本日は２月３日『節分』です。
『節分』の日に氏神様の宮司を招き、豆を撒いて戴きます。

「鬼は外、福は内」という宮司の掛け声に続き、
「ごもっとも、ごもっとも」と家族全員が追唱します。
言葉で表現して皆で叶えようとします。これが言霊なのです。

どことなくユーモラスな「節分」を迎える今日この頃、
京都は底冷えの季節を迎えます。

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[2回]

　正直に自分の心を見つめれば、大方の人は 心に一匹や二匹･････
鬼を飼っているかと思います。ワタシなどは何匹何十匹いるのやら･････
ちょっとした利己心や嫉妬心まで入れれば、鬼の数も鰻登り･････
自分自身に問いてみると、なんと「鬼」がこんなにも身近にいたとは･････

　本来、鬼は人間の目に見えない邪悪なものや穢（けが）れを
実体化したものです。

それを「心の鬼」と表現して、人間に内在するものを言い表したものが、
平安時代の物語や歌などにも屢々（しばしば）見受けられ、
今なおその表現は変わっていません。

　大津絵の『鬼の念仏』（上記絵）などは、
邪（よこしま）な心の人は念仏を唱えてみせても、
本性が露呈してしまうという意味を描いています。

これも邪悪なものを表す鬼という言葉を、
人間の邪心に言い換えているのです。

　『節分』は、宮中の年中行事の一つであった
『追儺招福（ついなしょうふく）の儀』が民間に広がったもので、
『追儺招福の儀』は中国に発し、邪や穢れを日本では鬼と形象化して
それを追い払い、身の安全を願う歳事としました。
『節分』は年の大事な季とされました。

　人は手を合わせる時、
心に懸かる者、または自身の安泰を願います。

間違いなく日本人には、目に見えない天地万物の主に対する畏敬や恐れが、
信仰には関係なくあると思います。

それは自分のチカラの余りにも小さく無力であると知れば知るほど
切実なものと成ります。

人は決して強くはなく、弱いものなのです。
もし自分自身がそうでは無いと思えるのなら･････
それはただ、驕り高ぶりであり、自分を見失っているだけなのです。

人は弱いものなのだから、
豆で邪が祓（はら）えるなら･･･と、どこか真剣に豆を撒くのです。

本日は全国各地で鬼（邪）が追われているでしょう。
ワタシは心の鬼（邪）を一匹でも多く出て行って貰えるよう頑張ってみます｡｡｡