【日本株週間展望】9000円挟みもみ合い－イベント控え見送り姿勢
Bloomberg NEWS　2012/08/24 16:53 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M98XRI1A74E901.html

　８月第５週（27－31日）の日本株は相場を左右する重要なイベントを前に投資家の見送り姿勢が強まり、日経平均株価は9000円を挟んでもみ合う展開となる見通し。特に米国の追加金融緩和やギリシャ支援の条件緩和をめぐる思惑で相場が動く可能性が高い。

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[2回]

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、「足元の水準でこう着する展開になる」と予想。欧米金融当局の政策発表やギリシャ追加支援の条件緩和をめぐる協議など相場を左右するイベントを通過し、「筋道が見えてくるのを投資家は待っている」という。

８月第４週の日経平均株価は、前週末比１％安の9070円76銭と３週ぶりに反落。欧州情勢をめぐる思惑などから一進一退の展開が続いたものの、米国の雇用関連の弱い指標やギリシャ支援をめぐる協議が進展しないとの懸念を受けて、最終日の24日に相場は崩れた。海運や素材、資源関連などを中心に景気敏感株が全般的に売り込まれた。

                                 ジャクソンホール講演

米国では31日、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のバーナンキ議長がワイオミング州ジャクソンホールで講演する。2010年の講演では、量的緩和第２弾（ＱＥ２）の導入を示唆したことから市場関係者の注目度は高く、来週は米国のＱＥ３を巡る期待や思惑が相場を左右しそう。

ＦＲＢが22日に公表した前回の連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事録によると、多くのメンバーは景気が「十分かつ持続的な回復」の兆候を示さない限り追加策が必要になる可能性が高いとの認識を示しており、ジャクソンホールでの講演に向けた期待感は高まっている。

ただ、大和証券投資情報部の高橋卓也副部長は「よほど欧州情勢が悪化しない限り、まだＱＥ３は温存するだろう」と予想。足元では小売売上高など経済指標は底堅く、カードを切るタイミングではないと見ている。一方、みずほ投信の岡本氏は、大統領選挙前ではＦＲＢは動きにくいため、「このタイミングでＱＥ３を打ち出す可能性はある」とみている。

米国では、28日にＳ＆Ｐ／ケース・シラー住宅価格指数、29日に中古住宅販売成約指数など住宅関連指標が発表される。りそな銀行の黒瀬浩一チーフ・ストラテジストは、「住宅価格の下落には歯止めがかかりバブルの根っこがようやく取れた」と指摘。堅調な内容が発表されれば相場の支援材料となる公算は大きい。

                                 欧州情勢の霧晴れず

欧州情勢は足元では小康状態で、一時７％を超える局面があったスペインの10年国債利回りは６％台前半で落ち着いた動きとなっている。イタリアの10年国債利回りも５％台で推移している。７月下旬に一時１ユーロ＝94円台前半まで円高に振れた円・ユーロ相場も現行は98円台と再び円安基調を強めている。

こうした背景には、欧州中央銀行（ＥＣＢ）の国債購入再開などの政策期待があるが、事態打開の鍵を握るドイツは強硬姿勢を緩めていない。ドイツのショイブレ財務相は23日、ユーロ圏諸国からなるギリシャの債権者らは経済的に妥当と考えることができる「限界」まで既にギリシャを支援したとし、時間的猶予はさらなる負担を生むとの考えを示した。

りそな銀の黒瀬氏は「ＥＣＢができることは限られる。ギリシャをめぐるドタバタは当分続くだろう」と予想する。ギリシャと欧州連合（ＥＵ）や国際通貨基金（ＩＭＦ）との協議は今後本格化することから来週の相場も各国首脳陣の発言などに反応して相場が振れやすい状態は続くとみられる。

                                           投資家心理改善

ただ、投資家心理の改善は鮮明になっており、相場が大きく崩れる可能性は低い。米国株オプション取引の指標で、投資家の不安心理を示すシカゴ・ボラティリティ・インデックス（ＶＩＸ）は直近で15.96と過去１年間の平均23を大きく下回る水準で推移。17日には07年６月以来の水準まで低下した。

投資家の資金は株などのリスク資産に向かい始めている。米国のＳ＆Ｐ500種指数は21日に一時1426.68と年初来高値を更新し、08年５月以来の高値を付けた。欧州のストックス・ヨーロッパ600指数は17日に終値ベースで年初来高値を更新している。

日本株市場でも投資家心理の改善が示唆されている。日経平均株価では一目均衡表の「三役好転」に始まり、「ダブルボトム」、「ゴールデンクロス」と相場の強気シグナルが続出した。

来週は、27日にドイツで８月のⅠｆо景況感指数、29日に米国で地区連銀経済報告、30日に米新規失業保険申請件数とユーロ圏景況感指数、31日に国内で７月の完全失業率と消費者物価指数、鉱工業生産（速報値）が発表される予定。

記事：東京 岩本正明
記事：大久保義人
記事：Nick Gentle
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ワタシの「ＱＥ３」予想は大分と以前に書きましたが
「＄11,000-台をグズグズとした処」と予想していました･･･が、
大統領選挙が近づくと、サスガに心が揺らぐ･･･というか、
「大統領選挙前は何が起こるか判らない」･･･というのが本音な処です。

ワタシのアマタの中では
９月に荒れて、９or10月に暴落した時に使うであろう･････
と、思っているのですが、これだけ毎週「ＱＥ３期待」の話が出ると
「もしかして別のシナリオが？」･･･と、アマタを過ぎってしまいます。

余り色々な情報をアタマに入れ過ぎると「良くない」典型･････
見本のようなものですね。

ちなみに現在のテクニカルは、

短期に、
05日線 割れ
25日線 下値支持、上昇トレンド

中期に、
75日線 下値支持、上向き転換
13週線 下値支持、上昇トレンド

そのほかには、
パラボ　売り転換
均衡表　三役好転(強気のサイン)維持
　　　　    転換線が下値支持

･･･と成っています。

「強い銘柄は強く、弱い銘柄は弱い」
「業績好調の内需系銘柄」は強く
「業績の悪い輸出関連」は弱い、
こうした動きが顕著となってきています。
勿論「中期的」に観た感想です。

短期的「狩猟型」は関係ありません。

ちなみにワタシは性格も相まって完全な「狩猟型」投機です。（笑