『祇園のえべっさん』･･･京都人がそう呼ぶのは、
京都・八坂神社境内の蛭子（えびす）社（重要文化財）です。

　本日９日は、神賑行事の蛭子船（えびすふね）を巡行します。

祇園太鼓の先導で賑やかに囃子を打ち鳴らし、
その後ろに七福神が乗り込んだ宝船が巡行します。
えべっさんのブロンズ像も巡行します。
また福娘が30名、順路沿いにある商店に福笹を振る舞います。

八坂神社石段下を午後3時に出発し、四条通を東へ向かい、
誓文払い（商売の神様）の社である四条寺町の冠者殿社でお詣りし、
烏丸通りまでを往復します。

9日・10日の両日には、八坂神社境内の蛭子社で、
富岡鉄斎献筆版画「宝船」を500枚限りの無料で授与されます。
また、福笹の授与もあります。
皆さんも福を授かりにどうぞおこしくださいませ。

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[4回]

　こんなにも盛大になってきたのは、ここ１０年ほどではないでしょうか。
元々は、もっとひっそりとしたものでした。

「祇園のえべっさんの宝船の巡行」の行列は100メートルほどで、
福娘→神官→えべっさん像→祇園太鼓→蛭子船→福笹船･･･
･･･の順番だったと思うのですが、いやぁ～･･･３０名ほどの福娘が良い！！
可愛くて良いねぇ～･････！　色々な方々が写真を撮っていました。

そうそう、巡行の際に福笹が振舞われるのですが、
一般の人は貰えないんですよねぇ～･････
「商売の神様」ですから、商店の方にだけ福笹が振舞われます。

･･･で、一般の人は、八坂神社の北向蛭子社に出向き
「三社詣」をして社務所にて授与を申し出ると、
有料で福笹の授与が受けられます。

そして「三社詣」の朱印紙（上記写真）･･･っていうものがあり、
1日500枚、両日で1000枚の数量限定で無料でもらえます。

上記写真は去年（二十一年）のものなのですが、「宝船」の色が毎年違います。

「三社詣」は、

本社（本殿）で「厄除」・「災難除」
大國主社で「良縁成就」・「家内安全」
蛭子社で「商売繁昌」・「開運招福」

「蛭子社」は、珍しく北向きに社を構えていることから
「北向蛭子社」とも呼ばれています。
祭神は、素戔鳴尊の孫神の事代主神。

八坂神社に蛭子社が祀られたのは平安時代で、
全国の「えべっさん」の中でも古い方だそうで、
国の重要文化財に指定されています。

「えべっさん」っていうと、大阪の今宮戎神社の「えべっさん」って
思うかたが関西では多いと思いますが、
大阪・今宮戎神社の「えべっさん」は、八坂神社の氏子が今宮に移り住んだ時に、
祇園の「えべっさん」を今宮にお祀りしたのが始まりです。

なので、毎年大晦日には、今宮戎神社の福娘をはじめ、
神職関係者らがそろって八坂神社を訪れ、鯛を奉納致します。

皆さんも福を授かりにどうぞおこしくださいませ。