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2012 10,04 10:00 |
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ユーロ圏の健全国だったスロベニア、新たな問題の種に
スロベニアはユーロ圏に加盟した2007年、域内で最も高い経済成長率を誇り、国民は東欧で有数の豊かな生活水準を享受していた。 世界的な金融危機とユーロ圏債務危機で、自動車・自動車部品、医薬品、家電などの輸出に依存する同国経済の弱さと、改革の遅れ、政治的対立が浮き彫りになった。 欧州の旧共産主義国はこれまでのところ、債務危機の最悪な事態を免れているものの、緊縮財政の重圧に屈しつつある兆候も見られ、スロベニアは欧州連合(EU)加盟旧共産主義国の中で最初に支援を要請する国になる可能性がある。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
スロベニア政府は支援は必要ないとしているが、経済指標は悲観的な実態を表している。 国有が大半を占める国内銀行は、2009年の不動産バブル崩壊で経営難に陥った建設会社や、金融市場の厳しい状況に苦闘する投資会社への融資で、国内総生産(GDP)比18%近い規模の不良債権に直面。 今年の財政赤字も対GDP比4.2%と、予想の同3.5%を大幅に上回る見込みとなっている。 財政赤字は2011年のGDP比6.4%からは縮小する見通しで、ユーロ圏の多くの重債務国と比べると依然として低水準であるものの、銀行の損失を政府が引き受ける銀行救済が行われた場合、急増する可能性がある。 来年半ばに20億ユーロの債務償還を控え、スロベニアが投資家の信頼と市場へのアクセスを取り戻せなければ、今年の末か来年初めに同国は資金不足に陥るとアナリストは指摘する。 コンサルティング会社ユーラシア・グループのOtilia Simkova氏は「救済をめぐる観測が長く続けば続くほど、実際に救済される可能性は高まる。政府は現在、財政再建と構造改革に取り組む決意を市場に示そうとしている」とコメント。 その上で「懐疑的な市場を納得させ、今後数カ月以内に資金調達能力を回復するためには、これで十分かどうかが依然として問題だ」と指摘した。 スロベニア10年国債の利回りは2日、6.29%をつけ、3月時点の5.2%を上回っている。8月には過去最高の7.6%を記録した。 政府は4月、5%を上回る利回りを求められ、15億ユーロの10年債入札を見送ったが、10月か11月に今年初となる国債入札を米市場で実施することを望んでいる。 <政治的対立> ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセンブルク首相)は前月、「スロベニアの状況は深刻で、少しの時間も無駄にできない」と警告。その上で、同国は改革を実施することで救済を回避できるとの見方を示した。 国際通貨基金(IMF)代表団代表のアントニオ・スピリンベルゴ氏も、年に1度のスロベニア訪問の際に「スロベニアが明確なすべての改革を勇敢に実施した場合、市場を安心させるのに十分だろう」と述べた。 だが、それは政府と野党、労働組合の対立を踏まえると、困難な課題とみられる。 ヤンシャ首相率いる中道右派の連立政権は議会で辛うじて過半数の議席を有している状況で、労働組合や中道左派の野党から強い反発に直面しており、改革案の通過は厳しい状況。 リュブリャナ大学経済学部のMojmir Mrak教授は「スロベニアの危機は経済的な問題であるのと同じくらい政治的な問題でもある。この国では政治的対立が大きな問題だ」と指摘する。 しかし、スロベニアの問題に対する社会の認識は高まっており、これが改革実施への道を開く追い風になる可能性がある。
ファイナンス紙のBorut Hocevar氏は「過去2年間と比べて政府が改革案の可決にこぎ着ける可能性は高い。スロベニアの財政問題は悪化しており、問題への認識は高まっている」と指摘した。
現在はお知らせ程度にブログに載せますが、何度かブログでも書いてきた通り
要はユーロ通貨の為に各国通貨のレートを近づける名目で、
投資回収されればバブルは弾け、上記記事状態に陥る。 そのツケが、これからギリシャのように表面化するだけです。 PR |
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