10/18 朝の『株価材料』PART Ⅴ

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■株価材料

△双日<2768>、経常益８％増の970億円に――今期、自動車販売好調
双日の2008年3月期は連結経常利益が前期比8％増の970億円前後となりそうだ。4月時点の見通しを約50億円上回り、2003年にニチメンと日商岩井が経営統合して以降で最高となる。新興国で自動車販売が好調。資源高を背景にエネルギー・金属資源部門が伸びる。自動車関連は当初5割増と見込んでいたロシアでの販売が一段と伸びる。好景気を受けて中南米や中近東でも計画を上回って推移している。

△スタンレー<6923>、営業益最高――９月中間、自動車照明好調
スタンレー電気の2007年9月中間期の連結営業利益は前年同期比15％増の210億円程度になったようだ。中間期として過去最高を更新する。従来予想は196億円。主力の自動車用照明機器が海外向け中心に拡大した。電子機器事業も順調だった。業績好調を受け、中間配当は期初計画の13円（前年同期比1円増）より1―2円増やす公算が大きい。売上高は5％増の1710億円前後と従来予想を40億円程度上回ったもよう。自動車用照明はアジアなど新興国に進出した日系メーカー向けが伸びた。電子機器は発光ダイオード（ＬＥＤ）関連部品などが好調。液晶テレビ用の冷陰極蛍光管（ＣＣＦＬ）が値下げ圧力で伸び悩んだ影響を補った。

▼ＨＯＹＡ<7741>、営業益500億円・９月中間10％減
ＨＯＹＡの2007年9月中間期は連結営業利益が前年同期比10％減の 500億円程度になったようだ。中間期末にかけてハードディスク駆動装置（ＨＤＤ）用ガラスディスクの歩留まりが改善した。4―6月にＨＤＤ用ディスクや液晶用大型マスクが低迷した影響が残り中間期としては減益になるが、7月下旬に公表した従来計画（490億円）を上回った。7―9月期の営業利益は270億円強となったもよう。前年同期比で2％減少だが、4―6月期との比較では2割強増えた。

■ペンタックス<7750>買収のれん代700億円、20年均等償却へ・ＨＯＹＡ<7741>
ＨＯＹＡがペンタックスを完全子会社化する際に発生するのれん代は700億円前後となる見通しだ。20年間で均等償却する方針で、今下期から半期あたり17億5000万円程度の償却費用が発生する。ＨＯＹＡはＴＯＢ（株式公開買い付け）でペンタックス株の90.58％を取得済み。近く残りを株式交換などで追加取得し完全子会社化する計画で、買収総額は約1050億円となる見込み。

△松竹<9601>の８月中間、経常黒字に７億円
松竹の2007年8月中間期は連結経常損益が7億円前後の黒字（前年同期は16億円の赤字）となったようだ。従来予想は3000万円の赤字。「ゲゲゲの鬼太郎」「東京タワー」などの映画がヒットし、主力の映像関連事業が伸びた。映画「武士の一分」のＤＶＤ販売も好調だった。売上高は前年同期比7％増の490億円程度となったようだ。シネマコンプレックス（複合映画館）は競争激化の影響で伸び悩んだ。営業損益は約6億円の黒字（前年同期は14億円の赤字）と従来予想を2億円程度上回ったようだ。

□トランスコス<9715>の９月中間、営業減益幅縮小
トランスコスモスの2007年9月中間期の連結営業利益は前年同期比11％減の 25億円程度になったようだ。従来予想は23億5000万円。検索やオンラインショッピングなど消費者向けのインターネットサイトを運営する複数の子会社で事業立ち上げに伴う費用が想定を下回った。売上高は19％増の770億円程度になったようだ。従来予想は733億円。主力のコールセンター事業は新規受注が好調だった。経常利益は11％減の23億円（従来予想は20億円）となったようだ。

▼イーシステム<4322>の1―9月、経常赤字に
顧客情報管理（ＣＲＭ）ソフト導入支援のイーシステムが17日発表した2007年1―9月期の連結業績は、経常損益が5億1500万円の赤字（前年同期は7億800万円の赤字）だった。システム構築の売り上げが当初計画を下回った。売上高は7％増の25億2700万円。主力のＣＲＭ関連事業が回復基調にあり、人材紹介事業も伸びた。投資子会社の解散に伴い、保有株式売却益などを特別利益に計上したため、最終損益は1億3200万円の黒字（前年同期は7100万円の赤字）だった。

△セブン＆アイ<3382>など、自治体越え食品廃棄物リサイクル網
12月の改正食品リサイクル法施行をにらみ、セブン＆アイ・ホールディングスとミニストップ<9946>が市町村をまたいだ食品廃棄物のリサイクル網づくりに乗り出す。店舗で発生した廃棄物から作る肥料・飼料を使って農畜産物を生産、店舗で販売する自社循環網を築く。改正食リ法では食品小売業などに従来より高いリサイクル率の達成が求められる。達成に向け、市町村境を越えたリサイクル網を築く動きが流通業界で広がりそうだ。改正食リ法は食品関連業界に高い目標を課す代わりに、コンビニなど大規模なフランチャイズ（ＦＣ）チェーンが一つの事業者としてリサイクルに取り組めるようにする。この一環として、ＦＣチェーンが市町村をまたいで廃棄物を集められるようにする。現在は認可事業者しか自治体を越えた収集はできないが、今後は自社循環網をつくれば、大量収集した廃棄物を特定拠点で効率的に肥料・飼料にできるようになり、リサイクルコストが大幅に下がる。

△大陽日酸<4091>、米でヘリウム生産・国内消費の１割供給
工業ガス国内最大手の大陽日酸は2009年春から米国でヘリウムを生産する。米企業と合弁会社を設立し、日本の消費量の約1割に相当するヘリウムを国内向けに供給する。投資額は最大100億円。日本企業が精製事業を手掛けるのは初めて。ヘリウムは薄型パネルや半導体の製造に不可欠な工業ガスだが、世界的な不足から一部で供給カットの動きが出ている。大陽日酸は自前で生産設備を持つことで安定調達できる体制を確立する。米工業ガス大手のエアプロダクツ＆ケミカルズ（ペンシルベニア州）と来春にも折半出資で合弁会社を設立し、ワイオミング州にヘリウムの精製・液化工場を建設する。同州で新たに開発中の天然ガス田から副産するヘリウムの権益を獲得し、新工場で高純度のヘリウムに精製する。合弁生産は18日発表する。

△ソニー<6758>対松下<6752>、ビデオカメラ新製品バトル
秋の行楽シーズンまっさかり。家電店のビデオカメラ売り場も新製品であふれている。特に目につくのが長時間録画を売り物にしたソニーの「ＨＤＲ―ＳＲ７」と小型・軽量で先行した松下電器産業の「ＨＤＣ―ＳＤ５」だ。いずれもユーザーが画質とともに重視する点だけに、売れ行きランキングでも1―2位を競っている。ビデオカメラはハイビジョン機と標準画質機に分かれるが、今や販売台数の6割がハイビジョン機だ。記録媒体別では従来のテープやＤＶＤに加え、最近はハードディスク（ＨＤＤ）やＳＤカードなどが登場している。

△エルピーダメモリ<6665>、300ミリ完全移行前倒し・ＤＲＡＭ製造
エルピーダメモリはＤＲＡＭ製造で直径300ミリウエハーラインへの完全移行を前倒しする。生産効率が劣る200ミリラインでの生産終了時期を従来予定の2008年後半から08年3月に半年前倒しし、中国半導体メーカー、成都成芯半導体製造（Ｃｅｎｓｉｏｎ、四川省成都市）に中古設備を売却する。自社生産する全量を300ミリに切り替えて、コスト競争力の高い製品を主軸に据える。売却対象は生産子会社の広島エルピーダメモリ（広島県東広島市）にある200ミリウエハーの半導体製造装置。月産5万枚でパソコン周辺機器用のＤＲＡＭを中心に手掛けているが、先端技術を使った加工に適していないため売却を決めた。売却価格は約360億円。

△ソニー<6758>、08年３月メド・東芝<6502>への半導体設備売却
ソニーはゲーム機「プレイステーション３（ＰＳ３）」に使う最先端半導体「セル」の製造設備を来年3月をメドに東芝に売却することで基本合意した。18 日に発表する。東芝は数年内にセルの回路線幅を現行の65ナノ（ナノは10億分の1）メートルから45ナノに微細化し、製造コストと消費電力を低減。パソコンや薄型テレビにも用途を広げ、フラッシュメモリーに次ぐ半導体事業の柱に育てる。両社は今後資産査定作業に入り、来年1月の最終合意を目指す。実際の設備売却は3月で、売却額は1000億円弱の見通し。

△血小板製剤の使用期限、72時間超に延長・アサヒビール<2502>新技術
アサヒビールは血液の止血機能が減退した患者らの治療に使う血小板製剤に含まれる細菌を、最短40分で検出する技術を開発した。ビール内のバクテリアを検査する技術を応用した。これまで有効な検出方法がなかったため、細菌が本格的に増殖するおそれがないうちに使う必要があった。実用化すれば採血後72時間以内と短かった血小板製剤の使用期限を延ばせる。アサヒが開発した技術は、まず血小板を試薬で溶かし、フィルターでろ過できる状態にする。そのうえでフィルターに残った細菌を蛍光染色し、フィルターをスキャナーで調べることで細菌の有無や増殖状況が分かる。

△新日石<5001>、原油調達コスト4.8円増・10月見通し
石油連盟の渡文明会長（新日本石油会長）は17日の記者会見で、新日石の10月の原油調達コストが前月比で1リットルあたり4.8円程度上昇するとの見通しを示した。11月にガソリンなど石油製品の卸値に転嫁することを目指す。同日発表になったレギュラーガソリンの給油所店頭価格は1リットル144.9 円に達しており、今後ガソリン価格は8月中旬につけた調査開始以来の最高値（145.4円）を超える可能性がある。原油価格は高騰しており、17日のニューヨーク市場で原油先物価格は1バレル88ドル台後半を初めてつけた。新日石の10月の調達コストは原油価格上昇などで1リットル4.0円、円安の影響で0.8円上がる見込み。9月の上昇幅は1.6円で、10月は大幅に上昇する。新日石以外の石油元売りも状況は同じで、各社が卸値の引き上げを目指す見通しだ。

△キングジム<7962>、中国の生産工場から出資引き揚げ
キングジムは17日、中国の生産関連会社、大連錦宮事務用品（中国大連市）の持ち株を書籍装丁用クロス大手のダイニック<3551>に譲渡すると発表した。ダイニックと折半出資で厚型ファイルを生産してきたが、来春稼働のベトナムの自社工場に順次、生産を集約する。大連錦宮事務用品は2002年の設立。ファイル製品を製造し、日本や中国国内向けに出荷している。キングジムは当面、中国向け商品の生産拠点として活用するが、将来的には中国向けもベトナム工場で生産する方針だ。
（NIKKEI NET）

△デジタルガレージ<4819>、日本企業の広告を海外サイトに配信

△三菱電機<6503>、エレベーター待ち時間をＡＩ使い10％短縮

△日立ハイテク<8036>、電子部品実装機を強化――世界シェア３割目指す

△ロート<4527>の機能性化粧品、医療機関ルートで拡販・保湿の２新製品

△東京製鉄<5423>、造船用厚板を輸出――アジア需要に対応

△３Ｄｉ、仮想空間をＯＥＭ提供・セカンドライフの技術活用
東証マザーズ上場のｎｇｉグループ<2497>子会社で仮想空間ビジネスの３Ｄｉ（東京・港）は、「セカンドライフ」をベースにした仮想空間のＯＥＭ（相手先ブランドによる生産）提供を始めた。企業や教育機関向けに、社員や学生などの利用に限定した独自の仮想空間作りを提案。安全性や利便性の高さを訴えて需要を掘り起こす。３Ｄｉが提供する仮想空間の技術基盤「ジンセイ」は、セカンドライフの運営会社、米リンデン・ラボが公開する技術仕様を用いて開発。仮想空間の見た目や操作法はセカンドライフと変わらないが、空間内に同時に接続可能な人数をセカンドライフの数十倍に増やすなど改良を進めた。第１弾として交流サイト大手のミクシィの海外新卒採用向け仮想空間を開発、運用する。

△ナナオ<6737>、30型ワイドモニター発売・シリーズで最大
ナナオはカラー液晶モニター「ＦｌｅｘＳｃａｎ（フレックススキャン）」シリーズで最大画面となる30インチ型ワイドモニター「ＳＸ３０３１Ｗ―Ｈ」を12月18日に発売する。複数の写真編集や地図閲覧などの用途を見込む。同社直販サイトの価格は29万8000円。液晶表示を制御する演算処理の精度を高め、大画面でも滑らかな表現ができるようにした。別のパソコンからケーブルをつなぎ、ウィンドウズとマッキントッシュの２画面を並べて画像の表現具合を比べられる。

△駅前探検倶楽部、徒歩ルート検索融合した携帯向け乗り換え案内
乗り換え案内大手の駅前探険倶楽部（東京・中央、中村太郎社長）は18日、「駅まで」と「駅から」の徒歩ルート検索を融合した携帯電話向けの新しい乗り換え案内サービスを始める。従来は目的地近くの駅からの徒歩ルート案内のみを提供していたが、出発地と目的地を入力するだけでドア・ツー・ドアのルート検索を実現。利用者が増えている携帯ナビゲーションサービスに対抗する。新サービス「まるごとナビ」は携帯サイト「駅探★乗換案内」の有料会員が対象。
18日からＮＴＴドコモ<9437>とＫＤＤＩ<9433>（ａｕ）、25日からソフトバンク<9984>モバイルでそれぞれサービスを始める。新サービスの導入後も月額105―210円の料金は据え置いた。

△Ｊモバイル、企業向けに携帯サイト構築一括支援
ソフトバンク<9984>モバイル子会社で携帯電話向け広告のジャパン・モバイル・コミュニケーションズ（Ｊモバイル、東京・中央、高橋明久社長）は11月から、企業向けの携帯サイト構築支援サービスを始める。サーバーなどのインフラから運用サポートまで一括して提供。携帯経由のインターネット利用者の増加を背景に、企業の関心が高まっている携帯サイトの開設需要を取り込む。新サービスを広告事業に次ぐ収益の柱に育てる。Ｊモバイルはグループ会社のソフトバンクテレコムが開発した「グリッドシステム」と呼ばれる高性能サーバーシステムの上に大容量データを分析するデータウエアハウス（ＤＷＨ）やコンテンツ管理システム（ＣＭＳ）などを統合した独自の携帯サイト運用システムを構築。短時間にアクセスが集中してもダウンしない堅牢（けんろう）な同システムの強みを生かして、ソフトバンクモバイルのポータル（玄関）サイトなどの運用実績がある。

△三菱自動車<7211>、北米仕様のＳＵＶ「アウトランダー」を日本で展開
菱自動車は多目的スポーツ車（ＳＵＶ）「アウトランダー」の北米仕様車を日本で発売した。排気量3000ccのＶ型６気筒ガソリンエンジンを搭載する。アウトランダーのシリーズ合計で月間、1300台の販売を見込む。搭載するエンジンの最高出力は220馬力で、現行の170馬力より高くなる。レギュラーガソリン仕様とし、低燃費で走れることを訴える。新たに発売した車両の前面にはメッキ仕様のフロントグリルを取り付けた。アルミ製ホイールのデザインも変更した。深い緑色の「ユーログリーンメタリック」など新たな２色を加え、全８色をそろえた。価格は266万7000―287万7000円。

△ヤマハ<7951>、高級ハイファイオーディオ２機種
ヤマハは12月中旬に高級ハイファイオーディオの新製品として、プリメインアンプ「Ａ―Ｓ２０００」＝写真＝と、ＣＤプレーヤー「ＣＤ―Ｓ２０００」の２機種を発売する。音を増幅・伝送する際にノイズの影響を受けにくくする回路技術「全段バランス伝送」を採用したのをはじめ、音質の劣化を抑えている。希望小売価格はアンプが20万8950円、ＣＤプレーヤーが17万6400円。それぞれ当初月産1000台を計画している。

△タカラトミー<7867>、持ち運び可能な赤ちゃん用空気清浄機
タカラトミーは18日、赤ちゃん用の空気清浄機「ベビークリモ」を発売する。外出の際にも持ち運びでき、常にそばに置けるような手のひらに乗るサイズに仕上げた。自動的に運転が止まる機能もつけるなど、安全性にも配慮。初年度3万個の販売を目指す。大きさは幅11.5センチ、奥行き14センチ、高さ8センチで重さは300グラム。吸い込んだ菌などの増殖を抑える抗菌フィルターと、シャープが開発したイオンを使う空気浄化技術「除菌イオン」を採用した。６畳の部屋の空気中に浮かぶ菌やウイルスなどを取り除けるという。価格は1万 7640円。スーパーなどのベビー用品売り場や、家電量販店などで取り扱う。

△リコー<7752>、白黒レーザープリンター２機種・起動時間半分に
リコーは企業向けの白黒レーザープリンター２機種を改良、起動にかかる時間を約半分の19秒に短縮したと発表した。12月12日に発売する。オフィスでの利用に加え、自治体が発行する納税通知書などの印刷に対応するなどして、窓口業務での利用も見込む。２機種合わせて月6500台の販売を目指す。改良したのはオフィス向けの売れ筋機種。高性能ＣＰＵ（中央演算処理装置）の採用により、電源を入れてから実際に印刷するまでにかかる時間を、従来の34秒から19秒まで短縮した。価格は9万4290円から。
（日経産業新聞）

△日本高純度化学<4973>：08年3月期配当を8000円に増額との報道
１８日付日経新聞朝刊は、日本高純度化学について、２００８年３月期年間配当を従来予定していた６０００円から８０００円に増額する公算が大きいと伝えている。報道によると、今後の事業資金に必要なだけの内部留保を確保したことに加え、足元業績が好調で今後もこの状況を維持できると判断、株主還元を強化し配当性向目標を前期の３０％弱から４０％程度に引き上げるという。

■9月の米住宅着工件数は‐10.2％、14年ぶり低水準
米商務省が発表した９月の住宅着工件数は、１０．２％減の年率１１９万１０００戸で、エコノミスト予想の１２８万５０００戸を下回った。１９９３年３月の１０８万３０００戸以来の低水準となる。スイス・リーのエコノミスト、クルト・カール氏は、住宅着工の状況は先が見えず、今後、解約数は拡大する可能性があると指摘。「着工件数が１００万戸のレンジとなれば、過去のリセッション（景気後退）と一致する。われわれはその方向に向かっている」と述べた。許可件数は７．３％減の年率１２２万６０００戸で、１９９３年７月の１１７万４０００戸以来の低水準。減少率も１９９５年１月以来の大きさとなった。エコノミスト予想は１２９万８０００万戸だった。
（ロイター）