10/12 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

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■株価材料

△赤阪鉄工<6022>が本年高値、増額修正を先取りと
赤阪鉄工所は８営業日続伸の動きで２日ぶりに年初来高値を更新している。主力の船舶用エンジンの需要増大を背景に今３月期の収益増額修正期待が高まっており、株価はこれを先取る動きとなっているようだ。８月３日に発表した今期の第１四半期（４－６月期）の連結経常利益は前年同期比２．６倍の４億４９００万円となっていたが、会社側では５月に公表した９月中間期予想（２億８０００万円）および通期予想（５億円）は修正していなかった。原材料・購入品の価格高騰や下期には採算性の厳しい新機種へ取り組む計画であることなどを理由にあげていたが、足元の新造船価格の上昇は大きく、市場では「各種のコスト増などを十分に吸収して今後の大幅上方修正が見込める」（中堅証券）といった見方が出ている。国内の一部造船所ではエンジン・内燃機関などの品不足で新造船の竣工が遅れる状況も見られており、「舶用エンジンメーカーには強い追い風が吹いている」（同）という。
同業の神戸発動機<6016>なども年初来高値を更新している。

△日立造<7004>は４日続伸、船価上昇も追い風に
日立造船が４日続伸している。足元の業績が回復傾向にあるにもかかわらず、株価水準が１００円台と低水準にあるため、このところ短期の値幅取りを狙った買いが増えているもよう。１０日にガソリンを代替するバイオエタノールの製造過程で使う脱水装置事業への参入を発表したことも引き続き材料視されている。
また、同社はＪＦＥホールディングス<5411>と折半出資で造船会社「ユニバーサル造船」を運営しているが、最近の海運市況高騰を背景にした新造船価格の上昇傾向が追い風になっている面もあるようだ。同社は事業の選択と集中の一環として、このユニバーサル造船の保有株式をＪＦＥに譲渡する方向で交渉を行っており、動向が注目されている。

■オムロン<6645>が軟調、自動改札機トラブルで手控え
オムロン、日本信号<6741>が安い。この日の朝から東京都内のＪＲや地下鉄などで自動改札が作動しないなどのトラブルが発生しており、自動改札を手掛ける企業に買い手控えムードが高まっている。オムロンがトップシェア。
（ラジオNIKKEI）

△ワコール<3591>、スワロフスキーのクリスタル使ったナイトドレス
ワコールは、高級ブランド『Trefle（トレフル）』からナイトドレスを200枚限定で2007年11月初旬から順次発売する。『Trefle』発売30周年を記念した。クラシックなレースを使用し、胸もとにはスワロフスキー社のクリスタルをあしらった。パーティシーンにもドレスとして着用できるナイトドレスだという。希望小売価格は71,400円（税込）。約10店舗の百貨店下着売場で販売する。
（J-CASTニュース）

▼ソニ<6758>エリ、低価格製品の販売増で減益
Sony Ericssonの7～9月期決算は、主に中・低価格帯製品の販売が伸びた影響で、売上高は前年同期比で7％増えた一方、純利益は31％減となった。Sony Ericssonが10月11日発表した第3四半期（7～9月期）決算は、売上高は前年同期比7％増の31億800万ユーロだったが、純利益は2億6700万ユーロで、前年同期を31％下回った。同四半期中の出荷台数は前年同期を31％、前四半期を4％上回る2590万台を記録したが、主に中・低価格帯製品の販売が伸びている影響で、平均販売単価（ASP）は120ユーロと、前年同期の147ユーロ、前四半期の125ユーロから下落した。一方、粗利益率は30.7％で前年同期比で下がったものの、前四半期の29.6％は上回った。市場シェアは9％を超えたとみている。ハイエンド製品については、スマートフォン「P1」やスライダー式ウォークマン携帯「W580」などが好評だという。11月1日付で辞任予定のマイルス・フリント社長は、第4四半期はホリデーシーズン前に投入する新製品の影響もあり「新しい幅広い製品ポートフォリオから、より多くの利益を得る自信がある」とコメントしている。
（ITmedia News）

△スリーエフ<7544>、高品質素材を使用したプレミアムロールケーキを週末限定で発売

△ＨＩＳ<9603>、ツアー商品「シンガポール航空で行くシドニー＆シンガポール６日間」を発売

△ローソン<2651>、「元気サラダ」シリーズから「元気サラダ（豆腐＆根菜）」など４品を発売

□ＡＮＡ<9202>、１２月１日～２００８年１月７日搭乗分の「特割７」「特割１」運賃を追加届出

△ＮＥＣ<6701>、中国で高可用性ソフト「ＣＬＵＳＴＥＲＰＲＯ」のパートナー制度を設立

△ＳＲＩスポーツ<7825>、プロ・上級者用アイアン「スリクソン　Ｉ－７０１　Ｔｏｕｒ」を発売、寒い時期のゴルフや日常向けに「防寒グッズ」を発売

△武田薬品<4502>、腎性貧血・癌性貧血治療薬「Ｈｅｍａｔｉｄｅ」の第ＩＩＩ相臨床試験を開始
（日経プレスリリース）

△大塚商会<4768>、顧客数増加に高い評価
大塚商会が大幅高。証券会社のレーティング高評価の動きから市場筋の買い人気が高まっている。オフィス通販事業の「たのめーる」の口座拡大で顧客数が大幅に増えているという。

△ファナック<6954>、ロボット好調を見直す
ファナックが一時１３０００円台を回復した。日本ロボット工業会が０７年の国内メーカーによるロボット生産額が３年連続で過去最高を更新する見通しを発表、好感買いされている。ＮＣ装置世界首位の同社が関連株リードとの見方が強い。

▼アデランスＨＤ<8170>が急落
アデランスホールディングスが０８年２月期の収益減額修正を嫌気して急落。連結経常利益は７７億円から４４億円になる見通しだ。

△データアプリ<3848>１６万円出没
データ・アプリケーションは戻り高値の１６万円出没の展開。１１日に今３月期中間決算の上方修正を発表。前回予想の経常利益１６００万円赤字を５００万円黒字に修正した。通期計画は不変で売上高１５．８億円（前期１３．７６億円）、経常利益２．０７億円（同２．０４億円）を見込む。４月にデビューした企業間電子商取引ソフトの開発販売が中心の企業。

▼北陸電工<6989>　業績下振れ懸念もチャートは底打ち示唆。
押し目買いが次第に切り上がってきた。

△リンクセオリ<3373>　中計目標の買収した独社の不振などで２０１０年売上高１０００億円を下方修正。
１０年８月期は売上高８００億円、営業利益６０億円目指す。

△年末商戦でゲーム各社の鼻息強い。
任天堂<7974>ＤＳ、Ｗｉｉ販売の絶好調が続くなか、イマジニア<4664>、ハドソン<4822>に注目集まる。

△反応乏しい日本色材<4920>
日本色材工業研究所は今２月期中間の上方修正を発表したが、インパクトは乏しい。前回予想の売上高３８．６２億円、経常利益１．５３億円を各４１．９３億円、１．９７億円に修正した。化粧品事業が好調に推移したことが原因。通期は中間発表で公表する。化粧品、医薬部外品のＯＥＭ専業メーカー。

△マックハウス<7603>は底堅い
マックハウスが小幅安で続落も１０００円台キープで底堅い展開。１１日に今２月期中間を発表。前年同期比１．７％増収、２３．４％経常減益となった。既に今期見通しを下方修正しており、悪材料出尽くしとなったようだ。ジーンズ中心のカジュアル衣料の専門店。

△吉野家<9861>は利益５倍増を買う
吉野家ホールディングスが高い。２００７年８月中間期の連結純利益が前年同期比５倍の１１億円となったことが手掛かり。牛丼販売再開による売り上げ増、コスト削減が奏功した。

▼ビクター<6792>は赤字決算予想を嫌う
日本ビクターが売り優先の始まり。２００７年９月中間期の連結最終損益が３４０億円程度の赤字になったようだと報じられたことが嫌気された。液晶テレビやオーディオ製品の販売不振が響いた。
（株式市場新聞）

▼三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>は続落。今朝は日経平均軟調で金融関連株も下落
三菱UFJフィナンシャル・グループは続落。１５円安の１１６３円で始まり、一時、１１４５円まで売られた。今朝は日経平均株価が小反落し、前場は一時、９８円４４銭安の１万７３６０円５４銭まで下落した。東証１部業種別株価指数でも多くのセクターが下落しており、銀行業セクターも下げている。一部地銀を除き、ほとんどの銘柄が売られている。銀行のほか、証券・商品先物取引業、その他金融業などのセクターも下落している。

▼ソニー<6758>が続落、目先材料出尽くし感も
ソニーが、２３０円安の５５５０円と前日と変わらずを含めて３日続落となっている。ソニーエリクソンの第３四半期決算が前年同期比１０．４％減となったことで売り先行となっている。またソニーフィナンシャルホールディングス＜８７２９＞（東１）が前日、東京証券取引所第一部に上場を果たしたことで、目先材料出尽くし感が出ているようだ。

△サイバー・コミュニケーションズ<4788>は続伸中。高め配当も魅力
サイバー・コミュニケーションズは続伸。４７００円高の６万５４００円まで買われている。東証マザーズ市場値上がり率上位にランクインしている。９月２５日につけた上場来安値２万９７８０円を底に、続伸中。このまま続伸して、まずは次のフシ８万円、さらにその次のフシ１０万円を目指す。現在の株価でＰＥＲは４４倍台、ＰＢＲは４倍台と高め水準。
しかし同社の事業が「ネット広告の媒体代理店」で、業界トップであり、電通<4324>とソフトバンク<9984>グループの合弁会社という点から見ると、とくに高すぎるというわけではないかもしれない。業績は堅調に右肩上がり。実質無借金。筆頭株主は電通で、ほかの大口株主には、ソフトバンクＢＢや大手証券の名も並んでいる。また、新興市場のＩＴ企業にしては、配当金が充実。今期２００８年３月期末（年間）配当金は２００円を予想している。現在の株価で、配当利回り約３％と、かなり高めだ。

△田淵電機<6624>が急伸し年初来高値を更新、ニンテンドー関連物色の流れ
田淵電機が、２５円高の４４１円と急伸し８月３０日につけた年初来高値４３２円を更新している。任天堂<7974>が連日の上場来高値となる動きから、ニンテンドー関連物色の流れから買われている。
ゲーム機向け電源ユニットが好調に加え、資本提携したＴＤＫ<6762>との薄型ＴＶ向け耐熱性の電源などに対する期待も高まっているようだ。

△株マニ５日付け注目銘柄のエービーシー・マート<2670>は５連騰
株マニ５日付け『リアルタイム注目銘柄』で取り上げたエービーシー・マートは、以降、小幅ながら５連騰。さらに今朝はギャップアップ→続伸している。１１５円高の２５７０円で始まり、その後は２６３５円まで買われている。きのう大引け後に発表した、８月中間連結決算は、前年同期比２ケタ増収増益。２００８年２月通期連結業績予想も、前年比増収増益としている。また、増配を発表。２月期末６円増配の１８円とする。８月中間１２円とあわせると、年間３０円配当となる。

△グリーンホスピタルサプライ<3360>は続伸。とはいえ中期ではまだまだ安値圏
グリーンホスピタルサプライは続伸。５０００円高の１２万５０００円まで買われている。とくに材料が出たわけではないようだが、８月８日につけた上場来安値８万円を底に、反発→続伸中だ。チャート的には、次のフシは１４万円、さらにその次は１８万円がフシとなっている。続伸中とはいえ、中期では安値圏。この２年ほどのチャートでは、１８万円前後がアベレージラインのようだ。現在の株価でＰＥＲは２０倍台、ＰＢＲは２倍台。

△三菱商事<8058>が３日続伸し上場来高値を更新、原油・非鉄金属市況の上昇から物色
三菱商事が、５０円高の３７２０円と３日続伸し９月２７日につけた上場来高値３６９０円を更新している。１１日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（ＮＹＭＥＸ）の原油先物相場が３日続伸となり、期近の１１月物が１バレルあたり８３．６７ドルまで上昇したことなどを好感した動きになっている。原油・非鉄金属市況の上昇から資源関連のけん引役として物色されている。

△出光興産<5019>は専門紙にダブルで取り上げられ、続伸
出光興産は続伸。８０円高の１万３７６０円まで買われている。今朝の日経産業新聞で「出光、クレジットカードの会員獲得強化――携帯専用サイト開設」と報道され、株式専門紙で「米国原油市況高の収益への好影響を評価。ソニーと共同で有機ＥＬの原料開発を行なっており、韓国大手電機メーカーの有機ＥＬ量産の動きも刺激に」と取り上げられた。チャート的には、まずは次のフシ１万４０００円ラインが目標となるが、現在の株価でＰＥＲは１８倍台と、まだまだ割安水準。１万４０００円フシを上抜ければ、今年４～５月高値１万５０００円台も望めるか。

△日本工業検査<9784>はモミ合い。三角保ち合い上放れのタイミング
日本工業検査はモミ合い。１５円高の２３１０円で始まったが、寄り後は２２００円台になっている。今朝の日経新聞に「建物や設備の非破壊検査を手がける日本工業検査の株価が高値圏で推移している」と取り上げられた。記事によると、７月の新潟県中越沖地震で東京電力の原子力発電所が被害を受け、復旧の過程で同社の検査需要が高まるとの観測が浮上したためだ。ただ具体的な業績への影響は未知数で、思惑買いが先行しているとの指摘もあるという。確かに中長期チャートでは高値圏だが、現在の株価でＰＥＲは約２０．８倍、ＰＢＲは約２．４倍と、とくに割高・過熱感があるわけではないようだ。業績は堅調に右肩上がりで来ており、今期２００８年３月期連結業績予想は、前年比増収増益。業界観測では、時期２００９年３月期もさらに増収増益と見られている。実質無借金の好財務。非破壊検査で２位。石油・石化・ＬＮＧなどの分野に強いという。「原発特需」がなくても、買い安心感は充分な優良株だ。この３ヵ月ほどのチャートでは、下値を切り上げる三角保ち合いを形成している。エネルギーをためて、上放れのタイミングと見たい。

△帝人<3401>が４日続伸、炭素繊維の生産設備を増強
帝人が、９円高の６０３円と４日続伸となっている。帝人子会社の東邦テナックス＜３４０３＞（東１）が１１日、ドイツで炭素繊維の生産設備を増強すると発表したことを好感している。５１００万ユーロ（約８４億円）を投じ、生産ラインを増設。２００９年８月に稼働し、生産能力を５０％増の年間５１００トンにする。航空機向けの用途を中心に炭素繊維の需要が伸びると判断し、増産準備に入るという。株価は、６８０円処までの上値を試す展開か。

△アセット・マネジャーズ<2337>は続伸。２月通期業績予想を上方修正
アセット・マネジャーズは反落→反発。５０００円安の１７万７０００円で始まったが、その後は１８万円台まで戻している。きのう大引け後に、８月中間決算と、２００８年２月通期業績予想の上方修正を発表した。８月中間連結決算は、前年同期比増収減益。連結対象となったファンドからの物件取得にかかる手数料や配当収入にかかる収益計上のタイミングずれなどによる。２００８年２月通期連結業績予想は、前年実績比増収増益としている。修正後の２月通期連結業績予想は、売上高が前回予想比１６０億円増額の７３０億円、経常利益が同３３億円増額の２１０億円。純利益は前回予想の９５億円を据え置いた。連結しているファンドが保有する不動産が売却となり、ファンドに出資しているほかの投資家に帰属する分を含め、売上高・売上原価に計上されるため。不動産の証券化事業などを行なっており、中国圏企業が投資対象のファンドを組成するなど、海外展開も積極的に行なっている。現地では、植林事業など、農産業振興と日本の環境保全の両方に貢献できる事業も展開している。チャートを見ると、９月２５日につけた上場来安値１０万４０００円を底に、続伸中。しかし中長期ではまだまだ安値圏で、現在の株価でＰＥＲは１０倍台と、割安水準になっている。このまま続伸で、まずは今春の２０万円台奪回を目指す。

△東京都競馬<9672>が３日続伸、日経の観測報道を好感
東京都競馬が、１５円高の３１６円と前日と変わらずを挟んで３日続伸となっている。同社の２００７年１２月期の連結営業利益が前期比４８％増の３４億円程度となる見通しとの日本経済新聞社の観測報道を好感している。従来予想は３０億円。夏の猛暑で子会社が運営するプール型遊園地「東京サマーランド」が好調。馬インフルエンザで主力の大井競馬場が２日休場となった影響を補うとしている。信用取組倍率１．３９倍の好取組を支えに、６月５日の高値３４７円処を上値として意識する展開か。

□リコー<7752>は「中間純利益、過去最高更新」報道も小反落
リコーは小反落。１０円安の２５１５円で始まっている。今朝の日経新聞で「リコーの９月中間期の連結純利益は、前年同期比１５％増の６００億円前後になったもようだ」「従来予想を約４０億円、上回り、過去最高益を更新する」との観測報道がなされたが、市場は反応薄だ。この１ヵ月ほどは、２３００円ラインから２５００円ラインまで続伸してきたが、この数日は２５００円ラインをはさんでモミ合っている。また、今朝は日経平均株価が小反落し、４１円０４銭安の１万７４１７円９４銭で始まっている。そのツレ安もあろう。現在の株価でＰＥＲは１４倍台と、とくに割高・過熱感はない。好調な業績をバネに、次のフシ２６００円、さらに次のフシ２７００円･･･と、上値追いして行きたい。

△ひまわりホールディングス<8738>　今中間期は減収ながらも一転大幅黒字転換
ひまわりホールディングス株式会社のグループ概要　ひまわりホールディングスは１１日、現在集計中の０８年３月期中間連結業績見通しを発表した。営業収益は３６億２５００万円（前年同期比６．６％減）、経常利益は３億１５００万円（前年同期は１億７９００万円の損失）、純利益は８億５８００万円（同５億１０００万円の損失）と減収ながらも一転大幅黒字転換となる見込み。外国為替取引関連事業及び証券取引関連事業については、今中間期に外国為替証拠金取引の月間口座増加数が過去最多を記録するなど、両事業とも前中間期に比べて口座数が積み上がっていることに加え、第２四半期には外国為替市場、証券市場とも大きく相場が変動したことから、両事業の営業収益は大幅な増収となった。一方、従来大幅な赤字を計上していた商品先物取引関連事業については、今年７月に同事業を営む連結子会社において、対面リテール取引部門を会社分割により、ホールセール事業部門等を事業譲渡により、それぞれ事業分離を行なった。この結果、営業収益が大きく減少したものの、人件費などを中心に営業費用も大きく減少したことから、第２四半期の収支状況は大きく改善し、黒字体質への転換となった。また、連結子会社における事業譲渡に伴い、事業譲渡益６億５８００万円を特別利益として計上している。なお、９月末の口座数は９万２７０口座、３月末の口座数が６万５８２９口座であったので、２万４４４１口座増で、６ヶ月で３７．１％増という大幅な伸びとなる。今期の期末配当に関しては復配を予定しているが、具体的な予想額については通期の業績見通しを踏まえ、公表が可能になった時点で速やかに発表するとしている。株価は９月１８日の５６円を底値に７５円まで戻っているが、この勢いは更に加速されるものと期待される。
（証券日刊新聞）

△日本コンピュータダイナ<4783>
日本コンピューターダイナミクスは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高45億円（前予想44億円）、経常利益2.1億円（同1.5億円）、当期純理系1.1億円（同0.8億円）。
（証券新報）

△東京ガス<9531>が「ＴＥＡＭ　ＥＮＥＲＧＹ」商標登録出願　ＣＯ２ゼロ都市　エネ連携を追求
東京ガスは１１日、風力発電など再生可能エネルギーの特徴を生かした新しいエネルギー利用のあり方を示す名称「ＴＥＡＭ　ＥＮＥＲＧＹ（チーム・エネルギー）」の商標登録出願を行った。数カ月後には登録が認められる見込みで、今後は展示会などを通じてチーム・エネルギーの考え方を訴求していくとともに、商品にも使用していく。チーム・エネルギーという概念は、幕張メッセ（千葉市美浜区）で開催中の「第２回新エネルギー世界展示会」（１２日まで）で公表した。太陽光や風力などの自然エネルギーや、廃棄物、下水汚泥などを利用したバイオマスエネルギーは、総称して再生可能エネルギーと呼ばれる。環境負荷が小さく枯渇しない点が特徴だが、自然エネルギーに依存すると出力が不安定になるなどの欠点もある。チーム・エネルギーは都市ガス、電力、石油が持つ利点を生かした上で再生可能エネルギーの短所をカバーしていく。その上で、各エネルギーがスクラムを組んで、地球温暖化の原因となる二酸化炭素（ＣＯ２）の抑制を目指すというのが“語源”だ。同社は液化天然ガス（ＬＮＧ）を核にした総合エネルギーサービス事業を手掛けている。この事業を核に、再生可能エネルギーとの連携をさらに強めるため「相当数の検討会議を重ね」（技術戦略部技術戦略グループの根田徳大（ねだ・とくだい）主幹）、チーム・エネルギーとして展開していくことにした。この概念をよく理解してもらうため、２０３０年ごろの具体的なモデル都市を示した模型も制作。目指す社会は、水素や燃料電池などをエネルギー源としＣＯ２の発生がない「環境先進エリア」と、天然ガスなどとうまく組み合わせた「再生可能エネルギー高度利用エリア（郊外部）」、「エネルギーセキュリティーエリア（都市部）」によって構成されている。同社は今後、展示会などを通じ積極的にチーム・エネルギーをアピールしていく。

△７３社１万点ずらり　「全日本模型ホビーショー」　あすから一般公開　幕張メッセ
プラモデルやラジコンのメーカーが最新のモデルを展示する「全日本模型ホビーショー」（主催・二本プラモデル工業協同組合）が１１日、千葉市美浜区の幕張メッセで始まった。７３社が約１万点に上る新製品や定番モデルを出品している。老舗模型メーカーのハセガワ（静岡県焼津市）が今月発売した「日本海軍　戦艦長門　昭和十六年開戦時」は、３５０分の１スケールで、全長が６４・３センチもある。価格は１万９９５０円。「（会社を）リタイアされて時間のできた人が作りたいと言ってくれる」（企画担当者）と好評で、会場でもカメラを向ける中高年の姿がひんぱんに見られた。
バンダイ<7832>のブースには１０月からスタートした最新シリーズ「機動戦士ガンダムｏｏ（ダブルオー）」のプラモデルを始め、新製品がずらりと並ぶ。金属的な質感を持った塗装が施された「１／１００サザビー」は、１万４７００円（予価）。組み立てるだけで高品質の模型が完成する。「お金はあるが、塗装に時間をかけられない年配の模型好きが買ってくれるのでは」（ホビー事業部事業戦略チームマネージャーの川口克己氏）と、中高年層に期待を寄せる。会場には子供や熱烈なファンをターゲットにした、アニメやゲームの人気キャラクターの模型やフィギュア、戦車や飛行機のスケールモデルなどが展示されている。また、壁のような坂を上るラジコンカーや、パソコンで動きを制御して楽しむ２足歩行ロボットなども出品されておりデモンストレーションに歓声が上がっていた。２００６年度の玩具市場は６４００億円。このうちプラモデルや本格的なラジコン、鉄道模型をあわせた「ホビー」が９７５億円となっており、前年より５・５％増加した。バンダイが調べた模型だけの市場は小売りベースで４８０億円。このうち約５割を「機動戦士ガンダム」のプラモデルを販売しているバンダイが占めているという。展示会は１２日までが関係者の商談日で１３、１４日に一般公開される。

△病院に行かずに経鼻内視鏡検査　フジノンが検診車
フジノン（富士フイルムＨＤ<4901>）東芝<6502>ＥＳシステムは１１日、鼻から内視鏡を挿入して胃がん検診する経鼻内視鏡検査を、病院に行かなくても行える検診車「楽診号」を１１月上旬から医療機関向けに発売すると発表した。医療拠点が充実していない地域での企業の社員検診や、自治体による市民検診などでの利用を見込んでいる。経鼻内視鏡検査は、口から内視鏡を入れる従来の検査に比べて吐き気が少なく、会話をしながらでも検査が受けられる。検診者の負担が軽減できることもあって普及が進んでおり、同社はすでに全国約３０００の医療機関に納入したという。同社の加藤高敏営業副本部長は「『楽診号』を普及させ、日本から胃がんをなくしたい」と意気込みを語った。価格は５８００万円で、年間販売目標は１０台。同社は、フジノンと東芝メディカルシステムが、２００２年に設立した内視鏡製品の国内販売会社。

△屋上、地下を有効活用　ミサワホーム<1722>２階建て４層住宅
ミサワホームは、屋上や地下の空間を使い敷地を最大限に利用する鉄骨系住宅「ＨＹＢＲＩＤ　ＢＬＡＮＣ－Ｕ（ハイブリッド・ブラン・ユー）」を２２日に発売する。高さ約１・４メートルで床面積に算入されない低コストの床下空間「地下ｋｕｒａ」を初めて採用。２階の主室に設けた天井高約１・４メートルの小屋裏収納「小屋ｋｕｒａ」と合わせ、２階建て４層構造とし、広い空間を確保した。昨年１０月に発売したＢＬＡＮＣシリーズの第２弾商品で、敷地を最大限に利用できる空間設計と、シャープな外観デザインが特徴。都市部や都市近郊、高さ制限や容積率などの法規制が厳しい地域などで需要を見込んでおり、メーンターゲットとして団塊ジュニア世代を中心とした都心勤務者を想定している。床下空間「地下ｋｕｒａ」は、趣味のコレクションスペースや、安定した湿度や温度を生かして食料品保存庫として活用できる。また、「小屋ｋｕｒａ」は主室と階段で直結しており、モノの出し入れが容易で、開放感のある空間を演出する。また、地震時の揺れと収束時間を半減する制震装置を標準採用した。価格は３・３平方メートル当たり５８万円から、「地下ｋｕｒａ」付きタイプは６３万円から。ＢＬＡＮＣシリーズで年間１００棟の販売を見込む。

△どうなるキッコーマン<2801>欧州開拓…多様性の壁、まず「きっかけ」
日本が誇る「ＳＯＹ　ＳＡＵＣＥ（ソイソース＝しょうゆ）」は、米国に続き欧州も制するのか。キッコーマンが欧州市場の開拓を本格化させている。１０年以内に販売量を現在の３倍の３万キロリットルに拡大する計画だ。ただ、米国市場攻略の原動力となった「テリヤキソース」の成功体験が、多様な食文化を持つ欧州各国で、そのまま通用するかどうかは未知数。試行錯誤を続けるキッコーマンの欧州戦略をオランダで取材した。
「評判は日に日に高まっている。反応は良いよ」流通大手、アホールドの主力スーパー「アルバートハイン（ａｈ）」。アムステルダム中心部の店舗で店長を務めるミルダーさんは、キッコーマン製品の売れ行きに満足そうだ。オランダでも日本食の人気は高い。ａｈでもプライベートブランド（ＰＢ）のすしを販売しているほど。しょうゆも通常タイプのほか、減塩タイプ、テリヤキソースの３種類をそろえている。だが、欧州での販売を担うキッコーマントレーディングヨーロッパ（ＫＴＥ）の島田政直社長は「中国系が強い」と、満足はしていない。１９７２年にドイツのデュッセルドルフで、しょうゆをＰＲするために外食店を開いたのが、キッコーマンの欧州事業の始まりだ。９７年にはオランダのホーヘザンド・サッペメア市で欧州工場が稼働し、生産開始から今年で１０周年を迎えた。欧州工場で製造されたしょうゆ製品は、オランダのほか、ドイツ、イギリスなど欧州約３０カ国で販売されている。しかし、販売量は年間１万キロリットルと、米国の１０分の１以下にとどまっている。市場シェアは約１５％と推計されているが、日本市場の２５％に比べるとまだまだ低い。「食文化だけでなく、言語や法律も当然、各国で違う」キッコーマンフーズヨーロッパの神戸千幸（かんべ・ちゆき）社長は、市場開拓に時間がかかっている理由に、欧州の多様性を挙げる。ドイツでは肉に味付けするという文化がなく、肉料理中心の米国市場開拓の原動力となったテリヤキソースの販売でも、「本当に苦労している」（島田ＫＴＥ社長）という。一方で、ロシアではギョウザに似た現地料理にしょうゆを付けて食べる試食会を開くなどの取り組みが奏功し、販売量はこの５～６年で１００倍にも増えた。いかに各国の家庭料理にしょうゆを使ってもらえるようにするか…。試行錯誤が続く。その一つとして始めたのが、２００４年に始めたしょうゆを使った料理レシピ。各国の店頭などで配布している。多様な食文化に対応するため、各国の料理学校と協力し、レシピの開発を続けており、こうした仕掛けが、料理などでしょうゆを使うきっかけになればと期待している。家庭用だけでなく、加工用の販売も拡大するほか、オランダ中東部のワーヘニンゲン市にある食に関する研究施設の集積地「フードバレー」で開発した新商品を３年以内に発売。早期にシェアを２０～３０％に高めていく計画だ。
ただ、欧州ではしょうゆを使った経験がある人は数％にとどまっており、認知度が低いという厳しい現実もある。「２０年前の米国に近い状況だろうね」キッコーマンの海外戦略を５０年にわたり牽引（けんいん）してきた茂木友三郎・会長ＣＥＯ（最高経営責任者）は、現状をこう指摘する。日本で生まれたしょうゆを生業とするキッコーマンだが、連結営業利益の半分以上は海外で稼いでいる。欧州事業は今後１０年間、毎年２けたの伸びを見込み、成長戦略の柱と位置付けている。多様な欧州の食文化にしょうゆ文化が浸透すれば、市場は大きく拡大する。認知度が低い未開拓市場であることが、キッコーマンにとって逆に大きな商機でもある。
（FujiSankei Business i）