みなさま、本日はいかがでしたか？
売買は巧く行きましたか？
良かった方も悪かった方も、お疲れ様でした。

今夜は"CHRISTINA AGUILERA & LIL' KIM & MYA & PINK"の
"LADY MARMALADE"です。

映画「Moulin Rouge：ムーラン・ルージュ」（2001年）の主題歌です。
原曲はLABELLE（1975年）です。

"Moulin Rouge"は今も現存するフランスのパリ市内、
モンマルトルにあるキャバレーで、1889年創業の
第一次世界大戦や第二次世界大戦下でも営業を続けた凄い老舗です。
画家の「Lautrec：ロートレック」がここに通いつめ、
踊り子たちをモデルに数々のポスターを描いたことでも有名ですね！

この曲の一節に仏語で「Voulez vous coucher avec moi ce soir?」
･･･って言うのがあります。英語で"Do you want to sleep with me tonight?"

coucher　は「寝る」という意味ですが、
素直に寝る場合は「se coucher」がいいです。
「dormir(眠る)」でもいいかもしれません。
しかし「se」をとってしまうと、○○○するほうの「寝る」
･･･っていう意味合いが強くなります。フランス語らしくていいですねぇ～･･･

オマケですが、フランスの諺（ことわざ）に
Comme on fait son lit,on se couche.(寝ごごちはそのベッドの整え方次第)
というのがあります。 「自業自得」という意味だそうです。

2013株式相場のスタートの本日、朝夕と"Moulin Rouge"で飾ったワケは、
これから３年間ほど日本は"Moulin Rouge"のような陶酔の世界を
味わえるのではないかと心に感じたからなんですよねぇ～･････
まぁ～それも「ベッドの整え方次第」ですが･････

今夜は、温かいコーヒーor紅茶でも飲んで ほんわかと寛いで下さいね。
もし宜しければお聴き下さいませ ^^♪

CHRISTINA AGUILERA & LIL' KIM & MYA & PINK - LADY MARMALADE


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 《 ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ 》

このポスターは、ロートレックが初めて制作した版画で、
ポスターのデビュー作です。
ムーラン・ルージュはこのポスターの2年前に開店し、
当時、ルノワールの描いたムーラン・ド・ラ・ギャレットや
エリゼ・モンマルトルと人気を分け合うほどに
盛況を誇っていたダンス・ホールでした。
 
描かれているのは、ラ・グーリュ（食いしん坊）と呼ばれた踊り子で、
本名はルイーズ・ヴェベール（ 1870-1929 ）。

前景にシルエットで描かれているのは、ラ・グーリュとコンビを組んでいた
ヴァランタン・デゾセ（骨なしヴァランタン）。
とにかく身体が柔らかく、二人でアクロバット的な踊りを披露していたとか、
特にラ・グーリュは、スカートの中が覗けてしまうほど足を高く上げて踊る
「シャユ踊り」で人気を博していたのですが、彼女はシャユ踊りを踊るときに
時々下着を「はき忘れる」ことがあって、それも人気の秘密だったとか･････
 
画面の構成もユニークですね。
開店当事に作られたジュール・シュレのポスターでは、
一般的なダンスホールで踊ることの楽しみを強調していますが、
このロートレックのポスターでは、そのムーラン・ルージュの特色である
プロの踊りを前面に打ち出し、特に人気のあったラ・グーリュと
ヴァランタン・デゾセのコンビを中心に構成しています。
 
中心には、大きく足を上げたラ・グーリュが描かれ、
前景に薄いシルエットでヴァランタンを。
黄色い連続している円は、照明なんでしょうね。
そして後景には黒いシルエットで、ラ・グーリュとデゾセを囲む観客たちを
描いています。
 
この前景および後景のシルエットは、版画で効果的な表現を模索していた
ロートレックが、ゴッホと同じように心酔していた日本の浮世絵を
参考にしたのではないかとも言われています。

浮世絵にはこのように遠近感を出すためだとか、
画面を引き締めるためにシルエットが使われることがありました。
 
ロートレックは、こうしたシルエットを使うことで、ポスターを見るものの目を、
ラ・グーリュの、足を高く上げて踊る姿に引き寄せることに成功しているのですね。
 
見る者の目をどこに集中させるか･････
そんなところも、モンマルトルに住んで、貴族でも知識人でもなく、
怒りも喜びも欲望も愛も悲しみも剥き出しの、ひとりの「人間」として
人生を全うしようとし、「人間」を熟知したロートレックだからこそ
成し得た技だったのかも知れませんね。