11/9 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

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■株価材料

▼大和ハウス<1925>子会社、15億円利益水増し＝社員利用券を偽造
大手住宅メーカー、大和ハウス工業（大阪市）のホテル運営子会社「大和リゾート」（同）が、大和ハウスの社員利用券を偽造して補助を受け、2007年3 月期までの6年間で、総額約15億円の利益を水増し計上していたことが9日、分かった。大和ハウスは昨年秋、事実を把握したが、公表していなかった。大和ハウスによると、大和リゾートは、ハウスの社員が低価格（1人1泊5250円）で泊まれる利用券を年間数万枚偽造。一般客が利用した際、利用券を使ったように伝票を処理し、ハウスに補助を請求して利益に計上していた。昨年秋、リゾートの会計監査で事実が発覚。ハウスは年末にリゾートの役員らを処分し、今年3月末で利用券を廃止した。大和リゾートは、全国で30のホテルを運営している。また、大和ハウスの観光事業はホテル運営を含め、低迷が続いているという。
（時事通信）

■原発プール内の張板に傷
東京電力<9501>は８日、新潟県中越沖地震で被害を受けた柏崎刈羽原発（柏崎市・刈羽村）７号機で、原子炉上部にあるプールの内側に張られたステンレス製内張板（厚さ６ミリ）の溶接部に、微小な傷が２カ所あったと発表した。東電によると、傷が見つかったのは、隣接する使用済み燃料貯蔵プールとの境目。２つのプールを仕切っていたコンクリートブロックが地震の揺れで動き、傷が生じたとみられるという。

△きょう津田沼に「ミーナ」開店
カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング<9983>は９日、ユニクロを核店舗に５２店が出店する大型商業施設「ミーナ」２号店を、千葉県習志野市津田沼にオープン。関東地区は初出店となる。２月に丸井津田沼店が撤退した８階建てビルを改装し、１～７階に店舗が入居。新京成新津田沼駅前でＪＲ津田沼駅徒歩５分の好立地だ。ユニクロは６、７階の約２１００平方メートルに出店、売り場規模で千葉県内最大となる。

△アジアに重点シフト　大和証券<8601>　投資銀業務など強化
大和証券グループ本社は８日、今後の証券ビジネスの主戦場と位置づけられるアジアで、自己資金による投資事業を強化することを明らかにした。Ｍ＆Ａ（企業の合併・買収）や不動産投資に向けてアジア専用の投資枠を設定し、シンガポール、香港の拠点を拡充、アジア全体の人員も倍増させる。鈴木茂晴社長が１５日の会社説明会で発表する。同社は投資銀行業務や国境を越えたＭ＆Ａ仲介に加え、現地企業の株式公開（ＩＰＯ）の引き受けや機関投資家の日本、アジア株運用など、法人業務の重点が今後はアジアに移ると判断した。戦略拠点として、中東のオイルマネーも流れ込むシンガポールと香港の拡充に着手。両拠点はすでに現地法人化しており、合わせて７人程度の投資チームを新たに結成し、年間数百億円の投資枠でＭ＆Ａや不動産投資をスタートさせる。新興市場として急成長する中国、インドの企業を投資対象にし、５年後の平成２４年３月期には、投資残高を１０００億円まで積み上げ、同期の売上高も１０００億円に引き上げることをめざす。また、５年後までにアジア全体の人員を、現在の５００人（９月末）から１０００人に倍増し、アジア各地で東京並みの企業向け営業ができる「ミニ本社」を整備する。同社はアジアで現地法人、駐在員事務所など１１カ所の拠点を展開している。１０月の異動でも、「世界の金融機関に対抗できる人材」（同社）として３０人程度増員しており、今後も随時増強していく計画だ。アジアでは、最大手の野村ホールディングスも、「アジア最強の投資銀行」をめざして今年５月、香港拠点に専門部署を設置するなど、投資活動を強化している。
（産経新聞）

△ＮＹ金の終値、２８年ぶりに最高値を更新
８日のニューヨーク商業取引所の金先物相場は、国際的な指標となる１２月渡し価格の終値が、前日比４ドル高の１トロイ・オンス（約３１グラム）＝８３７・５０ドルとなり、１９８０年１月につけた終値ベースの市場最高値を約２８年ぶりに更新した。
（読売新聞）

△テレビ東京ブロードバンド<3786>など、「ＩｎｔｅｒＦＭ」と「タリーズコーヒー」のコラボ店舗をオープン

△昭和電工<4004>、技術者や購買担当者など対象にアルミ試作サービスを開始

△オールアバウト<2454>、口コミを活用した広告商品をサイバーエージェントと共同開発

△バリューコマース<2491>、「バリューコマース・ウェブサービス」をヤフー<4689>に提供

△スリーエフ<7544>、香川県の「番屋本店」監修のレンジうどん３品を発売

△シルバー精工<6453>、期間限定色のデザインシュレッダー「ＭＯＣＨＡ（モカ）」を発売

△伊藤忠商事<8001>、裏原宿のストリート・ファッション「ＭＡＤ　ＦＯＯＴ！」ブランドを展開

△ビーイング<4734>、積算時間短縮の土木工事積算システム「ＧａｉａＲＸ」を来年１月発売
（日経プレスリリース）

△世界にひとつだけのクルマ…パイオニア<6773>“ラクコレ”
8日、東京、六本木ヒルズで開催されたパイオニア「楽ナビ」の新商品発売イベント、「究極のカスタマイズ」をテーマに、アーティストたち十人十色の“世界にひとつだけのクルマ”が展示された。参加アーティストは、中山ダイスケ、日比野克彦、牧かほり、ミントデザインズ、山本容子、リリー・フランキー、鈴木えみ、千秋、荒木経惟、Ed TSUWAKI、の10名。

△新日本石油<5001>、環境ボランティアリーダー研修を実施
新日本石油は、10-11日の2日間、山梨県清里高原で「第14回ENEOS環境ボランティアリーダー研修（初級編）」を実施すると発表した。ENEOS環境ボランティアリーダー研修は、社員ボランティアを対象に、「ENEOSの森」の森林保全活動に必要な知識・経験を習得し、自主的に自然保護活動に取り組むよう意識啓発を目的に実施しているもので、2004年度から開始し、これまでに社員216人が受講した。初級編は、参加者が五感を使って、環境・自然保護について学び、さらに森林ボランティア活動に必要な基礎知識とスキルを習得する体験・実習を中心としたプログラム。環境教育の専門家を講師に招き、森林自然体験・ナイトハイキング・早朝自然観察会・除間伐作業・間伐材を活用した遊歩道の柵作りなどを実施する。同社は、グループ理念に「エネルギーの未来を創造し　人と自然が調和した豊かな社会の実現に貢献します」を掲げ、積極的に環境貢献活動を推進している。今後もENEOSカードによる社団法人国土緑化推進機構への寄付、「東京グリーンシップアクション」への参加による里山保全など、さまざまな環境貢献活動を継続的に実施するとしている。

△新日本石油<5001>、関西地区で初めてFCフォーラムを開催
新日本石油は15日、ホテル阪急エキスポパークと大阪ガスのショールームで、燃料電池の本格的な販売に向けた取り組みの一環としてFCフォーラム「2007年度臨時オープンセミナー」を開催する。FCフォーラムは「燃料電池を広く市場に啓発することで、将来の燃料電池の普及を促進する」ことを目的に、2002年6月に同社特約店を母体に設立した研究会で、年1回の総会と2回のオープンセミナーを実施している。通算16回目となる今回は、関西地区で初めて開催する。今回のセミナーでは、家庭用コージェネレーションシステムの販売に積極的に取り組んでいる大阪ガスが全面的に協力して同社ショールーム「生活誕生館 DILIPA」で、最新エネルギーシステム機器や、お湯を利用した快適生活などを見学するとともに、「エコウィル販売を通したウィズガス住宅提案活動について」と題した講演を行う。
（レスポンス）

△東レ<3402>、ＡＢＳ樹脂など２１日出荷分から２０円値上げ
東レは２１日以降出荷分から、ＡＢＳ樹脂「トヨラック」（商標）など、トヨラックシリーズの価格改定を決め、需要家との交渉を開始した。原油高騰にともなうナフサ価格の上昇が背景。対象品目は「トヨラック」ＡＢＳ樹脂のほか、持続性制電タイプの「トヨラックパレル」、ＡＳ樹脂のガラス繊維強化タイプ「トヨラック」ＡＳＧ樹脂で、上げ幅は１キログラム当たり２０円。

△ブリヂストン<5108>、メキシコのタイヤ新工場が稼働
ブリヂストンは８日、メキシコのヌエボ・レオン州モンテレーで新タイヤ工場の開所式を実施したと発表した。新工場は、メキシコ国内における３番目の工場として約２億ドルを投じて建設したもの。革新的タイヤ生産システム「ＢＩＲＤ」を日本国外で初めて導入しており、生産能力は１日約８０００本。製品は主に北米市場向けに供給する予定。同社では、グローバルな生産供給体制を強化することで世界的な自動車タイヤのおう盛な需要に対応していく。

△アグロ　カネショウ<4955>、生産設備移転など所沢事業所再構築
アグロ　カネショウは８日、同社の所沢事業所（埼玉県所沢市下安松）の再構築を行うことを決定したと発表した。生産設備を全面的に福島工場（福島県双葉郡大熊町）に移転するとともに敷地内にある研究所、事務所、倉庫を建て替える。投資予定額は約２０億円。所沢事業所は同社創業の地として１９５６年に建設。老朽化が進んだことや、周囲の環境への配慮から再構築する。

△東京特殊電線<5807>、１５００万画素の医療用ＬＣＤ開発
東京特殊電線は、１５００万画素の超高解像度を実現した医療用２１・３型モノクロ液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）「ＭＳ５１ｉ２」を開発した。独自の駆動技術を導入することによって、５００万画素の液晶パネルでも解像度を３倍に高めることができる。１２月から受注を開始する。マンモグラフィーは診断装置の出力画像が高精細化しているが、ＬＣＤの解像度が追いついていない。独自駆動技術であるＩＳＤ（インディペンド・サブ－ピクセル・ドライブ）テクノロジーは、液晶パネルの３つのサブピクセルを独立駆動させて解像度を高めることができる。

▼環境装置の上半期受注高３．９％減少
日本産業機械工業会が８日発表した０７年度上半期（４～９月）の環境装置受注高は、前年同期比３．９％減の２６７３億円となった。外需がすべての装置で前年同期比の水準を上回ったものの、内需が民需、官公需がともに落ち込み伸び悩んだことが影響した。

△関西電力<9503>、アジアで温暖化ガス排出権獲得を活発化
関西電力がアジアで温暖化ガスの排出権取得の動きを活発化させている。マレーシアのパーム油工場から約４０万トン分の二酸化炭素（ＣＯ２）の排出権の取得に向けて動いているほか、シンガポールの廃棄物処理メーカーからは１２年までに生じる約１０万トンの温暖化ガスの排出権を購入する契約を締結した。関西電力は世界規模でＣＯ２排出権の取得を進めている。チリ、ブータンでのＣＤＭ（クリーン開発メカニズム）プロジェクト参画などに加え今後、アジア地域での排出権取得を一段と加速させるとみられる。
（化学工業日報）

△フルヤ金属<7826>はしっかり
フルヤ金属はしっかり。今６月期第１四半期（７～９月）の売上高は前年同期比６２％増収、３８％増益を達成した。中間に対する進ちょく率は各５９％、４７％で予定通りに推移している。貴金属工業用各種製品の製造、販売が中心。

△ＡＱＩ<3838>は小甘い
ＡＱインタラクティブは小甘い。ゲームソフトの企画、開発、販売が中心で、今３月期中間の上方修正を発表した。通期計画６４％増収、３５％経常増益は不変。１０月３０日戻り高値７６万６０００円後、１１月８日安値５７万１０００円まで２４％調整しており反発も。

△ユニチャペット<2059>　ペットフードの成長性を織り込む展開。
業績はさらなる増額が有力。突っ込み買い好機。

△カネカ<4118>　今３月期は９％の営業増益見通し。
減益で売り込まれた株価の見直し余地大きい。

△アトラス<7866>　手術アクションゲーム「カドゥケウス」が北米で人気。
株価は頑強な動き継続。

▼セキュアド<2392>続落
セキュアード・キャピタル・ジャパンは７日続落。今１２月期を下方修正した。前回予想の売上高８３億円、経常利益４６億円を各８１．２５億円、４２．１億円に修正した。売却物件の期ズレなどが原因。ただ、増収増益は確保する。不動産ファンドの組成、管理などが中心。

△邦チタ<5727>が大幅続伸、三菱ＵＦＪが格上げ
東邦チタニウムが大幅続伸。三菱ＵＦＪ証券が８日付で目標株価７８００円を維持して、格付けを２から１に引き上げたことに反応している。連結営業利益の予想を今年度が１２６億円から１３７億円、来年度が１４５億円から１５０億円に引き上げた。大阪チタニウムテクノロジー（５７２６）も高い。
（株式市場新聞）

△インテージ<4326>は続伸。中間好決算に加え、成長事業の芽、多し。ノウハウ差別化も強み
インテージは続伸。前場は５０円高の２０１０円まで買われた。引き続き、５日に発表した９月中間好決算が買い材料となっているもようだ。連結で、売上高は前年同期比７．１％増の１５１億１３００万円、経常利益は同３．９％増の１３億８５００万円、純利益は同９．２％減の７億２７００万円。セグメント別では、市場調査・コンサルティング事業、メディカルソリューション事業が増収。とくに前者のカスタムリサーチ事業が、売上・利益とも２６％増と、大きく伸びた。純利益の減益は、前年同期に特別利益（過去勤務債務償却益）が発生した反動減。２００８年３月期連結業績予想は、売上高が前年実績比７．９％増の３３２億２７００万円、経常利益が同１２．５％増の３２億６９００万円、純利益が同６．２％増の１７億２７００万円。８日ひらいた説明会で、田下憲雄社長は、９月に小売店パネル調査分野で、外資系競合他社が日本市場から撤退したため、同社のビジネスチャンスが拡大したことを説明。ほか、中国市場での事業加速、メディカルソリューション事業の成長など、今後の展開について説明した。また、次期２００８～２０１０年度の第９次中期経営計画、２０１０年には５０周年を迎えるため、５０周年ビジョンを策定中だ。説明会の席上、質疑では、ネット専業調査会社の価格競争激化についての質問が出た。田下社長は、「当社はデータ収集だけでなく、そのデータを分析し、客先企業様がマーケティングに活用できるようなノウハウやシステム、人材、技術の蓄積がある。スピードやコストも重視するが、そうした差別化要因で、価格競争に巻き込まれないビジネスモデルを、基本的な方針としている」と答えた。

△日本郵船<9101>は続伸。今朝は海運株が高いが、好悪材料が混交、乱高下に注意
日本郵船は続伸。７円安の１１０９円で始まったが、寄り後は反発し、１１３４円まで買われている。今朝は海運業セクターが高く、東証１部業種別株価指数でも値上がり率上位となっている。
同社のほか、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など、ほぼ全銘柄が買われている。日本郵船のチャートを見ると、中長期で上昇トレンド。海運株の過熱感が指摘される一方で、しかしＰＥＲを見ると約１４倍と、割安水準でもある。今朝の日経新聞で「原油、歴史的高騰でも、大型タンカー運賃は低迷」と報道された。テクニカル的には、また、ファンダメンタルズ的にも、目先、もう少し続伸と見て、少なくとも２５日移動平均線１１８０円ラインまでは戻すと見られる。が、最近の海運株は相場によって乱高下しがちなので、注意も必要だろう。

△日本合成化学工業<4201>が７日ぶりに反発、子会社化の思惑が下支え
日本合成化学工業が、２３円高の７０１円と７日ぶりに急反発している。前日に９月中間期決算を発表、これを好感した買いが入っている。１０月２６日に業績予想の上方修正を発表しているが、ほぼ同じ数値と好調が確認された。市場では、三菱マテリアル＜５７１１＞（東１）が三菱伸銅＜５７７１＞（東１）を完全子会社化、或いは、住友電気工業＜５８０２＞（東１）が日新電機＜６６４１＞（東１）とトヨクニ電線＜５８１１＞（ＪＱ）をＴＯＢする動きが見られていることから、子会社は完全子会社化、持分法適用会社を子会社するグループ力強化の動きが顕著になっていると指摘。日合成の株式を三菱ケミカルホールディングス＜４１８８＞（東１）系の三菱化学が３５．１％保有しているが、本年三菱樹脂が完全子会社化された経緯から、次は日合成ではないかとの観測が底流にある。日足一目均衡表の雲に入ってきたところから反発するリズムを繰り返している。今後も堅調な展開が続きそうだ。

△サッポロホールディングス<2501>は続伸。スティール・パートナーズが「価値向上策提案」
サッポロホールディングスは続伸。９円安の８６０円で始まったが、その後は８７４円まで買われている。今朝の日経新聞等で「サッポロホールディングスの筆頭株主で、同社に買収を提案している、米投資ファンドのスティール・パートナーズは、８日、同社の企業価値向上に向けた提言をまとめ、会社側に提出した」と報道された。報道によると、「ブランド力の高い高級ビールに経営資源を集中することや、再開発などで不動産事業の収益を高めることが柱」という。「買収後の具体的な経営計画がない」との批判に対応した。サッポロホールディングスは８日付けで「大規模買い付けルールに基づく追加情報の提供要請に対する回答書をスティール・パートナーズから受領した」「必要かつ充分な内容であるか否かを、当社大規模買い付けルールに従って検討する」「精査・検討の結果、スティールから提供された情報が充分であると認められる場合には、その旨を直ちに公表し、同ルールに基づく取締役会評価期間に入る」「不充分であると認められる場合には、その旨を直ちに公表し、スティールに対して可及的速やかに追加情報の提供を求める」旨を発表した。

△関東電化工業<4047>が７日ぶりに急反発、業績予想の上方修正を好感
関東電化工業が、４９円高の５８１円と７日ぶりに急反発し東証１部値上がり率ランキング上位に入っている。前日に９月中間期・通期業績予想の上方修正を発表、これを好感した買いが入っている。経常利益が前回予想を８億円上回る５０億円に修正した。トリクロールエチレンは需要が堅調で伸長、その他の有機製品も堅調に推移していることに加え、コストダウン効果など奏功したとしている。

△伊藤忠商事<8001>は反発。テクニカルに加え、南アのプラチナ開発報道が買い材料に
伊藤忠商事は反発。２円安の１２５０円で始まったが、寄り後は１２８８円まで買われている。今朝の日経新聞等で「伊藤忠商事は南アフリカ共和国でプラチナの開発に乗り出す。現地の資源会社と包括提携する方向で、最終調整に入った」と報道された。プラチナ商品相場の世界的な高騰もあり、買い材料となっているもようだ。チャートを見ると、先月末～今月に入ってから、株式相場の急落も背景に、同社株価も１５００円ラインから１２００円ラインまで急落していた。そこからの反発局面に入ったと見る。まずは２５日移動平均線の１４００円ライン奪回が目先の目標となろう。

△伊勢丹<8238>は中間好決算と通期上方修正で押し目からの反発局面。通期さらに上ブレも？
伊勢丹は反発。９０円高の１５２０円で始まり、寄り後は１５５８円まで買われている。前日８日の大引け後に発表した９月中間連結決算は、売上高が前年同期比０．４％増の３７０３億０８００万円、経常利益が同４．４％増の１４７億４９００万円、純利益が同３８．６％減の５６億５２００万円。とくに経常利益は中間期ベースでは過去最高を更新した。新宿本店を中心に、来店客数が順調に増え、衣料品が底堅く推移したほか、海外子会社も好調だったという。純利益の減益は、未使用商品券の引当金を特別損失として約２２億円、計上したため。２００８年３月通期連結業績予想も上方修正し、売上高が前年実績比１．４％増の７９３０億円、経常利益が同１．２％減の３３０億円、純利益が同１８．０％減の１５０億円とした。日経報道によると、「１０月以降も既存店の販売が好調なことから、通期の収益も（さらに）上ブレする公算がありそうだ」とされている。チャートを見ると、きのう８日に年初来安値１４２３円をつけて、押し目を形成している。まずは前のフシ１６００円ラインまでの戻り、中期では８月急落前の２０００円ライン奪回を目指したい。

△三菱マテリアル<5711>が６日ぶりに反発、予想数値を上回る好決算
三菱マテリアルが、２４円高の６２４円と６日ぶりに急反発している。前日に９月中間決算を発表、９月１８日に発表された事前予想数値を上回ったことを好感している。経常利益が予想数値を６７億７００万円上回る６９７億７００万円（１８．７％増）となった。銅をはじめとする主要金属価格が高水準を維持したことに加え、自動車、情報・エレクトロニクス及びシリコン関連分野が引き続き好調としている。なお、通期業績予想については、据置いている。１０月２６日には三菱伸銅＜５７７１＞（東１）を株式交換によって完全子会社化し、三宝伸銅工業と０８年４月をメドに合併すると発表している。株価は、８月１７日の安値５５４円に対する二番底が前日安値５８８円になる可能性大。
（証券日刊新聞）

□ダイワボウ<3107> 中間決算 通期予想据置
ダイワボウは、2007年9月中間連結決算を発表した。売上高337億円（前年同期比3％増）、経常利益10.19億円（同11.1％増）、当期純利益4.39億円（同2.8％増）。通期業績予想は当期純利益16億円で据置となった。

□ユニチカ<3103> 中間決算 通期据置
ユニチカは、2007年9月中間連結決算を発表した。売上高1116億円（前年同期比7.3％増）、経常利益31億円（同24.9％減）、当期純利益17億円（同14.1％減）。通期業績予想は当期純利益40億円と据置となった。市場予想は、クイックコンセンサスで同40.5億円。

■トクヤマ<4043> 中間決算 通期業績予想は据置
トクヤマは、2007年9月中間連結決算を発表した。売上高1502億円（6％増）、経常利益166億円、当期純利益98億円。通期業績予想は当期純利益は200億円と据置となった。市場予想は、クイックコンセンサスで、同220億円。

△明星工業<1976> 上方修正
明星工業は、2008年3月通期連結予想を発表した。機械器具製造業において、採算管理の改善等により、上方修正となった。売上高460億円（前予想465億円）、経常利益45億円（同44億円）、当期純利益39億円（同38億円）。
（証券新報）