11/13 お昼の『株価材料』PART Ⅱ

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■株価材料

▼新たに１件、基準満たさず・ニチアス<5393>
建材メーカーのニチアスが住宅用建材の耐火性能を偽装した問題で、国土交通省は12日、偽装した建材20件のうち、再検査中だった1件の耐火性能が認定基準を満たしていないことがわかったと発表した。実際に出荷した建材は、偽装して耐火性能試験をすり抜けた試験体よりも厚みがある製品で、「建築基準法には適合している」（同社）として改修はしない方針。国交省は「ニチアスの報告をうのみにできない」として、同社や住宅メーカーに対し、適正な建材が使われているかどうか、早急に調べるよう求めた。性能評価機関による再検査で判明した。同省によると、この耐火材は厚さ10ミリから18ミリまで1ミリ刻みで9種類あり、最も薄い10ミリで性能試験を実施し、国交相の認定を受けていた。しかし耐火性能の偽装発覚で再検査したところ、30分の耐火性能が必要なところ26分しか持たなかったという。製品化した11ミリは31分程度持った。

△東洋エンジ<6330>と三井海洋<6269>、石油代替燃料を洋上で生産
プラント大手の東洋エンジニアリングと三井海洋開発は、移動式の洋上設備を使い天然ガスから石油代替燃料をつくる技術を実用化する。生産設備を小型化し船舶の上に載せて移動できるようにする仕組み。パイプライン敷設のための大型投資が不要になり、従来は難しかった中小ガス田の開発につながる。約40億円を投じて米国に実証プラントを建設、2013年に商用化する計画だ。東洋エンジと三井海洋開発が実用化するのは、天然ガスを原料に軽油やガソリンの代替となる液体燃料「ガス・ツー・リキッド（ＧＴＬ）」を生産する設備。米国で建設する実証プラントのＧＴＬ製造能力は日量50バレル。稼働状況を見ながら、13年に日量1000バレル程度の設備を搭載した洋上プラントを商用化する。

△イオン<8267>、食品スーパー出店加速・今期は最多の66店
イオングループは食品スーパーの出店を加速する。2008年2月期の出店数は当初、約50店を計画していたが、3割上乗せして過去最多の66店を出店する。今下期だけで40店を開業し、期末の店舗数は国内1100店を超える。原材料高騰でメーカーから値上げ圧力が高まっているが、業界最多の店舗網をさらに広げることで、価格交渉力を強めて低価格販売を継続する。下期の40店の出店は前年同期に比べて4割増。イオン本体とマックスバリュ東海など地域の食品スーパー子会社6社は「マックスバリュ」の店名で、売り場面積が2000平方メートル前後の店舗を中心に出店する。資本参加を通じて今年、持ち分法適用会社に加えた、ダイエー、ベルクなども食品スーパーを出店する。

△７―９月期の実質ＧＤＰ、２四半期ぶりプラス・年率2.6％増
内閣府が13日朝発表した７―９月期の国内総生産（ＧＤＰ）速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.6％増、年率換算で2.6％増だった。１％台半ばから後半とされる潜在成長率を上回り、２四半期ぶりのプラス成長に転じた。輸出による外需の取り込みや、企業の堅調な設備投資が寄与し、住宅着工の遅れなどによる悪影響を吸収した。けん引役は外需で、輸出が前期比2.9％増加した。控除項目の輸入は0.5％増にとどまり、外需は成長率を0.4％押し上げた。外需の寄与度がプラスになったのは５四半期連続。内需は0.2％増加。設備投資が1.7％増と前期の2.1％減から持ち直したほか、個人消費も0.3％増（前期は0.2％増）と堅調だった。６月の改正建築基準法の施行に伴い建築着工が急減し、住宅投資は7.8％減と落ち込んだが、内需の柱である設備投資と個人消費の伸びで補った。民間在庫の寄与度はプラス0.1％となり、ＧＤＰ成長率のうち内需の寄与度はプラス0.2％だった。
（NIKKEI NET）

△みずほＦＧ<8411>など銀行株が高い、ＧＤＰ受け自律反発
みずほフィナンシャルグループなど銀行株が高い。９時５０分現在、東証１部売買代金上位３位までを３メガバンクが占めている。これまでの下げが大きかったことから、値頃感による押し目買いが入っているという。７─９月期ＧＤＰが事前予想を上回る年率２．６％の伸びとなり足元景気の堅調さを確認したことが、買いのきっかけになったという。ただ、サブプライム問題による先行き不透明感は強く、自律反発の域を出ないとみる向きが多い。

▼駒井鉄工<5915>が年初来安値、08年3月期予想を下方修正
駒井鉄工が年初来安値を更新している。１２日に発表した２００８年３月期業績予想の下方修正を嫌気した。連結経常損益は従来予想の７億２０００万円の赤字から３４億９０００万円の赤字に、連結純損益は３億４０００万円の赤字から２４億１０００万円の赤字に拡大する。売上高減少による間接費の負担増や鋼材価格の高騰に加え、競争激化により低価格での受注となった橋梁工事のコスト増などが影響する。

▼いすゞ<7202>がさえない、通期営業利益予想据え置き受け売り優勢
いすゞ自動車がさえない。２００７年９月中間営業利益が前年同期比１６．２％減の４８３億円と期初計画の４４０億円を上回ったものの、０８年３月期の営業利益予想は、前年同期比６．５％減の１０００億円で据え置いたことを受け、売り優勢の展開となっている。１２日に会見した細井行社長は、営業利益予想については、米サブプライムローン（信用度の低い借り手向け住宅ローン）問題の影響が南米に広がるおそれや燃料価格の動向などリスク要因を考慮したと説明した。

▼ニッコウトラベル<9373>が軟調、08年3月期予想を下方修正
ニッコウトラベルが軟調に推移している。２００８年３月期の連結決算予想について、営業利益を２億２０００万円から７９００万円に下方修正したことを受け、売り優勢の展開となった。
（ロイター）

△ＳＡＮＫＹ<6417>がストップ高、倖田人気でパチンコ機回復へ－業績改善期待
パチンコやパチスロ機を製造・販売するＳＡＮＫＹＯの株価が前日比500円（11％）高の4900円と制限値幅いっぱいの上昇（ストップ高）。パチンコ機の落ち込みで９月中間期は大幅な減益となったものの、人気シンガー倖田來未の魅力を盛り込んだパチンコ機や今月発売される新機種にけん引され、下期から業績は順調に回復していくとの期待が高まった。同社は12日に発表した９月中間期連結決算では、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比32％減の249億円にとどまった。パチスロ機関連事業は好調だったものの、パチンコ機関連のヒット作が少なかったうえ、テレビ広告を積極的に行なったことで収益が悪化した。ただ、７月に発売したパチンコ機の「ＫＯＤＡ ＫＵＭＩ ＦＥＶＥＲ ＬＩＶＥ ＩＮ ＨＡＬＬ」の販売台数がこれまでに13万台とヒット商品となったうえ、11月18日発売予定の新作「フィーバー創聖のアクエリオン」の受注が好調で、パチンコ機の競争力が高まっていることを示している。会社側は08年３月通期業績予想を据え置いた。売上高が前期比21％増の2400億円、営業利益が同 13％増の620億円、純利益が同12％増の400億円と２けたの増収増益を見込んでいる。

□日無線<6751>株が小動き、通信機器落ち込み中間期赤字－通期予想は上方修正
日本無線の株価が前日終値を挟んでもみ合い。携帯電話の番号継続制度（ＭＮＰ）の導入に向けた通信事業者のインフラ整備が一巡して通信機器事業が落ち込み、９月中間期の連結営業損失が事前予想より拡大した。足元の業績悪化を嫌気した売りに押されて始まったが、海上機器などその他の事業は好調で通期業績予想を引き上げたことから、業績回復期待も出ており、次第に値を戻す展開となっている。株価は取引開始直後に前日比13円（3.6％）安の347円まで下落し、４月以来の安値圏に沈んだ。その後買い直され、前日比３円高の363円とプラス圏に浮上する場面もあった。市場では「中間期の赤字拡大で売り注文が出たものの、通期業績予想を上方修正している点にもう少し注目しても良い」（マネックス証券投資情報部の小沼利幸氏）との指摘があった。同社が12日取引時間終了後に発表した中間期決算によると、連結営業損失は前年同期の４億4200万円から12億1100万円に拡大し、事前予想の10億円より悪化した。前期はＭＮＰの導入に向けて、国内通信事業者が携帯電話の基地局を設置したことで、通信機器事業が拡大した。しかし今中間期はその「国内通信機器事業者のインフラ整備が一巡した」（同社・コーポレートセンターの久保史郎担当部長）ため、収益が落ち込んだ。試験研究費の増加も損益面に影響した。一方、海上機器事業では海上荷動きの拡大に伴う新造船需要が高まり、船舶用のレーダが好調。ソリューション・特殊事業では地上波テレビ放送のデジタル化の影響で放送システムが好調だった。08年３月通期の連結営業利益予想は前期比7.4％減の40億円と、従来予想から１億円増額修正した。海上機器事業でレーダが好調なうえ、海外で業務用無線の新機種を投入することが寄与する。ただ、上期の通信機器事業の落ち込みを補うには至らず、減益になる。

△日本光電<6849>株は半年ぶり高値回復、新興国の医療インフラ投資が追い風に
医療電子機器専門の日本光電の株価が続伸。一時は前日比95円（４％）高の2475円まで買い進まれ、５月21日以来、約６カ月ぶりの高値水準となった。生体情報モニターの販売が国内外で好調に推移、通期（2008年３月期）連結営業利益予想を９％上方修正した。中南米や中東などの新興経済国が、医療インフラを整えるために医療機器の輸入に前向きで、今後数年間は業績モメンタム（勢い）が良いとみられた。同社は今月５日に中間期業績予想を増額修正し、12日の中間決算発表時に通期業績予想値を改定した。新しい通期業績予想は、売上高が前期比6.3％増の 1028億円、営業利益が同19％増の95億円で、それぞれ過去最高となる。　　前回予想と比較すると、売上高で18億円（1.8％）、営業利益で８億円（9.2％）の増額修正で、上半期の上振れ分（売上高23億円、営業益13億円）より抑制されている。下期業績予想を減額修正した背景について、同社・経営企画室の佐久間章宜氏は「前期に生体計測機器が伸びた反動が出て、国内事業の厳しさが増している。大口商談は特に値引き率が大きい」と説明、国内事業が停滞気味だと話している。コスモ証券投資調査部の馬目俊一郎シニアアナリストは、「もともと堅めに業績予想を出す会社。前期の徹を踏まないようあえてコンサバ（慎重）な数値目標を公表した可能性がある。会社側が想定する急ブレーキはあり得ない」と指摘する。むしろ馬目氏は、中長期的な業績モメンタムに着目、「新興国は自国の経済成長を背景に国家主導で医療インフラの整備に努めている。新興国需要が一気に冷えることは考えにくく、日本光電の収益も拡大していく」と分析した。コスモ証では、同社の妥当株価レベルを2800円と算出。2010年３月期の１株利益（ＥＰＳ）予想149円20銭に対し、医療機器関連メーカーの平均株価収益率（ＰＥＲ）19倍まで評価できるとしている。
（ブルームバーグ）

△ＫＤＤＩ<9433>---8月安値接近、ダブルボトム形成期待
4営業日続落で8月安値に接近している。テクニカル的にはダブルボトム形成期待も。ただ、信用倍率は8.72倍と需給妙味はなく、需給調整の進捗を確認したいところか。なお、野村では通信セクターの判断を引き上げ、最も有望な銘柄と。

■三井住友<8316> 急速に上げ幅縮める。
一時762000円までリバウンドをみせていたが、5日線レベルが上値抵抗として意識されるなど、テクニカルリバウンドの域を脱せず。

□ＤｅＮＡ<2432> 25日線の攻防。
買い先行スタートとなり、一時737000円まで値を上げる場面をみせていたが、急速に利食いの流れが強まり、25日線の攻防に。資金の回転は早く、一旦動きが鈍ると利食いの流れに。

△マネパ<8732> 堅調。
四半期決算の内容が評価材料となっているようだ。第3四半期までの業績は前年同期との比較がないものの、経常利益については36.09億円と07年12月期予想に対する進ちょく率で88.9％となった。ここ最近は円高が進んでいるが、ＦＸによる損失は8月中旬時の円高局面に比べて限定的、との市場関係者のコメントがメディアで報じられたことも買い安心感につながっているもよう。

△サイバー<4751>---マザーズの指標銘柄が全般堅調
続伸で一時ストップ高。前日の切り返しの流れが続き、25日線を一気に突破し、一時ストップ高に。ここ最近は調整が続いていたが、ネット関連株への物色が再燃。マザーズの指標銘柄として意識されている同社のほか、ミクシィ、ＤｅＮＡ、ＡＣＣＥＳＳはともに堅調。

△ミクシィ<2121> 続伸でで5日線を突破している。
ここ最近は25日線レベルでの攻防が続いていたが、これをサポートに反転した格好。米グーグルが下落しており影響が警戒されていたが、嫌気する動きはみられず。

△トヨタ自<7203> テクニカルリバウンド。
6000円レベルでの底堅さが意識される中、為替相場が1ドル110円台に乗せてきており、リバウンド狙いの動きに。下値では自社株買いによる下支え期待も。

△ディーバ<3836> 大幅反発。
四半期決算の内容に加え、中間期の上振れが買い材料視されているようだ。第1四半期実績は経常利益で前年同期比61.7％増の0.94億円となったほか、併せて07年12月中間期の業績予想を経常利益で従来予想の0.85億円から1.5億円に増額している。8月中旬の決算発表時点では08年6月期は中間期、通期ともに4割を超える減益を計画していたことから、サプライズとして受け止められているもよう。

△加ト吉<2873>---切り返す、日興シティが「３Ｍ」から「２Ｓ」に
朝方の売り先行後切り返す展開に。日興シティが投資評価を「３Ｍ」から「２Ｓ」に格上げしている。相次ぐスキャンダル発生に伴ってリスクは高まっているが、現在の株価水準は、今期業績の急低下や来期業績回復スピードの緩慢さなどを織り込んでいるものと判断。前日の急落から買い戻しなどが優勢となる形か。

△ドワンゴ<3715>---大幅反発、決算発表控えて期待感が先行
大幅反発。業績上方修正などをきっかけに大幅な水準訂正を果たしたが、本日決算発表を控えており、一段と期待感の高まる展開になっている。前期後半からの収益急改善傾向を受けて、今期の業績見通しにおける変化率の高さなどに期待が高まる展開。

□日産化<4021>---下限到達によるリバウンド狙いも
下値支持帯到達でリバウンド狙いも。下落基調が続いており、8月、9月安値水準を捉えてきている。1600円レベルが上値抵抗となる一方、同水準が下値抵抗帯としたボックス相場を形成しており、下限到達によるリバウンド狙いも。また、本日決算を控えており、悪材料出尽くし期待も。

△ＴＯＴＯ<5332>---買い先行、ＣＳが「買い」に格上げで
買い気配スタート。ＣＳが投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げで目標株価を880円としていることが買い材料。住宅着工の低迷などを背景に足元の業績は芳しくないものの、潜在的な企業価値を考慮すれば株価は割安としているもよう。ブランド価値に加えて土地の含み益なども評価しているようだ。

□レーザーテク<6920> 下げ渋る。
四半期決算の内容が見直されつつあるようだ。第1四半期は経常利益で前年同期比49.7％減の5.28億円となり、各利益の減益率が軒並み約50％となっている。一方、中間期の各利益の期初予想は同40％超の減益となっていた。野村や一部欧州系ではほぼ会社予想との見解、ともに強気の見方を継続したもよう。

▼ＡＤＷＡＹＳ<2489> 売り気配から。
通期予想の引き下げが嫌気されているようだ。07年9月中間期の決算を発表、各赤字額は幅を持たせた期初予想の範囲内となった。一方、08年3月期の業績予想を下方修正しており、経常損益で従来予想の5億円の赤字～トントンから7.37億円の赤字～5.01億円の赤字へと減額されている。一部金融業界の広告予算削減に加え、広告出稿の見合わせなどが影響すると。

△カシオ<6952>---強い動き、メリルが「買い」に格上げで
強い動きに。メリルが投資判断を「中立」から「買い」に格上げしており、買い材料につながっている。目標株価は1500円と設定しているようだ。今期業績下方修正で株価は急落したものの、不振製品が他社ブランドであること、在庫が増加していないことなどから、今後の速やかな業績回復は期待できると指摘。

□みずほ<8411>---決算控え割り切りスタンスか
テクニカルリバウンド。7-9月ＧＤＰが予想を上回ったことや、ＮＹ市場ではシティなど一部の金融機関には買い戻しの流れもみられており、テクニカルリバウンドに。ただ、明日決算を控えており、割り切りスタンスか。

△みずほＦＧ<8411>---反発、メガバンクには買いが先行へ
反発。本日はメガバンク各社が買い先行の展開となっている。米国金融株が底堅い動きとなったこと、7-9月ＧＤＰがコンセンサスを上ぶれたことなどを背景に、買い戻しの動きが先行する展開へ。なお、ＨＳＢＣでは同社の投資判断「オーバーウェイト」を継続、クレジット市場の混乱、消費者金融向け与信コストの膨らみなどを考慮しても株価には割安感が強いとしているほか、今後の増配や自社株買いにも期待と。

▼ワークスアプリ<4329> 売り先行。
ＣＳでは、投資判断を「Outperform」から「NEUTRAL」へ引き下げたようだ。「COMPANY」は本格的な拡大期に入りつつあり、今後3年の業績は順調に拡大すると予想。一方、株価は大きく上昇しており、業績拡大は相当程度織り込まれたとしている。なお、目標株価については10.6万円から11.9万円に引き上げ。

△クラリオン<6796>---賑わう、野村が新規に「２」格付けで
賑わう。野村が投資判断を新規に「２」としている。ザナヴィとの順調な統合状況が確認できたことを評価としているが、日産向けカーエレ商品の好調、民生関連では数少ないドル安メリット銘柄であることなども評価と。来期予想ＰＥＲ水準にも割安感があるとみているようだ。
（フィスコ）

△長瀬産<8012>は年初安値から反発、悪材料出尽くし感で戻り試す
長瀬産業は、９円高の１２３０円と４営業日ぶりに反発、前日ザラ場につけた年初来安値１２０４円から出直る動きを強めている。同社株は、今年７月に輸入販売していたポータブルＤＶＤプレーヤーの自主回収により今期業績を下方修正、株価は年初来高値１７０９円から５００円超の急落となったが、前日１２日開催の決算説明会で「現在まで自主回収は３８％まで進み、全品回収の損失引き当ては１４３億円で完了」（長瀬洋社長）としたことから悪材料出尽くし感が強まり、下げ過ぎとして戻りを試す買い物が入ってきている。同社の今期業績は、純利益は回収損失が響き下方修正されたが、売り上げ、経常利益は期初予想を据え置き、中間期の小幅下振れを下期に挽回する予想になっている。製造子会社ナガセケムテックのスペシャリティケミカル事業など利益率の高いメーカー的製品が続伸するほか、中国・華南地区に新拠点を設置したナガセ香港などの海外子会社が順調に推移しているためだ。今３月通期業績は、純利益が期初予想の１４１億円から７１億円（前期比４７％減）に引き下げられたものの、売り上げは期初予想通り７５２０億円（同７％増）、経常利益も２３６億円（同１％増）を見込んでいる。株価は、ＰＥＲ０．７倍の下げ過ぎに株不足が続く信用好需給も支援し戻りを試す展開となろう。

△ＪＱ・ＮＥＯ上場第１号のユビキタス<3858>は買い物集め買い気配
ユビキタスが、ジャスダック証券取引所の先端技術企業向けの新市場「ＮＥＯ（ネオ）」に新規上場された。公開価格は１０万円、公開株式数は９５０５株となっている。寄り付きから買い気配を切り上げ９時５０分現在、公開価格を５万円上回る１５万円買い気配で売り買い差し引き約１万８０００株の買い物を集めている。新規株式公開（ＩＰＯ）市場は、１０月初めの連続６銘柄の公開価格を上回る初値形成から、１１月に入って今度は３銘柄連続の公開価格割れの初値と再び後退色を強めているが、同社のネットワーク関連の先端性のある業態や新市場上場の初物人気、さらに任天堂向けの売り上げ比率の高さなどを評価し買い先行となっている。同社は、インターネットの標準通信プロトコルを組み込み機器向けに最適設計した「Ｕｂｉｑｕｉｔｏｕｓ　ＴＣＰ/ＩＰ」を開発、メモリーや中央演算装置（ＣＰＵ）が小規模でも効率よく高速で通信をすることを実現した。ゲーム機器などの電子機器メーカーや半導体メーカーに販売し、任天堂向けには２００５年８月から納入を開始し、同社全売り上げの約８７％を占めている。今２００８年３月期業績は、売り上げ９億３１００万円（前期比３６％増）、経常利益４億３８００万円（同４％増）、純利益２億５９００万円（同５％増）、１株利益３２３８円を予想している。

△ヨロズ<7294>は業績予想の上方修正を好感し急反発
ヨロズは、７０円高の１５９８円と急反発している。前日１２日に２００７年９月中間期業績予想と０８年３月期連結業績予想の修正を発表、大幅上方修正を好感した買いが入っている。通期の売上高は、８月２３日の予想を３億円上回る１１２４億円（前期比５．８％減）、営業利益は１０億７０００万円上回る５８億円（同３０．４％増）、経常利益は１１億５０００万円上回る５３億円（同１６．７％増）、純利益は６億７０００万円上回る４８億円（同５８．１％）に修正した。売上が好調なアジアでの伸びで上振れする一方、利益は好調なアジアセグメントを始め全てのセグメントで上振れの見込みで、上方修正した。日産向けなど国内が想定以上で、アジアも日産、ホンダ向けが好調。為替換算レートは１米ドル＝１１０円（１２月末想定レート）から１１６．９５円（１－１２月予想平均レート）に変更した。今期予想ＰＥＲ４倍台と割安感が顕著となっており、１０月１２日につけた戻り高値１６５６円を窺う動きとなりそうだ。

△ユニプレス<5949>は業績上方修正に期末配当増配がオンし急反発
ユニプレスは、３３円高の８９０円と急反発している。前日１２日に２００７年９月中間期決算を発表したが、期初予想を上ぶれて着地するとともに３月通期業績を上方修正、さらに期末配当を増配することが超割安株買いを再燃させている。同社の中間期業績は、売り上げが期初予想より３０億９３００万円、経常利益が１５億９２００万円、純利益が９億８７００万円上回り、純利益は１５億８７００万円（前年同期比７５％増）と増益転換した。３月通期業績も同様に、それぞれ８０億円、１０億円、５億円上方修正し、純利益は３９億円（前期比１２％増）と増益転換する。主要取引先の日産自動車の国内生産台数は、中間期に１０％減となったが、北米６％増、英国１０％増、中国３０％増となり、合理化効果と新車展開関連費用の負担減が重なり上ぶれたもので、通期業績も中間期業績を踏まえて上方修正した。期末配当は、期初予想の６．２５円を８．７５円に引き上げ、年間１５円（前期実績１２．５円）に増配する。株価は、８００円台央での中段もみ合いを続けているが、ＰＥＲは８倍台、ＰＢＲは０．６倍と超割安となっている。一段の底上げが期待される。

△京阪電<9045>は中間業績増額が内需関連人気刺激し反発
京阪電気鉄道は、１０円高の４２７円と反発し、年初来安値水準で下値抵抗力を示している。前日１２日に今２００７年９月中間期業績の上方修正を発表、減益予想が増益転換することが内需関連のディフェンシブ株人気を刺激している。同社の中間期業績は、売り上げが期初予想より４９億４１００万円、経常利益が１６億９８００万円、純利益が８億８２００万円それぞれ引き上げられ、純利益は４１億８２００万円（前年同期比６％増）と期初の減益予想が増益にプラス転換する。流通業と不動産業が期初予想より増収となり、修繕費などの経費の下期繰り延べ、支払利息の減少も加わり上方修正された。３月通期業績は、現在集計中で１１月１６日発表予定の中間期決算発表時に公表するとしている。株価は、１月の銀行等株式取得機構が保有する自己株式の売り出し（売り出し価格５０２円）以来下値を切り下げ、７月の年初来安値４１６円から第１四半期業績の高進捗率着地をテコに戻りを窺ったが、後続材料不足で往って来いとなっている。株不足で逆日歩のつく信用好需給も支援し一段の底上げに進もう。

▼ＴＳテック<7313>は３月通期業績も下ぶれし急続落
テイ・エス　テックは、３００円安の４７００円と急続落している。前日１２日に２００７年９月中間期決算を発表、公表した３月通期業績が、中間期に続き８月の上方修正値を一部下ぶれたことが嫌気され再び売り先行となっている。同社株は、第１四半期決算開示時の今年８月に中間期・通期業績を上方修正し、株価は上場来高値６２００円まで急伸した。ところが１０月３１日に円高の影響によりその中間期予想の売り上げと経常利益を今度は下方修正し、株価は１０００円幅超の急落となった。前日発表の中間期業績は再修正通り、前年同期比１８％増収、８０％経常増益、９８％純益増益で着地したが、３月通期業績は、売り上げは３０億円、営業利益は５億円引き下げた。ホンダ系のシート・内装品メーカーとして、９月から北米で発売された新型アコード向けなどが寄与し、経常利益と純利益は８月増額値を据え置き、純利益は１４９億円（前期比５２％増）とし連続の過去最高大幅更新は変わらない。ただ株式市場全般が業績動向に神経質となっている環境下では、再度の一部業績の下ぶれに厳しい評価が加わる展開も想定される。ＰＥＲ１１倍台の割安株価と綱引きしつつ下値を試そう。

▼シチズンＨＤ<7762>は通期業績据え置きで市場コンセンサス下回り続落
シチズンホールディングスは、１７円安の１１６０円と続落している。同社株は、１１月７日に２００７年９月中間期業績の上方修正を発表、通期業績は期初予想据え置きとしたものの、業績上ぶれ期待を高め上値を探った。前日１２日開示の中間期業績は、この増額通りの大幅増益着地となったが、通期業績はやはり期初予想を変更せず、純利益が市場コンセンサスを約１３億円下回ることから売り先行となっている。同社の中間期業績は、前年同期比２％増収、１４％経常増益、８２％純益増益と大きく伸びた。時計事業ではエコドライブや電波時計などの高付加価値品が売り上げを伸ばし、電子デバイス事業のスイッチ事業、電子機器製品事業の新興国地域向けプリンタの増収などもオンして大幅増益となった。３月通期業績は、下半期はおおむね堅調に推移するとして期初予想を据え置き純利益は１４０億円（前期比９５％増）を予想、前期の事業撤退損失が一巡し大幅増益となる。株価は、中間期業績増額に底流するスティール・パートナーズ思惑も刺激し１０月につけた上場来高値１２９２円を窺った。株不足で逆日歩のつく信用好需給は、業績据え置きで一段と思惑を高めることになろう。

△キッセイ<4547>は反発、大幅増益業績見直しディフェンシブ株人気
キッセイ薬品工業は、３５円高の２１６０円と変わらずを挟み４営業日ぶりに反発している。前日１２日に２００７年９月中間期決算を発表、中間期・３月通期業績とも１０月２９日の上方修正通りに大幅増益となることを見直しディフェンシブ株人気が高まっている。同社の中間期業績は、上方修正通りに前年同期比５％減収、３８％経常増益、２２％純益増益と減収減益となった。後発医薬品の追い上げや競争が激化する厳しい経営環境下で、排尿障害改善剤「ユリーフカプセル」や糖尿病治療薬「グルファスト錠」の育成を図り、「グルファスト」についてはエーザイに６月にＡＳＥＡＮ諸国、９月に中国での独占的開発権と販売権を供与したことや７月に抗アレルギー薬「トラニラスト」で米国のニュオンセラピューティックス社と研究開発・製造販売契約を締結したことなどが寄与した。３月通期業績は、１０月増額値を踏襲、純利益は２５億７０００万円（前期比６３％増）を見込んでいる。株価は、１０月修正時に年初来安値水準から３００円幅の急伸を演じた。全般相場が調整色を強めるなかでＰＢＲ０．９倍台の割り負け水準で一段とディフェンシブ株思惑を誘おう。
（東洋経済新報社）

△フェイス<4295>が大幅高、ＷマネーＩＰＯ人気先取り
フェイスが大幅高に買われている。ジャスダック証券取引所が技術系企業に対象を絞って新規開設したベンチャー企業向け新市場「ＮＥＯ」の取引がこの日からスタートし、
その第１号となったユビキタス<3858>が人気化。これを受けて同市場の第２号銘柄として１２月６日に上場予定のウェブマネー　<2167>　の発行済み株式の５０％弱を保有する筆頭株主であるフェイスにも連想買いが流入している。ウェブマネーは電子商取引に関する決済機能を持つサーバー管理型の電子マネー「ＷｅｂＭｏｎｅｙ」の発行やその電子決済システム管理などを手掛けており、「今後の成長性はユビキタスより上」（中堅証券）という見方もあり、その前人気を先取りする動きとなっている。

△ＴＯＴＯ<5332>や住生活Ｇ<5938>、大東建託<1878>が高い
ＴＯＴＯ、住生活グループ、大東建託など住宅建設関連株の一角が買われている。建設投資の減少を受けて株価水準が大幅に切り下がったことから、株価水準との見合いからは前向きな評価が可能と見た一部アナリストのレーティング引き上げが観測されていた。

△鉄鋼株の貸し株残が増加
住友金属<5405>が続落している。昨日１２日には１月の安値を割ったことが話題になっていた銘柄。１２日の日証金残高を見ると、買い方の需要を示す融資残が減少する一方、売り方の需要を示す貸し株残は前日比２１７万株増加の５５９万株と急増していた。株価が安値を割る中で、売り方が攻勢をかけていたことがわかる。
同じ鉄鋼株で安値を更新していない新日鉄<5401>の貸し株残は１９１万株増加の４９０万株、ＪＦＥ<5411>の貸し株残も１４万株増加の３２万株と急増している。住友金属の安値更新を見ながら、新日鉄やＪＦＥにカラ売りをする投資家が増えているもよう。弱気相場の中ではよく見られる現象だが、カラ売り筋の行動が成功するか、あるいは戻り相場に転じた際にバネの役割を果たすのか、注目される。

△日東電工<6988>が高い、１０月月次売上１３％増
日東電工が高い。前日に発表された１０月の連結月次売上高は前年同月比１３％増となった。７月分から発表している連結月次売上高は、７月１７％増、８月１４％増、９月４％増で推移してきた。１０月の数値が再び２ケタ増加となったことが好感されている。１０月は液晶表示関連材料が１７％増（前月比では８％増）と好調だった。
（ラジオNIKKEI）

■ＴＤＲチケット詐欺が発覚 被害１億円、全国に波及か
「東京ディズニーリゾート（ＴＤＲ）（オリエンタルランド<4661>）のチケットを転売するともうかる」。こんな作り話で現金をだまし取られる詐欺事件が先月、ＴＤＲのおひざ元、千葉県で発覚した。詐欺容疑で逮捕されたのは会社員古山直美容疑者（２９）＝千葉県八千代市＝県警の調べで被害者は約８００人、被害総額は１億円に上る見通し。ディズニーのブランド力が“ねずみ算” のように被害を拡大させ、全国に波及する恐れも出ている。
（共同通信）

△横浜ゴム<5101>が３万本植樹
横浜ゴム（本社・東京）は神奈川県平塚市の同社平塚製造所で、シイ、カシなど５４種の常緑広葉樹の苗木３万本を植樹した。同社の「ＹＯＫＯＨＡＭＡ千年の杜」プロジェクトの一環で、従業員や元Ｆ１ドライバーの片山右京さん（４４）ら約３５００人が参加。創業１００周年の平成２９年までに、国内外の全１８工場で計５３万本の苗木を植える計画。「命を守る森づくり」を提唱する宮脇昭・横浜国大名誉教授（７９）が指導した。
（産経新聞）

△古閑美保が初代「ひざ女王」
日本一のひざ美人！　古閑美保（２５＝キリン<2503>ビバレッジ）が初代「ひざ女王」に輝き、１２日に東京・巣鴨のとげぬき地蔵尊で記念イベントに参加した。
関節痛などに効く内服薬を手掛けるゼリア新薬<4559>が日本記念日協会に、１１月１３日を「いいひざの日」として登録を申請。今年から認定されたことを機に、「ひざを健康的に使う華のある女性」をスポーツ界などから複数ピックアップし、その代表として古閑を選出した。

△オグシオの汗のニオイ付き？トレカ発売
「オグシオ」の汗が染みこんだ異例の「ニオイ付き？」トレーディングカード（トレカ）が１２月末に発売されることが１２日、分かった。日本バドミントン協会が、ベースボールマガジン社とタッグを組んで、
女子ダブルス世界選手権銅メダルの小椋久美子（２４）、潮田玲子（２４＝ともに三洋電機<6764>）が着用したユニホームの一部を埋め込んだジャージーカードの限定販売に踏み切る。
（日刊スポーツ）