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2012 06,30 12:00 |
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【日本株週間展望】上値重い、実体経済の悪化を懸念-政策期待支え 7月第1週(2-6日)の日本株相場は、上値の重い展開が予想される。米国や中国などで重要経済指標の発表が予定され、景気の先行き不透明感が意識されそう。欧州債務問題の改善期待で戻り過程にある株価は、足踏みを強いられる。 DIAMアセットマネジメントの岩間恒アセットアロケーショングループリーダーは、「景気や業績が悪化するとの懸念を5、6月は織り込んできたが、7月はそうした実体経済の悪化が出てくる月」と指摘。政策対応と実勢の悪さの「せめぎ合いが予想される」と言う。 6月4週の日経平均株価は、前の週に比べ2.4%高の9006円で終え、4週連続で上げた。5月の製造業耐久財受注額など市場予想を上回る米経済統計に加え、欧州不安の後退も好感された。日経平均は終値で5月10日以来、1カ月半ぶりに心理的な節目の9000円を回復。 第1週には、米国で2日に6月の米供給管理協会(ISM)の製造業景況指数、5日にISM非製造業景況指数、6日に雇用統計の発表を控える。中国では2日にHSBC製造業購買担当者指数(PMI)、3日に中国非製造業PMIなどが公表予定。また、国内でも2日に日本銀行の企業短期経済観測調査(短観、6月調査)が発表される。 このうち、最も市場参加者の注目度が高いのは米経済指標で、ブルームバーグの事前調査でISM製造業景況指数は前月の53.5から52.0、ISM非製造業景況指数は同53.7から52.9へ低下する見込み。半面、雇用統計の非農業部門雇用者数変化は、同6万9000人から9万3000人への増加が予想されている。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
マニュライフ・アセット・マネジメントの冨岡英浩取締役株式運用部長は、「ISM製造業と中国のPMIは微妙に弱い数字が出てくる気がする」としている。米雇用統計も、改善予想が示されている中で「特段良くなっている要因はない」との認識だ。3日発表の6月の米自動車販売も軟調が予想され、米中景気の減速リスクに懸念を示した。 一方、日銀短観については、ブルームバーグの事前調査で大企業製造業の業況判断DIがマイナス4と前回3月調査(マイナス4)から横ばい、先行きはマイナス4と前回(マイナス3)からの悪化が見込まれている。大企業全産業の設備投資は、前回のゼロ%からプラス3.6%への上方修正が見込まれる。 野村証券では、短観での大企業製造業のDIをマイナス6、先行きをマイナス4と想定。岡崎康平エコノミストは、製造業悪化の要因として、欧州情勢の悪化と新興国景気の鈍化を挙げる。 こうした世界景気の減速傾向は相場に一部織り込みつつあるものの、買い戻し主体の現状、上値を抑える材料にもなりやすい。景気の足踏みは、7月2週から発表が相次ぐ米国企業の4-6月期業績にも連想が及ぶ可能性がある。 ECBへの期待も もっとも、政策への期待感は株価の下支え要因になりそうだ。29日未明に終了した欧州連合(EU)首脳会議で、ユーロ圏首脳らはスペインの銀行への緊急融資の返済ルールを緩和するとともに、イタリアが対象となる可能性がある支援条件を緩めることで合意。メルケル独首相は、債務危機封じ込めのための措置拡大で譲歩した。 「市場関係者の期待に沿ったもので、マーケットにやさしい内容。この時点では合格点」と、ベアリング投信投資顧問の溜学運用本部長は評価。短期的には、欧州に対する行き過ぎた警戒の反動も市場で出やすくなっている。 5日には、欧州中央銀行(ECB)理事会が開催される。米ゴールドマン・サックス・グループは、ECBが今回の理事会で現在1%の政策金利を0.75%に引き下げるとの見通しを示し、これまでの据え置き予想を修正した。「利下げを頑なに拒否してきたECBが複数の政策対応を行うか、コメントで言及するようなら株価が反応しそう」と、DIAMアセットの岩間氏はみている。 内需関連株支え 東証1部全体の値動きを示すTOPIXは6月4日、ギリシャのユーロ離脱までを織り込む格好で、バブル経済崩壊後の最安値を3年3カ月ぶりに更新した。その後指数は反発に転じたが、同日から6月末までの戻りはまだ11%にとどまり、東証1部の株価純資産倍率(PBR)は0.9倍台となお低位にある。 損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの角田成広シニアインベストメントマネジャーは、「現在の株価はなお割安。6月初旬の安値を割り込むには追加的な材料が必要になる」と指摘。政策期待が残る中では、株価指数の下げも限定されそうだ。
このほか第1週は、2日にユニー、3日にローソンやハニーズ、4日にイオンやミニストップ、5日にセブン&アイ・ホールディングスなど小売企業各社の第1四半期業績の発表が本格化する。日銀短観では、大企業非製造業の業況判断の改善(ブルームバーグ調査では前回プラス5からプラス7)が見込まれている点も追い風で、内需関連株の堅調な値動きが相場全体の底堅さにつながる可能性もある。 「景気や業績が悪化するとの懸念を5、6月は織り込んできたが、7月はそうした実体経済の悪化が出てくる月」 「ISM製造業と中国のPMIは微妙に弱い数字が出てくる気がする」
「微妙に弱い数字が出てくる気がする」
今度は何で下げを演出するのかなぁ~・・・・・ PR |
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