10/3 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

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■株価材料

△サイトサポ<2386>がＳ高気配、三菱Ｕ証が２段階格上げ
ＳＭＯ（臨床試験支援）などを展開するサイトサポート・インスティテュートがストップ高買い気配となっている。三菱ＵＦＪ証券が同社株の投資判断を「３」から「１」に引き上げたことが手がかり材料。目標株価は１４００円。リポートでは臨床試験の大型化、長期化、市販後試験の増加などから治験環境は好転しており、中期的にも収益の下ぶれ懸念は少ない」、「通期業績はさらに増額修正の可能性が高い」などとしていた。

△鉄鋼株が一段高
新日本製鉄<5401>を始めとした鉄鋼株が１０時過ぎ前後から上げ幅を拡大している。ＪＦＥホールディングス<5411>傘下のＪＦＥスチールが厚鋼板を１５％値上げするとの報道で朝方から堅調だったが、市場では「１０時以降に外国人投資家からのバスケット買いなどが入ったとの観測がある」などとの声が聞かれた。商社や海運などに年初来高値を付ける銘柄が出始める中、主力の鉄鋼株には相対的な出遅れ感もあるようだ。新日鉄は戻り高値となっている。

△ポイント<2685>がＳ高「９月後半から秋冬物順調」
婦人服チェーンのポイントが一時ストップ高にまで買われた。２日に発表された９月の既存店における月次売上高は前年同期と比べて９９．１％となった。前年実績割れながら、ユニクロ　<9983>　の８７．１％、ユナイテッドアローズ　<7606>　の９６．９％よりも高い数字となった。厳しい残暑を受けて、秋冬物の売れ行き不振が懸念されていただけに、前年実績割れながらも、ポイントの９月の月次売上高は健闘したとして評価されている。また、会社側の概況説明では「９月は全国的に記録的な高温となり、月前半の秋物販売が苦戦しましたが、月後半からは気温が下がり、秋冬物の販売が順調に推移しました」と記載されている。９月後半からの順調な推移も本日の株価上昇につながっている。

△イオンモール<8905>が大幅高、４日に決算発表
イオンモールが大幅高となっている。ショッピングセンターの開発を主力事業とする。明日４日にはイオングループが決算を発表する。９月２８日付の日本経済新聞には「イオンモールの８月中間期の連結経常利益は中間期ベースで過去最高になったもよう」と報じられていた。イオングループの中でも好業績が見込まれる企業として買われている。８月２１日付でダイヤモンドシティと合併した。合併効果も寄与し、今２００８年２月期の連結経常利益は３００億円と前期比で４４％の増益を計画している。今期末のショッピングセンターの数は４６となる見通し。来期以降３年間で毎年度５、合計１５のショッピングセンターを新設する。中国などの海外展開にも力を入れ、２０１１年２月期の経常利益６００億円を目指す。

▼Ｆリテ<9983>が安い、月次売上高が低迷
ファーストリテイリングが安い。同社が前日に発表した９月の既存店売上高が前年同月比１２．９％減となったことが嫌気されている。残暑が続く中、秋もの商品の販売が伸び悩んだことが要因としている。

△ＧＳが任天堂<7974>を新規「買い」に
ゴールドマンサックス証券は３日付で任天堂の投資判断を新規に「買い推奨」としている。目標株価は７万１０００円リポートでは「ゲームサイクルの長期化は（１）定番ソフト増加によるリスク軽減、（２）ソフト総需要数量の増加、（３）高水準のタイレシオと１利用者当たりの顧客単価上昇、の３点で過去にない収益機会の最大化をもたらすと予想。ＤＳとＷｉｉの高い新規市場創出力は、新しい収益モデル　を獲得した米アップルに並ぶ可能性があり、バリュエーションもすでに高水準にあるアップルを視野に、今後同社のマルチプルが上昇する余地は高いと見る」などとしている２０１０年３月期の営業利益は６０００億円達成が視野に入ると予想している。
（ラジオNIKKEI）

△巨人Ｖ　地上波放送なくても…Ｇファン歓喜
５年ぶりの優勝を決めた巨人。しかし、２日のナイター中継は、衛星のみで地上波の放送はなく巨人人気の凋落（ちょうらく）を象徴する中継となった。
放映権を持つ日本テレビ<9404>は、地上波で「踊る踊る踊る！さんま御殿！！トーク秋場所！超豪華どすこいＳＰ！」を放送。優勝直後にテロップで速報が流れるのみだった。日本テレビ宣伝部は、「すでに特番が決まっていたので編成を急に動かすことはできなかった」と説明。試合終了後の午後１０時半の時点では「抗議の電話が殺到するようなことにはなっていない」という。
お茶の間のクールさをよそに、喜びを爆発させたＧ党もいる。東京ドーム<9681>正面のビアガーデンでは、ほろ酔い気分で優勝の瞬間を待ちかまえていたファンらが大喜びする光景がみられた。
「ビックカメラ<3048>有楽町本館」（東京都千代田区）では午後９時１５分過ぎから早くも「読売ジャイアンツリーグ優勝セール」を開始。５～１０％の値下げとなった薄型の液晶テレビを購入した千葉県松戸市の男性会社員（４３）は「安く買えたので巨人に感謝したい。この調子で日本シリーズも！」とボルテージが上がりっぱなしだった。

□日テレ<9404>局長が新潮社を提訴
週刊誌「週刊新潮」の記事で名誉を傷つけられたとして、日本テレビ放送網の男性局長（５４）が２日、発行元の新潮社などに２２００万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴えを東京地裁に起こした。週刊新潮は平成１９年９月２０日号で、局長が派遣社員の女性に対して強姦未遂行為に及んだとする記事を掲載。局長は「事実無根であり、社会的評価を著しく低下させられた」と主張している。
（産経新聞）

△どんなアングルも楽々撮影
松下電器産業<6752>は、デジタル一眼レフカメラ「ＬＵＭＩＸ　ＤＭＣ―Ｌ１０Ｋ」を２６日に発売する。デジタル一眼レフカメラとして世界で初めて、モニター画面を左右１８０度、上下２７０度に回転させられる「フリーアングル液晶」を搭載し、地面に近い位置や高い位置からでも撮影しやすくした。１０１０万画素。オープン価格だが、想定価格は標準レンズキットが１５万円前後、ボディーのみ（ＤＭＣ―Ｌ１０）が１０万円前後。

△天然皮革より軽くて丈夫
レナウン<3606>は、「ダーバン」ブランドのダウンフード付きコートを１０月末に発売する。クラレと共同開発した高級人工皮革を使い、天然皮革の表面に見られるしわの文様を再現した。天然皮革より約３０％軽く、雨などに強くて汚れがつきにくいという。黒、焦げ茶の２色で、Ｓ、Ｍ、Ｌ、ＬＬの４サイズ。９万９７５０円。

△ボタン配置自由に設定
パイオニア<6773>は、カーナビゲーションシステム「カロッツェリア　ＨＤＤ楽ナビ　ＡＶＩＣ―ＨＲＺ００９Ｇ」を１０月下旬に発売する。使う回数の多いボタンなどの配置を好みに合わせて設定できる。「カロッツェリア」シリーズを使う他のドライバーと渋滞情報を共有できる機能も備えた。２６万２５００円。

△腫れたのどをジェルでケア
エスエス製薬<4537>は、のどの炎症向けの「エスタックのどスプレーＧ」を発売した。１日数回スプレーすれば、風邪などの炎症で腫れたのどをケアするという。液をジェル状にして、のどにとどまりやすくした。１５ミリ・リットル、６９８円。

△厚さ１５ミリ　極薄ケータイ
ソフトバンク<9984>モバイルは、薄さ約１４．８ミリ、重さ約１０３グラムのコンパクトサイズの携帯電話「７０５Ｐｘ」を発売した。折りたたみ式で側面のボタンを押すと携帯本体が開き、通話やメール確認ができる。色は黒、銀、白の３色。オープン価格だが想定価格は１万円台半ば。

△１号からＶ３まで
東映<9605>ビデオは、ＤＶＤ「仮面ライダー　トリプルライダー１ｓｔ　エピソードコレクション」を５日から全国のローソン<2651>で発売する。仮面ライダー１号、２号、Ｖ３の初登場作品などを収録。１作品につき１０５円から３１５円の別料金を支払ってパスワードを購入すれば、別の劇場公開版やテレビ放映された作品も視聴できる。ＤＶＤ本体は１２６０円。

△横滑り防止機能を搭載
ホンダ<7267>は、中型セダン「シビック」（排気量１．８～２．０リットル、５人乗り）とハイブリッド車「シビックハイブリッド」（同１．３リットル、同）を、ともに一部改良して発売した。タイヤの旋回時の横滑りや発進時の空転を防ぐ「車両挙動安定化制御システム」を搭載した。シビックの一部グレードで、高輝度のディスチャージヘッドライトを標準装備にした。１９３万７２５０円～２５８万３０００円。
（読売新聞）

△富士通<6702>ＳＳＬ、情報統合・情報活用ソリューション「ＳＱＬ　Ａｎｙｗｈｅｒｅ」など販売

△ニフティ<3828>、「アバウトミーβ」で他社アカウントやＯｐｅｎＩＤでも利用可能など機能拡張

△日商エレクトロニクス<9865>、Ｊａｖａプラットフォームの米社製ＢＰＭソフトを販売開始

△ダブルクリック<4841>、ＳＮＳ「マイスペースジャパン」に広告配信管理ソリューションを提供

△日立ソフト<9694>、指静脈認証システム「静紋」をスーパー「オオゼキ」の勤怠管理に導入

△バンダイネットワークス<3725>、カタリスト・モバイルなど３社と携帯向けＦｌａｓｈ　Ｌｉｔｅ搭載で協力

△デルとソフマップ<2690>、デルＰＣの販売で業務提携

△ソフトブレーン<4779>・フィールド、ハー・ストーリィとアウトソーシング事業強化で提携

△東陽テクニカ<8151>、走査型プローブ顕微鏡用のサンプル固定ツールを発売

△ＮＥＣエレクトロニクス<6723>、マルチコア技術導入のカーナビ用システムＬＳＩを発売

△トレイダーズ<8704>証券、ＦＸ取引システムのサーバースペックを大幅増強
（日経プレスリリース）

△昭和電工<4004>、ＨＤＤの成長性見直す
昭和電工が着実な戻り足を見せている。証券会社のレーティング上げがきっかけだが、大容量化するＨＤＤでの強さがポイントという。

△近鉄エクス<9375>が３連騰
近鉄エクスプレスが３連騰。羽田?上海便を使った輸送サービスを開始したことが材料視されている。

■ニューテック<6734>減額も反応薄い
ニューテックは今２月期中間を下方修正したが反応薄く、９月２７日終値４６６円に対して気配は４６２円カイ、４８９円ヤリ。前回予想の売上高１６．２１億円、経常利益４３００万円を各１２．８５億円、３００万円に修正した。外部記憶装置本体・周辺機器メーカーで大口案件の受注がなくなったことが原因。通期予想の売上高３５億円（前期２８．７億円）、経常利益１．５億円（同２２００万円）は新製品やＯＥＭの本格スタートで不変。

△セキチュー<9976>はしっかり
セキチューは今２月期の経常利益を上方修正して減益幅が縮小する見通し。前回予想７．６億円（前期１１．６１億円）を１０億円に修正した。ホームセンターの中堅で販売費や一般管理費の徹底削減が寄与した。

△フェローテック<6890>は火柱高
本紙既報のフェローテックが、怒涛の勢いで止まらない。株価は当面フシ目がなく、上値追いが続こう。

▼フリード<9423>が大幅安
フリードが大幅安。９月末の上場時価総額が、５億円未満となったため上場廃止規準抵触の可能性がでてきた。

□楽天<4755>、もみ合う
楽天が前日終値４万６９５０円を挟んでもみあっている。２日まで５日続伸。新興マーケットの復調をはかるバロメーターにもなる銘柄で、動向が注目される。

△ニッパツ<5991>が続伸、値ごろ感からの買い
ニッパツが続伸。６月下旬の年初来高値１２４３円から３割下げ、ＰＥＲも１１倍まで低下して値ごろ感からの買いを誘っている。第１四半期の減益決算が嫌気され売り込まれたが、今期は２ケタ増益を計画をしている。

□ＧＣＡ<2126>がしっかり
ＧＣＡホールディングスがしっかり。Ｍ＆Ａコンサルを展開。８月中間期が３８％の経常減益となり売り気配で始まったが、良好な事業環境は不変で、通期計画を据え置いたことが手がかり。

△池上通信機<6771>　東芝<6502>への第三者割り当て増資払い込み完了、因縁玉の整理も終わり、一段と関心高まる。

△グッドマン<7535>　血管内ＯＣＴイメージングシステム及び血管内ＯＣＴイメージワイヤーの薬事承認取得。１０月中旬から販売開始へ。

△タカギセイコー<4242>　社長急逝で、笠井専務が後任社長に就任。

△Ｅギャランティ<8771>、大幅続伸
イー・ギャランティが大幅高で３日続伸。８月２１日に１０万１０００円で底を打った後は、三段上げでリバウンドを加速しており、３０万円台での活躍をうかがう。

△ディーバ<3836>２０万円台回復
ディーバが大幅続伸で２０万円台を８月１６日以来回復。２月１３日高値５９万円から９月２０日安値１３万円まで売られたこからリバウンド狙いの買い物が入っているようだ。連結経営支援ソフトの開発販売が中心。

△ホシデン<6804>が続伸、任天堂<7974>人気波及
株式市場新聞３日付トップ推奨のホシデンが続伸。任天堂のゲーム機受託製造が好調なことから、８月初めに今３月期の連結経常利益予想を１０２億円から１１８億円（前期比１８％増）に上方修正。任天堂が連日の最高値更新に買われていることから、関連銘柄として人気が波及してきた。
（株式市場新聞）

△マツダ<7261>が６連騰、外資系証券が投資判断を「１Ｍ」を据置く
マツダが、１１円高の６０９円と６連騰している。四季報秋号では、新型『デミオ』『アテンザ』あり連結販売１３５万台（前期比４％増）は着実。研究開発費増など重いが、想定以上の円安効果で会社計画営業益１６００億円は過小として、１７００億円（前期比７．２％増）を予想している。今期予想ＰＥＲ９倍台と割安感があることに加え、外資系証券が投資判断を「１Ｍ」を据置いている。株価は、上値追いの展開が続きそうだ。

△ダイヘン<6622>が続伸し年初来高値を更新、好業績・好需給銘柄を買う動き
ダイヘンが、１６円高の８００円と続伸し９月２７日につけた年初来高値７９７円を更新している。ＱＵＩＣＫコンセンサスでは０９年３月期営業利益は今期推定比１１．８％増の１０６億２７００万円、ＥＰＳが４７．２円に膨らむと予想されている。信用取組倍率が０．２８倍の売り長の好需給となっており、買い戻しの動きが入ったようだ。

△イントランス<3237>は続伸。マザーズ市場でも不動産関連株が買われる
イントランスは続伸。１万８０００円高の１２万円まで買われている。東証マザーズ市場値上がり率上位にランクインしている。とくに材料が出たわけではないようだが、今朝は東証１部でも不動産セクターが高く、東証１部業種別株価指数でも値上がり率上位に入っている。
そのため、マザーズ市場でも、同社をはじめとして、フィンテック　グローバル<8789>、アイディーユー<8922>、エムケーキャピタルマネージメント<2478>、エリアリンク<8914>、セキュアード・キャピタル・ジャパン<2392>などの、不動産関連銘柄が値上がり上位に並んでいる。イントランスのチャートを見ると、９月２１日につけた上場来安値６万６１００円を底に、反発局面にある。とはいえ、現在の株価でＰＥＲは７．８倍台とかなりの割安。ＰＢＲは３．５倍台と、市場期待値は高いようだが。まずは２６週移動平均線であり、８月急落前の水準でもある１６万円台回復を目指す。同社は中古ビル再生販売事業を行なっており、販売後の建物管理・賃料回収代行事業なども行なっている。業績は好調。今期２００８年３月期業績予想は前年比１．５倍以上の増収増益を見込んでいるが、東洋経済新報社の『会社四季報』では、その数字を一部、さらに上まわる予想値が出されている。また、同予想では、次期２００９年３月期もさらに増収増益と予想されている。

△第一中央汽船<9132>が連日の年初来高値更新、バルチック海運指数が最高値を更新
第一中央汽船が、４２円高の１１８８円と反発し連日の年初来高値を更新している。ばら積み船の運賃・用船料の国際総合指数、バルチック海運指数は最高値を更新し、９５００台に乗せたことが買い手掛かり。９月２０日に今３月期業績予想の上方修正を発表、信用取組倍率が１．７１倍の好取組となっており上値追いの展開が続きそうだ。

△アドアーズ<4712>は三角保ち合い上放れの様相。ゲーム関連株人気にもあやかりたい
アドアーズは底打ち、反発のきざし。今朝寄り後は、前日終値２３７円前後で推移している。同社はゲームセンター６６店舗を展開しており、業界６位。とくに、接客サービスの充実と、ファミリーや大人など多様な顧客の取り込みに特徴がある。
８～９月にかけて、同社株の約３０％を保有していたアルゼ<6425>から、保有株１８００万株を取得して自己株式とし、うち９００万株を消却した。同時に、２００８年３月期末（通期）配当金の増配を発表したこともあり、株価は２００～３００円の間を乱高下していた。この２ヵ月ほどのチャートを見ると、乱高下とはいえ、三角保ち合いのカタチに収斂してきたようだ。自己株の一部を消却したこともあり、今後、株価は上放れと見る。
また、最近は任天堂<7974>やバンダイナムコホールディングス<7832>、タカラトミー<7867>といったゲーム関連、玩具関連株が人気で、続伸している。そのツレ高にも期待。まずは前の高値３００円ライン奪回が目標となろう。

△タムロン<7740>が続伸し上場来高値更新、車載カメラ用レンズに参入が買い手掛かり
タムロンが、１４０円高４４２０円と続伸し９月２６日につけた上場来高値を更新している。車載カメラ用レンズに参入することが買い手掛かり。２０１２年度に約５０億円の事業規模に育成する。既に大手自動車部品メーカーなどに試作品を供給しており国際規格の認証作業を進めていると９月２６日に報じられている。収益の大半を依存するデジタルカメラの需要は来年以降、成長が鈍化することが予想されていることから、車載カメラに対する期待が高まっているようだ。

△新日本製鐵<5401>が続伸し直近高値を上回る
新日本製鐵が、１０円高の８４５円と続伸し直近９月２７日高値を上回り騰勢を強めている。９月２６日に王子製鉄の株式を取得を発表、グループ力の強化を評価した買いが継続している。９月６日に９月中間期業績予想の上方修正していることから買い安心感を与えている。日経平均株価をけん引する動きとなるか注目されよう。

△ディスコ<6146>は「７～９月期受注好調」報道など、材料続出で続伸。テクニカル的にも買い時
ディスコは続伸。２３０円高の６８４０円で始まり、寄り後は６９１０円まで買われている。今朝の日経新聞等に「ディスコの７～９月期の連結受注高は、期初時点の会社予想（約２５０億円）を２０億円程度上回り、４～６月期比１４％増の２７０億円前後に拡大したもようだ」との観測記事が出た。デジタル家電などの世界的な生産増を追い風に、電子部品用の切断装置が想定を上回ったほか、半導体の材料となるシリコンウエハー用の研削装置も好調だったという。また、国内証券による株価格付けとして、「１Ｈ」（買い・高リスク）据え置きとされた。別の国内証券では「足元の受注は回復傾向にある」「今３月期の好発進が期待」とレポートするなど、ここしばらく、買い材料が出ており、９月２５日につけた年初来高値５６４０円を底に、反発→続伸していた。現在の株価で、ＰＥＲは１９倍台と、まだまだ割安水準にある。チャート的にも、続伸とはいえ、中期で見ると、まだ上値余地は大きいようだ。このまま続伸なら、まずは７０００円ライン越え、さらに次のフシ７５００円ラインを目標としてみる。

▼日清食品<2897>は反落。「９月中間営業減益」観測報道で
日清食品は反落。７０円安の４０３０円で始まり、その後は３９００円台まで売られている。今朝の日経新聞等で「日清食品の９月中間期の連結営業利益は、前年同期比１８％減の１１５億円程度と、従来予想を１５億円下回ったもようだ」との観測記事が出た。報道によると、小麦などの原材料高が想定以上に重しになった。上半期は価格転嫁を実施しておらず、コスト削減では補いきれなかったとされている。チャートを見ると、８月半ばの３４００円ラインを底に、反発・続伸中だった。現在の株価でＰＥＲは約２３倍、ＰＢＲは約１．８倍。信用残は売り長となっている。日経記事には、同社の営業利益・営業利益率が下落している図表が掲載されている。が、会社側の予想値を見ると、今後、下方修正を行なうことがなければ、純利益は増益が見込まれている。目先、調整後は、中期的には続伸と見る。まずは次のフシであり、前の高値４４００円ラインを目標としてみる。

△東芝<6502>は続伸。「ＪＦＥ<5411>と発電設備で提携」報道も材料
東芝は続伸。１１円高の１０７６円で始まっている。今朝の日経新聞等で「東芝、ＪＦＥ（ジェイエフイーホールディングス）と重電事業で提携」と報道された。報道によると、ＪＦＥは東芝から、発電設備の中核となる、中小型蒸気タービンの製造技術の供与を受けて、自社生産、発電設備分野に本格参入する。東芝はＪＦＥと連合を組むことで、タービンの供給能力を倍増させ、年間１兆円とされる世界市場の開拓に乗り出すという。東芝のチャートを見ると、９月半ばの９５０円ラインから反発中。このまま続伸すれば、７月につけた年初来高値１１８５円が、次のフシの目安となろう。
（証券日刊新聞）

▼セキド<9878> 下方修正
セキドは、2007年8月中間単体決算予想を発表した。ファッション部門の商品群について評価の見直しを行い9300万円の特損計上で下方修正となった。売上高250億円、経常利益2.7億円（前予想2.4億円）、当期純利益2.7億円（同3.2億円）。
（証券新報）

△ブーティ流行兆し　くるぶし丈ブーツ
百貨店各社が秋冬商戦の目玉として女性向け靴売り場で前面に展開しているのが、くるぶし丈のブーツ「ブーティ」だ。各社とも、９月が３０度を超える真夏日が数日あったことなどから秋冬物の出足が一様に芳しくなかったにもかかわらず、「ブーティだけは売れた」という。
東京・銀座の銀座三越<2779>では「すでに２種類が完売し、残り１点という商品も多い」というほど。日本橋高島屋でも「９月のブーツの売り上げが軒並み２割減の中、ショート丈のブーツは前年同月で２３％増。ブーティ効果です」と売り場担当者は話す。
松屋<8237>銀座も「ショートブーツが前年同月比２倍」と驚いている。ブーティは、留め金具などを用いないで着脱できる浅い履き口の靴「パンプス」感覚で簡単にはけるのが特徴。これまでにない新しいブーツで、この秋、大注目のようだ。「広い履き口で足首の細さを強調できるのも売れている原因」と松屋銀座では分析している。着こなしは、ふわっとしたワンピースや短い丈のスカートに、タイツの足先を切ったようなレッグウエア「レギンス」を合わせた上で、ブーティを履くと今風になるとか。松屋銀座によると、「下半身の軽さと靴のボリューム感がちょうどいいバランスになる」という。ふわっとしたスカートに、レギンスとブーティを合わせた女性がこの秋は街を闊歩（かっぽ）しそうだ。ただ、「過去にないブーツ。受け入れられるか未知数だったので、発注を抑えた。輸入物は追加がきかないので…」（銀座三越）との声も。購入するなら早めの方がいいようだ。

△ミュージックサロン開催　三ツ星ベルト<5192>、ユニセフへ寄付贈呈も
三ツ星ベルト（神戸市長田区）は１５日、東京都千代田区のパレスホテルで「三ツ星ミュージックサロン」を開催する。才能ある若手演奏家のグループに、日頃の練習の成果を発揮する場を提供するために開催しているもので、今回が６回目。当日、演奏会に先立ち、同社グループが実施している「世界の子どもたちに愛の手を」募金活動による寄付金を日本ユニセフ協会に贈呈する。贈呈式には同協会大使のアグネス・チャンさんが出席する予定。贈呈式が午後２時から。コンサートが２時３０分から。演奏はフルートカルテット「パナシェ」、ストリングカルテット「ウェールズ」。入場無料（先着順）。申し込みは同社総務統括部（ＴＥＬ０３・５２０２・２５００）まで。

△大手銀行がビジネスチャンス　来年度から日本版ＳＯＸ法で内部統制義務化　みずほＦＧ<8411>、三菱東京ＵＦＪ<8306>　地銀向けソフトやコンサル
不正会計防止のため２００８年度から企業に義務づけられる、「内部統制制度（日本版ＳＯＸ法）」をめぐり、大手銀行が地銀向けのビジネスを強化している。膨大で複雑な銀行業務やリスク管理の文書化を支援するソフトを販売し、人手の足りない地銀の負担を軽減する。みずほフィナンシャルグループ（ＦＧ）は、自らが日本版ＳＯＸに対応するために開発した内部統制システムを応用し、系列シンクタンクのみずほ情報総研（東京）がその他の銀行でも利用できるソフトを作製した。日本版ＳＯＸ法では、膨大な業務をいちいち文書化する作業を求められるが、とくに銀行では勘定科目や業務が多岐にわたる。たとえば当座預金を例に取っても、口座の開設から入金、支払い、解約に至るプロセスごとに、「だれが入金を確認したか」などのリスクを列挙する必要がある。みずほ情報総研の尾形俊彦コンサルティング部次長は「多くの地銀は、自前で作業するにはとても人手が足りないのが実情」と話す。みずほＦＧは、昨年に米国ニューヨーク証券取引所に上場を果たしたが、ソフトの作製に当たっては米国版ＳＯＸ法への対応も参考にした。これまで東邦銀行（福島）やスルガ銀行（静岡）など６０行以上の地銀に販売しているが、「信用金庫や信用組合など、幅広い地域金融機関からの問い合わせも増えている」（尾形氏）という。一方、三菱東京ＵＦＪ銀行でも、系列シンクタンクの三菱総合研究所が文書作成の支援ソフトを開発。今年３月から地銀向けに販売を始めた。こちらは、実際の顧客となる地銀の意見も取り入れ開発を進めた点が特徴で、１件当たりの価格は約２６００万円。三菱総研では地銀のリスク管理などのコンサルティング事業も積極的に手がけており、三菱東京ＵＦＪ銀では「先行するみずほを巻き返したい」と意気込んでいる。

△緊急地震速報に対応　年内、ドコモ<9437>が携帯新機種
ＮＴＴドコモは、気象庁が１日から始めた緊急地震速報に対応した携帯端末の新機種を年内に発売する。１２月に投入する「９０５ｉシリーズ」に速報の受信機能を搭載する計画だ。強い揺れが想定される地域にいると、端末に文字情報で速報が送信される。緊急地震速報は、発生直後の初期微動をとらえ、大きな揺れの直前に予想震度などをＮＨＫのテレビやラジオを通じて知らせる仕組み。ドコモによると、携帯端末への送信は気象庁の速報から１０秒以内に配信。震度５弱以上の地震が発生した場合、震度４以上の揺れが想定される地域内にある端末に向け、「○○（場所や地域名）で地震発生。強い揺れに備えてください」とのメッセージを送る。配信には、一定の地域にある該当端末に一斉に同時発信できる「セル・ブロードキャスト・システム」と呼ばれる方式を採用した。従来のメール送信に使用しているシステムでは、一斉にメッセージを配信すると、システムへの負荷が集中し、大幅な着信遅延などが起きる可能性があり、緊急性が高い速報には利用できなかった。ドコモは気象庁の要請を受けて、２００５年１２月からシステムや端末の開発に着手。
ＫＤＤＩ<9433>とも意見交換しながら、端末に組み込む基板などの研究開発を進めてきた。端末に表示される文言や速報を知らせる着信音などをできるだけ統一するため、通信各社との調整も進めてきたという。ＫＤＤＩは「受信機能を搭載した端末の発売は未定」としているが、関係者によると、来年春、夏に発表される新機種をめどに搭載することを検討している。すでに技術的な課題はクリアしており、ドコモとは仕組みが異なるものの、速報の文言などは、「ユーザーサイドが混乱しないよう同じものを提供する」（関係者）という。
ソフトバンク<9984>は、２００８年度中に発売する端末に受信機能を搭載する予定だが、提供方法などの詳細については、「検討中」としている

△バンダイ<7832>、少子化対策で新ブランド　「シャムロックエアライン」６日テイクオフ
玩具大手のバンダイ（東京都台東区）は、２０歳代後半から３０歳代の女性をターゲットにした雑貨ブランド「シャムロックエアライン」を立ち上げる。架空の航空会社「シャムロックエアライン」をイメージしたブランド。ピンクを基調にしたパスケースやバッグ、タオルなどの旅行用品や、腕時計、アクセサリーなど他社とのコラボレーション商品を制作・販売する。６日に東京・原宿にオフィシャルショップをオープン。ショップでの売り上げ１億円、ライセンス商品も含めた総売り上げ３億円を見込んでいる。バンダイでは「３年で総売り上げ２０億円のブランドに育てたい」としている。少子化が進む玩具業界では、キャラクター商品を投入し、子供市場を確保する一方で、大人や高齢者に向けた市場の開拓を積極化させている。バンダイでも、２０００年にサーファー向けのスポーツブランドの「リアルビーボイス」を創設。０７年秋からは、１０代後半から２０代半ばの女性向けファッションブランド「スイートレーザー」を展開している。「シャムロックエアライン」は、「女性に人気がある航空会社の企業ブランドを使った商品」（ガールズトイ事業部事業推進チームの足立美和マネージャー）をコンセプトにアイテムを企画。ロゴマーク入りの財布やタオル、Ｔシャツなどを独自に製品化して販売する。また、女性に人気のアパレルブランド「ピーチジョン」と組んだバッグや衣類、堅牢（けんろう）な金属製アタッシェケースで知られる「ゼロハリバートン」と組んだスーツケースなども製作・販売する。世界的なクリスタルガラスのメーカー、スワロフスキーとのコラボレーションも実施。細かいビーズで飾られた航空機の模型を作り、６日にオープンするオフィシャルショップに展示して、８８８万円で販売する。オフィシャルショップは外観、内装ともに航空機をイメージしている。２店目のオフィシャルショップも計画。女性層が利用するオンラインショッピングサイトや通販カタログとも連携して販売先を広げ、ブランドの認知度を高めたいという。

△「上質感」で勝負　三越<2779>本店、新装オープン
大手百貨店の三越は、東京都中央区の日本橋本店を大幅改装し、２日、グランドオープンした。地下食品売り場に有名老舗料亭が出店したほか、専門知識を持つ化粧品アドバイザーが対応するコーナーなどを新設。首都圏では百貨店各社の大規模改装が相次いでおり、「比類なきクラス感と上質感を持った店作り」（同社）で差別化を図る。今回、リニューアルしたのは本館１階や地下１階など５フロアで、約４５億円を投資した。集客の要である地下食品売り場には、“一見（いちげん）さんお断り”という老舗料亭「金田中」が百貨店で初めて出店。フレンチのオーナーシェフ、三國清三氏が経営する「ミクニ」では総菜のほか、イートインコーナーも設けた。一方、本館１階の化粧品売り場はカウンセリングを第１に考慮し、カウンターやイスを配置。コスメインフォメーションコーナーで専門知識を持つアドバイザーが肌の悩みや商品の相談に乗る。同時に営業時間を午後８時まで延ばす。全フロアのリニューアルは２００９年秋までかかる予定で、同社執行役員の鈴木庸・日本橋本店副店長は「売り上げの４割強を占める食品、化粧品売り場の成功がきわめて重要」と話した。売り上げ目標は食品が前年比２５％増、雑貨が同１０％増を見込んでいる。少子高齢化などで国内市場が縮小するなか、百貨店各社は唯一成長が見込まれる首都圏で生き残りを図るため、大規模改装に着手している。こうした流れは「体力勝負になっており、さらなる業界再編を加速する一つのきっかけになっている」（大手百貨店）との声もある。

△プロデュース<6263>新設　開発施設が稼働
半導体などの電子部品の製造工程で欠かせない電極塗布装置や計測装置を製造・販売するプロデュース（新潟県長岡市）はこのほど、新たな研究開発と部品加工の両機能を兼ね備えた新工場「プロデュース長岡西工場」を稼働させた。開発力の強化と開発期間の短縮を図り、顧客に対してタイムリーに製品を供給する態勢を整える。新工場は、顧客の電子部品メーカーからの声に迅速に対応するため、研究開発機能の強化と効率化を目指し、総額８億円を投じて建設された。工場内には研究開発に必要な最先端の計測設備などを導入したほか、工場機能として部品加工などが行えるクリーンルームも設置した。また、部品などが保管できる倉庫の役割も担う。同工場の稼働により、試作部品などの部品加工を自社内で行う。新工場の敷地面積は５８４４平方メートル。建屋は３階建てで、延べ床面積は４７４８平方メートル。１階は工場とクリーンルームを設置。２階は事務室、３階は倉庫などを設けた。
（FujiSankei Business i）