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2012 07,27 07:00 |
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歌川 広重 「素戔鳴尊(すさのおのみこと)の蒲焼屋」
夏の土用の時期は暑さも厳しく夏バテの起こりやすい時期!
この時期、昔から体に良い、精の付く食物を食べる習慣が有ります。 和暮らしのススメ~暮らしの歳時記を科学する~『土用の丑』 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
上記の画は、歌川広重が描く張交絵の「すさのおのみことの蒲焼屋」。
・・・で、まぁ~お寿司屋さんの大将曰く、
痩(や)す痩すも
石麻呂(いしまろ)に
万葉集の中に、大伴家持が吉田連老という人に贈った歌がある。この老という人は、身体がひどく痩せていくら飲んでも食べても、飢えた人の様に少しも肥えなかった。 大伴家持にはもう一つ、さっきの老に贈った歌がある。老は、字名を石麻呂といったがこの人は痩せているので世間的にも有名だったのではあるまいか。 石麻呂(いしまろ)に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻(むなぎ)とり食(め)せと歌い、先の歌とは逆に、うなぎを取って食べろとすすめている。痩せこけた石麻呂をよほど見かねたのだろう。からかい半分に、あなたはかわいそうなくらい痩せている。夏場になったら、暑気にあたって一層痩せてしまうぞ、うなぎは夏痩せにいいと聞いているが、うなぎを取って食べたらどうだろうと親切に(?)に教えている。これもざれ歌だが、万葉時代にも鰻が強壮剤としてもてはやされ夏痩せに効果のある栄養食品として認められていたのは興味深い。そして健康は食べ物によって支えられているという発想があったことは注目に値する。うなぎの蒲焼は、いまでも夏負けを防ぎ、精をつけるためにと土用の丑の日に食べる習慣があるが、うなぎの食用はかなり古くからあり、文献では大伴家持によって初めて紹介されています。
うなぎの蒲焼を土用の丑の日と関係づけて食べるようになったのは、江戸時代の平賀源内であるとする説がありますが、源内はいまから200年ほど前の人です。 PR |
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