11/5『株価材料』PART Ⅵ

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■株価材料

△ミズノ<8022>　野球の日本代表応援グッズ　Ｔシャツと帽子
ミズノは、来年開かれる北京五輪の出場を目指す野球の日本代表チームの応援グッズとして、１０日から「２００７野球日本代表応援Ｔシャツ」と「キャップ（帽子）」を発売する。キャラクターには、北京での活躍をイメージして竜を採用。キャップは、日本代表のチームカラーである藍（あい）色、赤、白を採用したデザインにした。Ｔシャツの色は白とネイビーで、絵柄は４種類ある。Ｔシャツとキャップともに価格は２９４０円。

△資生堂<4911>　すっきり目もとの化粧品
資生堂は、量販店やドラッグストア向けブランドの化粧品「＆フェイス　スマートメソッド」で、目の周辺をマッサージする専用スティックをセットにした美容液「フラッシュアイズ」を発売した。美容液には２種類の保湿成分を配合し、目もとにうるおいを補給し、肌の張りをもたらす。専用スティックで、ほおやこめかみを引き上げるようにマッサージすると、血行を促進してすっきりした目もとになるという。２０代後半から３０代前半向けで、価格は４２００円。

△三菱自<7211>　アウトランダーを改良
三菱自動車はＳＵＶ（スポーツタイプ多目的車）の「アウトランダー」を一部改良して発売した。従来の２．４リットルエンジンに加え、高性能で低燃費の３リットルＶ６アルミブロックエンジンなどを搭載した車種を追加した。ドアのハンドルをメッキ仕様としたり、エアコンの空気の噴き出し口の周囲を黒の木目調に仕上げるなど外観・内装とも質感を向上させ、「上質でゆとりある走り」を実現した。希望小売価格は２３６万２５００～２８７万７０００円。

△セイコー<8050>クロック　毎正時にメロディー選曲
セイコークロックは、毎正時に流れるメロディーを豊富な曲から自由に選べる電波掛け時計を発売した。「レット・イット・ビー」などのポップス、「となりのトトロ」などのアニメ、「田園」などのクラシックの全３０曲から選択するタイプなどがある。曲の設定は操作ボタンで簡単にできる。オーストリアの世界的クリスタルメーカー、スワロフスキーの華やかな飾りも楽しめる。１０万年に１秒の誤差と言われる高精度の原子時計を基に発信される標準電波を受信し、自動的に表示時刻を修正する。１万６８００～２万１０００円。

△マルコ・ビチェゴ　国内８カ所目の専用売り場　大丸（Ｊ．フロントリテイリング<3086>）東京店
イタリアの宝飾ブランド「マルコ・ビチェゴ」は６日、大丸東京店（東京都千代田区）に、国内８カ所目となる専用売り場をオープンする。マルコ・ビチェゴは独自の手彫りのつや消し技法や、飽きのこない現代的なデザインに定評があり、中心価格は指輪で２０万～３０万円台、ネックレスで３０万円台。働く女性らに日常的に使ってもらえるように、８万円台のピアスなど、手ごろな価格の商品も用意する。

△富士フイルム<4901>　携帯画像を簡単プリント
富士フイルムは、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話で撮った画像を簡単に高画質でプリントできるコンパクトフォトプリンター「ＦｉｎｅＰｉｘ　Ｐｒｉｎｔｅｒ」（ＱＳ－７０とＱＳ－７の２機種）を発売した。独自の画像処理技術を搭載し、逆光の場合は自動的に明るさを補整して人物の肌色をより美しく再現する。高速赤外線通信機能も備え、同じ機能を持つデジカメやカメラ付き携帯から画像をワイヤレスで瞬時に受信できる。持ち運びも容易にできる。市場想定価格は、２．４型の液晶モニターなどがあるＱＳ－７０が１万６８００円前後、ＱＳ－７が１万１８００円前後。

△日本ドリコム<3793>　女子大生の就職支援　ファインビジョンと
進学情報大手の「日本ドリコム」と人材コンサルティング会社の「ファインビジョン」は共同で、女子大生向けの就職支援サービスを始めた。日本ドリコムが発行する首都圏の女子大生向けフリーマガジン「ドルチェヴィータ」とウェブ版の「ドルチェヴィータ」に、ファインビジョンのノウハウを取り入れた就職活動の支援情報を掲載。各種セミナーや無料コンサルティングの受け付け、就職先の紹介などをする。

△ブリヂストン<5108>スポーツ　新ルールに適合のドライバー発売
ブリヂストンスポーツは、０８年１月から改正されるゴルフクラブの新ルールに適合したドライバーの新モデル「ツアーステージ　ニュー　Ｖ－ｉＱ　ドライバー」を発売した。飛距離が伸びる高反発クラブの使用を全面的に禁じた新ルールに適合した０６年モデルを全面改良した。ボールを打つ面の反発力は制限したが、振りやすい適度な重量感にしたことなどでヘッドスピードがあがり、旧モデルより飛距離が伸びるという。希望小売価格は７万８７５０円。
（毎日新聞）

■ヤマト<9064>運輸、勤怠管理端末設定で賃金未払いの疑い
（読売新聞）

△単三電池で人間の乗り物が動く！…日本EVフェスティバル
電気自動車（EV）の祭典「日本EVフェスティバル」に、単三電池で動く乗り物が出展されていた。
この乗り物、充電池に三洋電機<6764>の『eneloop』（エネループ）を8本2組（9.6V、4Ah）、モーターはタミヤ模型の「GTチェーンモーター」と、使われる部品は、ほとんどホームセンターや模型店でそろえていて「誰でも作れるEV」を目指している。さらには、発電専用のエンジンが装着可能で、エネループに充電ができる「シリーズハイブリッド」に変身するのである。ただし乗員の体重制限は70kgまでとのこと。
（レスポンス）

□ＯＫＩ<6703>、０７年度内に半導体製造前工程の２ラインを閉鎖
ＯＫＩ（沖電気工業）は０７年度内に、半導体製造前工程の２ラインを閉鎖する。１２月末までに半導体製造子会社の宮崎沖電気（宮崎県清武町）に敷設する直径１２７ミリメートル（５インチ）ウエハーラインを、０８年３月末までに宮城沖電気（宮城県大衡村）の同１５０ミリメートル（６インチ）ウエハーラインをそれぞれ閉鎖する。半導体事業の不振が経営の足を引っ張っているため、すでに閉じたラインも含めて前工程を５ラインから２ラインに集約し、設備の効率化を図っていく。年度内に閉鎖する半導体製造前工程の２ラインは、より口径の大きいウエハーラインに集約する。宮崎沖電気の５インチラインは６インチラインに、宮城沖電気の６インチラインは８インチラインにそれぞれ集約。その際、宮城沖電気にある６インチラインの設備を宮崎沖電気に移す。６インチウエハーの１ラインに集約する宮崎沖電気では、シリコン・オン・サファイア（ＳＯＳ）を量産する。低消費電力と高周波（ＲＦ）特性を持つＳＯＳで、ＲＦＩＣチップを作り携帯電話の基地局向けに供給する。８インチウエハーの１ラインに集約する宮城沖電気では、システムＬＳＩや液晶表示装置（ＬＣＤ）ドライバーなどを量産。６インチから８インチに大口径化して、１枚のウエハーから取れるチップ数を増やし、コスト削減につなげる。ＯＫＩは０８年３月期の業績予想を売上高、利益ともに下方修正した。なかでも半導体事業は売上高を当初予想から１００億円減の１４００億円に、営業利益を同２０億円減の３０億円に大きく下方修正するなど、経営全体に影響を及ぼしている。これまでに、宮崎沖電気の同１００ミリメートル（４インチ）ウエハーラインを閉鎖したほか、八王子事業所（東京都八王子市）の開発ラインを集約するなどの構造改革を推進。今年度内に２ラインを閉鎖し、半導体製造前工程ラインを２ラインに集約することで一段と効率化を図る。

△ＮＴＴ<9432>コムウェア、金融機関向け「フィッシング詐欺」対策事業に本腰
ＮＴＴコムウェアは、金融機関に対し「フィッシング詐欺」対策ソリューションの提供事業に本腰を入れる。独自開発した電子透かしを用いた対策ソリューション「フィッシュカット」の採用を全国に約１１０行ある地銀や第二地銀全行に働きかける。さらにネット銀行や生保、損保などにも販路を拡大。金融機関向けフィッシング対策で業界トップを目指す。フィッシュカットは金融機関のウェブサイトに電子透かしを埋め込み、利用者の専用ソフトと認証システムを連携させて認証する。正当なサイトか偽サイトかをほぼ１００％見分けることができるという。認証回数で課金する準従量課金型とし、導入費用を低く抑えられるアプリケーション・サービス・プロバイダー（ＡＳＰ）形式で提供する。地銀に販路を広げるのは対策への取り組みが今後本格化する状況にあるため。金融庁が０６年１２月に金融機関にフィッシング詐欺対策を求める監督指針を通達。未対応の金融機関は１、２年内に対策を講じる必要に迫られている。また多くの地銀が活用しているインターネットバンキングサーバの共同利用センターに独自のシステムを入れるといった対応なしに、個々の地銀が採用できるといった導入のしやすさも支持を受けるとみている。０６年１１月に静岡銀行に初採用されたのを皮切りに、北海道銀行、第四銀行、南都銀行、山口銀行の５地銀で実績を築いた。利用者を偽サイトに誘導してクレジット番号や口座番号などを盗み取るフィッシング詐欺は、米国で大きな被害が発生し社会問題になっている。日本でも金融機関やオークションサイトをかたるサイトが登場し検挙される事例も出ている。

△ＮＥＣ<6701>など、「ユーコード」対応案内システムを青森県立美術館に納入
ＮＥＣとＮＥＣエンジニアリングは赤外線屋内位置管理システムとＩＤ体系「ユーコード」対応の携帯情報端末を組み合わせた「美術館ユビキタス案内システム」を青森県立美術館に納入した。美術館向け案内システムでユーコードを採用したのは国内初。端末リースを含め初年度８５０万円の売り上げを見込む。館内の天井など約７０カ所に設置した赤外線屋内位置管理システム「スマートロケータ」を介してユーコードを発信。発信エリア内に移動してきた来館者は館内専用の携帯情報端末「ユビキタスコミュニケータ」でユーコードを受信すると動画や音声、写真などを用いた順路案内ナビゲーションが自動的に表示される仕組み。端末は５０台用意した。来場者は同端末に表示されたメニューをタッチ操作することで展示室のコンセプトや作品・作家の解説、美術館情報を閲覧できるなど個人の好みに合わせた情報活用が可能となる。携帯情報端末には無線識別（ＲＦＩＤ）読み取り装置も搭載。館内に設置したＲＦＩＤタグにかざすことでリアルタイムなアンケート収集もできる。

△、ＰＬＭ向けＣＡＤソフトなどキヤノン<7751>から受注
電通国際情報サービス（ＩＳＩＤ）はキヤノン向けにＣＡＤソフトと製品開発管理ソフトの販売および導入支援サービスを提供する。キヤノンの次世代基幹製品ライフサイクル管理（ＰＬＭ）システムに両ソフトを導入することで、製品の設計から生産までの一貫サポートを実現する。受注額は明らかにしていない。販売するのはシーメンスＰＬＭソフトウェアのＣＡＤソフト「ＮＸ」と、組み立て製造業向けＰＬＭソフト「チームセンター」。デザインから設計、生産技術まで幅広い業務に適用可能なＮＸは、製品開発の期間やコストを短縮できる。またチームセンターは導入についても支援。開発担当者による情報の共有化を実現し、生産性を引き上げる。キヤノンはグループ全体での製品開発情報を共有化する同ＰＬＭシステムを２０１０年までに構築する計画。ＮＸシリーズの移行プロジェクト実績などからＩＳＩＤに発注した。

△ユーエスシー<9844>、応用電子とシンクライアント向け製品で提携
ユーエスシーと応用電子は、応用電子の機器組み込み用基本ソフト（ＯＳ）「ＡＢリナックス」を搭載した電子デバイスの開発、販売で業務提携した。対象デバイスの関連部材の調達やソフトウエアの書き込み、製品の販売などをユーエスシーが手がける。情報漏えい防止のため端末側に主記憶装置を内蔵しないシンクライアントシステム向け製品を開発、販売する。応用電子がＡＢリナックスを搭載したシンクライアントＵＳＢスティック「ＦＫＥＹ２００７」とＵＳＢ起動型ＯＳデバイス「ケイタイＯＳ」を開発。ユーエスシーがＵＳＢスティックを調達し、ソフトを書き込む。技術供与により他社で生産、販売することも検討する。ＦＫＥＹ２００７はシンクライアントシステムで使うＵＳＢスティック。ケイタイＯＳはユーザーのパソコン環境を記憶させデスクトップ環境を持ち運べるため、海外出張時でも現地のパソコンで日本語環境の操作が可能になる。

△三菱電機<6503>照明、インバーター式安定器を中国で生産
三菱電機照明は照明器具に使うインバーター式安定器の中国での生産に乗り出す。０７年度中をめどに、上海市の基板工場に年１０万台の生産を委託する。インバーターは従来の磁気式安定器に比べ、省エネ性能が高く需要が拡大している。国内工場はフル稼働が続いており、生産を分散することで需要増に応える。三菱電機照明はインバーターを静岡工場（静岡県掛川市）で生産している。需要の拡大に伴い生産能力を増強しており、０７年度に０６年度比４０万台増の年４００万台の能力に引き上げる。今後もインバーター化が進むと見ており、拡張に限界のある静岡工場での増産は難しいと判断した。従来の外注先もフル操業が続いており、増産分を中国に移して供給能力を高める。中国での生産委託先は資本関係のない基板製造工場。すでに国内の品質管理や設計の担当者を現地に派遣しており、移管準備を終え次第、生産を始める。三菱電機照明はインバーター生産の約２割をＯＥＭ（相手先ブランド）供給しているほか、同社製照明器具の７５％にインバーターを搭載している。インバーター式安定器は省エネ性能が高い。三菱電機照明のデータによると、２０年前の磁気式安定器に比べて電力量を２８％、１０年前のものと比べると２１％削減できる。

△日立建機<6305>、中国を国内に次ぐ開発の主力として活用
中国工場は本体重量５・５トンの中国向けミニ油圧ショベルを開発し、６月に発売した実績がある。土浦工場は２０１１年に日米欧で導入される建設機械の次期排ガス規制対応機の開発で、負担が増えている。そこで同社は、ノウハウと人材が整いつつある中国を同社の第２の主力開発拠点として活用し、土浦工場の開発負担の軽減と効率化をねらう。同社の国内開発人員は約２００人、中国は８０人の体制。中国工場がある合肥市には「５０以上の大学と技術専門学校、３０万人の大学生、３万人の大学院生がいる」（李兵・合肥経済技術開発区管理委員会主任）とされ、中国での開発体制強化にともなう人材の確保は合肥市が全面的に協力し産学官の連携を強化する。

△トヨタ<7203>、スポーツ多目的車「ＲＡＶ４」を田原工場に集約
トヨタ自動車は、２０１０年にも田原工場（愛知県田原市）と豊田自動織機で併産しているスポーツ多目的車（ＳＵＶ）「ＲＡＶ４」を田原工場に集約する方針を固めた。国内で生産するＲＡＶ４は大半が輸出用で、海外生産が今後進むため田原工場に集約して生産効率を高める。豊田自動織機<>には新たな車種を投入、豊田自動織機<6201>の生産台数は０６年度実績の３５万台に近い水準を維持する。豊田自動織機は小型車「ヴィッツ」とＲＡＶ４のほか、９月には新型車「マークＸジオ」の生産を始めた。ＲＡＶ４は全量が輸出向けで、０６年度の生産台数は１６万台。０７年度は１３万台を計画している。ＲＡＶ４を田原に移管した後に豊田自動織機に投入する車種は現在、検討している。ＲＡＶ４は世界戦略車の一つで、世界各地で販売している。国内では２工場で約４０万台を生産。そのうち９０％超を海外に輸出する。

△日産<7201>、７速ＡＴを「スカイライン」などＦＲ車に採用
日産自動車が７速自動変速機（７速ＡＴ）を「スカイライン」などの後輪駆動（ＦＲ）車に採用する見通しとなった。子会社のジヤトコ（静岡県富士市、石田繁夫社長）が開発したもので、５速ＡＴと比べて燃費を５―１０％改善できる。日産のＡＴ車は前輪駆動（ＦＦ）で６速、ＦＲは５速までだった。
トヨタ自動車<7203>は「レクサスＬＳ」に世界初となる８速ＡＴを搭載するなど、高級車を中心にＡＴの多段化競争は過熱しており、日産も新技術で対抗する。ジヤトコは中・大型ＦＲ車用７速ＡＴを５速ＡＴをベースに開発した。部材の軽量化などにより、重量やサイズのアップを若干にとどめたのが特徴。ＡＴの変速段数が多ければ、速度に応じて、エンジン効率がより良い領域に変速比（ギアなどで減速されるエンジン回転数の比率）を設定でき、燃費改善にもつながる。一方で、歯車などの部品が多くなり、重量が増えるデメリットもある。

△アタカ大機<1978>、柏事業所に深層試験水槽を新設
アタカ大機は柏事業所（千葉県柏市）に、下水処理用ばっ気撹拌（かくはん）装置の「深層型試験水槽」を新設する。外部の試験設備を借りて実施していた水深５メートル以上の試験を、自社設備に切り替える。首都圏を中心に需要が伸びている深層型装置の試験と開発を強化する。投資額は約１億３０００万円。０８年２月の稼働を目指す。深層型試験水槽は水深１０メートルで、深さは大阪工場（大阪市大正区）の試験水槽の約２倍。容量は６４０立方メートルで半地下式鉄筋コンクリート構造。大阪工場の試験水槽で手がけている流速や空気量、消費電力の基本データに加え、振動なども測定できる。また、複数のポイントを同時に測定でき、試験や開発期間の短縮も可能になる。アタカ大機のばっ気撹拌装置は、反応タンクの外部にモーターなどの回転駆動部を設置する槽外型。メンテナンスしやすく、主に窒素やリンを除去する高度下水処理設備で使用される。

△ニチダイ<6467>、「ものづくりプロジェクト」を発足
ニチダイは、精密鍛造金型の生産効率化を再検討する「ものづくりプロジェクト」を発足、活動を始めた。品質やコスト競争力をさらに高め事業拡大につなぐ。社長直轄のプロジェクトチームで、製造や品質の責任者らで構成する。宇治田原工場（京都府宇治田原町）の精密鍛造金型の生産現場を再点検。作業や体制のムダやムリの抽出などを通して、人員配置の見直しや工程改善などを実施する。数値目標など詳細は順次詰めていく計画。精密鍛造金型は同社主力事業で、自動車関連向けがメーン。さらに事業競争力を高めることで、今後のビジネスを有利に運びたい考え。

△住友化学<4005>、海外グループ社の環境保全活動を強化－主要９社に数値設定
住友化学は海外グループ会社における環境保全活動を強化する。主要な海外グループ会社９社について、国内グループ会社に準じて２０１０年度を達成年度とする数値目標を設定した。設定した改善項目はエネルギー消費原単位、二酸化炭素（ＣＯ２）排出原単位、水使用原単位、廃棄物埋め立て原単位の４項目。環境保全活動をグローバルレベルで展開するのが狙いで、海外グループ会社の具体的な数値目標を開示して取り組むのは業界でも珍しい。対象となる海外グループ会社は同社の主要プラントを運営する台湾、中国、韓国、シンガポール、タイ、インドの９社。目標数値は０５年度を基準年度に各社による申告をもとに設定した。

△古河スカイ<5741>、鉛フリーの快削アルミ合金５種を開発
古河スカイは、鉛の含有量をゼロかＲｏＨＳ（欧州特定有害物質規制）指令などの規制値である０・４％未満に抑えた環境対応快削アルミニウム合金５種を開発した。ＲｏＨＳ指令など鉛の使用制限に対応したもので、自動車や電機、精密機械の部品向けに販売する。鉛フリー対応品は、鉛の代わりにビスマスなどを添加した。従来の鉛を含む合金と同等の切り粉分断性をもつ「ＫＳ２８Ｓ」と「同６９Ｓ」、１２０度Ｃ以上の耐高温脆性を改善した「同２６」の３種がある。鉛の含有量を０・４％未満にし、従来並みの切り粉分断性をもつ「同２１Ｌ」「同６２Ｌ」も用意した。いずれも切削加工時に発生する切り粉を微細にし、切粉工具への巻き込みや製品への傷の発生を防げる。形状は直径４ミリ―９５ミリメートルの丸棒が基本で、六角棒など異形棒の要求にも対応する。

△信越化学工業<4063>、シリコーン事業で新興国開拓
信越化学工業はシリコーン事業で新興市場の開拓に乗り出す。すでに販売・製造拠点を設けている中国に続き、インドやロシア、ブラジルなどを候補に近く販売拠点を整備する。日系自動車メーカーや電機メーカーの進出が本格化していることに対応する。同社のシリコーンの国内シェアは現在約５０％と最大手だが、世界シェアは十数％にとどまる。新興国で販売網の構築を急ぐことで世界シェアを拡大すると同時に、現在約２０００億円規模の同事業売上高を年率２ケタ成長の軌道に乗せる。シリコーンは電気・電子部品の接着剤や自動車のゴム部材などに使われる。同社は中国の浙江省に製造子会社、上海に販売子会社をそれぞれ０２年、０３年に設立。今年３月には広東省広州市に支店を開設し、事業を拡大している。

△しまむら<8227>、新型店舗展開を加速－都市部出展に照準
しまむらは都市型出店の拡大に合わせて、商品の“見せ方”などを変えた新型店舗の展開を加速する。従来の店舗に比べ店舗正面のガラス面を拡大、ウインドーディスプレーのファッショントレンドが目立つようにした店舗で、店内の売り場レイアウトも変更し、ファッション性の高い服飾関係商品を目立たせる。主流の郊外型に加え、今後は都市型店舗が増える見通しのため、実用衣料以外の商品などを強調する店舗・売り場づくりで集客力を高める。しまむらが展開を始めた新型店舗は「Ｇ型」と呼ぶ店。従来型に比べ、入り口にトレンドの商品を陳列するスペースを大きく割いたのが売り物。フロントガラスが大きいため、売り場を見通しやすいなどの特徴もある。Ｇ型店は「従来型（Ｆ型）店と同じコストで建設できるため、今後、出店の中心にする」（野中正人社長）方針。

△近ツー<9726>、韓国の自治体と提携－“冬ソナ”のロケ地観光
近畿日本ツーリストは韓国の江原道と、江原道地域への日本人観光客を増やす目的で提携した。同社が韓国の自治体と組むのは初めて。観光商品の共同開発や襄陽空港へのチャーター便就航などの実現を目指す。０８年の１年間で江原道への１万人の送客を目指す。江原道は朝鮮半島中央部の東側に位置し、ドラマ「冬のソナタ」のロケ地としても有名。近ツーは江原道の自然を体験できる通年コース、ソウルから江原道への日帰り旅行を容易にするシャトルバス、ドラマのロケ地巡りなどの旅行商品展開を計画している。

△福山コンサル<9608>、産学官連携で橋の健全度診断システム開発へ
福山コンサルタントは産学官の連携で「無線センサネットワークによる建造物の健全度診断システムの開発」に着手した。橋の点検技術や解析技術を生かし、効率よく正確に橋などの異常を把握できるシステムを確立する。九州工業大学や九州地方整備局などと共同で取り組む。０９年までの研究期間で、九州内の橋で実証実験を積み、事業化を目指す。システムは橋げたなどに組み込んだ無線モジュールから発信される情報を各橋ごとの記録装置で受信、走行車両でデータを収集する。天候に左右されたり、点検基準を一定にするのが難しいという現行の目視点検の問題を解決する。実証実験地は交通量などから総合的に判断して決める。
（日刊工業新聞）

△アグレックス<4799>　中間期業績は２ケタ増収大幅増益
アグレックスは２日に０８年３月期中間業績を発表した。連結売上高は、１２４億７４００万円（前年同期比１５．１％増）、経常利益８億９８００万円（同７９．９％増）、純利益４億５８００万円（同８６．８％増）と２ケタ増収大幅増益となった。前期第４四半期からの好調さを持続し、主要なサービスにおいて順調に受注の確保が進んだことに加え、高付加価値ソフトの販売が伸長したことや、各サービスの業務効率が改善したことにより、売上、利益率ともに期初の計画を上回った。事業別売上高は、ビジネスプロセスアウトソーシング（ＢＰＯ）６９億６６００万円（同９．７％増）、ソフトウェアソリューション（ＳＳ）１１億６３００万円（同２０．９％増）、システムインテグレーション（ＳＩ）４３億１９００万円（同２３．７％増）、その他システム機器販売等２５００万円（同１７．６％減）であった。通期連結業績予想は、売上高２５５億円（前期比１０．７％増）、経常利益１９億５０００万円（同４９．５％増）、純利益１０億５０００万円（同５７．０％増）、１株当り純利益１００円１銭と最高益更新を見込む。

△ミロク情報サービス<9928>　中間期業績予想の上方修正を発表
ミロク情報サービスは、２日引け後に０８年３月期中間業績予想の上方修正を発表した。連結売上高予想は、前回予想を１億２４００万円上回る９２億２４００万円（前回予想比１．４％増）、経常利益は７５００万円上回る１億２５００万円（同２．５倍）、純利益は２００万円上回る２７００万円（同１１．１％増）を見込んでいる。会計事務所向けの主力商品「ＡＣＥＬＩＮＫ　Ｎａｖｉ」やセキュリティ製品の販売が堅調であった。また、今年度の税制改正に伴う減価償却制度の改正により、減価償却のシステムのバージョンアップ需要が増加したため、ＴＶＳ（会計事務所向けトータル・バリューサービス）、企業向けソフト運用支援サービスの契約数が増加した。したがって当初業績予想を上回る見通しから中間期業績の上方修正となった。なお、導入支援、設置作業等の役務提供を伴うパッケージ・ソフトウェア製品、ハードウェア商品の売上計上は、前年度までは出荷基準となっていたが、今年度より製商品の販売に付随する役務提供の完了時に売り上げを計上する方法に変更している。従って、前中間期業績と今中間期業績予想を比較する際には、会計基準の変更を考慮する必要がある。
（証券日刊新聞）