10/11 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

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■株価材料

△平河ヒューテック<5821>は浮動株比率の見直しに思惑
平河ヒューテックは需給関係から注目する声が出ている。１０月３１日にＴＯＰＩＸの不動株比率の見直しが実施される。同社は１０月から東証１部に上場したため、指数連動で運用する機関投資家の保有がほとんどないと見られ、今後の組み入れ需要に期待が高まっている。

□ソニー<6758>は国内でＰＳ３の廉価版を発売へ
ソニーの子会社、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンは、４０ＧＢのハードディスクドライブ（ＨＤＤ）を標準搭載した「プレイステーション３（ＰＳ３）」を、１１月１１日より３万９９８０円（税込み）で発売すると発表。従来品のＨＤＤ２０ＧＢ、６０ＧＢの製品価格も値下げする。今回投入する４０ＧＢモデルでは従来品と同じくブルーレイ・ディスクを視聴できるものの、旧来のプレイステーション２のゲームは楽しむことができず、この点を懸念する声もある。同社では「年末商戦を控え、お求めやすい価格帯の商品を投じることで、ハードのシェア拡大を図る」（会社側）としている。

△マクドナルド<2702>、９月の月次が好調
日本マクドナルドホールディングスは１０日、０７年９月の月次動向を発表した。既存店売上高は前年同月比で１２．０％上昇（全店では１３．９％上昇）し、２０カ月連続のプラスだった。客数は同９．７％増加し、客単価は２．１％上昇。月別売上高および客数の最高記録を更新した。０４年以降の継続的投資の再開により、各施策の質・スピードが向上し、顧客数拡大路線を歩んできたことが数字となって表れたとしている。９月度は季節限定商品「月見バーガー」の投入や「１００円マック」の強化など、さまざまな施策が相乗効果となって売上をけん引した。
（株式新聞ダイジェスト）

△グローリー<6457>が上伸、ＧＳが新規「買い」判断
グローリーが高い。ゴールドマンサックス証券が同社株の投資判断を新規に「買い」としたことが手がかり。リポートでは「収益構造は、従来のゼロ成長特需依存型から安定成長型へ舵を切り始めており、上昇基調の株価は依然、同社の変化を織り込み切っていないと見る。中長期的に、金融機関向け高付加価値システム製品の展開により、安定成長を予想する」などとしていた。

△野村証が乾汽船<9113>を新規「１」評価
野村証券は１１日付で乾汽船の投資判断を新規に「１」としている。リポートでは（１）当社はドライバルク事業だけで構成されており、ドライバルク船の運賃上昇の影響をフルに享受できる事業構造にあること（２）保有船舶全てが１年以内の短期契約で、運賃市況上昇の好影響がいち早く業績に反映されやすいことであるーーなどとしていた。ほぼ同様の理由で新和海運　<9110>　の投資判断も新規に「２」としている。
（ラジオNIKKEI）

▼カシミヤ７０％実はゼロ　ユナイテッドアローズ<7606>自主回収
「カシミヤ７０％」の表示で販売した女性ものストール約１０００枚が、実際にはカシミヤが全く使われておらず、羊毛などで作られていたとして、衣料品販売業「ユナイテッドアローズ」（東京都渋谷区）は１０日、自主回収を始めた。経済産業省関東経済産業局などによると、対象となるのは、昨年６月～今年９月にかけて、「ジュエルチェンジズ」名で新宿店や六本木ヒルズ店などで販売された６品目（１万２６００～１万９９５０円）。同社は商品を回収、返金するとしている。問い合わせは同社フリーダイアル０１２０・４０・９９６６。
（産経新聞）

△保険窓販を１２月全面解禁、自民が容認方針
銀行の窓口であらゆる保険商品を販売できる「保険の銀行窓販」について、金融庁は１０日、当初の予定通り１２月２２日に全面解禁する方針を固めた。１２月の解禁には自民党に慎重論もあったが、来週にも自民党が金融調査会・財務金融部会の合同会議を開き、全面解禁を容認する意見で一致する見通しとなった。主に「生保レディー」を通じて契約していた医療保険などの保障性商品が、銀行窓口で購入できるようになる。窓口でたくさん売ってもらうために、生命保険各社も商品性を高めていくとみられ、競争により保険料も安くなりそうだ。保険商品の銀行での窓販を巡っては、銀行が融資と抱き合わせて中小企業の経営者などに保険を無理やり販売する「圧力販売」や、営業職員の雇用問題を懸念する慎重論が、一部の生保や自民党内にあった。しかし、自民党の合同会議の幹部は１０日、「予定通りに解禁して、利用者の利便性を高めることが最優先だ」と述べた。
（読売新聞）

△東知事「藤田社長、宮崎に進出して」…「宮崎ヒルズ構想」の共闘に“好感触”
宮崎県の東国原英夫知事（５０）が１０日、都内で行われた日本メガネベストドレッサー賞の表彰式に出席。経済界から選出されたサイバーエージェント<4751>の藤田晋社長（３４）に「宮崎進出」を勧めた。授賞式では、司会者らから２度も「ひがしこく“ばら”」呼ばわりされムッとしていたが、ＰＲが生命線の知事は藤田社長にさっそく触手。「３か月前にネット放送の出演依頼がありましたが、都合が悪くて…。時間が合えば、お話しさせていただきたい」知事のマニフェストでは、１００社の企業誘致を掲げており「宮崎ヒルズ構想」も持っている。ラブコールを受けた藤田社長は、知人の役員が宮崎出身で観光地のシーガイアではゴルフをするという。「宮崎支社？　いいと思いますよ」と共闘の可能性を口にした。また、知事は、大相撲の時津風部屋宿舎で今年６月、序ノ口力士の斉藤俊さん（当時１７歳）＝しこ名・時太山＝がけいこ中に急死した問題について「徒弟制度、外国人力士の問題など、スポーツ、国技としてどうとらえるのか。一から改革する時期なのかと思う」と述べた。芸能界時代に、たけし軍団に所属していた時には、フライデー襲撃事件などを起こしているが、軍団内での暴力は「ビンタぐらいだった」という。１１日は、都内で「宮崎移住セミナー」であいさつを行い、自民党本部、国交省を訪問予定。
（スポーツ報知）

△協和エクシオ<1951>、「アスベストリスク管理コンサルティングサービス」を開始

△ＮＥＣエレクトロニクス<6723>、ＡＳＩＣ「プラットフォームイーシップ」を受注開始

△アイティフォー<4743>・東洋ビジネスエンジニアリング<4828>・ディーバ<3866>など４社、中国の日本企業向け「国際連結会計システム」を発売

△ＳＩＩ（セイコーＨＤ<8050>）、「アンディ・ウォーホル　ウオッチコレクション」から「エルビス・プレスリー」モデルなど追加

△沖電気<6703>、中国での半導体事業一貫体制構築へ子会社２社を統合
（日経プレスリリース）

■ＳＫジャパン<7608>が３日ぶり反落
エスケイジャパンが３日ぶり反落。０８年２月期の業績予想を下方修正したことが嫌気されている。

△ＦＤＫ<6955>　押し目買いがボリュームアップに向かい相場にうねり出る。チャートは上昇第２ラウンドに突入パターン。

△中外鉱<1491>　中計、中古機械、精金事業、不動産事業に経営の重心を置き、１０年度連結売上高３５８億円、経常利益率１．３％目標。

▼リンクセオリ<3373>、続落
リンクセオリー・ホールディングスが続落。１０日発表の前８月期決算で大幅な最終赤字を計上したことが手がかり。目先、調整進みそうだが、今期は黒字見通しなど、回復シナリオもあり、絶好の拾い場とみることもできる。

□アルバイトタイ<2341>は小甘い
アルバイトタイムスは小甘い展開。今２月期中間決算を発表したが、既に期初予想の経常損益１．１億円赤字から２．１５億円黒字に増額を発表していたことから、材料出尽くしとなったようだ。

△ＵＢＩＣ<2158>、反発
ＵＢＩＣが反発。１１日付紙面で本紙が推奨。新興マーケットが立ち直りつつある中、直近ＩＰＯへの物色が加速する中、出遅れ気味。見直し急務と指摘している。

▼リンクセオリー<3373>は赤字嫌う
リンクセオリーが売られた。２００７年８月期の連結最終損益が５６億円の赤字となったことで改めて売られた。独子会社の減損処理が響いた。

△ＩＤＵ<8922>が堅調
アイディーユーが堅調。今８月期売上高は、前期比８７％増の１０００億円を見込む。

△オオゼキ<7617>はしっかり
オオゼキは３０００円台でしっかり。今２月期中間は売上高３２５．８４億円、経常利益２４．３２億円と前年同期比５％増収、９．８％増益を達成した。期初計画売上高３１８．７３億円、経常利益２２．７０億円に対して上ブレて着地している。通期計画は不変で増額が期待。首都圏で生鮮食品スーパーを展開。

■ＡＳＳＥＴ<2337>が反落
アセット・マネジャーズが反落。開発案件の売却が順調に進んでいるものの、６日続伸していたことから利食い売りが先行した。
（株式市場新聞）

△プロジェ・ホールディングス<3114>に再上昇体制整う
プロジェ・ホールディングスは、３０日線との乖離が、去る４日には３０％程度まで拡大し過熱感があったが、２０％程度まで縮小、再上昇が近い動きといえる。今２月期の営業利益は１６％増の７億円と２ケタの伸びで２円増配の７円配当が有力視されており、実現すれば時価の１２１円程度は利回り５．７８％にもなる。年５円据え置きとしても４．１３％の利回りはと魅力はある。１０月１日に３０日線を上抜いて以降、７日間、同線の上で位置し調整は十分といえる。

△ディースリー<4311>は続伸、上値追いへ。ゲーム関連で動意づき
ディースリーは続伸。２万８０００円高の３９万８０００円まで買われている。ジャスダック市場値上がり率上位にランクインしている。とくに材料が出たわけではないようだが、任天堂ゲーム関連銘柄として買われているもようだ。
フィールズ<2767>系のゲームソフト制作会社の持株会社。ＰＳ３向けや、ＤＳ／Ｗｉｉ向け、廉価版ゲーム、パチンコ・パチスロ後略ソフトなどを開発・制作している。業績は好調で、今期２００８年３月期連結業績予想は、売上高が前年比６割増収、経常利益が同８割増益、純利益が同約４倍の数字を見込んでいる。業界観測では、時期２００９年３月期もさらに増収増益と見られている。実質無借金の堅実財務。現在の株価でＰＥＲは約１４倍、ＰＢＲは約２倍。チャートを見ると、現在の４０万円ラインは上値フシ。しかしゲーム関連株人気をバネに、上値追いへ。まずは年初来高値４２万円を目指してみる。

△アエリア<3758>はネットゲーム関連銘柄として買われる。戻り足を形成中も、まだ全然安値圏
アエリアは反発。１万１０００円高の２２万４０００円まで買われている。大証ヘラクレス市場値上がり率上位にランクインしている。とくに材料が出たわけではないようだが、ネットゲーム関連銘柄として買われているもようだ。同社は携帯電話向け・パソコンのオンライン向けゲームのコンテンツ・システム開発とソリューション事業を行なっている。業績は堅調。今期２００７年１２月通期の連結業績予想は、純利益が前年比減益見込みだが、売上高、営業・経常利益は増収増益を見込んでいる。実質無借金の堅実財務。現在の株価でＰＥＲは約１０．７倍、ＰＢＲは約１．４倍。今年に入ってからのチャートを見ると、９月２５日につけた上場来安値１４万２０００円を底に、反発。急速な戻り足を見せている。とはいえ、中長期チャートでは、まだ全然安値圏だ。まずは次のフシ２４万円、さらに次のフシ２６万円ラインまでの戻りが目標となろう。

△エーザイ<4523>は「中間営業益、最高値更新」報道で続伸も、５５００円フシ抜けず
エーザイは小幅続伸。１１０円高の５４６０円まで買われている。今朝の日経新聞等で「エーザイの９月中間期は、連結営業利益が、前年同期比９％増の５４０億円程度になったようだ」「従来予想を２０億円前後、上回り、中間期としての過去最高を更新する」と報道された。アルツハイマー型認知症治療薬『アリセプト』が、北米をはじめ国内外で増加。円安も収益に寄与したという。直近の日足チャートを見ると、８月２２日につけた年初来安値４７３０円を底に、反発→続伸で来ているが、５５００円ラインが上値抵抗線となっている。好業績をバネに、このラインを上抜けたいところ。しかし現在の株価でＰＥＲは約２０倍、ＰＢＲは約２．９倍。また、信用買い残の膨らみも気になる。まだしばらく調整が続こうが、その後は上放れると見る。中期で６０００円ラインを目標としてみる。

△うかい<7621>、に日本文化を背景とした外食の評価高まる
うかいが、２１００円台に乗せ動意含みだ。同社株は、今年３月後半から６月後半まで２０００～２１００円のモミ合い、続いて、７月から現在まで２０５０～２２００円のモミ合いの動きで、そろそろ上に放れてもよい足取りである。東京の奥高尾に和食レストラン「うかい鳥山」を開業して４３年間、もてなしの心と物語を店舗に表現することでファンを定着。現在、東京近郊に１０店舗の和洋レストランを展開。１１月にオープンする表参道店は金沢の民家を取り入れた高級鉄板料理店で、外食としては異例に近い初年度９億円の売上げを見込んでいる。日本の文化をベースとしてレストランとして、日本が誇れる外食企業といえるだろう。１株利益は今３月期８３円、来期１１２円の内容で２５００円の評価はあっていいだろう。

△小休止のビーマップ<4316>に再騰の機が近づく
去る９日に急伸したビーマップは、８月の戻り高値１３万６０００円に接近で一服だが、小休止後、フシは抜いていくだろう。データを活用する「メタ情報」事業を本格化させていることが注目点だ。メタ情報とは、テレビなどで放送された情報をデータベース化して再利用するもので、テレビ映画の主人公が身につけていた小食品、衣服などの検索用として提供するもの。テレビで紹介されたレストランには人の列ができるほど映像の効果は大きいことから情報活用のニーズが高まっている。同社では、さらにタレントの洋服などのネット販売にも進出。年末までにはメタ情報配信とネット物販合計で月商５０００万円を計画している。現在の同社の事業が位置情報などで月商８０００万円だから、今度の事業の規模はかなり大きいものである。

△ローソン<2651>は８月中間好決算と自社株買いでギャップアップ。「地域別価格検討」も材料
ローソンはギャップアップ。１６０円高の３９００円で始まり、寄り後はその上下３０円で推移している。きのう大引け後に、８月中間決算と、自己株式の取得を発表した。８月中間連結決算は、営業総収入が前年同期比７．０％増の１５３３億９２００万円、経常利益が同４．８％増の２５５億１４００万円、純利益が同３．３％増の１２３億１６００万円と、増収増益となった。２００８年２月通期連結業績予想は、売上高、経常・純利益を下方修正したが、前年実績比では増収増益を確保する見通し。営業総収入は前年実績比７．４％増の３０４０億円、経常利益は同１．９％増の４５５億円、純利益は同３．４％増の２１７億円とした。自社株買いは、きょうから２００８年２月１８日まで、５３０万株（発行済み株式総数の５．０７％）、取得価額の総額は２１０億円としている。単純に割ると、１株３９６２円の計算となる。この１～２年のチャートを見ると、確かに４０００円ラインはひとつのフシとなっているが、さらに次の上値フシ４２００円ラインを目指す。また、「年明け以降の食品の価格設定を、地域ごとに変えることを検討する」と発表した。大手メーカー商品の値上げを受け入れる方針を明らかにするとともに、メーカーと共同で、地域の景況感に合わせて、商品の容量や価格を変えるという。

△東芝<6502>は新展開入り相場へ発展か
東芝が高値圏で頑強な動きを続けている。ここへきては２００９年度半ばに次々世代の半導体メモリー製造ラインを世界に先駆けて導入し量産を始めると伝えられたことが手掛かりになっている。
そのほかソニー<6758>からの最先端半導体製造設備取得、銀座ビルの売却、あるいは原子力分野への積極的な展開など事業の選択と集中が急ピッチで進んでいる。
立ち遅れている日立製作所<6501>あたりと比べその成功例としての評価は高い。慎重見通しの今３月期業績も増額修正は必至。調査部サイドでは経常利益は会社側の２４００億円を大きく上回る３１６０億円（前期２９８４億円）に達するとの見方が強い。７月高値１１８５円奪回から新展開入りへ相場は発展していく可能性が強い。

△佐世保重工業<7007>は再び上げ加速のパターン
佐世保重工業の頑強な動きが続いている。８００円台乗せでひとまず利食い先行の動きとなっているがそれを吸収する押し目買いが力強い。利食い売り売り一巡とともに再び上げ加速のパターンに入る可能性が強い。船舶の豊富な受注残を抱えここ数年は一貫した収益上昇が予想されている。今３月期の経常利益は会社側見通しの５６億円を上回る７３億円（前期２２億円）に達するとの見方が強い。そして来期も９７億円への大幅続伸が想定されている。当面は今期の業績増額を先取りする動きだが、それも予想を上回る修正が行なわれる公算が大きい。取組は売り３１１万株、買い４３７万株と拮抗、売り方の買い戻しが本格化すると上げにスピード感が出そう。そこからは９０年の史上最高値１１８０円を指向するパターンだろう。

△日本郵船<9101>は海運人気で小幅反発。「ディフェンシブかつ勢いのある銘柄」に買い
日本郵船は小幅反発。２８円高の１１８２円で始まっている。とくに材料が出たわけではないようだが、今朝は海運業セクターが買われている。東証１部業種別株価指数でも、同セクターは値上がり率トップとなる場面が続いている。
同社のほか、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など、ほぼ全銘柄が株価を上げている。ばら積み船運賃の総合指数「バルチック指数」がきのう初めて１万を超え、過去最高値をつけたことが、買い材料となっているもようだ。
日本郵船のチャートを見ると、７月２６日に１２７６円をつけて上場来高値を更新した後は、調整→再び上昇局面となっている。信用買い残が膨らんでいる点は心配ではあるが、現在の株価でＰＥＲは１４倍台央、ＰＢＲは２倍台前半と、とくに割高・過熱感は出ていない。
業種などは全く異なるが、任天堂<7974>の例もあり、「ディフェンシブっぽくて、かつ勢いのある銘柄」が買われる傾向にあるのかもしれない。ここはひとつ、「中期で７月上場来高値の更新」を目標としてみる。

△伊藤忠商事<8001>は実態再評価へ動き出すか
伊藤忠商事が本格出直り相場に転じてきた。今３月期第１四半期の純利益は８５９億円と前年同期比７８％増の８５９億円を確保した。会社側は通期見通しを据え置いたが現実的な数字からは今後の増額修正は必至。アナリスト筋は会社側見通しの純利益２１００億円に対し２２００億円（前期１７７０億円）に達するとの見方を強めている。こうした状況を踏まえ、大手証券がレーティング引き上げに動き市場の見直しムードが高まってきた。エネルギー価格上昇に依存してきた業容も社会インフラ関連、中国・アジアなどへの海外投資増などで大きく変化しつつある。今期の１株当たり利益１３８円から見たＰＥＲの出遅れがストレートに評価されて当然だ。

△第一稀元素化学工業<4082>は業績予想の上方修正発表でギャップアップ
第一稀元素化学工業はギャップアップ。１５０円高の３３００円で始まっている。前日大引け後に９月中間・２００８年３月通期末の業績予想の上方修正を発表した。主力事業である、自動車用排ガス浄化触媒原料で、内外の環境規制に適合する製品の受注が好調に推移しているという。加えて、光コネクター部品のフェルール・スリーブやキッチンナイフなどの汎用品に使用されるジルコニアの需要も強いとしている。損益面では、原材料費の高騰を増収効果でカバーした。今年に入ってからのチャートを見ると、次のフシは３４００円ライン。そのラインを上抜ければ、さらに次のフシ３６００円目標が視野に入る。

△任天堂<7974>はまたもや上場来高値更新。「Ｗｉｉ」のネット戦略強化も材料に
任天堂は続伸。寄り後、１８００円高の６万７６００円をつけ、きのうつけた上場来高値６万５９００円を更新した。前日１０日に、家庭用ゲーム機「Ｗｉｉ」のネット戦略を強化すると発表。ネット利用者を増やすため、年内にＮＴＴ東日本・西日本とサービス窓口を開設する。来春には新作ソフトのネット配信も始め、Ｗｉｉのネット接続率を４割から２００８年中に５割に引き上げるという。

△日立システムアンドサービス<3735>は業績予想の上方修正と増配で買い気配切り上げ
日立システムアンドサービスは８０円高の２２８０円買い気配。きのう大引け後に、業績予想の上方修正と増配を発表した。業績予想の修正は、９月中間・２００８年３月期末とも、連結・個別とも、売上高、営業・経常・純利益とも、上方修正した。ＩＴ投資が旺盛な金融向けをはじめ、幅広い業種でのシステムインテグレーションの受注が好調に推移したため。生産性の向上などもあり、利益も当初計画を上回る見込みとなった。今期配当は、３月期末を５円増配して２５円とし、９月中間２０円と合わせて、年間計４５円とする。現在の株価で配当利回りは約２％と、高め水準の計算となる。株価も、次のフシ２５００円ラインまでの戻りは期待できそうだ。インカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙ってみる。

△日本工営<1954>は小幅続伸。自社株買いを発表
日本工営は小幅続伸。寄り後は２円高の３２６円まで買われている。前日引け後に自己株式の取得を発表した。期間はきょう１１日から２６日まで。取得株式総数は４０万株（発行済み株式総数の０．４８％）を上限とする。取得価額の総額は、１億５０００万円を上限とする。単純に割ると、１株３７５円の計算となる。チャート的にも、３６０円は今年に入ってからの上値フシとなっており、目標値にもなりそうだ。
（証券日刊新聞）

△サッポロ<2501>　第３のビール　香りと発泡感が特徴
サッポロビールは１０日、香りと発泡性が特徴の第３のビール「サッポロ　ドラフトワン　スパークリングアロマ」を１２月５日から発売すると発表した。ニュージーランド産の希少なホップ「ネルソンソーヴィン」を使用し、白ワインのような華やかな香りがする。スパークリングワインを飲む感覚で味わうことができるため年末年始のパーティー需要を取り込みたい考えだ。価格は３５０ミリリットル缶で１３５円程度になる見通し。販売目標は３５万ケース（１ケース＝大瓶２０本換算）。

△回路線幅４５ナノメートルのシステムＬＳＩ　松下電器<6752>がサンプル出荷
松下電器産業は１０日、回路線幅が４５ナノ（１ナノは１０億分の１）メートルの最先端システムＬＳＩ（大規模集積回路）「ユニフィエ」を中旬からサンプル出荷すると発表した。１１月に発売する自社のＤＶＤレコーダーに、民生機器として世界で初めて搭載する予定。グループ以外に販売するのも初めて。新製品は薄型テレビや携帯電話など、さまざまなデジタル家電に利用できる。現在、回路線幅は６５ナノレベルが最先端だが、松下はさらなる微細加工ラインにすることで、小型化・高性能化する次世代デジタル家電の要求にこたえる。魚津工場（富山県魚津市）で量産する。サンプル価格は数量によって異なる。２０１０年度に「ユニフィエ」で１０００億円の売り上げを目指し、うち半分はグループ外の企業に外販する計画。

△フジテレビ<4676>が採用　ＧｏｃｃｏのＳＮＳシステム　ドラマ新番組連動サイト向け
携帯電話向けＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーキング・システム）サイトを運営するＧｏｃｃｏ（東京都世田谷区）は１０日、フジテレビジョンが新たに放送を開始するドラマ「ガリレオ」の番組連動型コミュニティーサイト「ガリレオ研究室」にＳＮＳシステムを提供した、と発表した。「ガリレオ」は、１５日午後９時に放送がスタートする福山雅治さん主演のドラマ。「ガリレオ研究室」は会員制のコミュニティーサイトで、入学すると帝都大学学生としてガリレオ研究室に所属し、「学生証」も取得できる。毎週「講義」という設定でクイズが出題され、正解するとマイページ内の成績表に「優」の成績が付くほか、掲示板やドラマ制作スタッフによる日記コーナーなども展開される。Ｇｏｃｃｏでは、今回の納入を契機に、さまざまな顧客に対してＳＮＳシステムの導入提案を進めていく。

△クリエアナブキ<4336>　絵本で会社紹介
総合人材サービス業のクリエアナブキ（香川県高松市）は、自社の価値観や理念、経営スタンスを分かりやすくまとめた絵本「ヌーイと仲間たち」を制作し、社員のほか取引先に配布した。絵本の舞台となるのは、オーダーメードの椅子（いす）を作る家具メーカー「ＣＲＩＥ（クリエ）」。主人公「ヌーイ」が、顧客や仲間との関係を通じてさまざまなことに気づき、壁を乗り越えながら前に進んでいく内容だ。その過程で身につけるのが「クオリティとスピード」「Ｔｈｉｎｋ　Ｗｉｎ－Ｗｉｎ」「自己を否定する、リスクに挑戦する、責任を取るという『３つの勇気』」「楽しさと感動」「目的共有体」だ。この５つの項目は、クリエアナブキが掲げる５つの「Ｖａｌｕｅ（価値）」でもある。絵本作成の発案者は、同社の藏田徹社長。会社案内を作成しているプロダクションに依頼し、昨年１０月から制作を開始した。当初は単に、業務の使命などを伝える内容としていたが、クリエアナブキ像を取り入れる方向へと転換した。Ｂ６判・６４ページ構成で、制作部数は２０００。好評のため増刷を検討しているという。
（FujiSankei Business i）