Germany Wants Its Gold Back—Should You Worry?
CNBC　2013/01/15/ 11:10 PM ET　By: Dhara Ranasinghe and Sri Jegarajah
http://www.cnbc.com/id/100382718

The world's second-biggest holder of gold reserves, Germany, is planning to bring home some of its gold held in New York and Paris - a move that would mark a breakdown of trust between the world's major central banks, analysts said.
（金の準備高2位のドイツが、ニューヨークやパリに預けていた金をフランクフルトに引上げるという。このアクションが市場（主要中央銀行）の（信頼関係の）動揺を誘っているとアナリストが伝えた。）

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[3回]

ドイツは冷戦時代、ソビエトの侵攻に備えて保有する金を海外に預けていた。
ドイツ連邦銀行は今日にも、ニューヨーク連銀とフランス銀行に預けていた
金の一部を引上げると発表する。
昨年10月、ドイツ連銀はイングランド銀行に預けていた金の2/3を引上げている。
これらの動きについてエコノミストは、世界の中央銀行間の信頼が
薄らいでいる現われと指摘しているという。

PIMCOの債券王ビル・グロス氏はツイッターで

報道によれば、ドイツがニューヨーク・パリの金をフランクフルトに引上げる。
中央銀行はお互いに信頼していないのか？

とつぶやいた。
FRBに信用がないのか、ドイツ連銀の信用力を高めたいのか。
市場関係者の不安は欧州のみでなく、米国にも及んでいるようだ。

一方、真意は別にあるとの見方もある。
金を持ち帰ってもそれだけでは所有者はドイツ連銀のまま。
ドイツは金の一部を売りに出すのではないかとの推測も働く。

また、単に棚卸しのためのと見方もある。
仮に単なる棚卸しだったとしても、それもまた外国中銀に対する
信頼がないということではないか。
裏を返せば、ドイツ連銀の信用が増すことになろう。

真実がどれなのかは今後明らかになろう。
ただ、今はいろいろな憶測を生んでいる。
これが、米・独・仏・英の信用力や金の市場に極めて軽く
影響を及ぼしているようだ。
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どのくらいの量の金が自国へ送還されるかは後ほど発表されるようだが、
ドイツ連邦銀行の保有する金３３９６トンの４５％はニューヨーク連銀、
そして１１％がフランス銀行に保管されている。

このニュースの重要性を、どれだけ強調してもし過ぎることはない。
なぜなら、このニュースは中央銀行の信頼関係崩壊を意味するからだ。
保管している金を返してほしい、といった要求はそう滅多にあることではなく、
そのようなことは軽々しく言えることではない。
世界の金融システムには、中央銀行や政府が解決できない難問が潜んでいるようだ。（livecharts.co.uk）

これは重大な出来事だ。もし中央銀行がお互いを信じることができないなら、
どうして私たち個人が中央銀行を信用できるだろうか？
世界の中央銀行が、お互いを信頼する、という時代は終わった。（zerohedge.com）

実は、去年の１０月にも同様なニュースが報道されている。

ドイツ連邦会計監査院がニューヨーク連銀で保管されている金を
本国へ送還することを提言 - 25 October 2012

ドイツ連邦会計監査院は、ドイツ連銀が、米国と英国とフランスに保管されている
ドイツ金準備を定期的に検査すべきであると述べたことが、
主要メディアで伝えられている。
（中略）「最後にニューヨークで検査が行われたのは、1979年から1980年だ。」と
Euro Intelligenceのサイトを運営しているアナリストはコメントしている。
「ドイツ連銀は、それ以来保管庫に入っているが、金地金が保管されている箱を
開けることは許されていない。そのために、疑惑を高めるのだ。」と続けている。
（後略）

保管庫の中は空っぽ、ということはないと思うが、
膨大な赤字を抱えるアメリカだけに、ドイツがアメリカを疑っても仕方がない。
では、ドイツが金を自国へ本当に送還したら、
それは金市場にどんな影響を与えるだろうか？

Commerzbank AGのアナリストは、こう述べている。

それは金市場に好材料だ。
なぜなら、金を自国へ送還するという行為は、最後に頼りになるのは金だけだ、
･････と、言っているのと同じだからだ。

･･･で、皆さんで考えて欲しいのは、
これが「戦後初めて」って事です。
要は、ココまでしなければならない「リスクが存在する」って事なのです。

リーマン･ショックで経験したように、
金融は唯一「信用」のみで成り立っています。

その「信用」を犯してまで行う「リスクが存在する」って事なのです。

さて、そろそろ「円安」も潮時ですね。
このリスクが顕在化すれば、スグに円を買う動きと成るはずです。
円は逃避に使用されますからね。

しかも、ココまで行うって事は、１発 何かが起こりそうですね！