10/25 お昼の『株価材料』PART Ⅱ

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■株価材料

▼クインランド<2732>、破産手続きに切り換え＝大証は売買停止
クインランドは２５日、民事再生手続きを取りやめて破産手続きに切り換えたと発表した。大阪証券取引所はこの情報を周知させるため、クインランド株の売買を一時停止した。同社は民事再生手続きによる処理を目指して１８日に大阪地裁に申したてをしていたが、資金繰りが厳しいことからこれを断念。破産手続きによって、現在交渉中であるソルクシーズ<4284.Q>などのスポンサー候補への事業承継を完了させたうえで清算する方針に切り換えて、２５日に大阪地裁に対して破産手続き開始の申し立てを行った。

△米３Ｍ、電池特許訴訟で三洋電機<6764>と和解
米複合企業の３Ｍは、リチウムイオン電池のカソード技術に関する特許をめぐり、三洋電機などを相手取り起こしていた訴訟で三洋電機と和解したと発表した。和解により、三洋電機には３Ｍの一部カソード技術がライセンス供与されるが、そのほかの条件は明らかにされていない。

▼岩谷産業<8088>が堅調、08年3月期見通しを上方修正
岩谷産業が堅調に推移している。２００８年３月期の連結決算見通しについて、経常利益を１３５億円から１４２億円に上方修正したことを好感した。会社側によると、ＬＰガス輸入価格が高値で推移し売上高を押し上げ、産業ガス・溶材分野、情報・電子分野、マテリアル分野も予想を上回って推移した。一方、販売費や一般管理費が予想を下回ったという。

▼エルピーダメモリ<6665>が軟調、9月中間期は62％営業減益
エルピーダメモリが軟調。ＤＲＡＭ市況の悪化を受け、９月中間期の連結業績は、営業利益が前年同期比６２．３％減の９８億円に終わったことが嫌気されているという。ロイターエスティメーツにおける主要アナリスト３人の予測平均値１０２億円を下回った。ただ、同社では、比較的価格の高い携帯電話向けやデジタル家電向けＤＲＡＭの売上構成比率を増やすことなどで市況悪化局面でも利益を確保したと強調しており、株価も一時３７９０円まで売られたあとは下げ渋り、９時４６分現在、３９２０円で推移している。

■大手銀行株さえない、米メリルの赤字決算で連想売り
三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>、みずほフィナンシャルグループ<8411>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>の大手銀行株がさえない。米メリルリンチ(MER.N: 株価, 企業情報, レポート) がサブプライム問題を背景に第３・四半期の赤字決算を発表したことから、連想売りが出ているという。また、２５日付日経新聞朝刊が、大手銀行について９月中間期にノンバンク事業やサブプライム問題に関連した損失を計上、中間期の業績が期初予想に届かなかったもようと伝えたことも株価を圧迫しているという。

△島津<7701>が急反発、通期見通しの上方修正を好感
島津製作所が急反発している。９時２０分現在、同社株は東証１部で値上がり率第５位。通期見通しの上方修正を好感した。同社は２４日、２００８年３月期の連結決算見通しについて、営業利益を２７０億円から２７５億円に上方修正した。会社側によると、海外において計測機器、医療機器、航空・産業機器がともに好調で、欧州、米州、アジア・オセアニアの各地域で売上が増加したほか、国内でも航空機器が補修部品等を中心に順調に推移、計測機器、医療機器も堅調だったという。
（ロイター）

△大塚商会<4768>株が反発、ＳＩ事業好調で業績予想増額－さらなる上ぶれ期待
大塚商会の株価が前日比350円（3.2％）高の１万1170円と反発。主力のシステムインテグレーション（ＳＩ）事業が好調なことなどを受け、24日に2007年12月期の連結業績予想を上方修正した。第３四半期（７－９月）の営業増益率が27％と上期の13％を上回ったことから、利益成長の加速によって更なる上ぶれを期待する声が挙がっている。連結売上高は前期比7.5％増の4662億円と、従来予想から14億円増額した。部門別では、ＳＩ事業が前期比5.4％増の2777億円、サービス＆サポート事業が同10％増の1863億円を予想する。ＳＩ事業では、複写機やコンピューター、ファクシミリ、電話機、回線などを組み合わせた複合システム提案に加え、情報セキュリティー関連が引き続き伸びる見込み。営業利益は同13％増の296億円と従来予想に2.1％上乗せ、純利益は同13％増の177億円と従来予想を2.4％増額した。いずれも過去最高を見込む。J.P.モルガン証券の佐藤博子アナリストはは25日付のレポートで、第３四半期（７－９月）業績を受けて、製造業や卸売業、サービスの需要が回復しているうえ、紙価格の引き上げに関する顧客との交渉は90％が終了しており、10 月末には値上げが実施される見通しであること、さらに大企業向け売上高が引き続き堅調なことから、「全体的な事業環境は引き続き良好」と指摘する。同証券では通期営業利益を298億円と予想している。

▼ヤフー<4689>株が売り気配、中間純利益9.2％増もアナリストの格下げ相次ぐ
ポータル（玄関）サイト国内最大手のヤフーの株価が売り気配。午前９時29分現在の気配値は、前日比3000円（5.4％）安の５万2800円で、24日の取引終了後に、広告事業などが好調だったとして９月中間期連結純利益が前年同期比9.2％増の293億円だったと発表した。不動産、オークションなどの法人向けネット事業も順調に推移。しかし、証券各社が業績発表を受けてヤフー株の投資判断を引き下げており、52週高値（５万9000円、 10月23日）にあった中で、一段の株高期待が後退した。ゴールドマン・サックス証券では25日付で、「買い」から「中立」に引き下げ。担当アナリストの樋口夏子氏はレポートで、「ヤフーの目標株価は５万円を維持するが、さらなる株価上昇にはディスプレイ広告の再加速基調を確認する必要がある」と指摘している。　　また、ドイツ証券とＫＢＣ証券も「ホールド」から「売り」にそれぞれ変更、ＪＰモルガン証券も「オーバーウエート」から「中立」に下げている。同社の中間売上高は同17％増の1177億円、営業利益は同22％増の598億円だった。ブランディング効果の高い商品や行動ターゲッティング広告などが順調に売り上げを伸ばした。また同社は、トップページを2008年初頭にも改訂する方針を明らかにした。

▼第一三共<4568>が急落、注力新薬「プラスグレル」の開発を中断－リスク警戒
国内医薬品２位の第一三共株が急落。次世代の成長をけん引する新薬候補と位置付けてきた抗血栓治療薬「プラスグレル（開発コード名：ＣＳ-747）」の米国での臨床試験が一時中止された。無事発売できれば年商3000億円クラスの世界的なヒット製品になるとの期待が持たれているため、開発スケジュールの見直しによる新薬の開発遅延などが警戒された。この日は取引開始前に55万株超の売り注文が出て、売り気配で取引を開始した。午前９時20分ごろに前日比220円（6.3％）安の3280円で80万株が約定した後も売りが優勢で、3260円まで下げた。プラスグレルは、脳血管障害などの治療に使われるサノフィ・アベンティスの「プラビックス」（06年の世界売上高は約6600億円）と同系統の抗血栓薬で、第一三共は米製薬大手イーライ・リリーと共同で第３相臨床試験（フェーズ３）を行ってきた。両社はこれまで2007年の年末までに新薬申請できると投資家説明会などで説明してきた。プラスグレルがプラビックスを上回る有効性を示せないとの懸念から、第一三共株は８月上旬の3580円から９月上旬の2960円まで17％下落した。９月以降は上げに転じていたが、今回の発表で「データに対する懸念や心配が強まり、株価は当然下がってくる」（ジャパン・アドバイザリー・リミテッドの近江光雄氏）とみられている。ドイツ証券の舛添憲司シニアアナリストはブルームバーグ・ニュースの電話取材に対し、「全く問題はない」と回答。「副作用などが出て試験を一時停止した訳ではなく、容量設定などプロトコル（臨床試験計画）を見直すために薬力学の試験をいったん停止したものだ」と解説する。　　近江氏も、新薬の開発では「よくあること」と強調、「プラスグレルの有効性や同薬の今後を知るには、11月４日に公表が予定されるデータを見るしかない」としている。

△日本マニュファクチャ<2162>の初値17万1000円、公募比14％高－ジャスダック
製造請負・派遣や技術者派遣などの人材サービスを手掛ける日本マニュファクチャリングサービスが25日、ジャスダック市場に新規株式公開（ＩＰＯ）した。初値は公募価格15万円を14％上回る17 万1000円と上昇した。その後は18万4000円まで上昇する場面もあった。同社は1985年設立。大手メーカーから組み立てや修理などの生産の一部を受託し、顧客の工場に自社の技術者を派遣するのが主な仕事。このほか、自社の工場で修理や検査なども行なう。08年３月期の単体売上高予想は前期比18％増の180億円。07年３月卒業の新卒技術者の採用が進んだことで、派遣技術者の増加が寄与する。営業利益は同25％増の５億3000万円、純利益は同24％増の２億9000万円を見込む。主力のインラインソリューション事業で請負生産ラインの生産性向上による原価改善に加え、収益性の高いマニュファクチャリングソリューション事業などの売上構成比が高まることなどが奏功する見通し。１株当たり純利益（ＥＰＳ）予想は１万3422円20銭。公開に伴う調達資金は自社工場の拡充に充当する方針。同社の小野文明社長はブルームバーグ・ニュースのインタビューで「デジタル家電で必要な基盤実装のラインを買いたい。そこでオペレーターを養成し、これらの分野を今後の得意分野としたい」と語った。上場に際し、1000株の公募と5900株の売り出し（オーバーアロットメント分を含む）を実施した。主幹事は野村証券。

△マネースクウェアＪ<8728>がヘラクレス上場、買い気配－業績好調と低ＰＥＲ
外国証拠金取引サービスを手がけるマネースクウェア・ジャパンが25日、大証ヘラクレス市場に新規上場した。午前９時 26分時点では公開価格16万5000円よりも１万6000円高い18万1000円で差引 3200株の買い気配。業績が好調に推移しているうえ、同業他社と比較した株価指標に割安感があるため、買い注文が先行している。同業で同じくヘラクレスに上場するマネーパートナーズのＰＥＲ（株価収益率）20倍に対し、マネースクウェアＪの公開価格のＰＥＲは12倍。いちよし証券投資情報部の宇田川克己課長は「足元の業績は会社計画を上回る水準で推移しているとみられる」と話しており、業績の裏づけがあるＰＥＲの低さが買い手がかりとなっている。同社の特徴は、最低預託金が100万円と高く、それに伴う取引可能な倍率であるレバレッジも１－17倍と業界平均より低めに設定してある点。ゆとりを持った運用を行う顧客が多く、顧客の平均預かり残高も900万円前後と業界平均 95万1000円に比べて10倍近い高水準にある。　　なお、上場に際しては公募4000株、売り出し4000株、オーバーアロットメントによる売り出し1200株を実施した。主幹事は大和証券ＳＭＢＣ。今期（2008年３月期）の営業収益は前期比32％の23億3300万円、経常利益は27％増の12億100万円、当期利益は30％増の７億1200万円（１株利益１万3638円）の見通し。第１四半期（４－６月）の営業収益は６億200万円、経常利益は４億円、当期利益は２億3700万円だった。米サブプライム（信用力の低い個人向け）住宅ローン問題の影響から８月以降の外国為替市場では急激な円高が到来したものの、同社の山本久敏社長は「レバレッジが低めで中長期運用が中心であることから、他社に比べれば影響は少なかった」と述べた。山本社長は、過去の４回の円高局面後も預かり資産は増加傾向にあることを挙げたうえで、「今後は新商品開発や法人顧客の開拓に力を入れたい」としていた。
（ブルームバーグ）

□セガサミーＨＤ<6460>---反発も底這い状態続く
7営業日ぶり反発も底這い状態続く。10月9日に急騰をみせたものの、再び下落基調が続いており、安値水準での膠着に。信用倍率は1倍を下回っている状況だが、貸し株市場ではファンドからの注文が続いているようであり、戻りも鈍い。

□旭硝子<5201>---下げ渋る、コーニング見通し鈍化の影響薄とも
下げ渋る。米コーニングが決算発表、10-12月期の見通しは、パネル出荷の伸び鈍化などを背景にコンセンサス予想に達せず、その後株価は売り優勢となっている。関連銘柄と位置づけられる同社の売り材料につながる格好。ただ、ＣＳでは、伸び率鈍化はコーニングの生産能力に起因としており、日本メーカーにとってはむしろポジティブと判断の模様。

△セガサミーＨＤ<6460> 7営業日ぶり反発も底這い状態続く。
10月9日に急騰をみせたものの、再び下落基調が続いており、安値水準での膠着に。信用倍率は1倍を下回っている状況だが、貸し株市場ではファンドからの注文が続いているようであり、戻りも鈍い。

△ラウンドワン<4680> 大幅反発で直近戻り高値を捉えてきている。
一目均衡表では先行スパン（雲）を一気に突破しているほか、遅行スパンは上方転換シグナル発生。7月以降、上値を切り下げる一方、下値を切り上げており、三角保ち合いを形成している。

△Ｍ－ＮＰＣ<6255> 野村証券では工場見学レポートをリリースしており、ポジティブな見解を示したようだ。
拡張された松山工場は活況、太陽電池モジュール製造装置が組み立て半ばで数多く並ぶ状態であったと。足元の受注が引き続き好調に推移していることに加え、技術的要素などが確認できたとしている。

△トヨタ<7203>---ＴＯＰＩＸ型に買いが入っているとの見方も
プラスに転じる。昨年8月以来の6000円を下回る場面もみられたが、大きく下振れず、買い戻しの動きが強まっている。ＴＯＰＩＸが戻してきていることもあり、ＴＯＰＩＸ型に買いが入っているとの見方も。

△日本ユニシス<8056>---大幅続伸、本業ベースの上方修正評価
大幅続伸。前日に業績修正を発表、最終損益は10億円の黒字予想から44億円の赤字に下方修正しているが、営業利益は27億円から30億円に上方修正。ネットマークスののれん代償却で特別損失を計上しているが、これは想定線との見方、ネットマークスの業績改善を主因とした本業ベースでの上ブレを素直に評価する展開となっている。

▼宇部興<4208> 大幅続落。
第一三共<4568>がプラスグレルの米国臨床試験一時中止を受けて売られているが、同社と三共が共同研究で発見した化合物が元になっているもようであり、同製品の拡大は同社の収益拡大にも寄与すると期待されているようだ。本日は同社の警戒材料にもつながっている格好。

■みずほ<8411> さえない。
銀行株全般に軟調推移、メリルの有価証券評価損拡大や9月の中古住宅販売大幅減少などで、あらためてサブプライムローン問題に対する警戒感が強まる格好に。また、大手銀行がノンバンク事業やサブプライムローン関連損失を相次ぎ計上するとの報道も本日はネガティブ材料に。なお、みずほ証券の損失処理に関して、ＨＳＢＣでは前向きに評価などとはしている。

△日本ペ<4612> 大幅反発で直近の保ち合いレベルを上放れている。
昨日中間期業績予想を上方修正している。10/19時点の信用倍率は0.24倍と1倍を下回る状況が慢性化しており買い戻しを誘う動きも。

△Ｅギャランティ<8771> 一時10/9の戻り高値を突破している。
市場ではベンチャーキャピタルによる売りが一巡したのではとの見方も出ているようであり、思惑的な値幅取り資金が向かっているとの声も聞かれている。

▼日本水産<1332>---急落、業績下方修正受け野村は格下げ
急落。前日に業績予想の下方修正を発表、中間期営業利益は100億円の従来予想から62億円に、通期では200億円から130億円に下方修正している。コスト高が販売価格に転嫁進まず、北米での冷凍食品事業の不振も響いている模様。野村では投資判断を「３」から「４」に格下げ、養殖事業や北米事業の損益改善にめどが立たない限り、中期的な利益拡大を予想しにくいと。

△ゲームオン<3812>---戻り高値205000円が射程圏に
3日続伸で10/10以来の20万円を回復しており、戻り高値205000円が射程圏に入ってきている。25日線をサポートにリバウンドをみせているが、倍返しとなるとターゲットは262000円。韓国企業とオンラインゲームの独占契約を引き続き買い手掛かりに。

△日ユニシス<8056> 大幅続伸。
前日に業績修正を発表、最終損益は10億円の黒字予想から44億円の赤字に下方修正しているが、営業利益は27億円から30億円に上方修正。ネットマークスののれん代償却で特別損失を計上しているが、これは想定線との見方、ネットマークスの業績改善を主因とした本業ベースでの上ブレを素直に評価する展開となっている。

△任天堂<7974>---決算控えて慎重スタンスに
決算控えて慎重スタンスに。昨日は調整一巡感、業績期待からストップ高となっていた。本日はその流れを引き継いで買いが先行したが、為替相場が円高に向かっていること、決算発表を控えてやや慎重スタンスに。ただ、需給的には買いには傾いていないと考えられ、押し目買いスタンスに。

△新日鉄<5401>---買い優勢、三菱ＵＦＪでは新規に「１」
買い優勢。三菱ＵＦＪでは投資判断を新規に「１」としている。フェアバリューは1000円程度としているもよう。来期も経常利益は７年連続で増益を予想するなど順調な業績推移を評価しているほか、中期的にも海外企業との提携強化により収益拡大が続いていくとしている。業界の牽引役銘柄として、セクター内では20％程度のプレミアムを付加する必要と。

□ＪＦＥ<5411>---決算発表を控え動きづらく
3日ぶり反落。三菱ＵＦＪ証券では高炉セクターのカバレッジを開始し、若干の割安感があるとの判断から投資判断は「2」としている。信用倍率は9.54倍と前週の2.82倍から悪化。本日決算発表を控えていることもあり、通過後の動向待ちか。

△東芝<6502>---業績上振れ観測、押し目買い優勢に
小反発。08年3月期連結営業益は従来予想を300億円上回る前期比12％増の2900億円程度と過去最高に迫るとの観測は報じられている。株価は直近安値水準であり、押し目買い優勢に。

△新日鉄<5401>---三菱ＵＦＪ証券では株価判断「1」
買い気配スタート。三菱ＵＦＪ証券では、高炉セクターを「オーバーウエイト」としてカバレッジを開始したもよう。個別では株価判断「1」としている。高炉セクターのフェアバリューを09/3期収益予想ベースで15倍と設定、同社は20％程度のプレミアムを付加する必要があると。
（フィスコ）

△常陽銀<8333>は中間業績増額が下値買いを誘発し反発
常陽銀行は、１１円高の６５９円と３日ぶりに反発している。前日２５日に今２００７年９月中間期業績の上方修正を発表、下値買いを誘っている。同社株は、１０月初めに英国の運用会社が６％強の株式を取得したことが明らかになったことから、７１６円高値まで急伸しており、業績修正が追撃材料視されている。同社の中間期業績は、経常収益が期初予想を９０億円、経常利益が１２億円、純利益が６億円それぞれ引き上げられ、純利益は１５１億円（前年同期比０．１％減）とほぼ前年同期に並ぶ。経常収益は、資金運用収益や有価証券売却益の増加で上ぶれ、利益は一般貸倒引当金の取崩増加、株式等関係損益の増加、休眠預金払戻引当金繰入の特別損益１２億円の減少、法人税等の減少などが重なり上方修正につながった。３月通期業績は、１１月１６日予定の中間期決算発表時に公表するとしている。銀行株全般は、米国のサブプライムローン問題の波及懸念が強まり動くにくい展開となっているが、業績修正に加え信用取組倍率が１倍を割り、自己株式取得・消却を続ける好需給要因も再評価され、逆行高も十分に想定範囲内となってくる。

△新規上場のｎｍｓ<2162>は１４％高の１７万１０００円で初値
日本マニュファクチャリングサービスが、ジャシダック証券取引所に新規上場された。公開価格は１５万円、公開株式数は６９００株となっている。寄り付きの買い物から９時１５分に公開価格を２万１０００円、１４％上回る１７万１０００円で初値をつけ、初値近辺でもみ合っている。１０時１０分現在の売買高は、１万１０２２株と公開株式数を超える賑わいとなっている。この日の新規株式公開（ＩＰＯ）市場は、２カ月半ぶりの３銘柄同時上場となっているが、３銘柄のうちで資金吸収額が１１億円強ともっとも小規模で、公開価格がＰＥＲ１倍台と割安なことや中国人技術者まで派遣する最先端の人材アウトソーシング業態が評価され、穏当な初値形成につながった。同社は、製造業のものづくりをトータルで支援する製造アウトソーシング事業を主力業務としている。売り上げの８割が、製造ラインの管理を請け負うインラインソリューション事業で占められ、中国人技術者を日本、中国の取引先に派遣するグローバルソリューション事業などを合わせて４事業を展開している。今２００８年３月期業績は、売り上げ１８０億円（前期比１７％増）、経常利益５億円（同１７％増）、純利益２億９０００万円（同２３％増）、１株利益１万３４２２円を予想している。

■ＪＱ上場の山王<3441>は１カ月ぶりに公開価格を割って初値
山王が、ジャシダック証券取引所に新規上場された。公開価格は１万８０００円、公開株式数は１３万５０００株となっている。寄り付きから売り気配を切り下げ９時２７分に公開価格を１０００円、５％下回る１万７０００円で初値をつけ、その後は公開価格を挟むもみ合いとなっている。初値の公開価格割れは、９月１８日上場のリアルコム（３８５６・Ｍ）以来、１カ月ぶりとなる。この日の新規株式公開（ＩＰＯ）は、今年８月２日以来の３銘柄同時上場となっており、同社の資金吸収額が２４億円強とこの日上場の３銘柄中では最大で、業態もＩＴ（情報技術）関連であるものの、このところの高人気のネット関連でないことが響き、公開価格がＰＥＲが９倍台と割安なことも評価に至らず、市場の事前観測を下回る不調な初値形成となった。同社は、電子部品の精密プレス加工やプレス成型品などの表面処理加工を手掛けている。スイッチ、コネクタなどの接続部品をプレス加工し、加工した成型品に銀めっき・パラジウウム合金めっき加工をしており、海外にも子会社２社を展開している。今２００８年７月期業績は、売り上げ１２７億８６００万円（前期比７％増）、経常利益１２億７２００万円（同３％増）、純利益９億３９００万円（同９％増）、１株利益１８７８．６円を予想している。

△岩谷産<8088>は業績再上方修正で低位値ごろ株思惑高まり急伸
岩谷産業は、２２円高の３６４円と２日間の変わらずを挟み４日ぶりに急反発している。前日２４日に今２００７年９月中間期・３月通期業績の２回目の上方修正を発表、通期純利益の減益率が縮小することを評価し低位値ごろ株買いが増勢となっている。同社の今期業績は、８月に中間期・通期の純利益が上方修正されているが、その修正値をさらに増額した。このうち通期業績は、売り上げを期初予想より６０億円、経常利益を７億円、純利益を５億円ぞれぞれ引き上げ、純利益は５０億円（前期比９％減）と減益率を縮小する。主に親会社の業績上ぶれを要因としており、総合エネルギー分野でＬＰガス輸入価格が高値で推移、産業ガス・溶接分野、情報・電子分野、マテリアル分野でも増収となり、販管費が予想を下回ったことが業績を押し上げる。株価は、前回の純利益増額やヘリウムガス関連人気の波及で８月の３０１円安値から底離れしている。ＰＥＲは１８倍台と市場平均をやや上回るが、信用取組倍率は１倍台と厚みを持って拮抗しており、低位値ごろ妙味を増幅することになる。

△日立ハイテク<8036>は急続伸、減益率縮小の業績増額で割安株買い
日立ハイテクノロジーズは、１１５円高の２６４５円と前日の変わらずを含め３日続伸となっている。前日２４日に２００７年９月中間期決算を発表したが、この中間期業績が上ぶれ修正されて期初の減益予想から増益にプラス転換して着地するとともに、３月通期業績も上方修正し減益率を縮小することが、割安株買いを増幅させている。同社の中間期業績は、売り上げが期初予想を５０２億２７００万円、経常利益が５０億５５００万円、純利益が３４億１２００万円それぞれ上回り、純利益は１４７億１２００万円（前年同期比１２％増）と増益転換した。欧米の生化学・免疫分析システムに対する堅調な需要を背景に、ライフサイエンス分野の医用分析装置事業などが好調に推移していることが要因となった。３月通期業績も、売り上げを３００億円、経常利益を１２億円、純利益を６億円各アップさせ、純利益は２５６億円（前期比１％減）と減益率を縮小する。韓国・台湾での液晶関連製造装置の本格的な設備投資再開まで時間がかかり、価格競争激化が続くことなどが、中間期より下期の修正幅が小幅化する要因となっている。株価は、８月の年初来安値２４１５円から中間期業績の増額観測報道などで反転したところだが、今回の修正幅はこの観測値をも上回っており、ＰＥＲ１３倍台の割安修正に一段と弾みをつけることになろう。

△大塚商<4768>は３回目の業績上方修正を好感し急反発
大塚商会は、２６０円高の１万１０８０円と急反発している。前日２４日の今１２月期第３四半期（３Ｑ）決算の開示に合わせて、今期通期業績の３回目の上方修正を発表、前回同様に好感する買い物が集まっている。同社の３Ｑ業績は、前年同期比７％増収、１５％経常増益、２１％純益増益と伸び、前回８月再増額値に対して純利益は８１％の高進捗率となった。システムインテグレーション事業では複写機、コンピュータ、ＦＡＸ、電話機、回線などを組み合わせた複合システム提案を進め、オフィスサプライ通信販売「たのめーる」、サポート事業「たよれーる」のストック型事業を強化したことなどが寄与した。１２月通期業績は、売り上げを８月予想より１４億円、経常利益を６億３０００万円、純利益を４億２０００万円それぞれ引き上げ、純利益は１７６億６０００万円（前期比１３％増）と前期の過去最高を大きく更新する。株価は、業績増額のたびに１万円台下位から上値を伸ばしており、株不足で逆日歩のつく信用好需給もフォローし１万２０００円台のボックス上値の奪回も有力となる。
（東洋経済新報社）

△三菱ＵＦＪ証が新日鉄<5401>を新規「１」評価
三菱ＵＦＪ証券は新日本製鉄の投資判断を新規に「１」としている。リポートでは「世界鉄鋼業界のリーダーとして存在感高まる」とし、業界のけん引役として重要なポジションにある同社に対して２０％程度のプレミアムを付加する必要があるとしていた。フェアバリューは１０００円としている。
（ラジオNIKKEI）

△ロボットアニメ　「ガンダム」の魅力　今だに人気衰えず
初放送から３０年近くたって、なお高い人気を誇るロボットアニメ「機動戦士ガンダム」。プラモデルの売れ行きは衰えず、テレビでは新シリーズの放送が始まった。何がそこまで引き付けるのか。外壁一面に張られた太陽光パネル、音もなく開く銀色の扉。まるで宇宙ステーションのような空間で、青地に赤の肩章がついた制服姿の社員が忙しそうに歩いている。
ガンダムのプラモデルを製造するバンダイ<7832>ホビーセンター（静岡市）では、社員の多くがガンダム仕様の制服を着用する。「ガンダムの世界観をそのまま工場のデザインに反映させた」という佐々木克彦同センター長の制服は、ガンダムの敵でジオン軍指揮官、シャアをイメージした真っ赤なジャンパー。カリスマ性のあるシャア仕様はセンター長だけに許されるというこだわりようだ。バンダイによると、テレビ初放送（１９７９年４月～８０年１月）終了後の８０年７月からガンダムのプラモデル、通称「ガンプラ」の販売を開始。累計出荷台数（今年３月現在）は約３億８２４０万個に上る。昨年１２月、限定１０００個で発売された高さ約１．５メートル、１体３５万円のガンプラも瞬く間に完売となった。人気は「ガンプラ」にとどまらない。０１年６月には、専門誌「ガンダムエース」（角川書店）が創刊された。人気作家、福井晴敏さんが、ＳＦ小説「機動戦士ガンダムＵＣ」を著したことも話題になった。昨年１２月に発売された計７万円のＤＶＤＢＯＸは、約１カ月間で１２万セットが売れた。１０月からはシリーズ１２作目となる「機動戦士ガンダムＯＯ（ダブルオー）」（毎日放送系で毎週土曜日放送）がスタート。主人公のものまねをネタとする若井おさむさんら「ガンダム芸人」と呼ばれる芸能人たちがお茶の間向けにうんちくを披露する現象もおきた。
（毎日新聞）

△ラグビートップＬ　２６日開幕　九電２８日地元で“初陣”
５年目を迎える「ジャパンラグビートップリーグ」が２６日、東京・秩父宮ラグビー場で開幕する。
開幕カードは３連覇中の「東芝<6502>」と宿敵「サントリー」の対決。リーグ全１４チームの監督、主将らを集めたプレスカンファレンスが２４日、東京都内で行われ、それぞれ今季の抱負を語った。
トップリーグに初昇格した「九州電力<9508>」は２８日、博多の森球技場で「三菱重工<7011>相模原」との初戦を迎える。九州電力の神田監督は「シーズンを通して１つ１つ正確なプレーをやっていく。上がった以上は定着したい」と意欲をみせた。
同じ九州勢の「福岡サニックス<4651>」と「コカ・コーラウエスト<2579>」は２８日、博多の森で行う開幕戦で激突する。今季から九州勢３チームとなったトップリーグ。“九州ダービー”にも注目が集まる。
（西日本新聞）

△「大きなおむすび！」など「MEGA」シリーズ商品11アイテム　サークルKサンクス<3337>
サークルKサンクスは2007年10月30日から、おにぎり、弁当、サンドイッチ、カップ麺など、お腹一杯食べたい顧客のニーズに応え、「MEGA」シリーズ商品11アイテムを全国のサークルK、サンクスで発売する。焼鮭、紀州梅、辛子高菜、鶏五目などを具に従来の品より2.8倍のボリュームがある「大きなおむすび！」、ハンバーグパティ、オムレツ、ベーコン、レタス、チェダーチーズを挟み通常の2倍のボリュームがある「BLJバーガー」、ハンバーグ、メンチカツ、とんかつを豪快にどんぶりに盛った弁当「トリプル丼」などをラインナップ。「驚き」と「WAKU WAKU」感に満ちた商品を目指したという。各商品は、3～4週間の限定販売となる。価格は、「大きなおむすび！」が315円（税込み）、「BLJバーガー」が390円（同）など。
（J-CASTニュース）