[1回]

■「快晴」の分野 （以下、カッコ内は業界名を示す）
「テレビ・ネット通販」（通販）の1分野。
スマートフォンやタブレット端末の普及にともなう販売チャネルの多様化により、
2012年度はさらなる市場拡大が予想される。

■「晴れ」の分野
「介護サービス・有料老人ホーム」（介護福祉関連サービス）
2012年4月の介護報酬プラス改定は好材料。施設から在宅へサービスがシフトするなか、人材確保は引き続き課題。

「ファストフード」（外食）
値下げの常態化による集客効果の低減が懸念されるものの、節約志向の広まりから引き続き堅調の見込み。

「総合商社」
輸出鈍化や資源価格の乱高下などが懸念されるものの、食糧関連やインフラ整備などで大型投資が本格化する見込み。

「ネット広告」（広告）
新市場や新手法が急速に開発され需要拡大が見込まれ、特にスマートフォンやSNSの急拡大は新たな媒体として期待。

などの9分野。「介護サービス・有料老人ホーム」は需要増に加え、2012年4月からの介護報酬のプラス改定が好材料。「ファストフード」は節約志向の広まりから引き続き堅調の見込み。

■「薄日」の分野
「銅・鉛・亜鉛精錬」（非鉄金属）
震災とタイの洪水被害の復旧による需要回復、それにともなう市場価格の上昇から、業績改善が見込まれる。

「学習塾・通信教育・家庭教師派遣」（教育サービス）
少子化が進んでいるが、新学習指導要領が中学校で全面施行され国内需要が回復。海外での活動も結果が出る可能性も。

「建設機械製造」（建設機械）
円高や中国の金融引締め、欧州の財務不安などの懸念事項はあるが、その他の地域や国内の復興需要は引き続き期待できる。

などの28分野。「銅・鉛・亜鉛精錬」は震災とタイの洪水被害の復旧による需要回復から市場価格の上昇を見込む。中学校での新学習指導要領の全面施行による需要増に期待の「学習塾・通信教育・家庭教師派遣」は、前年度の「曇り」から改善。

■「雷雨」の分野
「消費者金融」（貸金）

「一般電気事業者・卸電気事業者」（電力・ガス）
設備の安全対策費の増加に加え、節電の継続や自家発電の導入拡大による
販売電気量の低迷から、厳しい業績見通しに。

「居酒屋チェーン・ビアレストラン」（外食）
震災後は長らく低迷しており、今後も節約志向の高まりから厳しさが続く。他業態へ参入する企業も増えるだろう。

などの17分野。「消費者金融」は銀行法下で営業される金融機関の進出が進み、競争激化。「一般電気事業者・卸電気事業者」は設備の安全対策費の増加に加え、節電の継続や自家発電の導入拡大により販売電力量が低迷する見込み。

TDB業界動向 2012-II　リーフレット