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2012 05,05 12:00 |
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『薬玉(くすだま)』 【季節の言葉94】
くす玉というと、現在は建物の落成記念や、何かの大会の開催を祝って、 くす玉 ⇒薬玉(久寿玉)
・・・で、蓬(よもぎ)や菖蒲(しょうぶ)やその他の香草、香料、薬草を その菖蒲と蓬を『万葉集』で大伴家持は
「・・・ほととぎす 来鳴く五月(さつき)のあやめ草 蓬(よもぎ)鬘(かづら)き
【季節の言葉】や(京都の休日)を書き続けているうちに、
病が死の隣にあった昔、邪気を拂(はら)うという習慣は
闇からの邪気は常に人の傍(そば)に侍してあり、
生命が芽吹くチカラを持つ五月に薬草を採取し、
「薬玉」を作り、菖蒲湯に浴しと、それらは単なる遊びでも迷信でもなく
今の科学と呼ばれるモノは、病を遠ざけはしましたが、
そしてなお・・・病は・・・死は、確実に強(したた)かに
邪気拂(ばら)いが信仰だとか迷信だとかとは関係なく、
吊り下げた「薬玉」の傍を通るときの
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◇端午の節供と薬玉◇
『端午』の「端」ははじめの意味で、
古来中国では5月を「悪月」とする考えがあり、 6世紀ころの中国の風習を伝える『荊楚歳時記』には、
五月五日、之を浴蘭節という。四民並びに踊百草の戯あり。
・・・とあり、中国では、古代より端午の日に人々は野に出て薬草を摘んだり、 日本では、『続日本紀』の聖武天皇天平19年(747)5月5日の条に、
天皇、南苑に御して騎射走馬を観たまふ。是の日、太上天皇(元正)詔して日く、
・・・とあり、5月5日は宮中で騎射走馬が行なわれる日でした。
『枕草子』には、宮中の5月の節供の様子について、
さらに中宮に節供のお食事をさしあげる若い女房たちが
屋根に菖蒲や蓬を葺く(根元を括って葉先を下にして、軒に並べる)
薬玉は、中国の「長命縷」とか「続命縷」といったものの変形で、
端午の節供に不浄をはらい邪気を避ける呪いとして、
球形のものは「玉」であり、それは「霊魂」の象徴であり、
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コメント |
この玉を・・・実は4/28に京都に行きまして、京都駅で見ました。
最初は花を玉状に集めただけのものという認識でしたが、これが「くす玉」だったんですね・・・。 京都駅は15年ぶりに行きましたが、あまりにも劇的に変わっていてびっくりしました。 【2012/05/0623:51】||かずひこ#4fbe246c27[ EDIT? ]
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