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2007 11,17 21:02 |
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NY外為(16日):円が週間で上昇、ドルも高い-信用リスクで
ニューヨーク外国為替市場では円やドル、スイス・フランが高利回り通貨に対し、週間ベースで上昇した。 日本やスイスで資金を調達し、ノルウェーやカナダ、オーストラリアなど高金利通貨国で運用する「キャリー」取引が解消された。米国債に安全資産としての逃避的な買いが入り、ドルはユーロに対し、週間ベースで6週間ぶりに上昇した。 マン・グローバル・リサーチのシニア通貨アナリスト、マイケル・マルピド氏(シカゴ在勤)は「リスク回避の動きから高利回り通貨が敬遠されている。サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題や信用不安がどの程度、深刻なのかはだれにも分からない。そのため、市場参加者はリスク資産買いに二の足を踏んでいる」と語った。 ニューヨーク時間午後4時現在、対ユーロのドルは週間ベースで0.2%上昇の1ユーロ=1.4648ドル。9日に付けた過去最安値1.4752ドルから戻している。16日は0.3%安。10月の鉱工業生産指数が予想外に前月から0.5%低下したため、ドル売りが優勢になった。 円はドルに対し、前日比0.6%安の1ドル=110円93銭、 ノルウェー・クローネ 週間ではノルウェー・クローネが主要通貨の中で最も下げがきつく、対ドルで3.2%安、対円で2.9%安となった。カナダ・ドルは米ドルに対し3%下げた。オーストラリア・ドルは米ドルに対して2.1%下落。 スイス・フランは週間ベースで5週連続で上昇。対ドルで0.3上昇し、1ドル=1.1161フランと1995年以来の高値を付ける場面もあった。ユーロに対しても週間で0.5%上昇した。 ポンドはユーロに対して週間で1.6%安。イングランド銀行(英中央銀行)が早ければ12月にも利下げに踏み切るとの思惑から2003年以来の安値を付けた。 円、買い越しへの転換 商品先物取引委員会(CFTC)によると、13日時点で機関投資家の円の持ち高は2万796枚の買い越しとなった。前週は8897枚の売り越しだった。 米連邦公開市場委員会(FOMC)が9月18日に利下げに踏み切り、投資家の対米証券投資は9月に回復。外国の政府と投資家が保有する中長期金融資産額は264億ドルの買い越しとなった。8月は706億ドルの売り越しだった。 クロズナー米連邦準備制度理事会(FRB)理事は16日、今後数カ月間に出てくる経済指標は「厳しい局面」を反映することになろうが、それ自体では追加利下げを正当化するほどではないだろうとの見方を示した。 ドル下落 FRB発表のドル貿易加重平均指数(対主要通貨)は今年に入り、約11%下落している。ドルは今月、対ユーロで1999年のユーロ導入以来の最安値を更新。カナダ・ドルに対しては1950年の変動相場制移行以来の最安値を付けた。対ポンドでは26年ぶりの安値を付けた。 ドル安を受けて米国外の中央銀行がドル建て資産を敬遠している。 UAE アラブ首長国連邦(UAE)のスルタン・ビン・ナセル・スワイディ中央銀行総裁は16日、同国が湾岸協力会議(GCC)の支援のもとでのみ、自国通貨のドル・ペッグ(連動)制を廃止するとの見解を示した。15日には30年にわたる同国通貨ディルハムの米ドルに対するペッグ制を廃止し、代わりに通貨バスケット制に移行する可能性があるとの見解を明らかにしていた。 17-18日にリヤドで開催される石油輸出国機構(OPEC)首脳会議でイランとベネズエラがドル安について協議するよう求めている問題で、サウジアラビアのサウド・ファイサル外相は16日、両国の提案に応じない考えを明らかにした。ドルの「暴落」を望んでいないとも述べた。 三菱東京UFJ銀行の米国コーポレート外為セールス部門のバイスプレジント、ロバート・フレム氏は「サウジは当面、現在の政策を維持するだろう。現時点ではドルを口先で押し下げるようなことは望んでいない」と指摘。その理由として、ドルの下げ足を速め、自国通貨高やインフレを招く可能性があることを挙げた。 PR |
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