2011/10/19 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2011年10月19日15時43分
http://market.fisco.co.jp/update/comment/s_comment.jsp

■参加者が限られるなかで質の悪い相場環境

　日経平均は小幅に反発。30.63円高の8772.54円（出来高概算12億9000万株）で取引を終えた。独仏が欧州金融安定基金（EFSF）の総額を2兆ユーロ（約210兆円）に拡大するとの報道が材料視された米株市場の急反発の流れを引き継いで始まった。しかし、寄り付き直後につけた8831.55円を高値に、その後は膠着感の強い相場展開が続き、じりじりと上げ幅を縮める展開だった。欧州の金融システム安定化への期待が高まる一方で、米ムーディーズによるスペイン国債の格下げ、米アップルの時間外での下げが利益確定の流れに向かわせた。

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[3回]

　また、東証1部の売買代金が8929億円と今週に入って9000億円割れが続くなど商いが低迷するなか、個別材料に過剰に反応する状況であることも、商いを手控えさせる要因であろう。オリンパス<7733>は下げ渋りをみせる半面、本日は球団買収の合意が近いと伝えられたDENA<2432>が7％超の下げとなったほか、大手ゼネコンなどに売り仕掛け的な商いが集中したとみられる。好材料よりも悪材料に過剰反応する状況であり、参加者が限られるなかで質の悪い相場環境である。
　出来高が膨れるまでは明確なトレンドは出難いだろう。ムーディーズなどによる欧州銀の格下げが相次ぎ、EUに債務危機の早期解決を求める圧力が強まるなか、23日のEU首脳会議での具体策などを見極めるところである。また、本格化する決算発表を前に業績修正が相次いでいる。タイの洪水の影響が長期化しており、業績下振れへの警戒も強まってきているようである。また、アップルの時間外の下げにより内需成長株として買われていたスマホ関連なども、需給悪化懸念が台頭しやすく利益確定の流れが強まりやすい状況であろう。
（村瀬智一）

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　質の悪い相場環境って何？？？

相場に「質」ってものがあるなんて初めて知った。
今知ったのは良いけれど、意味がさっぱり解りません。
勉強不足で申し訳ござらん｡｡｡