10/15 『株価材料』PART Ⅲ

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■株価材料

△パイオニア<6773>、「楽ナビ」新機種を発売
パイオニアは、「カロッツェリアＨＤＤ楽ナビ（地上デジタルＴＶチューナーセット）」５機種を１０月下旬に、「ＤＶＤ楽ナビ」４機種を１１月中旬に発売する。ＨＤＤ楽ナビにはドライバーが画面表示を自由にカスタマイズできる「マイセットアップ」機能を搭載。さらに、楽ナビのユーザー同士が携帯電話の通信機能を利用して情報を共有できる「スマートループ渋滞情報」に対応した。価格はＨＤＤ楽ナビが１８万９０００―２６万２５００円。ＤＶＤ楽ナビが１２万６０００―１５万７５００円。

△松下<6752>、人の動き検知し温度を自動制御するルームエアコン８機種発売
松下電器産業は９日、人の動きを検知して部屋の温度を自動制御するルームエアコン「Ｘシリーズ」８機種を１１月１日から順次発売すると発表した。効率良い空調で消費電力が従来比最大約６５％減る。実勢価格は２３畳向けが３３万円前後、６畳向けが１９万円前後。シリーズで０８年度に４０万台の販売を目指す。赤外線センサーで人の動きを判定。同じ室内で人がじっと座っている場所と、動く人がいる場所では温度が最大２―３度Ｃ異なるように調節できる。松下電器はルームエアコン国内シェア首位。新機種を主力製品に位置づけて０８年度にはシェア２５％（０７年度同社推定２２％見込み）を目指す。

△クラリオン<6796>、地デジ受信性能向上したカーナビ発売
クラリオンは１０日、地上デジタル放送の受信性能を向上させたカーナビゲーションシステム「ＭＡＸ９７５０ＤＴ」、「ＭＡＸ８７５０ＤＴ」の２機種を１１月中旬に発売すると発表した。同社の０７年最上位モデル「ＭＡＸ９７００ＤＴ」、「ＭＡＸ８７００ＤＴ」のチューナーを変更し、地上デジタルの受信性能を高めた。高速での走行やビルの谷間など、電波が微弱な場所でも地デジを安定受信できる。価格はＭＡＸ９７５０ＤＴが３３万７５０円、ＭＡＸ８７５０ＤＴが２９万９２５０円。

△シャープ<6753>、静音タイプと小型・軽量タイプのサイクロン掃除機を発売
シャープは１０日、サイクロン方式の掃除機「パワーサイクロン」２機種を１１月１日に発売すると発表した。運転音が５１デシベルの静音タイプと、従来品比約２０％小型・軽量化したタイプの２種類をそろえた。実勢価格は静音タイプが７万９８００円前後で、軽量タイプが６万９８００円前後。２機種で月１万５０００台の販売を見込む。静音タイプは吸い込んだゴミのたまり具合を確認できる機能を搭載。軽量タイプの本体重量は４・１キログラムで、寸法は幅２５５ミリ×奥行き３５５ミリ×高さ２４０ミリメートル。

△三洋電<6764>、携帯の会話録音可能なデジタルボイスレコーダー発売
三洋電機は１０日、デジタルボイスレコーダー「ディプリトーク」の新商品２機種を下旬に発売すると発表した。携帯電話の会話録音など三つの使い方ができるマイクを付属した「Ｓ２７９ＲＭ」が実勢価格２万円前後。ラジオ番組をタイマー録音できる「ＲＢ７８Ｍ」が同２万５０００円前後。２機種で月産８０００台を見込む。Ｓ２７９ＲＭは電話録音のほか、マイクを左右の耳に入れて臨場感ある音声記録が可能。タイピンマイクにもなる。高音質と省電力を両立する自社製の高密度集積回路（ＬＳＩ）を搭載。単４アルカリ電池１本での駆動時間はステレオ録音約３０時間、再生約２６時間。ＲＢ７８Ｍのメモリー容量は従来品の４倍の１ギガバイト（ギガは１０億）で、ラジオ番組を最長約３５時間３０分録音できる。

△松下電工<6991>、継ぎ目なく連結できる照明器具２５品種を発売
松下電工は端から端まで均一に光る「シームレスランプ」を採用した照明器具２５品種を２２日に発売する。同ランプは両端にソケットがないため、照明器具を直線上に継ぎ目なく連結できる。器具の断面積が従来の蛍光灯照明器具の約半分で、より小さいスペースに設置できる。価格は１万９２１５―２万１３１５円。０８年度に年１万２０００台の販売を見込む。光源を建物の天井や壁、柱に器具を埋め込んで一体化させる照明手法「建築化照明」に使う。ランプ管の直径は２０ミリメートル。器具の長さやランプ光の色が異なるタイプを用意し、多様な設置ニーズに応える。

△松下電工<6991>、台所掃除の手間省く新部材搭載システムキッチン発売
松下電工は１０日、台所掃除の手間を省けるシステムキッチンの受注を１２月３日に始めると発表した。シンクとカウンター（調理台）の接合部分のすき間をなくした「スキマレスシンク」、ふき掃除しやすい「フラットＩＨクッキングヒーター」などの部材を開発。両部材を搭載する２機種、スキマレスシンクのみの１機種の計３機種を投入。価格は両部材搭載タイプで１２０万円から。すでに発売しているシステムキッチン「エクシモ」など３機種に、新開発のスキマレスシンクのステンレスタイプを搭載した。水あかのこびりつきを防ぐ「フッ素特殊コーティング」をシンク本体に加え、網かごや排水口にも採用。ぬめりの発生を従来の２分の１に抑える。新部材に対応する３種類のシステムキッチンで現行機種と新部材搭載機種を合わせ、０７年度に売上高１０００億円を目指す。

△富士通<6702>、要件定義監査義務化などモノづくり革新の取り組みを発表
富士通は１２日、システム構築（ＳＩ）の中核を担うソフト開発におけるモノづくり革新の取り組みを発表した。ＳＩ事業が内包する要件定義の曖昧さや多重下請けといった構造問題に対し、設計や生産など四つの革新によって解決する方針を示した。設計革新は要件定義作成の前段階となる「超上流」に焦点を当て、一定規模以上（原則３億円以上）のＳＩ案件は要件定義内容の監査を義務化する。これを推進する人材として「ビジネスアーキテクト（ＢＡ）」をまずは３００人規模で養成。３０代の中堅システムエンジニア（ＳＥ）を対象に０６年からＢＡの研修を始めており、これまでに１００人が修了しているという。要件定義書の中身をＢＡが監査し、改善点などを提言する。ソフト開発全体としては人海戦術から工業化への移行を図るが、超上流については「ＢＡの頭数を増やして要件定義を支援する」（宮田一雄経営執行役生産革新本部長）のが得策と判断した。生産革新では人的スキルへの依存度の高いアプリケーション（応用ソフト）開発の工業化に踏み込む。具体策として「人月（一人一カ月あたりの作業量）ではなく、時間で考える」「データで議論する」など“四つの約束事”を決めグループ会社を含め全社レベルで徹底していく。その一環として生産プロセスを最小６分程度の作業に詳細化し、プロセスに合わせた標準時間を設定。開発者のスキル水準によって作業の基準時間を算出し「有能な人材に負担をかけるのではなく、各プロセスに人をはめ込む」（渡辺純富士通アプリケーション社長）手法を取り入れる。これによって中国へのオフショア（外部委託）開発も効率化する。

△三菱電<6503>、人の活動量検知し消費電力５０％低減するルームエアコン発売
三菱電機は１０日、人がどれだけ活発に動いているかを検知して運転制御し、消費電力を最大５０％低減するルームエアコン「霧ヶ峰ムーブアイＺＷシリーズ」を１１月中旬より順次発売すると発表した。実勢価格は１８万８０００円から。シリーズ全体で月産２万台を予定する。従来の人感センサーより分解能を向上させた「新・人感ムーブアイ」を採用。床の温度や人の位置だけでなく人の活動量も計測できるようにした。左右１６０度の範囲を９４分割し８個のセンサーで測定する。人の動きから体感温度を推測して温度制御できる。人の位置を記憶し生活エリアを学習して空調範囲を自動設定する機能も備えている。

△三菱電<6503>、電力用半導体生産でルネサスへの委託を拡大
三菱電機は電力用半導体（パワーデバイス）の外部への生産委託を増やす方針を明らかにした。０６年末には持ち分法適用会社で半導体大手のルネサステクノロジにパワーデバイスの一部生産委託を始めた。具体的な生産委託量や品目は明らかにしていないが、今後も白物家電や自動車向けにパワーデバイスの需要拡大が見込めるため、ルネサステクノロジが保有する直径２００ミリメートル（８インチ）ウエハーラインへの生産委託を増やし、コスト削減を図りながら増産対応していく。三菱電機は熊本工場（熊本県合志市）の直径１５０ミリメートル（６インチ）ウエハーラインでパワーデバイスを生産している。白物家電などに、消費電力を抑制できる電力変換装置（インバーター）の搭載が進むにつれて、パワーデバイスの需要が拡大。このため、ルネサステクノロジが熊本事業所（熊本県合志市）内に敷設する直径２００ミリメートルウエハーラインへの生産委託を開始。口径の大きいウエハーで生産することにより効率化する。三菱電機はパワーデバイス事業の売上高が０６年度９００億円に到達。０７年度９４０億円、０８年度１０００億円を計画する。複数個のパワーデバイスを一つのパッケージに納めたモジュールでは市場シェアが３５％程度。今後も中国など新興工業国のエアコンなどでインバーター化が進む見通し。ガソリンと電気を併用するハイブリッド車向けにもパワーデバイスの需要拡大を予測する。ルネサステクノロジは三菱電機と日立製作所の半導体事業の統合により発足した半導体メーカー。ルネサスの熊本事業所は三菱電機の熊本工場を分割したもので、同じ敷地にある。

△ホンダ<7267>、米・メキシコで８割供給へＣＲ－Ｖ増産
ホンダはスポーツ多目的車（ＳＵＶ）「ＣＲ―Ｖ」を増産する。０６年に全面改良し発売したが主力の米国市場の販売が大幅に伸びており、米やメキシコ工場を中心に生産能力を引き上げる計画。０７年度は最大で、前年度比３割以上増えて５０万台前後になる可能性もある。将来は日本からの輸出依存度を減らし、北米市場向けの８割は米とメキシコからの供給で賄う考えだ。ホンダは０６年の新型モデル投入を機に、米イーストリバティ工場（オハイオ州）でＣＲ―Ｖの生産を始めた。従来、日本と英国から輸出していたが、英工場での生産車は欧州向けに特化した。イーストリバティでは０７年で約５万７０００台を生産する模様。メキシコ工場は「アコード」を米メアリズビル工場（同）へ移管、９月からＣＲ―Ｖの生産に切り替えた。メキシコ工場の生産能力は５万台で、来年にはフル生産の予定。

△ホンダ<7267>、新型「クレアスクーピー」発売－燃費２％向上
ホンダは、原付５０ｃｃスクーター「クレアスクーピー」に電子制御式燃料噴射装置（ＦＩ）を搭載して発売。従来比で約２％燃費が向上するほか、二酸化炭素（ＣＯ２）低減など環境機能を高めている。タイプはスタンダードとデラックスの二つを用意。スタンダードは２色、デラックスはツートーンカラーの４色でファッショナブルさを強調している。価格は１９万９５００円から。国内に年間１万２０００台の販売を計画する。

△日産<7201>、「オッティ」に新グレード追加
日産自動車は、軽自動車「オッティ」に新グレード「ＲＭ」、「ＲＺ」シリーズを追加した。既存モデルにリモコンオートスライドドア、スライドドアオートクロージャーを搭載した。「オッティ」のグレード追加に伴い、オッティのカスタムカーの「ライダー」にもリモコンオートスライドドアを搭載したモデルを発売した。価格はオッティが１３６万５０００―１５８万９７００円。オッティ・ライダーが１５２万２５００―１７４万７２００円。

△ノリタケ<5331>、切れ味向上し加工時間短縮した仕上用砥石を発売
ノリタケカンパニーリミテドは１１日、切れ味を向上して加工時間を既存製品よりも２０―３０％短縮した精密仕上加工用砥石「キーンストーン」と「ラッパーくん」を１０月中旬に発売すると発表した。価格は１００―５００円。ベアリングや自動車部品向けに、０９年度に１０億円の売り上げを目指す。研削の最終工程の超仕上加工用。面粗さ（Ｒａ）はキーンストーンが０・０２―０・０３マイクロメートル（マイクロは１００万分の１）、ラッパーくんが０・０２マイクロメートル以下。砥粒（とりゅう）の配列と結合材の配合を工夫し、切れ味のほか加工品質の安定性も高めた。キーンストーンは砥粒とボンドの脱落を抑え、研削可能量も３０―５０％向上した。

△ダイキン<6367>、施工しやすく使いやすいエコキュート発売
ダイキン工業は１１日、施工しやすさ、使いやすさに配慮した自然冷媒ヒートポンプ給湯機「ダイキンエコキュート」４機種を１２月１日に発売すると発表した。圧縮機の消費電力を４％低減、貯湯ユニットの保温特性を高めたほか、リモコンを見やすいデザインに一新した。貯湯タンク容量は３７０リットルと４６０リットルで、それぞれ一般と寒冷地向けの２タイプを用意。価格は７６万１２５０円から。４機種で年間８万台の販売を目指す。貯湯ユニットはタンク形状に合わせた発泡素材の新断熱材ですき間なく覆い、放熱ロスを１５％低減した。搬入しやすいように梱包状態で約１５％軽量化したほか、施工時も前板を外さずに水配管や電気配線を接続できるように改良した。

△不二越<6474>、歯切工具を増産－富山事業所に新工場、生産能力６０％増
不二越は歯車の生産に使う歯切工具を増産する。富山事業所（富山市）内に新工場が完成、生産能力を従来比６０％増の月産４８００個体制に引き上げた。投資額は約２０億円。新工場では能力増と併せ、生産ラインの整流化などの改善活動を実施。生産効率向上とリードタイム短縮につなげる。２０１０年に歯切工具の売り上げを５０％増やし、世界シェア２０％超を目指す。新工場は２階建てで延べ床面積５１００平方メートル。同事業所内にあった旧歯切工具工場から設備を移設すると同時に歯形研削盤など新型機４０台を導入し、加工機２２０台体制とした。これにより生産能力は、歯を切削するホブが７５％、歯の表面仕上げに使うシェービングカッターは５５％、特殊形状の歯車の切削に使うピニオンカッターは５０％向上する。

△富士フイルム<4901>、家庭用写真プリンターに再参入－昇華型熱転写２種発売
富士フイルムは家庭用写真プリンター市場に再参入する。昇華型熱転写方式の小型写真プリンター２機種を２０日に発売する。想定実売価格は「ファインピックスプリンターＱＳ―７」が１万２０００円前後、上位機種の「ＱＳ―７０」が１万７０００円前後。販売目標は２機種で年１０万台。画像補正技術「イメージインテリジェンス」と高速赤外線通信機能「Ｉｒシンプル」を搭載。子供を持つ２０代後半から３０代の女性を最大のターゲットにする。同社はサーモオートクローム（ＴＡ）方式の家庭用写真プリンターを手掛けていたが、プリント速度が遅かったことなどにより０４年に終了。プリントや通信速度の向上やデジカメの普及に加え、店頭設置用プリンターなどで評価を得たこともあり再参入を決めた。

△杏林製薬、幼児用気管支ぜんそく薬を発売
キョーリン<4569>子会社の杏林製薬（東京都千代田区、荻原郁夫社長、０３・３２９３・３４１１）は、ロイコトリエン受容体拮抗剤・気管支ぜんそく治療剤「キプレス細粒４ミリグラム」（一般名モンテルカストナトリウム）を発売した。同剤は気管支ぜんそくの発症が集中する１歳以上６歳未満向けの薬剤で、１日１回就寝前に経口投与することで、ぜんそく症状や呼吸機能をコントロールする。

△大正製薬<4535>、速乾性の手指消毒剤を１５日に発売
大正製薬は、手指消毒剤「パブロンハンドジェル３６５〈レモン〉」を１５日に発売する。速乾性ジェルタイプで手にすり込むだけで、ばい菌を消毒する。希望小売価格は２５０ミリリットル入り９４５円。初年度３億円の売上高を見込む。

△鶴弥<5386>、名工大と熱吸収抑える瓦を開発
鶴弥は太陽光を高率で反射し、熱吸収を抑える瓦「サマースノー」を発売した。名古屋工業大学と共同で開発した。価格は施工費込みで１平方メートル当たり１万１００円（切り妻屋根）。初年度に３０００万円の売り上げを目指す。うわぐすりに太陽光の反射率が高いアルミニウムやチタンを多く配合した。太陽光を６０％以上反射、屋根への蓄熱を減らし冷房負荷を抑える。気温４０度Ｃ時の実証で、一般の黒色瓦の表面温度７４度Ｃに対し、サマースノーは５３度Ｃだった。白、薄黄、薄ピンクの３色。

△資生堂<4911>、「マキアージュ」から冬の新製品５品目１４品種発売
資生堂は１１日、トータルメーキャップブランド「マキアージュ」から、冬の新製品（写真＝全５品目１４品種）を１１月２１日に発売すると発表した。中心商品は唇の「色補正効果」「凹凸補正効果」「トリートメント効果」のあるリップメーキャップベースとルージュカラー、リップグロス２種をセットにした新リップコンパクト「クリスタライジングリップコンパクト」。リップメーキャップベース、口紅、リップグロスの３ステップで輝く立体的な唇を実現する。

△日鉱金属（新日鉱ＨＤ<5016>）、高機能ステンレス材を拡販－２０１０年度生産倍増
日鉱金属は小型・薄型の高機能ステンレス材を拡販する。薄型テレビの普及を受け、ブラウン管テレビ向けステンレス部材の需要が激減しているため、付加価値が高い薄肉材をステンレス事業の中心に据える。板厚が２００マイクロメートル以下の電子機器・部品の用途に照準を定め、薄肉化や形状制御が可能な製造技術、グループのメッキ対応力などを武器に用途を開拓する。３年後の２０１０年度に現在の月産約１２０トンから同２５０トンへの倍増を目指す。具体的には携帯電話のメタルドームスイッチや液晶バックライト向け反射板、コネクター用シェル、車載センサーなど２ケタ成長が見込める電子機器向け需要を取り込む。このうちメタルドームスイッチでは指で押す際の「クリック感」のバラつきを改善。同時に自社の伸銅品で蓄積したノウハウを水平展開し、現行成分のまま製造条件を見直すことで高い耐久性を得ている。

△花王<4452>、ポリマー粉体の応用拡大－来年以降スキンケアなど商品化
花王は制汗剤「さらさらパウダーシート」に採用している「ポリマー粉体」の技術を応用した製品を、０８年以降、順次市場に投入する。ポリマー粉体は平均粒径が２マイクロメートル（マイクロは１００万分の１）。粒子は適度な柔らかさで、肌がこすれる際、クッションの役割を果たすなど、従来品に比べ肌感触を飛躍的に向上させた。０７年度色剤協会賞（技術賞）を受賞。同社では、制汗のほかに日焼け止めなどにも効果があることを確認できたとして、スキンケアやメーキャップ商品に応用していく。さらさらパウダーシートは０５年以降、売り上げが２ケタ増で推移するなど好調。基盤技術の一つである粉体技術をもとに０５年に開発した「ポリマー粉体」の導入が需要急増に結びついた。制汗剤は従来のスプレータイプに加え、外出先でも手軽に使えるシートタイプの普及などで市場が拡大。０７年度の市場規模は前年度比約６％増の３５１億円とみられている。

△ニッカウヰスキー、１２年熟成モルトウイスキーを日欧で同時発売
アサヒビール<2502>は１２日、子会社のニッカウヰスキー（東京都港区）が製造するウイスキー「シングルカフェモルト１２年」（７００ミリリットル）を１１月２２日に日本と欧州で同時発売すると発表した。販売本数は計３０２７本。価格は日本が８４００円、欧州が１０９ユーロ。シングルカフェモルト１２年はニッカの西宮工場（兵庫県西宮市）で蒸留し、１２年以上熟成させたモルトウイスキー。連続的に蒸留を繰り返す独自製法で、口当たりの良い味わいに仕上げた。日本ではニッカのホームページ上で２０３１本、欧州ではフランスのウイスキー商社、メゾン・ド・ウイスキーを通じて９９６本を販売する。ニッカは欧州市場ではすでに「余市」など１３商品を輸出しており、欧州１８カ国に販路を広げている。

△岩谷産業<8088>、小型でシンプルなファンヒーター発売
岩谷産業は家電シリーズ「ｉ―Ｓｉｍｐｌｅ」の第１弾として「無光触媒空気清浄セラミックファンヒーター」を１５日に発売する。同シリーズは手ごろな価格でデザイン性と機能性を兼ね備えた家電のシリーズ。価格はオープン。初年度に５万台の販売を見込む。コンパクトでシンプルなデザインが特徴。黒と白の配色や前面のフラットフォルムなどが評価され、０７年度の「グッドデザイン賞」を受賞した。
（日刊工業新聞）

△夢の街創造委員会<2484>　今期も事業拡大続く
夢の街創造委員会は１２日引け後に０７年８月期業績を発表した。売上高７億６２１０万３０００円（前々期比１７．４％増）、経常利益２億４０７５万円（同６０．６％増）、純利益１億４５１０万５０００円（同４．８％減）と２ケタ増収大幅経常増益を達成。コア事業である「出前館事業」で、昨年１０月より開始したクレジット決済サービスや、主要チェーンとのＰＯＳシステム連携など中長期的にわたってユーザー・加盟店双方へのサービス向上となる取り組みを図っている。また、リクルートが運営するＨｏｔＰｅｐｐｅｒ．ｊｐへの宅配注文サービスを提供する一方、エイブルのホームページ上に「エイブル出前館」を掲載し「エイブル引越ピザキャンペーン」を実施するなど、宅配サービスにおいてのインターネット注文の向上に取り組んでいる。事業別売上高は、「出前館事業」６億９９９５万円（同２１．１％増）、販促物配布サービスを行う「広告代理事業」３５７１万１０００円（同２３．９％減）、自動車買取や不用品回収などを行う「駆けつけ館事業」２６４４万円（同７．８％増）となった。０８年８月期業績予想は、売上高１０億３３００万円（前期比３５．５％増）、経常利益３億１０００万円（同２８．８％増）、純利益１億８１００万円（同２４．７％増）、１株当り純利益３３９８円６７銭と最高益更新を見込み、事業拡大続く。

△薬王堂<3385>　今中間期業績は増収増益
薬王堂は１２日引け後、０８年２月期中間連結業績を発表した。売上高１６７億３９００万円（前年同期比１２．７％増）、経常利益５億６５００万円（同３．９％増）、純利益３億３１００万円（同６．４％増）と増収増益。岩手県を本拠地に、青森、宮城、秋田に集中的にドラッグストアを出店。今中間期末までにドラッグストア９５店（うち調剤併設型４店舗）、調剤専門薬局１店舗、バラエティストア１店舗の計９７店となっている。今中間期間では１１店の出店と５店舗のレイアウト変更を実施した。出店費用、レイアウトの費用等のコストがかかるなかＥ．Ｓ．Ｌ．Ｐ（Ｅｖｅｒｙｄａｙ　Ｓａｍｅ　Ｌｏｗ　Ｐｒｉｃｅ）政策の継続強化と自社開発製品の品揃えを拡充することで、売上総利益率の改善に努めている。今期連結業績予想は、売上高３５０億７５００万円（前期比１６．４％増）、経常利益１１億６７００万円（同１０．２％増）、純利益６億３７００万円（同１５．１％増）、１株当り純利益２万１２４８円６５銭を見込んでいる。１２日の株価は１３万４０００円と安値圏。
（証券日刊新聞）

△富士通<6702>が新型ＰＣ　企業向け、省エネ機能充実
富士通は１２日、企業向け新型パソコン全８シリーズ２９機種を同日から順次発売すると発表した。ワイド液晶画面のノートパソコンを企業向けにも導入。デスクトップでは対人センサーを設置し、人がいない時にモニター電源を切る省エネ機能を搭載したモデルなどを品ぞろえした。ノート型「ＦＭＶ－ＬＩＦＥＢＯＯＫ」は７シリーズ１６機種を投入。個人向けでは一般的となった１５・４型ワイド液晶搭載モデルを新たに設定した。デスクトップ型「ＦＭＶ－ＥＳＰＲＩＭＯ」は１シリーズ１３機種。モニター上部に対人センサーを搭載し、パソコンの前から人がいなくなった場合、すぐにモニター電源を切ることで待機時の消費電力を９０％削減できる省エネ機能を一部機種に盛り込んだ。また、２４時間で保守対応するモデルについて、耐久性を高め、保守対応期間を従来の３年から２年伸ばして５年とした。価格は１５・４型ワイド液晶搭載モデル「Ａ８２５０」が１４万５０００円から。また、２４時間保守対応モデル「ＦＭＶ－Ｄ５２５５」が１５万９０００円から。

△半導体のエルピーダ<6665>、台湾の合弁工場が開所式
半導体大手のエルピーダメモリと台湾の力晶半導体は１２日、折半出資して建設していた台湾の合弁工場「レックスチップ」の開所式を現地で開いた。総投資額は台湾の半導体業界で最大規模の約１兆６０００億円を見込む。レックスはパソコンなどの記憶装置に使われるＤＲＡＭ（記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー）を製造する。工場の第１棟と事務棟が完成した。式典後、エルピーダの坂本幸雄社長は「レックスは世界最高水準の低コスト工場になる。今後も台湾で成長していく」と期待感を示した。力晶のフランク・ファン会長も「エルピーダとの協力関係が成功し、工場は両社による設立合意から１年を待たずに操業に至った」と述べた。レックスは計４棟の工場建設を計画。第１棟はすでに生産を開始している。回路線幅が７０ナノ（ナノは１０億分の１）メートルの製造プロセスを用いており、来年６月時点で月産７万枚（３００ミリウエハ換算）に増強する予定だ。第２棟の建物部分は来年８月の完成を目指し、建設を進めている。エルピーダと力晶は２００３年、技術協力を軸に提携し、昨年１２月に合弁会社の設立で合意していた。各棟が月産６万枚前後となる計４棟の工場棟を完成させ、ＤＲＡＭの生産世界トップを目指している。レックスは台湾の中部サイエンスパーク内に立地。敷地面積が約１９万６０００平方メートルで、１０月現在、約１８００人の従業員がいる。
（FujiSankei Business i）