11/26 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

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■株価材料

△ホンダ フィット 新型発表　ムラサキの“先駆者”ホンダ<7267>
ホンダが10月18日に発表したスモールカーの新型『フィットRS』のカラーには、紫系の色が新しく2色用意された。全タイプ共通色の「プレミアムディープバイオレット・パール」と、RS専用色の「ディープサファイアブルー・パール」の2色が用意された。カラーデザインを担当した、デザイン開発室第1ブロック研究員の鬼塚真樹さんは、「紫色は、ホンダが開拓したものだという自負があります。現在では特殊な色ではなくなってしまいましたが、高貴なイメージもあります。本家本元としては今回のフィットでも用意しました」と言う。「RSのディープサファイアブルー・パールは、“大人の輝き感”をテーマにしています。今回は青みに振った紫にしました。具体的には、ガラスフレークを採用して、シェードもくすみのないものにしました。ハイライトがゴールドがかって見え、シェードは、赤みがかって見えるようにしました。これによって、リアの造形を抑揚あるように見せることができると思います」「夜っぽいイメージもありますが、昼に見れば、色の変化がよくわかると思います」と鬼塚さん。
（レスポンス）

△中外製薬<4519>、生産体制再編計画修正・浮間での生産継続
中外製薬は、０５年２月に公表した生産体制再編計画を一部変更すると２２日発表した。当初計画では、国内５工場を１０年初頭をめどに２工場に集約することとしていたが、東京都北区にある浮間工場の閉鎖計画をとりやめる。浮間工場でのバイオ原薬製造設備の長期的な活用にめどが立ったのが主な理由で、バイオ原薬や注射剤の製造を引き続き行う。浮間工場では、同社の主力薬であるヒトエリスロポエチン製剤「エポジン」やＧ－ＣＳＦ製剤「ノイトロジン」の原薬、「ピシバニール注」などの注射剤を製造している。培養など複雑な工程を制御するコンピューターシステムの更新なども考慮して宇都宮工場（栃木県）への生産移管を考えたが、更新の問題は解決したという。

△日本農薬<4997>、播種同時処理可能な水稲用殺虫剤殺菌剤を開発
日本農薬は播種同時処理を可能にした水稲育苗箱専用殺菌・殺虫剤「アプライプリンス」を開発、来年２～３月ごろをめどに販売する。既存の育苗箱用専用総合防除剤「ブイゲットプリンス」を処方改良したもので、有効成分を徐放することで播種同時処理を可能にした。殺菌有効成分は「ブイゲット」シリーズ共通の日本農薬が独自開発した「チアジニル」。いもち病への抵抗性を増強して防除効果を発揮するもので、いもち病に対する直接的な抗菌活性を示さないため、いもち病菌薬剤耐性への影響を受けにくい。また殺虫成分の「フィプロニル」は低薬量で高い殺虫効果を示すとともに、幅広い殺虫スペクトルと効果持続性に優れることが特徴。

△稲畑産業<8098>、来春めど中国で塗料硬化剤生産
稲畑産業は中国の塗料原料市場に本格参入する。原材料となるイソシアネートと溶剤を希釈・小分けするクリーンルーム（ＣＲ）対応の新工場を上海に建設するもので、自動車用、木工用、プラスチック用など高付加価値分野の塗料硬化剤を生産、中国全土の塗料メーカーに販売する。生産能力は年間８０００トン。すでに建設工事に着手し、０８年４月の完成・稼働を目指す。中国で塗料硬化剤の本格的な受託加工の工場を建設するのは、同社が初めて。

△三菱化学（三菱ケミカルＨＤ<4188>）、韓国にＬＣＤ用レジスト製造拠点
三菱化学は、カラーフィルター用フォトレジストなど液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）用材料の製造拠点を韓国に新設した。現地企業のテクノセミケム（ＴＳＣＣ）と折半出資の合弁企業を設立したもので、年末までに商業生産を開始する。需要立地の生産により、世界的顧客が複数存在する現地需要を本格的に開拓する。三菱化学では、国内のほか台湾向けにもＬＣＤ用レジストを展開している。これに韓国を加えることで、国内の黒崎に加えアジア２拠点体制が整う。主要なＬＣＤパネル生産地をカバーし、戦略的成長分野と位置づけるディスプレイ材料事業の躍進を図ることが可能となる。三菱化学とテクノセミケムが５０対５０の出資比率で設立したのは「ＭＣソリューション」社。忠清南道の公州市のテクノセミケムの工場内で生産設備の建設に入っている。すでに試運転を始めており、年内には営業運転を開始できる見通し。生産するのは、カラーレジスト、ブラックマトリックス（ＢＭ）用レジスト、絶縁膜などの透明材料。いずれの材料も製造できるように生産体制を整える。投資規模は数十億円、また生産能力は国内と合わせて１・５倍程度に拡大するものとみられる。
（化学工業日報）

△イオンモール<8905>が反発
イオンモールが反発している。ＳＣの流動化などで７５０億円を調達と報道されたことが材料視されている。借入金の増加などを抑えて資産効率を改善するのが狙い。

▼ＭＣＪ<6670>は反落
ＭＣＪが反落。中間決算を発表、既に上方修正を発表しており、材料出尽くしとなったようだ。ただ、通期計画は据え置いたままで、増額期待が膨らみそうで、押し目買いか。

▼応用技術<4356>は７万円割れ
応用技術は買い物薄のなか小幅続落で７万円割れ。今１２月期の第３四半期までは売上高４１．２３億円、経常利益１．９２億円を達成。通期計画は各５５億円、１億円で増額の思惑も。

△ツヴァイ<2417>が高い
ツヴァイが高い。１２月１３日付で東証２部に上場する。

△まんだらけ<2652>が反発
まんだらけが反発。０７年９月期配当予想を増配したほか、業績予想を上方修正した。

△エディオン<2730>　中間増額、据え置いた通期見通しの期中増額評価の動き。業界再編の動きも底流にある。

△東芝テック<6588>　連続史上最高益、増配の好実態評価へ。大幅売り長の好取組も注目。

△国際計測器<7722>　底値圏に到達。中国ローカルタイヤメーカー中心に主力のバランサーが好調。
（株式市場新聞）

■川崎汽船<9107>が３日続落し２２５採用銘柄の値下がり率ランキング第１位に
川崎汽船が、前場４７円安の１１９７円と３日続落し２２５採用銘柄の値下がり率ランキング第１位になっている。東証１部業種別の値下がり率でも海運が第１位になっている。アジア発欧州向け定期コンテナ船の秋の運賃交渉は、１０％前後の引き上げで決着したと前週２２日付の日本経済新聞朝刊でも報じられていたが、株価は下落基調を強めている。８月１７日の急落後に高値をつけた後に上場来高値１７６０円まで上昇していただけに、８月１７日以前に売られていた銘柄に比べてシコリが多く調整が長引くとの見方が出ている。ただ、１月１１日の年初来安値９１２円に接近する動きとなっており、目先は底入れ近しと見るべきか。

△サッポロＨＤ<2501>が続伸、２２５採用銘柄の値上がり率ランキング第１位に
サッポロホールディングスが、前場６７円高の８９９円と続伸し２２５採用銘柄の値上がり率ランキング第１位になっている。前週２２日にスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンド（オフショア）・エル・ピーに対して、必要情報の確認ないし追加情報の提供を要請する書状（以下「確認・追加情報リスト」といいます。）を交付したと発表している。株価は、直近モミ合う展開となっていたが、信用取組倍率０．１５倍の売り長の好需給となっており、目先調整一巡との見方も相俟って買戻しの動きも入ったようだ。１日の高値９４４円を上回り、２月１９日につけた年初来高値９６０円奪回の動きも視野に入れよう。

△マンション開発のリビングコーポレーション<8998>は反発。業績好調、大株主はＳＢＩＨＤ<8473>
リビングコーポレーションは反発。１万６０００円高の１２万４０００円まで買われている。きょうのストップ高ラインは１２万８０００円。先週末２２日に上場来安値１０万８０００円をつけてからの反発局面となっている。このまま続伸して、次のフシであり、２５日移動平均線でもある１５万円ライン、続いて次のフシ２０万円ラインへと戻して行きたい。賃貸マンションを開発し、ファンドなどへ販売する事業を行なっている。本社は東京・渋谷で、事業基盤は東京南西地区が中心。現在の株価でＰＥＲは５倍台と超割安。業績は右肩上がりで来ており、今期２００７年１２月通期業績予想は前年実績比増収増益を見込んでいる。業界観測では時期２００８年１２月期もさらに増収増益と見られている。今夏、SBIホールディングスが同社株の公開買付を行ない、筆頭株主となった。

△ソニー<6758>が続伸、世界初の有機ＥＬテレビの先行予約・販売が始まる
ソニーが、１５０円高の５４１０円と続伸している。同社が開発した世界初の有機ＥＬテレビの先行予約・販売が２２日から全国約７００の販売店で始まったとの報道を好感している。１１型で１台２０万円と通常のテレビより高価だが、３ミリの薄い画面と高精細さに対する注目が高く、大半の販売店で初日から「品切れ状態」となったという。外国人投資家による決算の処分売りが前週で目先一巡したとの見方が大勢。下値固めから上値追いの展開となるか注目されよう。

△ケアサービス<2425>はまたもやストップ高ラインにタッチ。高配当が材料、中期でも買いテーマ
ケアサービスは続伸。一時、７万１５００円ストップ高ラインにタッチする場面も出ている。　当サイト２２日付けで指摘したとおり、引き続き、テクニカルに加え、高配当が買い材料となっているもようだ。今期２００８年３月期末（年間）配当金は３０００円予想。現在の株価で利回り約４．２％と高めだ。業績は堅調。同社の事業である通所介護・訪問介護は、中長期でも買いテーマだ。

▼テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>がストップ安売り気配
ハウスウエディングのテイクアンドギヴ・ニーズが、寄付き前から１万円安の１万９８００円ストップ安の売り気配となっている。前週２２日に０８年３月期業績予想の下方修正を発表、赤字に修正したことを嫌気した売りが膨らんでいる。最終損益が１３億８０００万円の黒字予想から一転１２億円の赤字（前期は３６億６６００万円の黒字）になる見込み。ハウスウエディングで広告宣伝などが不十分となり、受注が減少することが響くとしている。

■三井物産<8031>は「中国でエビ養殖加工」報道も、モミ合い。今朝は大手商社株がさえない
三井物産はモミ合い。２５円高の２４３０円で始まったが、寄り後は一時、２３７５円まで下落した。今朝の日経新聞で「中国でエビの養殖・加工事業に乗り出す」「現地企業に３７％出資」と報道されたが、市場は反応薄だ。
今朝は東証１部業種別株価指数の卸売業セクターでは、同社のほか、双日<2768>、伊藤忠商事<8001>、丸紅<8002>、住友商事<8053>、三菱商事<8058>など、大手商社株がさえない。
三井物産のチャートを見ると、２０日につけた直近安値２１９０円からの反発局面となっている。現在の株価でＰＥＲは１１倍台と、とくに割高感はない。ＰＢＲは２倍台。今後の地合いにもよるが、このまま続伸して、次のフシであり、２５日移動平均線でもある２７００～２８００円ラインまで戻したい。

▼富士通<6702>が反落、半導体やＨＤＤの回復が遅れ中間期赤字転落
富士通が、２８円安の７５０円と反落している。前週２２日に９月中間期決算を発表、赤字転落を嫌気した売りが先行している。経常利益が前年同期比２０．５％減、純損益が同黒字から２９９億３５００万円の赤字となった。価格下落などで、半導体やハードディスク駆動装置（ＨＤＤ）の回復が遅れたとしている。通期の業績予想を据置いているが、株価は、直近１２日安値７４０円を下回る７３６円まで売られており、厳しい展開が続きそうだ。

△酉島製作所<6363>は深押しからの戻り足。「ポンプ」は中長期でもテーマ性あり
酉島製作所は続伸。４０円高の１２４３円で始まり、寄り後は１２９５円まで買われている。とくに材料が出たわけではないようだが、先週末２２日につけた１１４５円の深押しから反発→戻り足となっている。このまま続伸して、まずは次のフシであり２５日移動平均線でもある１４００円ラインまで戻して行きたいところだ。現在の株価でＰＥＲは２３倍台。信用残は売り長なので、このまま戻り足が鮮明となれば、さらに買戻しが入ると期待できる。業績は好調。同社の事業である「ポンプ」は、途上国や新興国の淡水化・発電など、中期でのテーマ性もある。

△アトリウム<8993>は上場来安値から、地合いの好転も背景に反発。今朝は不動産セクターが高い
アトリウムは反発。７５円高の２２５０円で始まり、寄り後は２３２０円まで買われている。先週２２日には上場来安値２１４０円をつけた。そこからの反発局面となっている。加えて、今朝は日経平均株価が小幅続伸で、寄り後は一時、１万５０００円台に戻した。東証１部業種別株価指数では、不動産業セクターをはじめとして、多くのセクターが上げている。
不動産セクターでは、同社のほか、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、レオパレス２１<8848>、東急リバブル<8879>、ゼクス<8913>、日本空港ビルデング<9706>など、ほとんどの銘柄が買われている。
アトリウムのチャートを見ると、短期だけでなく中長期でも安値圏。まずは次のフシであり２５日移動平均線でもある２７００円ラインまでの戻りを目指したい。

△オリックス<8591>が続伸、外国人持ち株比率が６７％と発行済み株式数の３分の２に
オリックスが、３００円高の１万９０００円と続伸している。同社の９月末の外国人持ち株比率が６７％と発行済み株式数の３分の２を初めて超えたと報じられた。特定の外資の支配下にある企業を除くと、国内上場企業では最高で、外国人株主が同一歩調をとれば、合併など重要事項を決める「特別決議」が可能な水準となり、経営への影響は大きいと指摘している。株価は、１月２５日の年初来高値３万６６５０円から今月１２日に１万８３００円まで下落していた。外国人株取得が株価反転のキッカケとなるか注目されよう。

△三井海洋開発<6269>は押し目からの反発→続伸。引き続きレーティングが材料。信用残は売り長
三井海洋開発は続伸。１００円高の３６４０円で始まり、寄り後は３７４０円まで買われている。引き続き、外資系証券のレーティングが材料。投資判断「買い」、目標株価５５００円とされている。チャートを見ると、２０日につけた直近安値２９８０円の押し目から反発中。まずは１０月中旬につけた直近高値４３８０円がひとつの目標となろう。信用残は売り長となっており、続伸トレンドが鮮明化すれば、さらに続伸に拍車がかかるとの期待もできる。

▼三洋電機<6764>が３日続落、０１年３月期の処理損失が１０００億円を超す
三洋電機が、５円安の１７２円と３日続落している。同社の単独決算で不適切な会計処理があったとされる問題で、業績不振子会社などの評価を厳格に見直した結果、２００１年３月期の処理損失が１０００億円を超すことがわかったと報じられた。これを嫌気した売りが先行している。損失を前倒しして決算処理すると、０３年３月期には原資不足のまま株主に配当していたことになる。同社は来月、自主訂正した決算を証券取引等監視委員会に報告する予定。違法性が確認されれば課徴金などの処分を受ける可能性があるとしている。株価は、再び上値を切り下げ調整局面入りとなりそうだ。
（証券日刊新聞）

△ホンダ<7267>　排ガス規制適合スポーツバイク発売
ホンダは環境性能を高めたスポーツバイク「ＦＴＲ」を発売した。キャブレターのセッティング変更によって、より適正な混合気の供給を実現するとともに、排ガスを浄化する触媒装置（キャタライザー）をエキゾーストパイプ内とマフラー内にそれぞれ採用。これによって２００６年国内二輪車排ガス規制に適合させた。排ガスのクリーン化とともに、低・中速域を重視した出力特性とした。ソリッドカラーのスタンダードタイプ、燃料タンクにストライプを配しメッキヘッドライトケースなどを採用したデラックスタイプ、大型のサイドカバーや幅広のハンドルなどで、フラットトラッカースタイルを強調したトリコロールカラータイプの３バリエーションを用意している。希望小売価格はスタンダードタイプが４０万９５００円、デラックスタイプとトリコロールカラータイプが４３万５００円。年間３０００台の販売を計画している。

△エイチアイ<3846>　「マチキャラ」に新機能
携帯電話向け３次元（３Ｄ）描画エンジンなどミドルウエアの開発・販売を手掛けるエイチアイ（東京都目黒区）は、ＮＴＴドコモから近く発売される携帯電話「Ｄ９０５ｉ」の待ち受け画面などに出てくるキャラクター「マチキャラ」の新機能を開発し、搭載された。マチキャラは、ダウンロードなどで取得したキャラクターが、待ち受けやメニューなどの画面で動き回るＮＴＴドコモの新たなコンテンツ。新機能は、マチキャラの周りに「おはよー」や「メールがたくさんきてるよ」といった吹き出しにセリフを表示し、未読メールの件数によってマチキャラの動きが変わる。さらに、画面上に表示するマチキャラのサイズが拡大できる機能も搭載した。

△アイザワ証券<8708>　インドネシア投信販売
独立系中堅証券のアイザワ証券（東京都中央区）は、インドネシア企業の株式などを中心に投資する投資信託「フィリップ－アイザワ　トラスト　インドネシアファンド」を設定し、１２月１日から販売する。運用はシンガポールに拠点を置く投資会社、フィリップ・キャピタル・マネジメントが担当する。同ファンドはドル建てで、１０００ドル（約１０万８０００円）から購入できる。約２億３０００万人を擁するインドネシアは世界第４位の人口大国。安価な労働力に加え、将来の巨大消費市場への発展が期待されている。石油・天然ガス、石炭はアジア最大の産出国で、銀、銅、ニッケルといった鉱物資源はアジア第１位の埋蔵量を誇っており、世界中の投資家が投資先として注目している。

△ビットアイル<3811>　モバイル向け事業を加速
レンタルサーバー事業などを展開するビットアイル（東京都港区）は、モバイル向け事業を総合展開するアイ・ウェイブ・デザイン（ｉＷＤ、神戸市東灘区）と共同で、モバイル事業者向けワンストップソリューションを展開していくことで合意した。国内ではパソコンベースと並行して、携帯電話端末を使った物販やコンテンツ購入、オンラインゲームなどの市場が拡大している。サービス業者からの総合的なソリューションを提供してほしいという声に応え、ビットアイルは同社のｉＤＣ（インターネットデータセンター）と、ｉＷＤのモバイル事業者向けトータルソリューションを組み合わせることで、ワンストップで提供できるサービスを年内に構築し、提供を開始する。

△日本ベリサイン<3722>　ＣＤ－ＲＯＭ脆弱性確認
電子証明書事業を展開する日本ベリサイン（東京都中央区）は、２月に確認されていた認証局構築サービス「ベリサイン　マネージド　ＰＫＩ（公開鍵基盤）　サービス」の脆弱（ぜいじゃく）性に関し、５月から提供していたＣＤ－ＲＯＭ内に脆弱性が残るファイルが混入していたことを確認した。２月の脆弱性確認後、同社では脆弱性を排除したファイルをネット配布してきた。脆弱性は「バッファオーバーフロー」で、システムが確保しているメモリーを超えるデータを受信することで予期しない状態になり、システムが守られなくなってしまう。ＣＤ－ＲＯＭには、対策前後のファイルが混在していた。同社は当該ＣＤ－ＲＯＭを配布した顧客に対し、脆弱性に関する情報と解決法についての告知を開始した。

△コムテック<9657>　シンカを子会社化
各種の業務支援サービスを提供するコムテック（東京都港区）は３０日をめどに、新卒採用のアウトソーシング（外部受託）などを手掛けるシンカ（京都市下京区）を子会社化する。シンカとは採用業務のアウトソーシング分野で取引実績がある。同社を子会社化することで、コムテックの顧客に対し、採用支援業務を加えたトータルアウトソーシングサービスを提供できるという。シンカの２００６年８月期業績は、売上高が１８億４４００万円、経常赤字が５７００万円、最終赤字が４８００万円。現在、コムテックはシンカの株式の２・２％を所有しているが、新たに６１・９％を取得し、出資比率を６４・１％とする。取得先は長谷真吾シンカ社長らで取得価額は３億４４００万円。

△日本マイクロニクス<6871>　大分の生産拠点増強
半導体計測器具やＬＣＤ検査機器の製造を手掛ける日本マイクロニクス（東京都武蔵野市）は、垂直型アドバンストプローブカードと呼ばれる半導体計測器具の生産拠点「大分テクノロジーラボラトリー」（大分市）を増築する。旺盛な需要に応えるのが狙いで、同製品の２００８年９月期の生産量を前期比３倍増にまで引き上げる計画だ。大分の生産拠点の現在の延べ床面積は５８５４平方メートル。増築後は約４割増の８０３５平方メートルとなる予定だ。増築部分は、製造スペースの拡大のほか、従業員のための福利厚生施設に充てられる。増築に伴う投資額は、約５億７０００万円を見込んでいる。工事は１２月から開始し、来年６月までに終了する計画だ。

△学究社<9769>　進学舎の全株式取得へ
中高大学受験向け進学塾「ｅｎａ」を運営する学究社（東京都新宿区）は、中高塾を展開する進学舎（東京都国立市）の全株式を親会社の進研社（同）から１２月２５日をめどに取得する。進学舎は進研社が展開してきた生徒数約５０００人を抱える学習塾で、学究社とは東京西部地域の主要駅前１８カ所で競合してきた。今回、学習塾部門を今年２月に設立した進学舎にすべて移行し、その全株式を学究社が取得する。両社の合格実績を合わせると、三多摩地区での都立トップ５高校の合格実績合計が第１位となり、他地域の中高の合格実績シェアも大きく拡大する。これにより、学究社では中高受験部門の売り上げを倍増するとともに、進路指導の精度向上に役立てる。取得価額は今後詰める。

△他社のソフト販売強化　コーエーネット<2697>が中期計画を策定
ゲームソフトの販売を手掛けるコーエーネット（横浜市港北区、ジャスダック２６９７）は、２００８年３月期から１２年３月期までの５カ年の中期経営計画を策定した。０７年３月期で６億６８００万円だった営業利益を、１２年３月期までに約２．４倍の１６億円に拡大させる。コーエーネットはこれまで、コーエーグループが開発した家庭用ゲームソフトの販売が中心だった。しかし、収益力を向上させるため、グループ以外のゲームソフトなどの取り扱いを増やしていく考え。このため、中計の期間中は、グループ外商品の専売代理権を積極的に取得していく。営業力の強化策では、オンライン販売をはじめとするＥＣ（電子商取引）ビジネスを拡大させる。オンラインショップ「ゲームシティ」の改装をはじめ、グループ外商品の販売開始することで、売り上げアップを目指す。中期計画で掲げた１２年３月期の業績目標は、売上高が０７年３月期比６７．８％増の　２４０億円、経常利益が２．１倍の１８億円、最終利益が２．１倍の１０億円に設定している。
（FujiSankei Business i）