11/6 お昼の『株価材料』PART Ⅱ

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■株価材料

△東京のタクシー、ハイブリッド車の導入加速
東京のタクシー会社で低燃費のハイブリッド車を導入する動きが広がっている。原油高で燃料費が急激に増加していることに対応する。都内では12月3日から大半のタクシー会社が運賃を引き上げる。環境に配慮する姿勢をアピールして、企業イメージを高めたい狙いもある。
中堅タクシー会社の日の丸交通（東京・文京）は12月末までにトヨタ自動車<7203>の「プリウス」を新規に40台導入する。ハイブリッド車は合計52台となり、保有台数全体に占める割合は約7％となる。

△食品スーパー、マンション内に続々・出店多様化
食品スーパーがタワー型など高層マンション内への新規出店を大幅に増やす。東武ストアは今後3年強で新店の約3割をマンション内に設ける。大丸ピーコックなども東京都内のマンション１階に出店する。売り場の設計に制約が多いため敬遠していたが、大都市の地価上昇で物件確保が難しくなっており出店戦略を多様化する。マンションの付加価値を高めたい開発業者がスーパー誘致を進めていることも背景にある。
東武ストア<8274>は2011年2月期末までに現在の約50店から75店に店舗数を増やす計画で、うち7―8店をマンション内出店とする。グループ企業である東武鉄道<9001>の沿線以外への出店も本格的に取り組み始めた。
（NIKKEI NET）

△ＭＳＣＩが指数銘柄入れ替え、日本株は21社採用・5社削除
モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル（ＭＳＣＩ）は６日に指数銘柄の定期見直しを発表した。ＭＳＣＩスタンダード・インデックスでは日本株では２１社を採用し５社を削除した。自動車メーカーを６社採用しているのが目立つ。１１月３０日の取引終了後から適用される。ＭＳＣＩスタンダード・インデックス日本株の新規採用、削除銘柄は以下の通り。
＜新規採用＞
大日本住友製薬<4506>・小野薬品工業<4528>・コスモ石油<5007>・大和工業<5444>・日立金属<5486>・ブラザー工業<6448>・いすゞ自動車<7202>・三菱自動車工業<7211>・マツダ<7261>・ダイハツ工業<7262>・スズキ<7269>・富士重工業<7270>・あおぞら銀行<8304>・みずほ信託銀行<8404>・日本興亜損害保険<8754>・あいおい損害保険<8761>・アーバンコーポレイション<8868>・中国電力<9504>・北陸電力<9505>・四国電力<9507>・スクウェアエニックス<9684>

＜削除銘柄＞
東洋紡<3101>・住友ベークライト<4203>・パーク２４<4666>・大日本スクリーン製造<7735>・日立キャピタル<8586>

△ＮＴＴドコモ<9437>が小じっかり、東証1部で売買代金第2位
ＮＴＴドコモが小じっかり。９時５５分現在、同社株は東証１部で売買代金第２位となっている。１０月２５日に年初来安値１４万９０００円を付けた後は、変わらずの日を１日だけはさんで連騰となっている点が注目されている。全体的に内外から実需の売りが観測される中で、中間期末まで売った金融機関のリバランスに伴う買いが市場に流入しているとの指摘もあり、こうした資金が時価総額上位の同社株に向かっているという。

△丸紅<8002>堅調、ＵＡＥで発電・造水プラントに出資と報道
丸紅が堅調。６日付日経新聞朝刊で、同社が日揮<1963>と組んで、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）の発電・造水プラント運営会社に４０％出資すると報道されたことなどが材料となっている。株式取得額は１億４０００万ドル（約１６０億円）。同社はＵＡＥの２カ所で発電・造水プラントの建設・運営事業に参加している。今回の株式取得で、同社がＵＡＥで最終的に確保する発電・造水能力は約２割増えると報道では伝えている。

△コスモスイニシア<8844>堅調、08年3月期中間業績予想を上方修正
コスモスイニシアが堅調。同社が５日の引け後、２００８年３月期の中間期業績予想を上方修正したことなどが材料となっている。連結経常利益予想はこれまでの７５億円から１０４億円に引き上げられた。同社では、分譲マンション事業で下期引渡しを見込んでいた一部物件が前倒しとなったほか、土地・建物事業で一部物件の売却価額が計画を上回ったことなどを背景として挙げている。

△バーテックスＳ<6821>が買い気配、米モトローラのＴＯＢ受け
バーテックス　スタンダードが買い気配となっている。９時２５分現在、同社株は差し引き約１７７万株の買いで１７８４円買い気配。米モトローラ(MOT.N: 株価, 企業情報, レポート)によるバーテックスの普通株式と新株予約権に対する株式公開買い付け（ＴＯＢ）に賛同すると発表したことを受け買いを集めている。ＴＯＢ価格は普通株が１株当たり２２１４円であるため、それにサヤ寄せする動きとなった。第６回・第７回新株予約権が１個につき１円。取得期間は１１月６日から１２月２６日。バーテックス株はＴＯＢ後に上場廃止になる可能性があるとしている。買付予定株数の下限は、発行済み株式総数の約５１％に当たる３４７万９９００株。上限は設けていない。応募株券などの総数が買付予定数に満たない場合、全部の買い付けをしない。

△サンケン電気<6707>が逆行高、東証1部で値上がり率第2位
サンケン電気が逆行高。９時１５分現在、同社株は東証１部で値上がり率第２位となっている。５日に発表した０７年９月中間期の連結決算で、経常利益が当初予想の１２億円を上回る１８億９６００万円（前年同期比７１．６％減）となったことを受けて買い優勢となった。

▼東都水産<8038>が軟調、中間期予想の下方修正受け売り誘う
東都水産が軟調に推移している。２００７年９月中間期連結決算予想について、経常利益を４億円から２億５０００万円に下方修正したことを受け売りを誘った。会社側によると、卸売部門の取り扱い数量が減少し、それに伴い売上高総利益も減少したという。

▼五洋建設<1893>がさえない、07年9月中間期予想を下方修正
五洋建設がさえない。２００７年９月中間期の連結決算予想について経常損失が１４億円から２５億円に拡大すると下方修正したことを受け、売り優勢となった。、
（ロイター）

▼菱食<7451>株が続落、メーカーの販促費抑制で利益率が悪化－業績予想減額
食品卸大手、菱食の株価が続落。一時は前日比2470円まで売り込まれた。原材料高などでメーカーが販売促進費を抑制したあおりを受け、利益率が悪化している。５日の第３四半期決算発表時に通期（2007年12月期）連結営業利益予想を28％減額修正したため、売り注文が優勢となった。菱食が５日の取引終了後に公表した第３四半期累計（2007年１月－９月）業績によると、連結売上高こそ前年同期比3.8％増の１兆263億円と伸びたが、営業利益は同65％減の５億2300万円に落ち込み、営業利益率は0.05％と、前年同期（0.15％）から0.1ポイント悪化した。　　収益性低下を受けて会社側は今期営業益予想を86億円から62億円に28％引き下げたほか、１株利益（ＥＰＳ）予想を71円70銭に修正した。三菱ＵＦＪ証券の有賀泰夫シニアアナリストは６日付の投資家向けリポートで、メーカーの販売促進費抑制で菱食の業績や株価はしばらく軟調になるとの見方を示す。ただ同氏は、今年７月以降、メーカーが商品の値上げを表明していることは卸業者や流通にとってポジティブな話だと再度強調、「卸売業自体のコストアップがマイナスとなり、当初の見込みと比較すると緩やかな回復となる可能性が高まったが、メーカーに先駆けて回復するという見方は不変」とし、投資判断「１（強い買い推奨）」を継続した。同社株は06年10月以来、約１年間にわたって2500円付近を下限とするボックス圏でもみ合いを続けてきた。今回の下げがボックス圏から下放れるかどうか、注目されそうだ。

▼日清オイリ<2602>株が売り気配、穀物高が利益圧迫－価格転嫁進まず中間減益
食用油大手の日清オイリオグループの株価が売り気配。午前９時24分現在、前日終値を25円下回る460円で差し引き10 万株の売り注文が出ている。製品価格の改定で原材料価格の上昇を補うことができず、増益を見込んでいた９月中間期の連結営業利益が一転減益に転じたようだ５日に発表した。世界的な人口増加と経済発展を背景に穀物価格の上昇は今後も続くとの見方が多く、同社の利益もさらに圧迫されるとの不安が高まっている。５日発表の業績予想修正によると、中間営業利益は前年同期比29％減の25 億7000万円に落ち込んだもよう。従来は36億円と前年同期実績を若干上回ると見込んでいた。国内製油事業では、穀物相場高騰に伴って大豆や菜種といった原材料の価格が上昇。会社側も価格上昇を見込んでいたが、予想を上回るペースだったうえ、価格改定が想定ほど進まなかったという。値上げにより販売数量が減少したことも重なった。会社側は引き続き原材料価格が上昇するとみて、08年３月期（通期）の利益予想を下方修正した。連結営業利益は従来予想の99億円から77億円に減額。前期実績は78億3500万円だったため、大幅増益予想が減益に変わったことになる。十字屋証券の投資情報室の岡本征良室長は「ユーロ高・円安が進んで日本は穀物の買い付けで負けている。これが続く限り、業績の回復は難しそうだ」とみている。また、岡本氏は「日清オイリオ株は業績が景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄とされ、業績悪化が株価にあまり織り込まれていない」ことから、株価が大きく下落する可能性を指摘する。

△ぐるなび<2440>株が買い気配、会員増や単価上昇で業績増額－チーム制が奏功
インターネットで飲食店情報を提供するぐるなびの株価が買い気配で始まった。午前９時５分時点の気配値は前日比6000 円（3.5％）高の17万8000円。同水準で差し引き800株超の大幅な買い越しとなっている。営業体制をチーム制に変更したことが奏功し、基盤事業「ぐるなび」の総加盟店数が増加しているほか、会員単価も伸びているとして、９月中間期と通期（08年３月期）の業績予想を上方修正した。業績が着実に回復基調をたどっていることを評価した買いが先行している。ぐるなびは５日に、中間期と通期の連結業績予想を上方修正した。通期の連結業績は、売上高が前期比28％増の151億円（従来予想は146億円）、経常利益は同90％増の23億5000万円（同19億5000万円）、純利益は同82％増の10 億3000万円（同８億5000万円）を見込む。インターネットを活用した飲食店の販売促進支援サービスである基盤事業の「ぐるなび」で総加盟店数が当初見込みを上回って増加しているほか、会員単価も向上していることが上方修正の主因。同社ＩＲグループの鬼原正博氏は、昨年12月から加盟店への営業支援を従来の個人制からチーム制に変更したことで、「営業力の強化と効率化が進み、持続的な受注増や解約率低下につながっている」と話した。セグメント別では、全売上高の約７割を占める販促パックサービスにおける受注の伸びが目立つほか、継続型サービス、スポット型サービス、プロモーションについても堅調に推移しているという。

▼洋ゴム<5105>株がストップ安売り気配、性能偽装が発覚－業績影響を警戒
タイヤ製造国内４位、東洋ゴム工業の株価が値幅制限いっぱいのストップ安まで気配値を下げている。国土交通省が５日、同社が壁や天井などに使う硬質ウレタン製断熱材の耐火性能を偽装していたと発表、これを嫌気した売りが先行している。この日の取引で洋ゴム株は売り気配で始まり、午前９時45分にストップ安水準の前日比100円（16％）安の519円まで気配値を下げた。午前９時52分現在も同水準売り気配のままで、注文状況は売り993万株に対し、買いは69万 5000株にとどまっている。断熱材の耐火性能を巡っては先月30日に、耐火関連材製造最大手のニチアスが、偽装したと発表している。その翌日の取引でニチアス株は前日比200円ストップ安の比例配分となっていた。洋ゴムによると、社内調査で判明した偽装176件の改修工事コストは約40 億円という。洋ゴムの前期（2007年３月期）連結純利益は60億円だった。また、断熱材を扱う化工品事業は、前期の全売上高の12.8％、営業利益の8.2％を占めているという。
（ブルームバーグ）

△オーエイチテ<6726>---8/15の直近戻り高値を突破
3営業日続伸で11/1の大陰線を吸収し、8/15の直近戻り高値を突破している。自社株発表以降、出来高も膨れてきており、リバウンド狙いの動きが強まってきている。投機筋とみられる売りで急落した経緯があるが、PER20倍、PBR1.28倍と手掛け易い水準である。過去の急騰はないにせよ、 6/28戻り高値246000円辺りは期待したいところか。

△ソフトバンク<9984> アリババ・ドット・コムのプレオープニングは30.00香港ドル（公募価格13.5香港ドル）となった。
昨日のグレーマーケットでは25香港ドル程度とみられており、これを大きく上回ったことになる。

▼ウルシステムズ<3798> ストップ安。
一転しての中間赤字が嫌気されているようだ。主力ソフトの販売拡大が計画よりも遅延しているとして、07年9月中間期の業績予想を下方修正している。営業損益で従来の0.46億円の黒字予想から0.4億円の赤字に減額されており、営業損益段階から赤字となる見通し。

▼アジアシス研<4727> 急落、年初来安値を更新。
今期の減益見通しが嫌気されているようだ。07年9月期実績はほぼ計画線で着地、経常利益で前期比3.7倍の4.07億円となった。一方、08年9月期の見通しは経常利益で同21.5％減の3.2億円と2ケタの減益となっている。

△佐世保<7007> 売り優勢で始まった後は、前日の8％を超える下げの反動もあり、押し目買い・買い戻しの流れから一時プラスに転じている。
一目均衡表では寄り付きで雲上限を割り込み、その後は上限レベルの攻防に。ハンセン指数の動向を見極めたいとするムードもあり、強弱感が対立。

△ＮＣＧ<4787>---ボックスレンジからの上放れも
大幅続伸で一時連日のストップ高を付けている。携帯電話関連銘柄に対する物色が続いており、値幅取り資金が向かう格好か。これにより直近戻り高値レベルを捉えているが、これまで跳ね返されて大陰線を付けていたこともあり、本日の動向が注目される。このレベルを維持できるようなら現在のボックスレンジからの上放れもありそうだ。

▼東洋ゴム<5105>---ストップ安気配、耐火性能偽装発表で
ストップ安売り気配。ウレタン製断熱材の耐火性能偽装発表が嫌気材料とされる格好。同事業の売上高は10億円程度の模様であり、中期的な業績インパクトは乏しいとみられるが、先に偽装発覚したニチアスの株価急落が止まらないこと、ニチアスの偽装発覚まで事実を隠蔽していたと伝わっていることなどで、目先の処分売りが急がれる格好となっている。

▼荏原<6361>---連日の急落、ＵＢＳでは目標株価360円に
連日の下落。前日に発表した業績下方修正が引き続き嫌気材料となっている。ＵＢＳでは投資判断「セル」継続で、目標株価を450円から360円にまで引き下げ、来期営業利益計画200億円達成のハードルは高いとも見ているようだ。株価反発には時間が必要との見解。

△佐世保<7007>---雲上限レベルの攻防に
プラスに転じる。売り優勢で始まった後は、前日の8％を超える下げの反動もあり、押し目買い・買い戻しの流れからプラスに転じている。一目均衡表では寄り付きで雲上限を割り込み、その後は上限レベルの攻防に。ハンセン指数の動向を見極めたいとするムードもあり、強弱感が対立。

△みずほ<8411>---テクニカルリバウンド
テクニカルリバウンド。年初来安値水準までの調整で下値の堅さが意識されており、リバウンドの流れに向かっている。ただ、米金融保障会社格下げ観測への懸念や保険大手ＡＩＧ決算を控えていることもあり、テクニカルリバウンドの範囲内であろう。

△住友電<5802>---モルガンでは割安感が強いと
続伸している。07年9月中間期業績を発表し、主力の自動車用ワイヤハーネスなどの寄与で上方修正通りの着地となっている。モルガンでは各事業部門とも総じて順調で、ポジティブな内容と評価しているうえ、07年度の業績上ぶれ余地も残り、バリュエーション面からは依然として割安感が強いとの考えも示した。

▼ＡＣＣＥＳＳ<4813> 売り気配。
グーグルの携帯市場参入が売り材料視されているようだ。米グーグルは5日、米モトローラやドコモなど33社と提携し、携帯電話向け基本ソフトやブラウザを無償提供すると発表している。国内での提携先はドコモのほか、ＫＤＤＩ、アプリックスとなる。なお、野村では悪影響が懸念される可能性があるとしながらも、楽観的な見方を変える材料にならないと評している。

△ＧＳユアサ<6674>---賑わう、自動車用バッテリー値上げ報道で
賑わう。自動車用バッテリーの値上げ報道が材料視される格好に。主原料となる鉛の価格上昇に伴い、12月出荷分から25％以上の値上げを計画している模様。今後の採算改善などが期待される状況へ。同様に値上げを打ち出しているとされる古河電池も買い優勢の状況。

△---買い気配、ＧＳが「売り」から「強い買い推奨」
買い気配。ＧＳが投資判断を「売り」から「買い」へ格上げ、強い買い推奨リストに採用していることが、インパクトを強めさせている格好。ＧＳでは、利息返還は下期から減少基調とみており、今後の株価は実質ＰＢＲで形成されてくると考えているようだ。目標株価は従来の3100円から4100円にまで引き上げへ。なお、ＧＳでは、武富士も投資判断を引き上げで強い買い推奨リストに採用、一気に消費者金融会社2社を採用リストに組み込んだ点にはサプライズも。
（フィスコ）