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2011/09/13『騰落レシオ』 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
■騰落レシオ市場別(25日)
日経平均株価 96.6 ↑
■今回のまとめ
1) 日経平均の安値更新に反して、騰落レシオは上昇するという逆行現象が発生 日経平均が安値を更新したにもかかわらず、騰落レシオは上昇して100%になっています。パッと見るとデータが間違っているようにも感じますが、それだけ株式市場の動きがわかりにくくなっていると考えられます。詳しくはレポートをご覧ください。 会員の方からいただいた質問メールで、「騰落レシオのデータがおかしいのでは?」という指摘がありました。 昨日の株式市場は、東証一部の約87%(1451銘柄)が下落となる全面安となりましたが、騰落レシオは100.40%と表示されていました。騰落レシオの意味を知っていれば、日経平均が年初来安値を更新して株式市場が全面安となった株式市場の結果から「騰落レシオの数字が間違っている」と思っても無理はないと思います。 しかしながら、騰落レシオ(25日平均)の数字に間違いはありません。計算上のマジックともいえますが、25営業日の平均のために25営業日前が全面安であれば平均値は変わらないといえます。
上記のチャートは日経平均に騰落銘柄数を追加したものです。ちょうど25営業日前が世界の株式市場が連鎖安になって暴落したときでしたので、昨日の全面安以上の値下がりになっていました。このため、昨日の株式市場が全面安であっても、それ以上の全面安が計算からはずれますので、騰落レシオ25日平均の数字は若干ながら上がったということになります。 騰落レシオの計算式は「値上がり銘柄数÷値下がり銘柄数×100」となりますから、値上がりと値下がりが同じであれば100%になります。したがって、昨日の騰落レシオが100.40%ということは、過去25日の株式市場を平均すると値上がりと値下がりがほとんど同じ数だといえます。 上記のチャートで25日前をみますと、あと2日は全面安になっているので、明日までは騰落レシオは下がりにくいといえます。しかしながら、その後はリバウンド相場で値上がり銘柄数が多い日が続きますので、株式市場が下がると騰落レシオの数値も下がりやすくなるといえます。 このように騰落レシオの計算をあらためて整理しますと、騰落レシオ(25日平均)で売られ過ぎの水準になるためには、「値下がり銘柄数の多い日が連続しないとならない」といえます。 現在の株式市場はいったんリバウンドしたあとの下げですので、騰落レシオで判断する「連続で値下がり銘柄数が多い」という面では、まだ売られ過ぎにはなっていないといえます。
上記のチャートは、日経平均と騰落レシオの動きを表示したものです。日経平均の株価水準は安値を更新していますので、騰落レシオと日経平均に「逆行現象」が出ているといえます。 RSIなどのテクニカル指標では、このような株価とテクニカル指標が逆行現象(ダイバージェンス)が起きると株価転換のシグナルといわれますが、株式市場がはっきりとした上げ、下げのリズムにならないと、テクニカル指標も株価の動きに合わなくなることがあるともいえます。テクニカル指標の逆行現象で底打ちを考えるよりも、今の株式市場がはっきりした動きになっていないことを示していると考えた方が無難ではないかと思います。 したがって、騰落レシオと株価の動きがあっていないのであれば、合うまで待った方がよいと思います。なぜなら、過去の相場をチェックしてもわかるように、日経平均が急落して、騰落レシオも売られ過ぎになったときの方が、株式市場の底値になる確率が高いからです。 レポート担当 : ケンミレ株式情報 市原 義明 PR |
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