11/12『株価材料』PART Ⅱ

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■株価材料

▼セガサミーＨ<6460>：中間期純損益は203億円の赤字－遊技機事業大幅減益(2)セガサミーホールディングスが９日に発表した９月中間期の連結決算によると、純損益は203億円の赤字となった。前年同期は380億円の黒字だった。パチスロ、パチンコの遊技機事業で販売台数が大幅に減少したことが大きく響いた。売上高は同19％減の2311億円。パチスロ遊技機で主力タイトルの許認可取得が遅れたことで前年同期より14％減となる31万台にとどまったほか、パチンコ遊技機でも品質向上で一部タイトルの販売を延期した影響から、同様に30％減の５万6000台に急減。このため、遊技機事業の売上高が前年同期比31％減となった。また、アミューズメント施設事業がキッズカードの人気一巡によって11％減収となったことも全体の売上高の不振につながった。減収に伴って、営業損益は43億8000万円の赤字（前年同期は629億円の黒字）、経常損益も39億3000万円の赤字（同660億円の黒字）に陥った。事業別で特に、遊技機事業の営業利益が前年同期比81％減となり、500億円以上も減少したことが大きかった。　　さらに、ゲームソフト販売のコンシューマ事業で、販売本数が84万本、前年同期比で15％減少したのに加え、研究開発費も増えた。このため、同事業の営業損失が125億円と前年より赤字がほぼ倍増したことも全体の損益が赤字に陥る原因の１つとなった。
（ブルームバーグ）

△アプリ<3727> ストップ高まで急騰。
他の携帯関連の新興株が本日売られるなか、独歩高の展開を見せている。特段の要因は見当たらないものの、動きの特徴が市場関係者の間で話題に。グーグルが携帯市場参入を発表して以降、同社は「上昇・上昇・下落・上昇」。
一方、ＡＣＣＥＳＳ<4813>、アクロディア<3823>は「下落・下落・上昇・下落」と、正反対の上下サイクルとなっている。

△ビックカメラ<3048> しっかり。
分割後の新高値更新で、上げ幅が拡大している。直近高値突破によるテクニカル妙味に加え、決算通過・好内容確認による買い安心感も。予想PERは9倍台で、株価堅調なヤマダ電機 <9831> など家電大手と比較して割安とも。

▼みずほ<8411>---一段安、みずほ証と新光の合併延期の可能性
一段安。みずほ証券がサブプライム損失が拡大する可能性が伝えられているほか、新光証券との合併を延期すると報じられている。サブプライム問題が再編にも影響を及ぼしてきている。

▼イーピーエス<4282>---ストップ安、今期増益率鈍化見通しで
ストップ安。前日に前9月期の決算を発表、営業利益は前期比52％増の29.8億円、計画の26.2億円を上回った。ただ、今期は同7％増益の32億円と予想、業績変化率の縮小見通しが利食い売りを促す形となっているようだ。ＫＢＣでは会社計画は保守的とみているが、見解は「ポジティブ」から「ニュートラル」に変更。

□日本ガイシ<5333>---週半ばに急落もトレンドは維持
しっかり。25日線レベルでの底堅い展開をみせている。週半ばに急落をみせたものの、その後大きな下振れにはつながらず、トレンドは維持。業績は上方修正含みのほか、0.81倍台の信用需給妙味も手掛かり。
（フィスコ）

▼ファンコミ<2461>がストップ安、今期見通しは一転の減益見込みに
ファンコミュニケーションズが４万円ストップ安の１６万８０００円。大引けで１８００株強の売り注文を残している。ジャスダック市場で値下がり率トップ。８日引け後に今０７年１２月期（非連結）業績予想を下方修正。経常利益を１２億１０００万円→９億７５００万円（前期９億９４００万円）とし、一転して減益を見込む。広告主の予算縮小などが影響したほか、新規サービスや、業容拡大などの人材採用も業績に貢献するには至らなかった。また、期末（年間）配当は従来計画の１４００円から減額、前期と同じ１２００円を実施する方針。同時発表の第１～第３四半期決算で、経常利益は前年同期比４．３％増の７億５５００万円で着地している。

▼ダイトエレク<7609>が年初来安値、今期業績予想を一転の最終減益に下方修正
ダイトエレクトロンが一時２８５円安の１２７９円まで下げ、８月１７日の年初来安値１４６０円を割り込んだ。８日引け後に今０７年１２月期連結業績予想を下方修正し、嫌気された。純利益は１５億８２００万円→１２億４０００万円（前期１４億７７００万円）に減額し、一転して減益見込みとなった。電子機器メーカーの生産調整が長期化したため、回復を見込んでいた電子機器および部品部門のコネクターやハーネスの販売が伸び悩んだ。同時発表の第１～第３四半期の連結決算で、純利益は前年同期比２５．３％減の１０億１４００万円となった。
また、自己株式取得を発表。取得株式総数は上限５万株（発行済み株式総数に対する割合０．４５％）、取得価額総額は９０００万円。取得期間は１１月１２日から１１月１４日までと短期間だが、減額修正を嫌気した売りに押された。

△バンダイＶ<4325>が値上がり率トップ、バンナムＨＤ<7832>が完全子会社化、ＴＯＢ価格となお開き
バンダイビジュアルが４万ストップ高の２５万９０００円で比例配分。出来高は１４２株、６万５０９０株の買い注文を残した。東証１部値上がり率トップ。
８日、親会社に当たるバンダイナムコホールディングスが同社を完全子会社化すると発表。ＴＯＢ（株式公開買い付け）を行う。買い付け価格は２８万７０００円、買い付け期間は１１月９日から１２月１０日まで。９日はＴＯＢ価格にサヤ寄せする形で買い物を集めたが、なお開きがある。同社は「ガンダム」シリーズをはじめとする、アニメなどの映像ソフト販売を主事業としている。その一方で、０６年には音楽事業会社ランティスを子会社化。
角川グループホールディングス<9477>のアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」関連の音楽ＣＤは同子会社から販売されており、業績に寄与している。
また、同様にＴＯＢを実施するバンダイネットワークス<3725>も４０００円ストップ高の４万８９００円で比例配分となった。ＴＯＢ価格は６万３００円。

▼ヨコオ<6800>がストップ安比例配分、通期連結営業利益１５億円と従来予想からほぼ半減
ヨコオが１００円ストップ安の７４７円で比例配分。出来高は５万５８００株、大引けで３３万８７００株の売り注文を残した。８日に今０８年３月期連結業績予想を下方修正。営業利益を９月中間期で１２億７０００万円から７億２０００万円に、通期で２８億円から１５億円に減額したことが嫌気された。事業構成の大幅な変動、原材料価格高騰による原価率上昇、事業運営基盤強化施策の継続実施による支出増加などが収益を圧迫した。

△ＵＥＸ<9888>が５日ぶりに反発、中間期営業利益は３４億３３００万円と従来予想を上回る
ＵＥＸが５日ぶりに反発、一時１９０円高の１４４０円まで買われた。出来高も２６万１６００株（前日９万９４００株）と増加。ステンレス鋼を取り扱う同社は８日、今０８年３月期の９月中間期連結決算を発表、好感買いが入っている。営業利益は前年同期比２．５倍の３４億３３００万円と、従来予想３２億１０００万円を上回り大幅に伸びた。ニッケルの国際価格が高騰したことで、ステンレス鋼の仕入れ価格は上昇したが、価格転嫁が進んだ。通期業績予想は営業利益６０億４０００万円（前期比２７．０％増）などを据え置いた。

△昭シェル<5002>に押し目買い、原油高受け通期経常利益を８００億円に上方修正
昭和シェル石油が３日ぶりに反発、一時５６円高の１３５７円まで買われた。同社は８日、今０７年１２月期連結の第３四半期（１～９月累計）決算と通期予想の上方修正を発表。原油価格の高止まりを踏まえ、通期予想を売上高２兆９６００万円→３兆６００億円、経常利益７００億円→８００億円に上方修正した。第４四半期の前提レートはドバイ原油が１バレル＝７７ドル（前回公表時６４．５ドル）、１ドル＝１１５円（同１２０円）。第３四半期は売上高２兆２９７９億４９００万円（前年同期比５．５％増）、経常利益６０５億３１００万円（同１２．７％減）で着地した。

▼丸井Ｇ<8252>が２日連続の年初来安値、今期経常利益を１８０億円に大幅減額
丸井グループが３７円安の１１３５円まで売られ、連日の年初来安値更新となっている。９日午後２時に今０８年３月期連結業績予想を下方修正。経常利益を３３０億円 →１８０億円に減額した。上期は、小売事業で天候不順などの影響から衣料品の販売が振るわず、中野本店などの店舗閉鎖も業績に響いた。カード事業は「エポスカード」の会員数は増加したものの、キャッシングの金利を前倒しで引き下げた影響から利息収入が減少した。同時発表の９月中間期決算で、経常利益は前年同期比６２．１％減の７６億９８００万円で着地している。
（株式新聞ダイジェスト）

▼ニチアス<5393>で新たに耐火性能不足
国土交通省は11月９日、ニチアスの準耐火30分認定構造について、性能を満たしていないものが新たに１件判明したと発表した。同日付で当該認定を取り消すと共に、不正原因の究明、再発防止策を同社に指示した。今回判明した構造は、「通気見切り金物付化粧繊維混入セメントけい酸カルシウム板張／中空木造下地軒裏」。主に、準防火地域の木造住宅の軒裏に使用されているものだという。性能評価機関の検査の結果、27分で許容温度を超えた。386軒についてこの構造の採用があり、すべて大和ハウス工業の戸建て住宅。大和ハウスでは、「対象物件について、所定の性能を確保するために改修工事を全件実施する」とコメントしている。国土交通省は10月30日、ニチアスから軒裏・間仕切り壁について、不正な試験体を使用して耐火・準耐火の大臣認定を受けていた構造が20件あるとの報告を受け、必要な性能を満たしていないとする16件について認定を取り消した。残り４件についても性能評価機関で検査を実施していたが、今回はそのうちの１件。今後、残り３件についても順次検査を実施し、結果を発表していく。

△石川県内灘町で複合商業施設オープン　大京<8840>
大京は11月23日、石川県河北郡内灘町で複合商業施設「コンフォモール内灘」をオープンする。北陸鉄道浅野川線「内灘」駅から徒歩15分、ＪＲ「金沢」駅から車で約20分、能登有料道路「内灘ＩＣ」から車で約５分、北陸自動車道「金沢東ＩＣ」から車で約30分に立地する。約75,000平方メートルの敷地は３つのゾーンに分けられ、Ａゾーンには宿泊施設と天然温泉のスーパー銭湯。Ｂゾーンにはスーパーマーケット、ＤＶＤ等レンタル店、100円ショップ、フードコート。Ｃゾーンには、ドラッグストアなどがそれぞれテナントとして入居する。

△全戸南向きの希少性の高いマンション　第1期販売登録開始　東急不動産<8815>
東急不動産は11月10日（土）から17日（土）までの１週間、東京・調布市に開発中の「ブランズ調布サザンプレミアム」（ http://www.bz-chofu-sp.com/ 、地上10階建１棟、総戸数27戸）の第１期販売登録を開始する。「ブランズ調布サザンプレミアム」は、京王電鉄京王線「調布」駅徒歩５分に立地し、新宿へは特急利用で２駅17分、また渋谷や池袋へは約20分圏内と大変アクセスが良く利便性に富んでいる。駅周辺には商業施設や文化施設、公共施設がきめ細かく整っており、少し足をのばせば多摩川の自然や神代植物公園、味の素スタジアムなど、休日の楽しみも豊富で「都市環境」と「自然環境」が調和した暮らしやすい環境にある。また全戸南向きで第一種低層住居専用地域に隣接した希少性の高いロケーションにあり、閑静な住宅街が広がる、眺望にも恵まれた快適な住環境を提供する。設備・仕様面では、敷地内と共用部に防犯カメラを設置。また、エレベーターには各階の扉に防犯窓を設置し、地震の際には自動的に最寄階で停止しドアが開いて避難経路を確保する機能を備えている。さらに全住戸の玄関扉や窓（FIX窓を除く）に防犯センサーを標準装備したり、24時間365日体制で各住戸のホームセキュリティ対応を行うセントラル警備保障のセキュリティシステムを導入するなど住人に安心感を与える。間取りは３ＬＤＫ、専有面積は73.02平米～82.04平米。販売価額は5,700万円～7,510万円。竣工は2008年６月中旬を、引渡しは同年７月下旬を予定している。
（住宅新報）

■下り坂速度制限を誤指示＝運転士教育で担当者ら－在来線の計380カ所・JR西<9021>
JR西日本は9日、運転士への教育などで担当者らが、速度制限がある下りこう配のうち、380カ所で列車速度を誤って指示していたと発表した。同社は対象の下りこう配をデータベース化して管理するほか、運転士への臨時教育を通じて正しい速度の周知を徹底する。

△丸井<8252>、住居関連品をレンタルへ＝カード会員向け、08年めど
丸井は9日、店頭で取り扱うダイニングテーブルやいす、ソファなど住居関連商品のレンタル事業に乗り出す計画を明らかにした。来年中をめどに自社のカード会員向けに実施。独り暮らしの学生や転居の多い単身世帯などの需要を掘り起こし、前年実績を下回る既存店売り上げのテコ入れと低迷するカード事業の収益改善を図る。来店客の節約志向が強まる中で、一時的な出費を嫌がる潜在利用者層に目を付けた。

△武富士<8564>、海外進出を検討＝国内では新規事業に着手へ
消費者金融大手武富士の近藤光社長は9日、「（海）外へということも視野に入れて柔軟な事業展開を研究、検討していきたい」と述べ、海外進出を検討する考えを明らかにした。前日発表した2007年9月中間決算に関する報道・市場関係者向け説明会で語った。　

△富士電機<6504>リテイル、需要拡大に期待＝中国での自販機、来年は1万台
富士電機リテイルシステムズ（東京）の中国合弁会社、大連富士氷山自販機（遼寧省大連）の張選施総経理は9日までに、今年の自動販売機の中国販売は約6000台、来年は1万台に達するとの見通しを示した。富士電機リテイルは日本の自販機市場でシェアトップ。中国では自販機はまだほとんど普及しておらず、「飲料水の入れ替えや自販機を管理するオペレーター業務が未成熟」（富士電機リテイル）など課題も多い。

△、中間連結営業益3．6倍に拡大＝海外でタイヤ販売好調
2007年9月中間期の連結決算は、売上高が前年同期比13．9％増の2533億円、営業利益が266．7％増の121億1700万円、経常利益が 251．2％増の107億8800万円、最終利益が287．6％増の130億2600万円。タイヤ販売が北米、欧州、アジアなど海外全域で好調で、原材料費や販管費の増加を吸収した。円安による営業利益押し上げ効果は32億円。　

▼ホンダ<7267>とヤマハ<7951>、米で自主回収＝芝刈り機と電子楽器アダプター
米消費者製品安全委員会（CPSC）は8日、ホンダ の米子会社、アメリカン・ホンダ・モーター（カリフォルニア州）が、米国製の芝刈り機約2万2000台を自主回収すると発表した。燃料タンクに裂け目が発生してガソリンが漏れ、火災や爆発を招く恐れがあるため。対象は「HRX217KHXA」と「HRX217KHMA」の2モデル。今年1月から9月まで、800―900ドルで販売された。一方、CPSCは、ヤマハ の米現地法人、ヤマハ・コーポレーション・オブ・アメリカ（同）が電子楽器用の中国製ACアダプター約4万9000個を自主回収することも発表した。外装が外れて感電する恐れがあるためという。

▼日通<9062>、営業益488億円に下方修正＝主力の運送減益に☆差替
2008年3月期連結の業績予想について、売上高1兆8860億円（従来予想1兆1兆9050億円）、営業利益488億円（同492億円）、経常利益 550億円（同560億円）にそれぞれ下方修正した。主力のトラックなど自動車運送や国際貨物が減収となり、運送事業の営業利益が減益となることが響く。最終利益は特別利益が増加するため、359億円（同335億円）と予想を上回る。　

□原燃料高は価格転嫁で吸収できる＝東レ<3402>副社長
東レの吉川尤雄副社長は9日の決算会見で、原燃料価格の上昇により、通期営業利益を押し下げる効果は150億円になる見込みだとした。しかし、石化由来製品への価格転嫁で吸収するため「（業績には）それほど大きな影響にはならない」と語った。　

▼東洋ゴム<5105>、今期最終益47億円に下方修正＝断熱材偽装で40億円特損☆差替
東洋ゴム工業は9日、断熱パネルの偽装問題で改修工事費用など40億円を特別損失として計上するため、07年9月中間期と08年3月期の連結最終益を、それぞれ6億円（前回予想39億円）と47億円（同71億円）に下方修正すると発表した。　
（時事通信）

△サッポロ<2501>、首都圏限定「琥珀ヱビス」の製造開始
サッポロビールは９日、千葉工場（千葉県船橋市）で、人気のヱビスブランドから２１日に新たに投入される首都圏限定販売の業務用「琥珀ヱビス」の製造を開始した。業務用商品の展開にあたって同社は、販売促進を企画する「琥珀ヱビス委員会」を設立。委員長を務める田嶋亙千葉支社長は「ビールのすばらしさを伝えられる商品。ビールを大切にするお店に提案したい」と意気込む。東京、神奈川、千葉、埼玉の１都４県の飲食店を対象に、年内５００軒の販売を目指す。一方、全国販売する琥珀の缶商品は千葉工場など３カ所で製造を始めており、２１日から期間限定で発売する。

△「ぶりしゃぶ」と合体したい　クロスＭＤでパワーアップ
ポン酢とビールとアルカリイオン水…。異なるジャンルの商品を組み合わせて売り込む「クロスＭＤ（マーチャンダイジング＝商品戦略）」と呼ばれる手法が花盛りだ。国内市場の縮小や店頭の売り場争奪戦の激化にあえぐ食品や飲料メーカーがタッグを組み、あの手この手で消費者にアピールしている。あっと驚く組み合わせも登場しそうだ。
富山名物の「ぶりしゃぶ」。キリン<2503>ビールとキリンビバレッジ、ミツカングループ本社の３社を結びつけた郷土料理だ。
３社は今月から「ぶりしゃぶ」を共通テーマにしたテレビＣＭや店頭での販促キャンペーンを始めた。キリンビールのＣＭでは、俳優の佐藤浩市さんが同窓会でぶりしゃぶを食べて「一番搾り」をゴクリ。ミツカンのＣＭでも、ホームパーティーで俳優の佐々木蔵之介さんやタレントの天野ひろゆきさんらが、ゆずをぜいたくに使ったポン酢「かおりの蔵　丸搾りゆず」でぶりしゃぶをおいしそうに平らげる。さらに店頭では、キリンビバレッジの「アルカリイオン水」を使うとぶりの臭みが消えるという調理方法を紹介するコーナーを設け、“３点セット”を売り込む作戦を展開中だ。
３社のクロスＭＤのきっかけは昨年にさかのぼる。緑茶飲料「生茶」の販促に悩んでいたキリンビバレッジの荻野威営業部主任が、出汁の代わりにお茶を使ったしゃぶしゃぶ料理があることを発見。スーパーに販促を提案したが、うまくいかず、「（鍋調味料トップの）ミツカンさんの力なら何とかなる」と飛び込み営業をかけた。ミツカンも乗り気になり、「生茶しゃぶ」を売り場で提案するキャンペーンが実現。今年はキリンビールも合流し、ＣＭも連動した大規模な販促活動を展開することになった。
サントリーは１５日に解禁される新酒ワイン、ボージョレ・ヌーボーの販売に合わせ、江崎グリコ<2206>と日清<2002>フーズ、日本ハム<2282>、雪印乳業<2262>の計５社によるクロスＭＤを計画している。
売り場などで、チーズやソーセージ、シチューのルーなどを使ったボージョレに合う料理のレシピを紹介し、ワインを囲む食卓を提案する計画だ。再編で規模を拡大した巨大流通企業による“メーカー支配”が進んでいるうえ、流通側が企画したプライベートブランド商品も増大し、メーカー商品は売り場スペースの確保がますます難しくなっている。流通企業と消費者の両方にアピールできるクロスＭＤはまさに一石二鳥。今後もさまざまな組み合わせが楽しめそうだ。

△ワコール<3591>、ピーチ・ジョンを完全子会社化
婦人下着最大手のワコールホールディングスは９日、女性用ランジェリーの通信販売を手掛けるピーチ・ジョン（ＰＪ、東京都渋谷区）を完全子会社化すると発表した。ワコールはすでにＰＪの株の４９％を取得し提携関係にあった。経営資源を一体化することで生産ラインの共有や商品開発での連携のスピード化をはかり、競争の激化する国内市場や拡大を目指すアジア市場で勝ち残りをかける。ワコールの塚本能交社長は同日、ＰＪとの共同開発による新製品を半年後をめどに投入する考えを明らかにした。
（産経新聞）