2024 11,22 23:04 |
|
2012 04,30 12:00 |
|
5月の「浮世絵」 【季節の言葉90】 我が家の玄関に飾る「浮世絵」をご紹介します。
玄関には色々な方々がいらっしゃる為、
床の間には、茶道・華道の覚えのある方に判りやすいものを、
まぁ~そのほかの各部屋は、完全に趣味の世界なのですが・・・・・
◆歌川広重「菖蒲に白鷺」◆
失われた日本人の「品格」について。
人間の「品」とか「格」という言葉を、 なぜこの言葉が聞かれなくなったのでしょうか?
明治以来、日本人はあるスタイルを持って生きてきたのですが、
本当は全部ダメになったワケではないと思うのですが、
そして敗戦の混乱の中で、とにかく生きなければ、喰っていかなければ・・・・・
『どう生きるか?!』・・・という命題を、 「仏作って魂入れず」・・・の 諺(ことわざ)通りです。
西洋の近代文明と交わる以前の日本に憧れ、
オランダ生まれの画家「ゴッホ」です。 『鳥の目と虫の目』 ・・・で、描かれていることに感動しました。
ヨーロッパの絵の視点は一点、つまり人間の目なんです。
北斎やほかの浮世絵師たちが、こうした優れて自然なフォームを
今文明の果てに、自然を破壊し、地球そのものさえ破壊しかねないという 昔は・・・・・かつてはどこにだって「日本風品のいい人」がいました。
品格の話に戻りますが、品格のある人といえば、
ちなみに「品格のある人」に対して「学歴」は入りませんよね。
みんな・・・全てにおいてひどくなった。
むやみに言葉遣いや食事作法を丁寧にしたところで付け焼刃、スグに地が出る。
今の日本人には誠実さなど野暮ったい、ヘタな世渡り、
昔は・・・たとえば長屋のお婆さんでも、決して「昔は良い家の」・・・・・
世間様というものを意識して自分の分際を心得て、他人に迷惑をかけず、
自分の分際を心得て・・・・・これは禅語「吾唯足知(われ ただ たるを しる)」
貧しい暮らしでも、客を迎える、外出するときにはきちんと身なりを整える。
昔はこんな「日本風品のいい人」が、どんな業界にも要所ごとにいたものです。
たとえば「金貸し」では、
皆さんが知っている処では「ヤクザは堅気に手は出さない」的な内容が
ご存知の通り、今の日本ではこういう方々が極めて少ない。
ではなぜそうなったかと言えば、誠意とも関わりますが、
日本は戦前、「人に後ろ指をさされることをしてはいけない」 一見窮屈のようですが、品や格とはそういう緊張感からしか生まれないものです。 ところが戦後はその戦前を全て否定しました。 そして戦後に生まれたのが「無責任」。
戦後は緊張感を排除して「気楽に生きて行くことが1番」・・・
あげく、行き着いた先は「その場しのぎ」で過ごす。 そりゃぁ~「品」も「格」も失われ「死語」と成るワケです。 「品格」とは「誠実」な「覚悟(生き方・潔)」です。 PR |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
忍者ブログ [PR] |