2024 11,23 13:59 |
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2012 11,08 10:00 |
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「震災復興」の名目で、東日本大震災の被災地以外の企業や公共事業に多額の資金が振り向けられていることが問題になっている。 谷岡郁子参院議員(みどりの風)や川田龍平参院議員(みんなの党)ら与野党議員17人は10月24日、震災復興予算を洗い直すプロジェクトを開始すると発表。予算の「流用」を是正するとともに、「2013年度予算編成で真に被災者に役立つ予算を盛り込む」ことを目的に、「復興予算奪還プロジェクト」と題した検証作業を行う方針を明らかにした。 超党派議員から疑念を持たれている事業が、経済産業省が「震災を契機とした国内空洞化対策」として大幅に拡充した「国内立地推進事業費補助金」。本格的な復興対策予算として編成された11年度第3次補正予算で2950億円が盛り込まれた。 ところが、補助金の第1次および第2次公募で岩手、宮城、福島の3県の採択件数はわずか6%。その一方、大半が被災地以外に立地する大企業の採択金額が2356億円に上っている。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
驚くべきは1件で150億円もの補助金を得る企業があることだ。参院行政監視委員会での田村智子議員(共産党)の質問で経産省の幹部がその事実を明らかにしたが、同省は「企業戦略への影響」を理由に企業名を公表していない。被災地では事業資金を得られずに再建を断念する企業が相次いでいる中で、破格の好待遇であることは間違いない。 東芝は三重県の四日市工場(NAND型フラッシュメモリの開発・製造)や石川県の子会社など4件の設備投資で補助金採択に成功。「四日市工場ではNAND型フラッシュメモリの製造に必要な設備、材料、部材などの調達に際して、約40社の被災地に事業場を持つ企業と取引をしている」ため「波及効果」があるとしているが、補助金額は非公表だ。 デンソーやアイシン精機を含むトヨタグループは12件もの補助金採択に成功。「東北を中部、九州に続く第3の国内製造拠点に位置づけ、雇用維持に貢献していく」(トヨタ自動車)と説明するが、投資の中身や補助金額は明らかにしていない。 電機では、経営危機にあるシャープが、関連企業の堺ディスプレイプロダクトと大阪府堺市で実施する大型液晶パネル生産ラインの一部改造および新設で補助金を得る。やはり「被災地の企業から部材購入が一部ある」(同社)というだけで、具体的な波及効果は不明だ。 日立製作所、東芝、ソニーの中小型液晶事業の統合会社として発足したジャパンディスプレイも茂原工場(千葉県)の設備新設で補助金を得る。ただ、雇用創出どころか3社で約1400人の人員を削減したうえで同社に事業を統合。「設備投資計画は補助金拡充以前から存在していた」と同社広報は認める。 だが、あらかじめ存在していた設備投資案件に震災復興の補助金が投じられることについては、経産省の担当者も「事実だとすれば問題がある」と本誌の取材で発言。審査がいいかげんだった疑いも否定できず、今後、問題になる可能性もある。 ■復興便乗で巨費投入 防衛省でも、復興と関係があるとは言いがたい予算が少なくない。12年度の東日本大震災復興特別会計には、航空自衛隊松島基地の被災でF2戦闘機の訓練ができなくなったことを理由に米国に操縦士の訓練を委託する予算が盛り込まれたが、その際に松島基地に配備されていないF15戦闘機の訓練も併せて委託することが、吉井英勝衆院議員(共産党)の資料要求で明らかになっている。 また、イラク戦争の際に市民の反戦運動を違法に監視していたとして仙台地裁から賠償命令を受けた自衛隊組織の情報機器購入費が13年度復興特別会計の概算要求に盛り込まれていたことも、10月18日の参院決算委員会での井上哲士参院議員(共産党)の指摘で判明。 森本敏・防衛相は「自衛隊の災害対処能力の向上のため」と説明するだけで「情報収集活動の細部を申し上げることは差し控える」との答弁にとどめた。 国土交通省の公共事業では「全国防災対策」の名の下に、1兆円もの巨費が被災地以外に投じられる。 このように被災地の復興と無関係または関係が薄い予算が次々と盛り込まれた原因はどこにあったのか。 塩崎賢明・立命館大学教授は11年度第3次補正予算9・2兆円のうち、「被災地以外に振り向けられた金額は2兆円に達する」と推定する。そのうえで、「多額の予算『流用』の原因は、復興基本法や政府の復興基本方針にある」と指摘する。
同法や基本方針では震災からの復興とともに「活力ある日本の再生」を併記したことで、被災地以外への際限のない予算支出が合法化されたためだ。その反面、生活再建もままならない被災地の住民は苦しみにあえいでいる。
いやほんと、凄いよねぇ~・・・税金(他人の金)を貪(むさぼ)る姿って・・・・・
マスコミも復興予算を貰っているし、 PR |
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