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2007 11,17 21:01 |
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米国債(16日):ほぼ変わらず、FRB高官発言で追加利下げ観測後退
米国債相場はほぼ変わらず。米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言で、 クロズナーFRB理事は16日、今後数カ月間に出てくる経済指標は「厳しい局面」を反映することになろうが、それ自体では追加利下げを正当化するほどではないだろうとの見方を示した。この発言を受けて、債券利回りは2005年以来の低水準から上昇する場面もあった。また、セントルイス連銀のプール総裁は米通信社ダウ・ジョーンズ(DJ)の取材に応じ、信用市場の問題解決について「楽観的」にとらえていると述べた。 ファースト・パシフィック・アドバイザーズ(ロサンゼルス)で28 億ドル相当の債券運用に携わるトマス・アテベリー氏は、「FRB高官は12月のFOMCで追加利下げが実施されるとの市場の見方をそらそうとしている」との見方を示した。さらに、「住宅ローンや信用市場の問題が引き続き発展し、市場参加者の懸念を引き起こしている」と述べた。 キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時11分現在、2年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp =0.01ポイント)上昇し3.35%。一時は05年2月以来の低水準となる 3.28%まで低下した。2年債(表面利率3.625%、償還期限2009年10 月)相場は前日比2/32下落の100 1/2。 10年債利回りは前日比3bp上昇し4.17%。10年債利回りは2年債利回りを 金利見通し フェデラルファンド(FF)金利先物相場は、12月11日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利が4.25%に引き下げられる確率を86%とする市場の見方を示唆している。前日の同確率は94%だった。 RBSグリニッチ・キャピタルで30年債の取引に携わるトム・マクグレード氏は「市場は25bpの利下げを強く要求しており、FOMCは窮地に立たされている状況で、12月の会議でも前回と同様な事態に直面している」指摘した。さらに、「この日のクロズナーFRB理事の発言は、FRB高官が市場の見通しをそらす一連のパターンに過ぎない」との見方を示した。 週間ベースでは2年債相場は5週連続の上げとなった。住宅リセッションで米景気が失速するとの懸念が背景だった。2年債利回りは前週比8bp低下。一方、10年債利回りは5bp低下した。 調整局面 RBCキャピタル・マーケッツの債券トレーダー、ショーン・マーフィー氏は、「市場ではこれまで質への逃避がみられたが、やや調整にさらされている」と指摘した。 時価総額で米証券最大手のゴールドマン・サックス・グループは、信用市場の損失で銀行など金融機関は貸し出しを最大2兆ドル削減する可能性があるとの試算を明らかにした。 スタンダード・チャータードの政府債トレーディング責任者、マイケル・フランゼーセ氏(ニューヨーク在勤)は「評価損の規模がどの程度になるかは分からない。誰もがもっと悪い状況になると予想している市場では不安が解消されずに鬱積しているようだ」と話した。 PR |
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