ＥＣＢは再利上げの公算も、金融市場の混乱収束に伴い－ウェーバー氏

ブルームバーグ　 2007/11/24 10:25 JST
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=a_o_R5rZhQxk&refer=jp_japan

　欧州中央銀行（ＥＣＢ）政策委員会メンバーのウェーバー独連銀総裁は23日、フランクフルトでのイベントで、金融市場の混乱が収束するのに伴い、ＥＣＢはインフレ抑制を目指し再利上げの必要に迫られる公算があるとの見解を示した。

同総裁は「短期金融市場の混乱を通じて、金融状況は引き締まりの動きがみられている」とし、「そうした引き締まった市場にあっても、インフレのリスクは存在する。このことは、市場の緊張が徐々に緩和されるに従い、再び利上げが必要になる可能性を示唆していると思われる」と述べた。

　　ＥＣＢは今月、短期金利の調節手段である短期買いオペ（売り戻し条件付き債券買いオペ＝レポ）の応札最低金利を４％で据え置くことを決めた。米サブプライム（信用力の低い個人向け）住宅ローン問題を引き金に信用コストが大きく上昇したことを受け、それによる経済への影響について見極めたいとしている。

同総裁は、金融市場は依然として「緊張し、不安定な状況」だとし、年内に大幅な改善は期待できないとの見方を示した。その上で、ＥＣＢは「物価の安定という自らの定義に従って、インフレ期待を抑制する上で必要な政策を講じていく」との姿勢を示した。

原題：Weber Says May Need to Raise Rates as Tensions Ease (Update2) （抜粋） {NXTW NSN JRYTUH1A1I4I <GO>}
小針章子 Akiko Kobari

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