10/29 『株価材料』PART Ⅲ

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■株価材料

△東京モーターショー07　トミカ チョロQコーナー…種類 台数 内容ともに充実
幕張メッセの展示施設の中でもJR海浜幕張駅に近い北ホール（第9 - 11ホール）の2階は、キッズパークとなっている。その中の企画のひとつが、タカラトミー<7867>の「トミカ・チョロQコーナー」だ。07年の第35回より「トミカコーナー」として続いている人気コーナーだが、今回はコーナー名にチョロQも冠される形となった。展示されている商品の種類、数ともに豊富で、見応えがある。ミュージアムコーナーだけで、『トミカ』が600種類以上、『チョロQ』は300種類以上が展示されていた。ミュージアムコーナー以外でもさまざまな形で展示されており、「トミカ・チョロQコーナー」全体では、その倍以上の台数を見られるようだ。展示のみではなく、「第40回東京モーターショー2007開催記念モデル」のトミカ（525円）と、赤外線コントロールチョロQ『Qステア』（1680円）の販売も行っている。トミカは、いすゞ『ギガ』、スズキ『スイフトスポーツ』、スバル『サンバー』、トヨタ『エスティマ』、日産『スカイライン』、日産ディーゼル『クオン』、日野『セレガ』、ホンダ『ステップワゴン』、マツダ『MVP』、光岡『オロチ』、三菱『パジェロ』、三菱ふそう『エアロスター』の12種類。Qステアは、スズキ『ワゴンR』、スバル『360』、ダイハツ『コペン』、トヨタ『スプリンタートレノ』（AE86）、日産『スカイライン GT-R』（R34）、ホンダ『ステップワゴン』、マツダ『RX-8』、三菱『ランサーエボリューションVIII』の8種類となっている。そのほか、東京モーターショーとタカラトミーのコラボレーション企画「夢をカタチにbyトミカ」も実施されている。「幼児くるま絵画展」の中から選ばれた3人のキッズのクルマを再現したトミカが、「トミカ・チョロQコーナー」で展示中だ。

△いすゞ<7202>、ギガ GVW20トンクラスに重量車燃費基準達成車
いすゞ自動車は、大型トラックの『ギガ』のGVW20トンクラスに「D-COREエンジン6UZ1-TCS」（380PS）とマニュアルトランスミッションとの組合せで重量車燃費基準を達成したモデルを追加した。次世代ディーゼルエンジン「6UZ1-TCS」（279kW・380PS）は、高過給化を実施し、排気量あたりのパワーを可能な限り高めることで、軽量・コンパクト化を実現。燃焼によって発生するエネルギーをできるだけロスすることなく有効利用することで、低燃費を実現。また、エンジンのコンパクト化により車両重量の低減にも貢献している。今回新たに組み合わせた7段マニュアルトランスミッションの「MJT7S」は従来の「MJT7U」に対し、省燃費型（高速型）のギアレシオとなっている。GVW20トンクラスでは高速路線カーゴやダンプミキサー車など、使い勝手良い7段トランスミッションとの組合せが主流。このため、先進の大手物流や建設、窯業など素材関連の企業向けに380PS帯では国内で初めてGVW20トンクラスで7段マニュアルトランスミッション搭載の燃費基準達成車を展開する。

■日産<7201>ゴーン社長、08年の米国市場は伸び悩む
日産自動車のカルロス・ゴーン社長は26日の中間決算発表の席上、米国の自動車市場について、サブプライムローン問題など経済全体の影響が出ており、2008年については「良くて1600万台くらいだろう」と、慎重な見方を示した。サブプライムローン問題の同社への影響については、日産車の品揃えから「問題はないし、将来も影響はない」と語った。ゴーン社長は今年の米国市場について、「当初から1600万台と見ていた」とし、その点からも現時点では同社の販売計画に「影響はない」と述べた。

△東京モーターショー07　日産<7201> GT-R にレースゲームの技術
日産『GT-R』の純正カーナビ用モニターは、車両状態を示すためのファンクションモニターとしても機能する。このデザインを行ったのは、プレイステーション用のレースゲーム『GT』シリーズを開発したポリフォニーデジタルだ。表示されるのはアクセル開度やブースト圧、ブレーキ量、ステアリング位置、各種温度など。ユーザー自身が表示させたいものを選び、まとめて表示させることも可能となっている。このメーターの企画やデザインを担当したのはポリフォニーデジタル。ご存知の方も多いと思われるが、プレイステーション用レースゲームであるGTシリーズの開発を手掛けたあの会社。ゲームの画面づくりで培った技術を実車が取り入れたことになる。

△グッドデザイン07　HondaJet 金賞受賞…国内航空機初
ホンダ<7267>は、小型ビジネスジェット機『HondaJet』が、日本産業デザイン振興会の「2007年度グッドデザイン金賞（経済産業大臣賞）」を受賞したと発表した。ホンダの金賞受賞は2006年度の『モンパル』に続き2年連続で、日本の航空機史上では初めて。HondaJetは、性能、品質、快適性で小型ビジネスジェット機に新しいスタンダードの確立を目指して開発した。最も特徴的な「エンジン主翼上面配置」では、エンジンを主翼上面の最適位置に配置することで、高速域での空力特性を向上させつつ、胴体からエンジン支持構造を廃止し、キャビンの拡大に成功したほか、主翼や胴体先端部の形状に自然層流設計を取り入れ、さらに空気抵抗を低減、燃費向上に寄与している。胴体は、ハニカムサンドウィッチ構造と一体成形構造を複合したハイブリッド構造を採用した全複合材製で、クラス最大の胴体内容積と小型軽量性を両立した。今回の審査では、航空力学の常識にとらわれずに航空エンジニアがデザインした「エンジンを翼の上に設置する独創的な空力設計」によって、HondaJet の造形がこれまでの航空力学の常識を大きく覆しながら優美な美しさを兼ね備えた点が評価され、グッドデザイン金賞を受賞した。同時に、四輪車『クロスロード』、新型『フィット』もグッドデザイン賞を受賞した。
（レスポンス）

△ＪＣＯＭ<4817>、関西の連結子会社３社を統合
ジュピターテレコム（ＪＣＯＭ）は０８年１月１日付で連結子会社のジェイコム関西（大阪市中央区）とケーブルウエスト（同）、北摂ケーブルネット（大阪府箕面市）の３社を統合し、日本最大規模のケーブルテレビ（ＣＡＴＶ）会社「ジェイコムウエスト」を設立する。関西地区でＪＣＯＭグループのシナジーを高めるのが狙い。合併効果を発揮し「継続的に２ケタ成長を目指す」（福田峰夫ＪＣＯＭ副社長）という。ジェイコム関西を存続会社として合併し、３社の従業員約２０００人はすべて新会社に移る。今回の合併でサービス加入世帯数は約８４万２０００世帯、売上高は７２９億円（０６年１２月期）とＣＡＴＶ会社としてはいずれも日本最大規模になる。ＪＣＯＭは関西圏での事業展開を加速。京都ケーブルコミュニケーションズ（京都市右京区）を買収し京都エリアでのサービス開始も予定する。

△ＮＥＣ<6701>、デュアルコア採用のＮＡＳストレージ７機種を発売
ＮＥＣは２２日、ネットワーク直結型ストレージ（ＮＡＳ）「ｉストレージＮＶシリーズ」の品ぞろえとして、インテル製の最新デュアルコア（回路が二つ）ジーオンを採用し価格性能を従来機比１・３倍に高めた７機種を発売したと発表した。発売したのはメモリー容量が最大１２ギガバイトで高速なファイル接続性能を備えた最上位モデル「同７４００」が３機種。価格は約７８１万円から。導入コストを抑えた中上位モデル「同５４００」も２機種投入し、価格は約２９５万円から。併せて画像データや電子メールなどの大容量データを長期間、安価に保存するアーカイブ（書庫ファイル）モデル「同３４００」も２機種を製品化した。価格は約３６４万円から。最上位モデルはすでに東京大学情報基盤センターの次期教育用計算機システム（ＥＣＣＳ２００８）への納入が決定。０８年４月に本格運用を予定する。アーカイブモデルは大容量・低価格のシリアルＡＴＡディスクの採用により、大幅な容量コストの削減と最大５０テ　　ラバイトまでの業務無停止での容量拡張を実現。特に画像データなどアクセス頻度の低いデータの長期格納用途に向く。改ざん防止や不正アクセス検出・情報漏えいの抑止にも対応した。

△ＮＥＣトーキン<6759>、リチウムイオン電池標準パックを発売
ＮＥＣトーキンは正極材料にマンガンを使ったラミネート型のリチウムイオン電池の標準電池パックを発売した。無停電電源装置（ＵＰＳ）や電動自転車向けなど個別仕様の電池パックの開発ノウハウを活用した。パッケージを標準化したことで、出荷までの時間短縮やコスト削減などが可能となる。従来用途に加え、モーター駆動用やバックアップ電源、電力貯蔵用などでの利用を見込む。標準電池パックはセルが７直列１並列と７直列２並列の２種類をそろえた。電圧は２５・９ボルトで、従来の同クラスの出力電圧で鉛バッテリーを使っていたモーター駆動に適用できる。サイズは１並列タイプが幅９１ミリ×長さ２００ミリ×高さ７０ミリメートル、２並列タイプが幅１８０ミリ×長さ２１０ミリ×高さ７０ミリメートル。

△日立情報システムズ<9741>、企業向けＳＮＳ構築ソフト発売
日立情報システムズは２４日、企業向けソーシャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）構築ソフトを発売したと発表した。社員独自のノウハウや知識を共有できる機能などを追加したほか、最短２日間で導入できる。価格は２１万円から。企業や大学の研究所などに導入コンサルティングと合わせて提案し、０９年度までに５億円の売り上げを目指す。新ソフト「インターエスエヌエス」は技術やノウハウの共有・伝承促進を目的とした社内ＳＮＳを構築。５クライアントから利用できるため、中小規模の企業でも導入しやすい。社員個人が所有する知識をテキストや画像ファイルなどを添付して公開や管理が可能。また技術専門の情報交換機能も装備し、業務上の技術的課題の解決に役立てられる。

△日立<6501>、初期設定など容易な中小向けストレージの販売開始
日立製作所は中小企業向けストレージ（外部記憶装置）「シンプル・モジュラー・ストレージ１００」の販売を始めた。専用のセットアップウィザードを用いることで初期設定からサーバへの認識までを約３０分で実行できる。専用ソフトで性能設計を自動化できるなど高度な知識を持った専門家がいない場合でも導入や保守が可能。価格は９９万７５００円から。中堅企業の中核システムや小規模な部門システム向けに拡販する。ディスクドライブに障害が発生した場合、専用のウェブサイトにアクセスして保守用のディスクドライブを入手。入手したディスクドライブを専用スロットに挿入するだけで元の冗長性を回復できるなどシステム管理者の負担を軽減した。また、パリティ（訂正用データ）を２台のディスクに格納するＲＡＩＤ６を採用。可用性を高めたことによって保守を必要とする機会を軽減した。

△コーセー<4922>、東京大学に共同研究室を開設
コーセーは東京大学大学院薬学系研究科に最先端のライフサイエンス研究を推進する常設の共同研究室を設置し、研究活動を開始した。大学と共同研究室を開設するのは化粧品業界では初めて。今後、ライフサイエンス研究を皮膚科学分野に取り入れ、肌の老化メカニズムの探求や新しい薬剤の開発などに弾みを付ける考えだ。研究室ではコーセーの研究員が数人常駐する。「皮膚の老化における活性酸素の動態解明研究」や「過酸化脂質代謝酵素の皮膚における機能解明研究」などを主なテーマとし、シワ予防薬の開発や抗老化化粧品への応用開発などを進める。コーセーと東大は８６年から共同研究に着手。研究所開設により、「大学のナレッジをより吸収でき、産学連携を深めることができる」（内藤昇コーセー執行役員）としている。

△日本製紙<3893>、ＰＰＣ用紙の古紙配合比率を７０％へ
日本製紙は２２日、古紙配合率１００％コピー（ＰＰＣ）用紙の生産を中止し、０８年２月から同７０％の「リボンナチュラル７０」を発売すると発表した。リサイクル率が高い古紙は再利用により品質が低下しやすく、高い品質が求められるＰＰＣ用紙に使用するには洗浄や漂白などの処理工程が増える。古紙を１００％使用することで環境負荷が高くなるため、バージンパルプの配合比率を高めた。新製品の再生ＰＰＣ用紙の白色度は７０％と従来製品と同レベル。現在、国内の古紙回収率は７０％を超え、良質の古紙が発生しづらい状況にある。バージンパルプの投入量を増やすことは古紙の品質向上にもつながる。

△花王<4452>、「エスト」から表情の動き際だつメイクアップ発売
花王は２２日、百貨店専用ブランド「エスト」から、表情の動きを際だたせる効果のある「メイクアップライン」を１１月２４日に発売すると発表した。表情筋によって動かされるまゆ、まぶた、ほおの頂点、口角などを正しく際だたせることで魅力を引き出す。主力のコンパクト「エスト　エモーショナルオ―ラ　パクト」（価格５２５０円）は、メークの最後にほおや目元に加えることで、表情の動きをより美しく表現する。

△東洋エクステリア（住生活グループ<5938>）、ＵＤ商品を拡充－住宅以外の分野深耕
東洋エクステリア（ＴＯＥＸ）は商業施設や公園、学校向けの手すりや引き戸など「環境エクステリア」分野のユニバーサルデザイン（ＵＤ）商品を拡充する。高齢化の進展で公共の場のバリアフリー化が急がれる中、需要増に対応して一戸建て住宅以外の分野を深耕するのが狙いで、１１月１日にＵＤ商品２品種を投入する。社内で制定したＵＤ商品づくりのガイドラインをもとに、既存商品も順次、ＵＤに切り替え、高付加価値商品をラインアップすることで利益率向上を目指す。ＴＯＥＸはまちづくりなどにつながる住宅以外の分野「環境エクステリア」事業で初のＵＤ商品を０６年に発売。今春からは月１回、各部門の代表者が集まって勉強会を開き、ＵＤに対する理解を深めるとともに、商品開発に役立てている。今後は、より利便性の高いＵＤ商品を開発し、ブランド力を向上させる。

△ローソン<2651>、日清<2897>と携帯サイト発の辛口カップめんを開発
ローソンは２３日、携帯サイト発の辛口カップめん「日清カレーの極み　チキンカレーヌードル」を３０日に発売すると発表した。価格は１７６円。コミュニティーサイト「謎のローソン部」で、カップめん愛好者３０３１人の要望をもとにローソンと日清食品が共同で開発した。１７種類のスパイスを使用。バター系素材や乳素材をブレンドして濃厚なカレー味に仕上げた。

△大正製薬<4535>、大麦玄麦の麦芽で仕込んだ黒酢を発売
大正製薬は、大麦玄麦の麦芽で仕込んだ「リビタ純粋玄麦黒酢」を発売した。たんぱく質やミネラル類を豊富に含む大麦玄麦の麦芽のみで仕込み、香味成分を逃さない静置発酵製法で作った。酢酸、アミノ酸、カルシウム、カリウムを含む健康志向の黒酢。芳醇な香りと甘みのあるコク、まろやかな酸味が特徴で、大さじ２杯を水で４倍以上に薄めて飲むほか、料理にも使用できる。希望小売価格は５００ミリリットル入り１８９０円。初年度１億円の出荷を見込む。

△アングル・ミユキ、大豆繊維とウール混合の婦人用肌着を発売
アングル・ミユキは２４日、秋冬肌着主力ブランド「エアメリー」から、大豆たんぱく繊維とウールの混合繊維「ソイビーン・ウール」を使った婦人用肌着を１１月１日に発売すると発表した。価格はトップス６０９０円から、ボトムス４２００円から。初年度に１万２０００枚の販売を目指す。二重編み地の表側に、大豆たんぱく繊維とウールによる特殊加工糸を使用。大豆たんぱく繊維の柔らかな風合いにウールの持つ保湿力を加えた。ピーチとライトベージュの２色。
同社は御幸ホールディングス<3216>の子会社。

△三陽商会<8011>、中わたに遠赤外線輻射素材を使用したダウン発売
三陽商会は５０歳以上の女性向けのトータルブランド「バンベール」から、中わたに遠赤外線輻射素材を使用したハイブリッドダウンを全国の百貨店１００店舗で１１月上旬に発売する。中わたに使用した「ロイヤルハイブリッド」は高純度セラミックスを繊維に均一に分散混入したレーヨンで、ファーベスト（東京都中央区）が登録商標を持つ。価格は４万９５０円。中わた全体にロイヤルハイブリッドを２０％加え、ダウン本来の保温性を高めた。遠赤外線により汗の蒸散を速め、ムレ感を軽減するなどの働きがある。

△オンワード<8016>、アレルギー物質を抑制する特殊加工のアウター発売
オンワード樫山は２４日、０８年春夏メンズ・スポーツブランドとして、アレルギー物質の働きを抑制するアウター「ギガバイオプロテクト」、汚れの付着を抑えるパンツ「ホワイトパンツ」、クリーニング店での水洗いが可能なスーツ「ギガホワイトＷＴスーツ」を０８年１月に発売する発表した。アウターは表地に花粉アレルギー、ダニアレルギー、ハウスダストなどを８０―９０％抑制する特殊加工を施した。
積水化学工業<4204>と共同開発した特殊加工は、高機能フェノール系ポリマーがアレルギー物質の周りを包み込むことによりアレルギー物質の形を変え、活動を抑制する。また、裏地には出光テクノファインと共同開発した抗バクテリア加工メッシュを採用、細菌やカビ、藻に対して優れた防臭、抗菌、防カビ効果を発揮する。価格はビジネスコート３万―４万円台、カジュアル２万―３万円台、ホワイトパンツ１万３０００―１万６０００円、スーツ５万―６万円。

△コナミ<9766>スポーツ＆ライフ、来春から特定健診対応パックサービス開始
コナミスポーツ＆ライフは、リゾートソリューション<5261>２５日、０８年４月から健康保険組合などに義務づけられる「特定健診・特定保健指導」に対応するトータルパッケージサービスを２６日から始めると発表した。特定健診の予約手配や精算、受診結果に基づく効果的な運動指導、報告書作成などを受託する。料金は非公表。
（日刊工業新聞）

△日興ＣＧ<8603>　中間上方修正
日興ＣＧは、2007年9月連結中間決算予想を発表した。営業収益2470億円（前予想2400億円）、経常利益610億円（同550億円）、当期純利益330億円（同240億円）。
（証券新報）

△ファミリーマート<8028>とサークルＫサンクス<3337>　系列超えＰＢ連携
コンビニエンスストア３位のファミリーマートと同４位のサークルＫサンクスが、それぞれの親会社である伊藤忠商事<8001>、ユニー<8270>と組み、共同でパンなど食品のプライベートブランド（ＰＢ）商品を開発、年明けにも販売を始めることが２６日、分かった。伊藤忠とユニーは２００６年１月に包括業務提携し、これまでも衣料品などを共同開発。今回の取り組みも提携具体策の一環だが、大手コンビニ同士が系列を超えて連携するのは珍しい。今回開発する商品は「健康志向」を売りとし、まずは低カロリーのパンなどを販売、その後、デザートなどにも対象を広げる見通し。ファミマやサークルＫサンクスの各店舗のほか、ユニー子会社のスーパー、ユーストアなどでも販売する予定だ。ブランド名などの詳細は今後詰める。
流通業界では、イオン<8267>とセブン＆アイ・ホールディングス<3382>という「２強」の存在が際立ち、コンビニも出店が飽和状態で成長が鈍化している。さらに、食品メーカーの値上げも相次ぐ中、４社は連携により規模の拡大や商品力強化を図って対抗する狙いもあるとみられる。

△ワンゾーン　靴もユニクロ流　東京・吉祥寺に新店舗
ファーストリテイリング<9983>（ＦＲ）傘下の靴小売チェーン、ワンゾーンは２６日、東京・吉祥寺に２７日オープンする「フットパーク吉祥寺サンロード店」を報道陣に公開した。グループのユニクロと同様にほとんどがオリジナル商品で、中心価格は２９９０円。ワンゾーンの業績回復はＦＲにとっても優先課題で、事業再構築を目指す新たな試みと位置づけている。吉祥寺店は品ぞろえの９０％を自社企画や、メーカーと共同開発したオリジナル商品にした。７０％が女性用で、価格は１９９０～５９９０円。従来の店舗はオリジナル品が半分程度だったが、この割合を高めて差別化を図る。ワンゾーンは郊外を中心に「フットパーク」約３００店を展開。ＦＲが２００５年に子会社化したが、業績は低迷している。柳井正ＦＲ会長兼社長も「単年度で黒字化したいが、難しいなら中断する」と話すなど立て直しが急務になっている。計画では今期、約３０店舗を閉鎖し、約２０店舗を新規出店する。吉祥寺店の成果を応用する予定で、桑原尚郎ワンゾーン社長は「将来をはかる試金石」としている。

△イオン<8267>が新潟市に大型ＳＣオープン
スーパー最大手のイオンは２６日、食品からファッション、映画館、レストランなどをそろえた「イオン新潟南ショッピングセンター」を新潟市にオープンした。同ショッピングセンターは地上３階建て、施設面積６万９０００平方メートルで、約３６００台の駐車場を備えている。核店舗として総合スーパーのジャスコが入居。そのほか８６のアパレル、雑貨専門店に加え、レストラン、映画館なども合わせると１５５の専門店が入居した。イオンの岡田元也社長は同日、新潟市内で会見し、「今回のオープンは２５５０人の雇用を生んだ。地域貢献も積極的にしていく」と述べた。同社は、日本全国にある約１００のモール型ショッピングセンターのうち、約７５を展開するなど国内で圧倒的なシェアを誇る。来年も日本最大のモール型ショッピングセンターを埼玉・越谷に新設するなど出店を強化する方針。
（FujiSankei Business i）