2024 11,22 11:27 |
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2013 01,07 11:00 |
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わたせせいぞう 画 『初釜』 (京都の休日254)
新年初めての茶の湯のことで、誰でも知っていることなのですが、
我が家では、小正月にあたる15日ごろに座敷の炉で「初釜」を行うのですが、
茶室の床には「蓬莱」を飾り、花釘に掛柳を紅白の椿とともに生ける。
初釜のはやくも立つる音なりけり・・・・・安住 敦
ちなみに各流派の「初釜」は、
今年初のお点前「裏千家」で初釜式 京都(昨年:2012/01/07)
新しい茶室が完成して、今年からは初釜式もそちらで催されるとか・・・・・
約170年を経て国の重要文化財になっている今日庵は、 ◆『初釜』の趣(おもむき)
朝9時 開式という朝の静けさとキリッと冷えた空気に 庭の敷き松葉がとても美しい。
結界の新しい青竹や苔と対比して、清清しさの中に落着きを見せてくれています。
苔などが霜で傷むのを防ぐ意味があると聞いてはいましたが、
初めて見たときは、単に松葉が落ちているのだなぁ~・・・としか
蹲(つくばい)には湯桶が用意されており、その湯で手水を使って席に入ります。
本席の床の間には、正月を祝う言葉が書かれた軸がかけられ、 濃茶をいただくと、点心の席へと移ります。
先ほどとは一変して、なごやかな場となります。 正月の挨拶をしてお酒をいただきます。
お茶事では「千鳥の盃」とかがありまして、 食事が終わると、最後に薄茶が点てられます。
お酒を飲まされて酔いの世界に一旦入ったと思ったら、 あの世とこの世を行ったり来たりしているようなところがあります。
そう思うとお茶というのは、どうも魂が自分の肉体から
これはお茶の世界の隠れた本質ではないか・・・・・
そして最後の楽しみは、抽選会です。
・・・って事で、これが初釜の風景なのですが、
初春の初子の今日の玉箒 大伴家持が『万葉集』巻二十で詠んだ歌です。
中国の古いしきたりには、お正月の初子の日に、
玉箒はこの儀式で用いられた箒で、正倉院宝庫には何品かの玉箒が
お正月から初釜(茶事)が催される頃床の間を彩るのが、
枝が描くしなやかな曲線、ほのかに漂う新芽の香り、
ただ、こうした先人から引き継がれてきた時節の催しや、
・・・というのも、伝統や儀式とは、その時代に求められた暮らしやすさが
伝統や儀式を、無教養な者を選り分ける文化装置・・・・・
これは、そのような感覚で学んでいる方々にも問題があるにせよ、
教養無き者に智慧は無いのか? 上記を心に問えばスグに答えが出るのでは・・・・・!?
政権交代を想い起こせばスグに解るでしょ!
以前から幾度か云った通り、伝統が無いということは過去が無いということです。
建国200年の米国や、過去の文化を「文化大革命」と称して消し去った
京都のお正月には「あいかわりませず」という挨拶があります。
時代のなかで構築され、洗練されてきた気持ちの伝え方は、 PR |
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