率は小幅。同社をはじめとして、ほとんどの銘柄で、値上がり率は１％未満の小幅にとどまっている。これまで、「原油高」関連では、さんざん材料が出ているためか、市場は食傷気味？のようで、反応薄だ。
（証券日刊新聞）

△米ｅＢａｙと提携、海外ショッピング事業「セカイモン」開始
インターネット通販を展開するネットプライスドットコム<3328>傘下で、海外でＥＣ（電子商取引）事業の企画・開発を行うショップエアライン（東京都渋谷区）は、世界最大のネット上のマーケットプレイスを運営する米ｅＢａｙ（イーベイ、カリフォルニア州）と提携し、海外ショッピング事業「ｓｅｋａｉｍｏｎ（セカイモン）」を開始した。セカイモンは、イーベイが運営するマーケットプレイス上に、米国やカナダから出品登録される商品を日本語に翻訳して紹介し、決済、商品配送、通関手続きなど一連のサービスを行う。日本にいながら米国やカナダからの出品登録商品を気軽に閲覧、購入できるようになる。今回の提携では、イーベイは全商品情報の提供を担当する一方で、ショップエアラインはセカイモンのサイトや事業の運営を行う。海外での決済は、世界規模でオンライン決済サービスを展開する「ＰａｙＰａｌ」を通じて行う。

△ニンテンドーＤＳ　「脳トレ」に続け　ソフトも新機軸続々
”脳トレ”ブームでゲームとは違ったソフトの市場があると見て、各社から新機軸のタイトルが続々と出ている。
セガ（セガサミーＨＤ<6460>）（東京都大田区）が今夏から発売している「ココロスキャン」は、「ＤＳ」に向かい声を吹き込むと、声音から感情を読み取ってチェックしてくれる。仕事や恋愛の際に相手の気持ちを調べてみたり、自分が怒りや興奮を覚えていないかを調べて役立てられる。
コナミ<9766>デジタルエンタテインメント（東京都港区）が１１月末に発売した「カブトレ！ＮＥＸＴ」は、１４万本を売った「株式売買トレーナー　カブトレ！」の続編。実在する企業の過去の株価が記録されていて、取引を進める中で株の知識や取引の手法などを学べる。
ユードー（横浜市神奈川区）が１１月発売した「健康検定」は、タイトルどおりに食事バランスや運動の有無から健康度をチェックできるソフト。ゲーム売り場だけでなく、全国のドラッグストアで販売される点が特徴で、「ＤＳ」が単なるゲーム機に留まらず、情報利用ツールとして広く普及していることを示している。

△セガトイズ<7842>がピアノ型玩具発売…ディズニー１５曲ソフトも
玩具メーカーのセガトイズ（東京都台東区）は、ウォルト・ディズニー・ジャパン（東京都目黒区）とライセンス契約を結び、ミッキーマウスなどのキャラクターを天板に配置し、ディズニー楽曲の専用ソフトを添付したピアノ型玩具を１３日に発売する。新製品は今年４月に発売したピアノ型玩具「グランドピアニスト」のディズニーバージョン。クラシック、ジャズ、邦楽など１００曲を内蔵したほか、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマを含むディズニー楽曲全１５曲収録の専用ソフトを添付した。本体サイズは幅２５０、高さ１８０（閉時）、奥行き３３０ミリメートルで、重さは２・５キログラム。希望小売価格は６万８２５０円。全国の百貨店や玩具専門店、電気量販店などを通じて販売する。

△タイ国王から勲三等…イオン<8267>岡田名誉会長ら／交流貢献
イオンの岡田卓也名誉会長相談役ら２人が５日、タイ国王から民間人対象の「勲三等ディレクグンナポーン章」を授与された。岡田氏はタイで約２２万６０００本の植樹を行った環境保護活動や、食品スーパー、信販事業を手掛けた功績が認められた。もう１人は中小企業金融公庫の安居祥策総裁（元帝人社長）で、日本とタイの経済交流への貢献が認められた。都内のホテルでスウィット・シマサクン駐日大使から勲章を受けた岡田氏は「小売業の繁栄は平和の象徴であり、非常に光栄」とあいさつした。
（FujiSankei Business i）