2024 11,22 17:15 |
|
2012 12,03 02:18 |
|
日本株投資戦略~12月は株が上がりやすい?下がりやすい?(コラム)~ 今回はいつもとは少し違った視点で、過去の日経平均の動きから12月相場はどうなるのかをお伝えしたい。 いよいよ、2012年も残すところ約1カ月となった。12月、日本株はどのような「アノマリー」があるのか? 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
円安は行き過ぎであるとの声も一部では聞かれる。もちろん、少なからず投機的な動きもあることは否定できず、一時的に円高に振れる調整局面も考えられるが、日本の貿易赤字が定着しつつあることや財政状況を考えれば、今後の円安トレンドを予測しても不自然とは言えない。 また、現在は世界的な低金利による金余りの状態であり、それらの余剰資金が投資先を求めている。しかしながら、ここ数年、機関投資家の資金は日本株から流出していた状況であり、現在の状況ではそれらの余剰資金が多く日本株に残っているとは考えづらい。つまり、需給面で言えば買いが優勢になりがちな環境とも考えられる。 そのような状態で、仮に自民党の安倍総裁が総理大臣になれば、さらなる円安が予想され、日本企業が一気に息を吹き返す。そうなれば、世界の余剰資金が再び日本株に流入してくる可能性もある。 もちろん、ねじれ状態が続くなか、安倍総裁が公言している政策が実行できるのか、また、維新の会など第三極の躍進によって、政局が混迷を深める可能性など、選挙の結果によっての不確定要素が多いことも確かである。 では、「アノマリー」はどうか? 米国株に投資している投資家の間で、「12月は株価が下がり、逆に1月に株価は上がる」という言葉をきくことがある。このような相場のクセを「アノマリー」と呼ぶのだが、実際には節税対策で売りが出る、月半ばから月後半にかけて現金化の売りが出るなど、色々と要因は語られている。 では、日本株はどのようなアノマリーがあるのか?12月の日本株は本当に下がりやすいのか?全銘柄を分析するわけにはいかないため、ここでは日経平均の月足・四本値データをもとに算出している。下表は各年の日経平均の12月終値から12月始値を引いた結果をまとめたものである。
ここ10年間、日経平均を12月の最初の営業日の引けで買い、大納会の引けで売っていた場合、7勝3敗となっており、勝率にして7割という非常に強い数字を残している。この10年間に限っていえば、どうやら、日本の株式市場、特に日経平均に関しては、「12月は株価が下がる」というアノマリーは存在せず、むしろ「12月は株価が上がる」と考えてもよいのかもしれない。 ちなみに、余談ではあるが、前述の米国市場の12月アノマリーについて、上記で日経平均について検証した方法と同一の方法でNYダウについても検証したところ、6勝4敗となっており、決して「12月は株価が下がる」ということではないことが分かった。
国内では、12月はボーナス月であり、投資余力が増え、市場が活性化される。また、一般的に投資家がヘッジファンドなどを解約するには45日前に通告する義務があるため、12月末の決算を控えて、ヘッジファンドが解約に備えて取引を手仕舞うため11月は下がりやすい傾向があり、その反動として、12月は上がりやすいとも考えられる。 参考までに、昨年・一昨年の12月の東証33業種でみた業種別パフォーマンスは下記のようになっている。
■免責事項 PR |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
忍者ブログ [PR] |