2011/09/21 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2011年09月21日16時02分
http://market.fisco.co.jp/update/comment/s_comment.jsp

■FOMCでの結果もオープニング・ギャップで織り込む

　日経平均は小幅に反発。19.92円高の8741.16円（出来高概算14億4000万株）で取引を終えた。ギリシャの債務問題の行方に加えて、今晩の米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果を控えており、膠着感の強い相場展開が続いた。東証1部の売買代金は連日で1兆円を割り込んだほか、出来高も連日の15億株を下回った。
　ファナック<6954>、オリンパス<7733>、デンソー<6902>、キヤノン<7751>、ニコン<7731>などの強い値動きが日経平均をけん引する格好となったが、一方でソフトバンク<9984>が9/2以来の2600円を割り込む局面をみせるなど、高安まちまちの展開だった。日経平均採用銘柄では過半数の銘柄が上昇しているが、東証1部全体では過半数の銘柄が下落している状況。リバランス中心の売買とみられ、ギリシャの債務問題の行方などを見極めたいところであろう。

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[2回]

　まずは今晩の米FOMCの結果待ちとなり、これを受けた米国市場の動向にさや寄せする、オープニング・ギャップの展開が想定される。その後は連休を控えていることもあり、膠着感の強い相場展開になりそうだ。欧州連合（EU）と国際通貨基金（IMF）、欧州中央銀行（ECB）で構成するトロイカ査察団は、来週にアテネ入りし、ギリシャと交渉を行う予定である。ポジション調整での買戻しによる上昇はありそうだが、ギリシャ問題は来週以降になるため、方向性を取りに行くトレードとしての資金流入は期待できないだろう。
（村瀬智一）