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2012 04,09 01:23 |
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東電値上げ製錬所の決断 夏場2カ月 操業停止 亜鉛製造大手、東邦亜鉛(本社東京)の安中製錬所(群馬県安中市)は、東京電力の電気料金値上げに伴い、空調などの需要で消費電力が多くなる夏場の二カ月間、コスト削減のため操業を停止する。東電管内以外の同業他社との競争や値上げへの防御対策ができないためとしている。 同製錬所は、電気分解により亜鉛鉱石から金属製品を製造している。大量の電気が必要で、消費量は人口約三十七万人の高崎市内の一般家庭すべての消費量に匹敵する。 同製錬所によると電気料金値上げにより年間十数億円の電気料金が新たに発生する。製造コストも跳ね上がるが、ロンドン金属取引所で非鉄金属の国際価格が決まっているため、単純に製品価格に値上げ分を転嫁できないという。 来年の電気料金が今年の消費量を基に設定されることもあり、夏場の操業停止で消費量を抑えることにした。 操業停止は七月十二日~九月五日。同製錬所は「在庫もあり顧客には迷惑がかからない」としている。 昨年は東日本大震災後の東電の計画停電で操業を二十日間停止するなど縮小せざるをえず、年間生産量が通常の約八割に減った。今年も操業停止で昨年と同規模になる見込み。 経営多角化などで大きなダメージを回避しているが、今後には危機感を募らせている。下請け業者にも影響が出そうだ。 <東邦亜鉛> 1937年に日本亜鉛製錬として発足。東証1部上場。民間調査会社帝国データバンクによると、資本金146億円、従業員655人。三菱商事などが大株主で、2011年3月期決算の売り上げは934億円。安中製錬所は主力工場で国内有数の亜鉛製錬所。家庭用乾電池のリサイクル事業にも取り組む。 PR |
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