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2012 09,04 13:17 |
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絶望のスペイン スペインの7月の失業率が25.1%に達したことが、ユーロスタットから発表された。ついに、大恐慌期のアメリカの最悪値(24.9%)を上回ってしまったのである。しかも恐ろしいことに、ここ数か月、スペインの失業率は低下したことが一度も無い。指標が公表されるたびに、過去最悪値を更新していっている。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
スペインの家計が消費を減らせば、反対側で必ず企業の売上が減る。(家計の消費=企業の売上、である)企業の売上が減るとは、すなわち当該製品・サービスに関連した各社、従業員の所得が減少するという話だ。国民の所得が減少すると、当然ながら「所得を原資」とする政府の税収は必ず減る。政府の税収とは、すなわち財政の悪化だ。 何しろ、スペインは現時点においても未だにバブル崩壊過程にあるのだ。バブルが崩壊し、民間(家計や企業)が借金返済と貯蓄に邁進している状況で増税をしたところで、財政が健全化するはずがない。 各種の緊縮財政により、スペイン経済は所得(GDP)の急激な縮小、失業率のさらなる上昇、そして財政の悪化という三連打に打ちのめされることになるだろう。 現在のスペインの状況(日本もだが)が不毛だと思うのは、バブル崩壊後の国が増税しても、政府は増収にならないためだ。スペイン(日本も)が増税すると、国民所得の縮小により財政はさらに悪化することになることは確実で、「一体何のための増税だったんだ・・・」という結末を必ず迎えることになる。 スペインにせよ、日本にせよ、財政を再建するためには「成長」を達成するしかない。経済成長により税収を増やす以外に、財政健全化は果たせないのだ。とはいえ、スペインの場合は各種の「制約」により、経済成長への道までもが閉ざされてしまっている。
『2012年8月28日 ブルームバーグ紙「スペインのリセッション深まる、緊縮が重し-銀行預金も急減」
スペイン経済のリセッション(景気後退)が4-6月(第2四半期)に深まった。輸出が伸びたものの、財政赤字削減に向けた緊縮策が重しとなる中で個人消費の低迷が響いた。 欧州中央銀行(ECB)がこの日発表した別のデータによると、民間部門がスペインの銀行に預けている預金額は7月に過去最大の減少となった。データによると、預金は742億ユーロ(約7兆3200億円、4.7%に相当)減少し1兆5100億ユーロとなった。これは少なくとも、ECBのデータ集計が始まった1997年以来で最大の落ち込み。(後略)』
『スペイン:カタルーニャ州が50億ユーロの支援要請へ
スペインのカタルーニャ州は中央政府による地方救済基金を利用する2番目の州となった。国内で債務負担の最も大きい同州は金融市場から締め出され、ユーロ圏におけるギリシャやアイルランド、ポルトガルと同じ道をたどった。 PR |
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